旅行の楽しみのひとつといえば、その土地でしか味わえない食。特に千年の都、京都ではなおさらこだわりたいですよね〜
しかし、京都らしいお食事といえば精進料理に湯豆腐?町屋でいただく創作的なフレンチやイタリアン?人気店は予約も必要だしなにしろ予算が…お店の雰囲気も敷居が高そうだし。
もっとお気軽、お手頃にお食事を楽しみたいけれど、京都らしさも感じたい。そんな気分の旅行中におすすめしたい食事処をご紹介いたします!
目次
産寧坂で美味しいまぐろ料理『食堂エンドウ』
三年坂の、清水寺と交わる階段手前の路地を左に入った場所にある『食堂エンドウ』。店舗兼ご主人のお宅の一軒家です。
入口から靴を脱いで上がると、手前のテーブル席と一段上がったカウンター席。
こちらはまぐろ料理の定食屋です。数種類のまぐろの組み合わせから選べる丼物ですが、まぐろ大好きな私は少し贅沢に、『トロ炙りと赤味のダブル丼(1600円)』を選びました。
出てきた時には小さいかなと思いましたが、角切りの鮪がゴロゴロ載っており食べ応えがありました。海から離れた京都ですが…鮪は新鮮。醤油をかけるのではなくあらかじめ甘辛いコチュジャンだれで和えられており、半熟卵とかき混ぜていただくと韓国のユッケ風。セットのお吸い物は、山椒の香りが効いた風味で京都らしいな〜と思いました。
色々食べてみたいと、単品でまぐろカツ(400円)も頼んでみましたが…これが大変美味しい!店によっては赤身の生臭さを感じたりしますが、こちらはマグロの旨みだけが残った、外はサックリ中はしっとりな揚げ上がり。マグロカツ自体そんなに食べないにしても、今まで生きて来た中で1番美味しいマグロカツです!
まぐろカツの美味しさが忘れられず再訪!
まぐろカツの美味しさが忘れられず、翌年の京都訪問時も再訪してしまいました。
今度は色々なマグロ料理が少しずつ味わえる、『おかずたくさん定食(1400円)』を注文。
柔らかく甘辛い生姜煮とマグロカツ、刺身のコチュジャンとごま油和えの3種類。このボリュームと内容で、京都観光の中心部でこのお値段はかなりお手頃だと思います。刺身、煮物、揚げ物全部揃っていて味付けも異なるのでご飯が進みます…が、ご飯が白くてツヤツヤしていないのが惜しい〜
しかし、やっぱりマグロカツは美味しい♪ 理屈抜きで舌が反応してしまうので、本当に自分好みなんでしょうね。こちらは何度でも再訪したいお気に入りのお店。観光客でごった返す表通りから少し入った場所というのも通っぽくて良いと思います。こちらのお店はランチ営業のみです。
DATA 食堂エンドウ 所在地:京都府京都市東山区清水2-241-4 TEL:075-525-5752 営業時間:11:30~15:00 不定休
ランチタイムは種類豊富な和定食『一念坂 まさ壱』
もう一軒は、八坂神社方面から二寧坂に入ってすぐの、『一念坂 まさ壱』。
こちらも一軒家の一階が店舗です。カウンター席と、テーブル席が4つのこじんまりとした店内。
ランチタイムは定食がメイン。定番の和食から少し京都っぽいおばんざいまでメニューは豊富。どれにするか迷ってしまうわ〜
沢山のおかずが並ぶ、充実の定食
悩んだ挙句・・・この日の気分だったのは『牛玉御膳(1,500円)』映えメニューじゃなくてすみません、だって食べたかったんだもの〜
牛すき焼き風煮込みはお酒が効いているのか、砂糖と醤油だけでは無い奥行きのある味わい。自家製手打ちそばやかやくごはん、湯葉のせ豆腐、おでんも付いていて、おいしいものを少しずつといったメニューでした。おでんもよう出汁がしゅみてはる♪
他にもマグロかつや、北海道ルスツ豚のとんかつなど気になる料理が…これはまた再訪せねば。お手頃だけど丁寧に作られた、肩肘張らずにいただけるお料理達。夜は単品でいただけるのでこの辺りに宿泊していたり、夕方~夜の清水寺参道探索の夕食におすすめです。
DATA 一念坂 まさ壱 所在地:京都府京都市東山区高台寺高台寺南門通下河原東入桝屋町352 TEL:075-531-6839 営業時間:12:00~23:00 定休日:木曜日 公式ホームページ:一念坂 まさ壱
パークハイアットでお手頃ティータイム&ディナー『Kyoto Bistro』
一念坂まさ壱の、お手頃で美味しいお食事をいただいたあとは…少しリッチなデザートをいただきに、目の前にあるパークハイアット京都へ。
逆立ちしようがバク転しようがパンピーには縁のない、ラグジュアリーホテルでございます。京都の最新外資系ホテルブランド、本当に高いですよね〜何処も1泊10万前後からですもの。
そんな雲の上の存在なホテルに、わたくし2019年の開業まもない時期に1泊出来ました〜おーほっほ!(姐さん落ち着いて…)なので、初めて立ち寄るには緊張するホテルダイニングも余裕で入場。『お久しぶりです、ごきげんよう♪』と微笑みながら~。いやアンタ、今回泊まってないから・・・
二寧坂沿いにあるダイニングは気軽に利用可能
パークハイアット京都のカジュアルダイニング『KYOTO BISTORO(キョウトビストロ)』は二寧坂からも入る事が出来る、宿泊者以外にも開かれた造りです。ホテルは高級だけれど、利用しやすいダイニングやデリを併設するスタイルはハイアットグループらしいですね。
店内も、ラグジュアリーホテルらしく明らかに高級感と洗練さを備えた空間ですが…ホテルのメイン棟からは切り離されているのでリラックスした雰囲気。街のすっごくお洒落なカフェレストランといった感じでしょうか?
