基礎知識

カードローンの金利相場は?金利の比較方法から利息を抑えるコツまで徹底解説!

カードローンの金利の相場とは

「突然の出費」「生活費の不足」などの緊急時に重宝するカードローンですが、各消費者金融・銀行カードローンによって設定されている金利に違いがあるのはご存じでしょうか?

長期で借り入れを検討している方にとっては、支払う利息が高いほど毎月の金額が積み重なって大きな負担になるのです。

この記事では、金利の比較方法から利息を抑えるコツまで総合的に解説します。

この記事の結論

  • カードローンの金利は法律により最大でも20%と決められている
  • 相場は消費者金融と銀行で異なり、銀行のほうが低い傾向
  • 消費者金融は金利が比較的高いが、借り入れまでの早さなどの特徴がある
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「できる限り利息負担が少ないカードローンを選択したい」と考えている方は、ぜひご覧ください。

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カードローンの金利相場はどれくらい?

初めてカードローンを利用する方にとって、カードローンの金利がどのように設定されているのか知らない方もいるのではないでしょうか?

全体像を理解する手段として、大手消費者金融・銀行がそれぞれ設定している金利水準を見ておくと相場感をより理解できるでしょう。

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詳細な金利相場について触れながら解説します。

カードローンの金利一覧

銀行・消費者金融カードローンの下限・上限金利と無利息サービスの有無を以下にまとめました。

下限金利上限金利無利息サービス
アコム3.0%18.0%あり
(契約日翌日から30日間)
プロミス4.5%17.8%あり
(初回利用日翌日から30日間)
アイフル3.0%18.0%あり
(契約日翌日から30日間)
レイク4.5%18.0%あり
(契約日翌日から60日間
or 180日間)
※借入額5万円まで
SMBCモビット3.0%18.0%なし
三菱UFJ銀行
カードローン
バンクイック
1.8%14.6%なし
三井住友銀行
カードローン
1.5%14.5%なし
みずほ銀行
カードローン
2.0%14.0%なし
りそな銀行
カードローン
1.99%13.5%なし
楽天銀行
スーパーローン
1.9%14.5%あり
(初回利用日翌日から30日間)

消費者金融系カードローンでは上限金利が銀行カードローンよりも割高に設定されていますが、無利息サービスなどが充実しているため短期間の借り入れには向いています

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審査時間が最短25分など申し込みから融資までスピード感を持って完結できる点も大きな特徴といえるでしょう。

これに対して、銀行カードローンは無利息サービスが付帯されていない場合が多いものの、そのデメリットを感じさせない金利の低さが魅力です。

長期での借り入れを検討している方にとっては銀行系カードローンがおすすめといえるでしょう。

消費者金融系カードローンの金利相場

消費者金融の金利相場は、初回申込で適用されることが多い上限金利で考えると、ほとんど商品による違いはありません。

貸金業者は利息制限法に基づき貸付金額に応じて15.0%~20.0%の上限金利で貸し付けを行わなければならず、各社の上限金利は利息制限法の10万円以上100万円未満の上限金利18.0%程度に設定されています。

多額の融資を受けた際に影響する下限金利は3.0%〜4.5%が一般的です。

ただし、消費者金融によって借入上限金額が異なることから、単に金利の低さだけで選ぶと、希望融資額に届かないこともあるため注意しましょう。

銀行系カードローンの金利相場

上限金利は13.5%〜14.6%程度となっています。消費者金融カードローンと比較しても約3%〜4%上限金利が低いため長期での借り入れにおすすめです。

下限金利は、1.5%〜2.0%程度であり、融資額が大きくなると気になる毎月の金利負担を大きく抑えられるため、長期での利用では銀行カードローンを検討しましょう。

利用限度額・借入額が多いと適用金利が下がる

カードローンサービスは申込者と金融機関の「信頼」がベースとなっています。

カードローンの初回契約では基本的に上限金利が適用され、毎月の支払実績が積み重なっていくと「利用限度額の引き上げ」が可能となります。

返済能力が高いと判断された場合には、利用限度額が増加して、金利が下がるため長期で利用すればするほど使いやすくなることを頭に入れておきましょう。

返済実績などで適用金利が上がることがある

返済が進んでいく中で追加での借り入れを行わないために、利用限度額を金融機関に問い合わせて減額していくと、それに応じて適用金利は上昇します。

基本的にカードローンでは、利用限度額に応じて段階的に金利を設定しているためです。

追加融資を物理的に行わないように利用限度額を小さくしていくことは、返済を捗らせるおすすめの方法です。ただし、金利が上がってしまうリスクがあることを押さえておきましょう。

カードローンの上限金利はどうやって決まる?

