基礎知識

カードローンの使い道|資金使途に決まりはある?利用するときの注意点まとめ

カードローンの使い道

「冠婚葬祭」「子供の養育費」など突然の大きな出費に対応できる「カードローン」は多くの方が利用するサービスとして認知されてきました。

スピーディに融資ができるなどメリットが多くある反面、初めてカードローンを契約した方の多くは「どんな用途でもカードローンは使っていいの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

この記事では、「カードローンの使い道は限定されるのか」という疑問に対する答えと、注意したいカードローンの使い方、カードローンを利用するメリットまで総合的に解説します。

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カードローンの使い道について詳しく見ていきましょう!

この記事の結論

  • カードローンの使い道は原則自由
  • 使い道の一般的な例は娯楽や趣味が多く、一時的に生活費をまかなうためにも使われることがある
  • 他社の借金の返済や、ギャンブルのためにカードローンを利用するのは注意が必要
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カードローンの使い道は限定される?

多くの金融機関がカードローンのサービスを提供しているため、実際に利用していなくてもサービスの名前は聞いたことがある方は多いです。

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この項目では、「カードローンの利用用途は限定されるのか」について解説します。

原則自由に使える

結論からお伝えすると、大手消費者金融・銀行が提供している一般的なカードローンについては原則使い道が自由なローンです。

ただし、審査段階で「年収」「職業」「雇用形態」などをチェックされたうえで借り入れできる利用限度額が決定されるため、借入希望額に限度額が届かない場合もあるため注意しましょう。

初めてカードローンを利用する場合には、利用限度額は収入証明書の提出が必要ない50万円以下に設定されることが多いです。取引履歴を積み重ねていきながら、収入証明書の提出まで行うことができれば利用限度額も増えていきます。

資金使途を確認されることがある

カードローンの利用用途が原則自由だとしても、借り入れを行ったお金を何に使うのかは審査段階で申告することになります。

例えば、以下のキャッシング理由では、審査に落とされることがあるため注意が必要です。

・「ギャンブル」など負ける確率が高いもの
・「借金返済」など他社から借り入れを行っていることが分かってしまうもの

資金使途を証明する必要はない

後述する「目的別ローン」は資金使途が限定されているため、証明書の提出が求められます。

これに対して、一般的なカードローンの場合は原則使用使途の制限がないため、証明書の提出なども義務付けられていません。

「生活費」「ショッピング費用」「引っ越し費用」「結婚のご祝儀」「飲み会の費用」など、利用限度額内であれば、何度でも自由な使い道で借り入れができる点が、カードローンの強みといえるでしょう。

利用者はカードローンをどんな目的で使ってる?

日本貸金業協会が発表している「資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査結果報告/借入申込を行った際の資金用途」を参考に、どんなことにカードローンを利用しているかを見ていきます。

借入申込を行った際の資金使途

  • 趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費
  • 食費
  • 家族のための支出
  • 外食などの遊興費
  • 家賃の支払い(住宅ローンの返済を除く)
  • 自動車の購入費(車検整備などを含む)
  • 衣料費
  • 納税/納付などの支払い
  • 水道/光熱(電気・ガスなど)費
  • 医療費

「趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費」が資金用途としてトップで36.1%、次いで「食費」が20.4%、「家族のための支出」が16.5%となりました。

ここで取り上げただけでも利用使途は多岐にわたっており、自由に利用していることがデータからもうかがえます。

注意したいカードローンの使い方

利用使途が原則自由だとしても、使い方によっては借入金額が大きく膨らんでしまい返済が回らなくなることも十分に考えられます。

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注意したいカードローンの使い方をピックアップして押さえておきましょう。

