散らかった部屋を片付ける場合、どこから手を付けたらよいか分からず途方に暮れている人は多いのではないでしょうか。片付けたはずが、すぐに散らかってしまうといった悩みを抱える人も少なくありません。片付けにはコツがあり、手順を把握すれば誰でも片付け上手になることは可能です。この記事では、部屋が片付かない理由を解説するとともに、片付けのコツや手順を解説します。
部屋が片付かない理由
なぜ部屋が片付かないのかを理解すると、片付けが楽になります。主な理由として挙げられるのが、以下の4つです。
【部屋が片付かない理由】
- 片付けが習慣になっていない
- モノの整理ができない
- 収納スペースを有効活用できていない
- モノを捨てられない
これらの理由について、詳しく解説します。
片付けが習慣になっていない
片付けが苦手と感じる人の多くは、片付け自体を月に1度、年に1度の大仕事と捉えています。つまり、片付けが習慣化されておらず特別な行動と考えているため、なかなか片付科ないのです。一方、片付けが得意な人は、日常的な行動として行っています。例えば、何かを使う度に元に戻したり、朝一は掃除機をかけたりするなどのルーティーンが染み付いており、特別な作業と考えていません。
片付けを特別視すると、短時間で一度にやろうとしがちです。しかし、いくら思い切って整理しても、習慣化されていなければ、日常生活を送る間にすぐ散らかってしまうでしょう。
モノの整理ができない
要るモノを適切に整理できない人も、片付けが苦手な傾向にあります。そもそも「整理」とは、必要なアイテムとそれ以外を選ぶ作業のことです。モノの整理が苦手な人は、不必要なアイテムをつい購入する癖があります。こうした癖を見直し、着ない服や読みそうにない本などは買わないように心がけましょう。無駄なモノが減ると、散らかりにくくなり、結果的に片付けが楽になります。
収納スペースを有効活用できていない
たとえ収納できるエリアがあっても、適当に使っていると片付けが上手くいきません。収納スペースの中が乱雑な状態になっていると、デッドスペースが増えてしまいます。無駄が増えれば、本来なら十分に収納できるアイテムも収納できなくなり、結局片付きません。収納スペースは、隅まで使いこなす意識を持って活用するのがポイントです。有効活用できると、収納スペースの中身も把握しやすくなります。
モノを捨てられない
性格上、捨てる作業に抵抗がある人も片付けが苦手です。不必要なモノだと理解しているものの、「いつか使うかもしれない」「もったいない」といった気持ちから捨てられずに、片付けに必要な空間がなくなります。片付けるためには、空間に余裕が欠かせません。捨てられない上に新しいアイテムが増えていけば、さらに空間が狭まってしまいます。モノに愛着を持ち、大切にすることはよい心がけですが、使わないモノまで残している場合は要注意です。
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片付けをするメリット
片付けは、単純に部屋がきれいになるだけでなく、さまざまなメリットがあります。精神的にもよい影響を与えるため、思いがけない恩恵を受ける人もいるでしょう。主なメリットは以下の3つです。
【片付けをするメリット】
- 探し物をする時間を減らせる
- ストレス解消に効果的
- 掃除・片付けがしやすくなる
これらのメリットについて、詳しく解説します。
探し物をする時間を減らせる
片付いている部屋はモノの所在が明確であるため、一目でどこにあるか分かります。そのため、必要なアイテムが簡単に見つかるようになり、探し物にかける時間が減る点が片付けのメリットです。部屋が散らかっていると使いたいモノが所定の場所にないため、長時間かけて探さなくてはなりません。「片付け=整理整頓」でもあり、モノをしまう位置が定まります。その結果、探すことすらなくなり、スムーズに行動ができるでしょう。
ストレス解消に効果的
散らかった環境は、目から飛び込む情報が非常に多い状態です。そのため、自分の部屋でありながらくつろげず、ストレスが溜まりやすくなりかねません一方、片付いた部屋は、見た目にもスッキリしているため、心や脳内も自ずとクリアになります。また、無駄なモノが視界にないことで空間が広く感じ、暮らしにもゆとりが生まれるでしょう。