借りるときの金利は、利息制限法と出資法という法律で金利の上限が決まっていますが、なぜ2つも法律が必要なのでしょうか。

利息制限法は貸金業者にも適用される法律ですが、どちらかというと利用者を守るための法律といえ、出資法はお金を貸すことを業務として行っている会社に対する、罰則を定めている法律といえます。

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ここでは、利息制限法と出資法について説明したいと思います。

利息制限法 

貸付金額に対して決まる利率の上限を定めている法律のことで、上限利率は元金によって決まっていて、この上限利率を超えた利息は全て無効になるというものです。

利息制限法による上限金利

  • 元本の金額が10万円未満 → 年20%
  • 元本の金額が10万円以上から100万円未満 → 年18%
  • 元本の金額が100万円以上 → 年15%

利息制限法はどんなお金の貸し借りにも適用されるため、個人間での貸し借りであっても上限は守らなければいけません。

また、利息制限法では、遅延損害金にも上限金利が決まっていて、通常の上限金利の1.46倍まで認められています。

ただし、1.46倍の上限金利を請求してもよいのは、個人間の貸し借りだけです。貸金業者や銀行のようにお金を貸すことを業務としている場合は、年20.0%までしか認められていません。

出資法

出資法も金利の利率の上限を定める法律です。ただし利息制限法と違い、この法律では金額に関係なく上限20%までと決められています。

利息制限法と大きく違うのは、罰則があること。利息制限法の場合、上限は守らないといけませんが、違反しても罰則がありません。
そのため、利用者が承諾していれば上限金利を超えた利率でも貸し付けができるのです。

しかし、出資法は上限以上の金利で契約することはもちろん、要求したり受け取ったりしても罰則があり、悪質な場合は行政処分の対象にもなります。

カードローンを利用するときの金利は、この両方の法律にのっとって、審査により利用限度額を設定し、利率が決まるのです。

カードローンの利息の計算方法

カードローンの利息を決定するうえで大きなポイントとなる「金利設定」ですが、現在カードローンを契約している方が具体的にどの程度の利息負担が発生するのか気になる方もいるのではないでしょうか。

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具体的にカードローンの利息の計算方法を解説します。

利息を計算する式

カードローン利用時に、毎月の支払利息を計算する方法は以下のとおりです。

利息金額(円未満切り捨て) = 借入元金 × 借入利率(金利))÷ 365日 ×借入日数(借入当日除く)

借入利率とは、借入金額に対する利息の割合のことで、消費者金融・銀行によって、また利用限度額によって異なります。

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気になる方は各金融機関の公式WEBサイトから実際にどの程度の利率になるか確認してみてください。

10万円を30日間借り入れした場合

以下では、10万円を実質年率18.0%で、30日間利用した場合の例を記載します。

10万円(借入元金)×18.0%(借入利率)÷ 365日 × 30日(借入日数(借入当日除く)) = 1,479円

借入利率が低くなるほど、より利息は減少するため18.0%での利息負担が高いと感じる方は、より低金利なカードローンを検討することをおすすめします。

カードローンの金利を比較するときの注意点

各金融機関によって金利の高い・低いはどうしても出てしまいますが、単に「金利が低い」という理由だけでサービスを選択すると後悔する結果を招く場合があります。

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実際に金利を比較するうえでの注意点を押さえておきましょう。

上限金利で比較する

初回契約でカードローンを利用する場合には、基本的に利用限度額は低く抑えられます。

過去に金融機関との取引実績がない状態では、金融機関側も多額の融資を行った際に「貸し倒れ」になったときのリスクが大きいためです。

毎月、返済実績を積み重ねながら利用限度額を引き上げていく形になるため、実際に比較する金利は利用限度額が低いときに適用される「上限金利」で考えましょう。

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銀行カードローンであれば、消費者金融カードローンと比較して上限金利も低いためおすすめです。