借金の返済で利用する

既にほかの金融機関から借り入れを行っており、その借り入れを返済するためにカードローンを利用すると「多重債務状態」となります。

【多重債務とは】
すでにある借金の返済に充てるため、ほかの金融機関から借り入れを行う行為を繰り返して、利息支払いがかさむことで借金が雪だるま式に増える状態のこと

その場しのぎで返済期日を逃れることはできますが、実際には借入金額が減らないどころか増えてしまい利息も増え続けます。

この状況を繰り返すと借入残高や利息がどんどん膨れ上がり、負担だけが増えていくため気をつけましょう。

ギャンブルのために借りる

ギャンブルとは「結果が偶然に左右されるゲーム・競技に対して、金銭を賭ける行為」を指します。

借り入れたお金をギャンブルにつぎ込むと、多くの場合、収支がマイナスになるのです。

以下は、日本における各種ギャンブルの還元率です。

還元率とは「多くの回数を遊んだ場合、平均して1回で得られる利益率」を表した数値であり、プレイヤーが賭けた金額のうち「何%が手元に戻ってくるか」の割合となります。

手元に戻ってくる割合

  • パチンコ/パチスロ 還元率:80〜85%
  • 競馬 還元率:70〜80%
  • ボートレース 還元率:75%
  • 宝くじ 還元率:46%

このように多くのギャンブルでは、「損をする」設計になっていることを頭に入れておきましょう。

生活費の借り入れは延滞につながる可能性がある

カードローンの利用使途として、一般的なものが「生活費」です。

ただし、「毎日の生活費が足りない」という理由で借り入れを繰り返すと、延滞に繋がる可能性が高まります。

なぜなら「生活費が足りない」という理由での借り入れは、一時的な問題ではなく「継続した問題」だからです。

「今月の生活費が足りない」場合には、何かを変えなければ「来月も生活費が足りない」ことになるでしょう。

  • お金を何に使っているかを管理して無駄を削る
  • 今よりも収入を上げる

繰り返しのループに陥らないように、「収入を上げる」「支出を減らす」という根本的な問題解決に注力するべきです。

万が一に備えて作るだけでも個人情報に記載される

カードローンの申し込みを考える方の中には、急に必要になったときのためにと、特に借りる予定はないけれど申し込みをする方もいるかもしれません。

「作っておくだけ」でも、もちろん申し込みはできますし、審査に通ればいつでも自由に利用することができます。

ただし、カードローンを作っただけでも、信用情報機関への登録はされるのです。

もちろん、所有しているだけで問題になることはありません。信用情報機関に載っても、契約日が記載されるだけです。

しかし、もし住宅や車の購入など、高額なものをローンで買おうと思っているのであれば、利用目的もないのに作るだけの申し込みはやめたほうがいいかもしれません。

カードローンの申し込みだけではなく、住宅ローンや自動車ローンなど、お金を借りるときには、必ず信用情報機関に問い合わせをされ、ほかのローンや借り入れがあると審査が厳しくなります

特に住宅ローンや自動車ローンといった高額ローンを組む場合は「返済比率」または「返済負担率」といって、年収に対する年間に返済できる金額(元金+利息)の割合を算出し、いくらのローンなら組めるのかが判断されます。

そのため、カードローンを持っていると、利用していなくても使うものとみなされ、利用限度額の分、住宅ローンや自動車ローンの返済比率を悪化させることになり、審査に通らなかったり、希望額を借りられなかったりすることもあるのです。

また、金融機関の場合は、住宅ローンを組んでいるところで、カードローンを申し込めば、優遇条件として金利の引き下げをしてくれるところもあります。

作るだけが目的の場合は、必要な目的別ローンをまず組んでからカードローンの申し込みをするのがおすすめです。

目的別ローンなら低金利の可能性がある

前段で少し触れましたが、利用用途が自由な一般的なカードローン以外にも、「あらかじめ決められた目的のために融資を受ける」目的別ローンの利用も検討すべきです。

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以下で、「目的別ローン」について詳しく解説します。

目的別ローンの種類

目的別ローンは、目的が限定される代わりに、比較的低金利で利用できるローンです。

銀行によって目的別ローンは多種多様なものになっていますが、有名な目的別ローンは以下があります。

目的別ローンの例

  • 住宅ローン
  • マイカーローン
  • ブライダルローン
  • 事業ローン
  • 医療ローン
  • デンタルローン
  • 美容ローン
  • 教育ローン

自動車購入から買い替え、車検費用の支払いに利用可能であり、銀行以外にも信販会社・損害保険会社などから選択できます。

書類の提示が必要になる

目的別カードローンでは「利用使途が決まっている」ため、資金使途を証明する書類の提出が必要です。

以下は、住宅ローンを利用する際の主な必要書類例となります。

必要書類

  • 売買契約書
  • 重要事項説明書
  • 土地/建物の登記簿謄本
  • 物件概要書の書面
  • 物件案内地図
  • 間取図
  • 測量図
  • 配置図

「教育ローン」では、学校に納付する金額が分かる納付書・パンフレットなど、「マイカーローン」ではカタログ・パンフレット、購入金額が確定した契約書類を用意するとよいでしょう。

使い道が自由なこと以外でカードローンを利用するメリットは?