さらに、片付けや整理整頓自体がストレス解消につながります。要らないモノを処分する潔さは、精神的な軽やかさにつながりやすいためです。
掃除・片付けがしやすくなる
モノが溢れた部屋は、埃やハウスダストの温床です。アレルギーにつながる可能性もあるでしょう。さらに、いくら掃除をしようと思っても、床に散らばったモノたちが邪魔をしてスムーズにいきません。しかし、部屋が整っていれば、障害物がなくなり掃除や片付けが楽になります。また、すでに部屋にモノが少ない状態であるため、掃除だけを行えばよく、負担が一気に軽減できるのもメリットです。
片付けが上手になるコツ
片付けがさまざまなメリットのある行動だと理解していても、どのように片付けたらよいかイメージできない人も少なくありません。しかし、片付けは、コツを掴めば誰でも上手になります。主なコツは以下の4つです。
【片付けが上手になるコツ】
- 片付けで得られるメリットを知る
- 要らないモノは捨てて収納スペースを確保する
- モノを片付ける場所を固定する
- 一気にまとめてやろうとしない
ここでは、これらのコツについて詳しく解説します。
片付けで得られるメリットを知る
片付けをすると、どのようなメリットが得られるかを理解しておくと、片付けに対するモチベーションが上がります。なんとなく作業しても面倒に感じてしまいがちですが、メリットを知れば意欲が湧くでしょう。そのためには、片付けのメリットを通して、片付け自体の必要性を知ることが大切です。
例えば、探し物や掃除の前の片付けなど、無駄な時間が減ると思えば片付けに目的が生まれるため、俄然やる気になるでしょう。モチベーションを保ちながら片付けをすると、片付けが習慣化して苦に感じることが少なくなります。
要らないモノは捨てて収納スペースを確保する
モノがたくさんあると整理する空間が確保できません。要らないモノを手放すと空間に余裕が生まれ、片付けの効率が上がります。なかなかモノが手放せない人は、不要なモノによって空間の無駄遣いをしているか考えてみてください。モノを収納するスペースがないという事態を回避できれば、片付け上手になるでしょう。
モノを片付ける場所を固定する
片付けのコツのひとつに、モノの位置を定める方法があります。モノを収納する場所が決まっていないと、いつも違う場所にあったり、使いっぱなしで放置したりして散らかりがちです。しかし、どこに片付けるかを決めておけば、片付ける場所がなくて悩む必要がなくなります。使ったら元の場所に返すという習慣が身につき、片付けが上手くなるでしょう。
一気にまとめてやろうとしない
掃除や片付けは日常的にやることが大切です。片付けが苦手な人は一度に作業しがちですが、一遍に行うと途中で挫折したり、一時はきれいだけど結局散らかったりする傾向が高くなります。毎日少しずつでよいので片付けていくと、常に片付いた状態になり、きれいにしようとするモチベーションが上がりやすくなるでしょう。そのうち、意識しなくても片付ける習慣がつき、気が付けばきれいで過ごしやすい空間が生まれてくるのです。
収納グッズは必要になってから購入する
張り切って収納グッズを買うと、結局無駄になる可能性があります。特に、モノの買いすぎで部屋が整理できない人は要注意。手当たり次第に収納グッズを買うのはやめたほうが賢明です。
まずは、整理整頓をしてモノを減らすことが先決です。片付けが進んでから、収納グッズを設置する場所や入れるモノを考えて購入しましょう。計画立てて購入した収納グッズは、その効果を十分に発揮してくれます。
狭い空間から片付けを進める
片付けをする際は、狭い空間から進めることが大切です。狭い空間であれば、片付けを始めてから数時間もあれば完了します。特に、トイレや玄関は、収納するアイテムも限られており、数量もさほど多くありません。片付けが苦手な人は、キッチンの引き出しから片付けを始めてみることをおすすめします。全ての引き出しではなく、一段ずつ片付けるとその都度成功体験を積めるためモチベーション維持にも効果的です。
収納スペースがない場合は「見せる収納」でスペースを確保