金利にこだわると利便性が低下することがある

消費者金融カードローンは銀行系カードローンと比較して金利が高いというイメージだけで、銀行カードローンを選択すると失敗するケースもあります。

多くの消費者金融カードローンでは、「無利息期間」が設定されているため、その期間内での短期の借り入れの場合には無利息で利用が可能です。

銀行カードローンでは、「無利息」サービスが用意されていないことがあるため、短期間の借り入れの場合には消費者金融カードローンを利用しましょう。

銀行カードローンは返済総額が増える可能性がある

カードローンにおいて毎月定められている返済期日までに返済することを「約定返済」と呼んでいます。

銀行カードローンの場合、消費者金融カードローンよりも利息が低いためお得だと思いがちですが、毎月の約定返済金額が少なめに設定できるため、支払期間が長期になる可能性があるのです。

返済までの期間が伸びるほど、トータルの利息負担も増加するため、金利が低くても返済が長期化すると返済総額が大幅に増えるリスクがあります。

適切な「約定返済額」を設定しながら、返済が長期化しないように努めることも必要です。

実質的な支払う利息を抑える方法

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毎月の返済において、できる限り支払う利息を減らしたいと考えている方もいるのではないでしょうか?

ここからは、利息を抑えるための具体的な方法を解説します。

無利息サービスを活用する

消費者金融各社がおもに提供している「無利息サービス」は、「契約日翌日から30日間」「初回借入日の翌日から30日間」などの一定期間、無利息でカードローンが利用できます。

生活の中で借り入れが必要になるシーンは「冠婚葬祭」「収入が入るまでの生活費の不足」などの出費があります。

消費者金融に申し込みを行って、30日以内の借り入れを行うことで無利息で利用できるため、突発的な出費への選択肢として押さえておきましょう。

随時返済を活用する

前述したように、利息計算においては借入金額が大きいほど利息負担が増加する仕組みになっています。

そのため、毎月一定額を返済していく「約定返済」のほかにも、お金に余裕があるタイミングで「随時返済」も行いましょう。

「随時返済」を行うことで、借り入れの元本金額が減り、毎月の利息負担を軽減することが可能です。

手数料がかからない方法で借り入れ・返済を行う

各カードローンサービスによって「借入方法」「返済方法」は多岐に渡って用意されています。

数ある借り入れ・返済方法の中から、手数料がかからない方法をピックアップして利用することで、無駄な費用負担をなくすことが可能です。

具体例として「プロミス」では、借入時に「インターネット振込」「プロミスATM利用」では手数料は0円です。

返済時も「インターネット返済」「口座振替」「プロミスATM」「三井住友銀行で返済」では手数料0円であるため、事前に自分が利用しているカードローンの借り入れ・返済方法で手数料がかからない手段を確認しておきましょう。

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利用限度枠の増額を申請する

カードローンは利用限度枠が増加すると、段階的に適用利率が低下する仕組みになっています。

ある程度の取引実績を積み重ねたうえで、さらに借り入れを行いたい場合には利用限度枠の増額を申請しましょう

増額審査は初回契約時の審査よりも難易度は高いですが、長期間の返済で実績を積み重ねることで審査に通りやすくなります。

おまとめ・借り換えで利用限度額を上げる

複数の貸金業者から借り入れを行っていて、毎月の返済手続きが煩雑になっている場合には「おまとめローン」「借り換え」なども検討しましょう。

「おまとめローン」とは、複数社からの借り入れを1社にまとめることで利率を下げて支払負担を低下させる商品のことであり、「借り換え」はある金融機関から融資を受けて、ほかの金融機関から受けていた既存の借入金を返済することを指します。

借り入れは1社にまとめることで、利率も低下するため「おまとめ」「借り換え」利用も検討しましょう。

固定金利と変動金利の違いとは?

カードローンの金利で利率はもちろん気になりますが、「固定金利」か「変動金利」かも気になるところです。

固定金利だと、金融情勢が変わっても最初に決まった金利が変わらないので、返済計画が立てやすいのが特徴です。

ただし、変動金利と比べると金利は高めに設定されています。変動金利とは、金融情勢によって利率が変わることがあることをいいます。

そのため、利用途中でも金融情勢によっては利率が大きく変わることがあるので、元本の返済額が安定しません。

しかし、金利が低いときに繰り上げ返済(随時返済)をすれば、返済が早く進み、金利の負担額も少なくて済みます

カードローンの場合は、消費者金融や信販会社などは固定金利になっていることが多く、銀行カードローンは変動金利のところがほとんどです。

金利よりも高い遅延損害金とは?