「カードローン」の利点は、単に「使い道が自由」なことだけではありません。

具体的にどのようなメリットがカードローンにあるのかを以下で紹介します。

担保・保証人がいらない

多くの場合、お金を借りるときには担保・保証人が必要になりますが、カードローンは保証会社の保証を受けることで無担保・無保証人で借り入れが可能です。

「今すぐにお金が必要」という状況に置かれたとき、担保・保証人が必要になると、保証人探しにも時間がかかり、スムーズに融資が受けられません。

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このような観点からも、「担保・保証人がいらない」は大きな特徴です。

即日融資に対応している

大手の消費者金融系カードローンでは、審査時間が最短で30分、融資までが最短1時間程度となっているところが多く、即日融資にも対応しています。

口座開設なども不要のため、利用したいと思ったときにすぐに使えるのが大きな強みです。

また、大手消費者金融系カードローンの多くは「無利息期間」が設定されているため、短期間の借り入れ/返済であれば利息0円で利用できる場合もあります。短い期間のお得な利用にも適しているため利用を検討してみましょう。

利便性が高い

前述したように、利用使途が原則自由のため利便性が高いです。

「友人が結婚した」「家族が亡くなった」「転勤が決まり、引っ越し費用がかかる」など、生活をしているうえで自分の力ではコントロールできない形で多額の出費が必要になる場合は多いです。

また、「会社都合の転勤だから費用は会社から出る」「医療保険に入っているから医療費は補償される」場合でも、「支払い自体はいったんは立て替えてほしい」と依頼される場合もあるでしょう。

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このような場合でも対応できるため、おすすめです。

カードローンおすすめのアイキャッチ
【2024最新】カードローンのおすすめランキング42選|審査や融資スピードも徹底比較

「おすすめのカードローン」といえる要素には、審査や融資までのスピードが早いこと、低金利であること、無利息期間があることなどが挙げられます。実際に自分にとって使いやすいカードローンを知るためには、ライフスタイルや希望条件などを考えておくことが大切です。

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カードローンの使い道についてのよくある質問

ここまで、カードローンのメリットについて触れて解説を行ってきました。 最後に、カードローンを利用している中で感じる疑問点について解説します。

利用目的によって審査が通りやすくなる?

結論からお伝えすると、どのような利用目的でも審査に大きく影響することはありません。ただし、「ギャンブル」「他社への返済」などが理由の場合は、審査に通るのが難しくなる可能性があります。

事業資金でも借り入れできる?

銀行系・消費者金融系カードローン各社によって対応は異なります。具体的に「アイフル」「アコム」などは事業資金としての利用ができるため、検討しましょう。

事業の資金調達として利用する場合には、ビジネスローンの検討がおすすめです。

三井住友銀行・みずほ銀行などはカードローンを事業目的に使うことはできませんが、代わりにビジネスローンを展開しています。

ただし、カードローン商品と異なり、返済が進んでも何度も繰り返し借り入れ・返済ができるという商品ではないため気をつけましょう。

カードローンの使い道まとめ  

この記事では、カードローンの使い道から、注意したいカードローンの使い方、目的別カードローンの概要などを含めて総合的に解説しました。

カードローンの利用使途は原則自由であるため、さまざまな場面で使える点は大きなメリットです。

ただし、自由であるがゆえに、使い方を間違えると返済が回らなくなる可能性があるため、全体像を押さえて適切に利用することが求められます。

この記事の監修者

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金子賢司(かねこけんじ)
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、金融に興味を持ち、資産運用やローンなどの勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
保有資格:CFP

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