ホテル自慢のアップルパイをいただきます♪
以前から名物と聞いていて気になっていた『アップルパイ(770円)』をいただいてみました。カプチーノは495円。普通ラグジュアリーホテルのコーヒーは余裕で1000円を超えますから、パークハイアットにしてはかなりリーズナブルです。
サクサクのパイ生地に、大きくカットされた甘酸っぱいリンゴがゴロゴロ。アップルパイは様々な作り方がありますが、こちらは生地とリンゴがきっちりと分かれた、一体感というよりそれぞれが主張したような組み合わせ。たっぷり添えられたホイップクリームと、お口の中で調和させるといった印象でした。ソフトクリームも付いていて色んな食べ方が楽しめます♪ こちらのアップルパイ、ホールでも販売しているのでお土産にも良さそうですね。
ムード満点、落ち着いた雰囲気のディナータイム
一度宿泊して勝手知ったるダイニング…という事で、翌日はディナーに行きました。
旅先での夜はムードのあるお店でちょっといいものを食べたいですが…昼間の京都、カップル率の高さを見るとひとり旅ではちょっと…2年前の宿泊時にこちらでディナーした時、ランチタイムとは打って変わって空いていたので気軽に利用出来そうかなと思ったのです。
高級ホテルダイニングならでは!オリジナリティあふれるお料理
ドリンクは梅スパークリング(660円)。パークハイアットでいただくお酒がこのお値段…信じられないわ。梅ジャムが入る事で、甘口になり飲みやすい。グラスではなく陶器のカップでの提供も和を意識していて良いですね。
2年前いただいて感動した、『真蛸の炭火焼 野菜のサラダ』を再び注文。前回は1人でいただくには多過ぎましたが、今回はハーフサイズ(1386円)を提供していただきました。
柔らかくて香ばしいタコのグリルと、しいたけ・九条ネギ・ミニ白菜・ししとうや根菜のグリルがゴロゴロ。クリーミーなドレッシングも自分好みです♪昼間はこちらとパンでヘルシーランチとしても良さげです。
サラダだけでも結構なボリュームですので、メインはパスタ『ズワイ蟹のトマトソース・フェットチーネ。(2200円)』を選びました。少しだけ山椒が効いた、さっぱりとしたトマトソース。こちらの洋食メニューは、和の食材が使われているのが特徴的。
蟹身はゴロゴロ入っているわけではなく、フレーク状でソース全体に馴染んでおりました。上に載ったルッコラは、色味が華やかにはなりますが香ばしい風味が強いので蟹の香りが消えてしまうかな〜?
2年前は『京都パスタ マッシュルームと柚子の香り(1320円)』をいただきました。リングイネの、あっさりとしたオイルパスタでした。※パスタは季節によりメニューが変わるので、2021年9月現在は、どちらも違うメニューとなっております。
お手頃なので、デザートも気軽に注文。
デザートには、テイクアウトも出来るシュークリーム(418円)を。色んなフレーバーの中から苺を選びました。かわいい〜(笑)
よく見る中はクリームたっぷり! なシュークリームと違い、上のトッピングと一体で味わうクリーム少なめの仕上がり。カプチーノ(605円)と共に。
ラグジュアリーホテルのダイニングなのに、街なかのカフェレストランばりにお手頃。でも空間はホテルダイニングらしくお洒落でスタイリッシュ。窓の外は京都観光のハイライトのひとつである二寧坂。観光客でごった返す通りから外れてひと休み。贅沢な空間で、カジュアルながら洗練されたお料理をいただけるのが嬉しいです。
いにしえの都を堪能・・・静かな夜の清水寺参道を探索
しかしディナータイム、お昼との賑わいと差がありすぎる…と思いましたが、こちらに宿泊してわかった事。夜と早朝の二寧坂・産寧坂は観光客がおらずとっても静かなんです!
お高めの飲食店以外はほぼ閉まってしまいますが、風情ある通りを誰もいない状態でお散歩出来るのはとっても贅沢な体験。
こんな静かな二寧坂、見た事ありますか…?こちらの周辺に宿泊したり、お食事に出掛けた際には是非早朝や夜のお散歩、おすすめいたします♪
DATA KYOTO BISTORO (パークハイアット京都内) 所在地:京都府京都市東山区高台寺桝屋町360 TEL:075-531-1234 営業時間 7:00-21:00 (20:00 L.O.) ※7:30~10:30は朝食メニュー 10:30~11:30はドリンクのみの提供 公式サイト:KYOTO BISTORO
京都観光の一番人気エリアでお手頃&充実のお食事を
京都で一番伝統的な町並みが残る地区にありロケーション良し、お手頃で美味しいお料理…そこまで予算をかけずとも、京都らしさを満喫出来るお店ばかりでした♪
※2021年9月現在、緊急事態宣言中の為営業時間やサービス内容に変更がある可能性があります。最新の情報は公式ホームページ及び直接お店にお問い合わせ下さい。