カードローンには毎月必ず返済をしないといけない約定返済日が決まっています。

その約定返済日に1日でも遅れると発生するのが「遅延損害金」です。

遅延損害金の利率は、お金を貸すことを業務としている場合は、上限が年20%と定められているので、その範囲内で会社によって異なります。

遅延損害金の計算方法は、約定日に支払う予定だった金額ではなく、その時点の利用残高全額に対して、約定日の翌日から支払う日までの日数分の延滞損害金が加算されていきます。

また、事前に遅れることを会社に連絡をして延納を認められている場合でも、遅延損害金がストップするわけではありません。

借入金額が多いほど、延滞日数が長くなるほど、遅延損害金の利率が高いほど、発生する遅延損害金の金額が多くなるので、できるだけ早く延滞状態を解消しましょう。

金利相場に関するよくある質問

「銀行」「消費者金融」それぞれで「サービス」「金利」などに違いがあることを説明してきました。 最後に金利に関して寄せられる疑問点について解説します。

クレジットカードのキャッシング枠の金利相場は?

クレジットカードのキャッシング枠は基本的に少額の借入枠が設定されることから、18.0%前後が金利相場となっています。

利息制限法における上限金利に近い設定であり、金利設定としては決して低くないことを頭に入れておきましょう。

ショッピングローンの平均金利は?

ショッピングローンの平均金利相場として、実質年率8%〜15%程度が一般的です。

買い物代金立て替えサービスであり、実際にお金を借り入れて自由に使うものではないため、金利は低めに設定されています。

各ショッピングローンサービスによって選べる支払方法なども異なるため、自分にあったショッピングローンを選ぶことが大切です。

闇金の金利や利息はどれくらい?

近年、SNSなどを介して貸金業法を遵守せずにお金の貸し借りを行う「闇金」も増加しています。

闇金での金利は「トイチ」「トサン」「トゴ」と呼ばれる用語が使われ、「トイチ」とは10日で1割の利息が付くことです。「トサン」は10日で3割、「トゴ」は10日で5割となります。

仮に5万円を「トイチ」で借りた場合には、元本5万円+(元本5万円×10%)=55,000円となります。

5万円を借りると、10日後には5,000円の利息を支払うことになるため、「闇金」には絶対に手を出さないようにしましょう。

金利相場に関するよくある質問

「銀行」「消費者金融」それぞれで「サービス」「金利」などに違いがあることを説明してきました。 最後に金利に関して寄せられる疑問点について解説します。

クレジットカードのキャッシング枠の金利相場は?

クレジットカードのキャッシング枠は基本的に少額の借入枠が設定されることから、18.0%前後が金利相場となっています。

利息制限法における上限金利に近い設定であり、金利設定としては決して低くないことを頭に入れておきましょう。

ショッピングローンの平均金利は?

ショッピングローンの平均金利相場として、実質年率8%〜15%程度が一般的です。

買い物代金立て替えサービスであり、実際にお金を借り入れて自由に使うものではないため、金利は低めに設定されています。

各ショッピングローンサービスによって選べる支払方法なども異なるため、自分にあったショッピングローンを選ぶことが大切です。

闇金の金利や利息はどれくらい?

近年、SNSなどを介して貸金業法を遵守せずにお金の貸し借りを行う「闇金」も増加しています。

闇金での金利は「トイチ」「トサン」「トゴ」と呼ばれる用語が使われ、「トイチ」とは10日で1割の利息が付くことです。「トサン」は10日で3割、「トゴ」は10日で5割となります。

仮に5万円を「トイチ」で借りた場合には、元本5万円+(元本5万円×10%)=55,000円となります。

5万円を借りると、10日後には5,000円の利息を支払うことになるため、「闇金」には絶対に手を出さないようにしましょう。

カードローンの金利相場まとめ  

銀行・消費者金融カードローンにおける金利相場から大手金融機関の上限・下限金利なども取り上げて総合的に解説してきました。

単に金利が低いからといってサービスを選んで損をしてしまったというパターンは多いです。

各種サービスの特徴と全体像を理解したうえで、自分の利用するケースにあわせて適切なサービスを選定しましょう。

この記事の監修者

監修者画像

金子賢司(かねこけんじ)
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、金融に興味を持ち、資産運用やローンなどの勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
保有資格:CFP

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