物件によっては、収納スペースが少ないケースもあります。そんな場合は、「見せる収納」にチャレンジするのもおすすめです。例えば、おしゃれな表紙の本や気に入っている雑貨、洋服などは、ショップのようにオープンシェルフなどを活用してディスプレイしてみましょう。
ここでポイントとなるのが、生活感を出さないことです。「見せる収納」であるためディスプレイであることを意識する必要があります。全体的に統一感を持たせ、生活感があるモノは引き出しやカーテンで隠せる収納棚に片付けてください。
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片付けの手順
片付けは、闇雲に行うのではなく手順を踏むことが大切です。手順通りに片付けを行えば、テンポよく進められます。片付けの手順は以下の4ステップです。
【片付けの手順】
- 片付ける範囲を決めてモノを全て出す
- 使うモノと使わないモノで分ける
- 不要なモノは全て捨てる
- 残ったモノをつい買いやすい位置に収納する
ここでは、ステップごとに片付けの手順を解説します。
【手順①】片付ける範囲を決めてモノを全て出す
まずは、一度に片付けをするのではなく、片付ける範囲を決めましょう。その上で、そのスペースにあるモノを全て出します。例えば、引き出しであれば中身を全て出しましょう。玄関の片付けの場合は、靴や傘などを玄関以外に仮置きします。
一つずつ仕分けしながら掃除をすると、その都度手が止まってしまい片付けが進みません。一方、全てのモノを一度広げてみると、自分の持ち物が視覚的に把握できます。
【手順②】使うモノと使わないモノで分ける
モノを全て出して、自分の所有物を把握できたら、仕分けをしましょう。「必要」「不要」「保留」の3パターンに分けていくと、効率よく進められます。普段から使用するモノは「必要」、1年以上使用してないモノは「不要」、判断できないモノは「保留」といったルールを決めて、テンポよく進めるのがポイントです。仕分けができると、使用頻度に合わせて収納場所を確保しやすくなります。
【手順③】不要なモノは全て捨てる
仕分けをして「不要」に入れたモノは、思い切って全て捨てましょう。とはいえ、「保留」に入れたモノの中には、使わないけれど思い出があるモノもあるかもしれません。大切なモノは、勢いだけで捨ててしまうと後で後悔する可能性があります。自分にプラスとなるモノは、使用していなくても目に見える場所に置いて大切にしてください。
また、「壊れたわけではないため捨てるのはもったいない」というモノもあります。こうしたアイテムは、「Pollet」の買取サービスを利用するのもおすすめです。
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【手順④】残ったモノを使いやすい位置に収納する
最後は、手元に残った必要なモノを収納する場所を決めて、収納していきましょう。使う頻度に合わせて収納箇所を決めていくと管理が楽になります。必要だけれど普段は使わないモノは奥へ、日常的に使うモノは手前に収納するのがおすすめです。自分の使い勝手を考えながら収納していくと、整った状態を保ちやすくなります。
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不要なモノに仕分けた中には、状態がよいモノもあるでしょう。例えば、長らく使っていない家電や着なくなった洋服などが挙げられます。捨てるのはもったいないと思う場合は、買取アプリなどを活用するのがおすすめです。
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まとめ
片付けは少しの工夫でスムーズに進めることが可能です。片付けが苦手と感じる人は、片付かない理由や片付けのメリットを考えてみてください。その上で、片付けの手順を踏まえて作業を進めてみてください。1日で片付けるのではなく、初めのうちは短時間からの作業がおすすめです。引き出し一つからでも片付いていく体験を積むと、次のステップに進みやすくなり、気が付けば理想的に整った部屋にしていくことができます。この記事を参考に片付けをマスターしてみてはいかがでしょうか。