引っ越し費用の相場が安い時期はいつ？閑散期のメリット・デメリット、繁忙期との違いを解説

引っ越しするにあたって、引っ越しが安い時期はいつなのか気になる方も多いのではないでしょうか。学校や会社員の方は、新生活を始める上では3〜4月の時期をずらすことはなかなか難しいでしょう。しかし、できるだけ安く引っ越したいという方には閑散期での引っ越しをおすすめします。

閑散期では、引っ越し業者の費用を抑えることができたり、賃貸物件の初期費用が安くなったりと、閑散期ならではのキャンペーンなどを行なっていることも多いです。また、引っ越し業者や不動産会社などにも余裕ができることで、相談や交渉をしやすくなります。

しかし、繁忙期に比べて空き家が少ないなどのデメリットがあります。費用は安く抑えられても、希望の家が見つからないと気持ちよく新生活を始めることができません。

本記事では、引っ越し費用が安くなる閑散期についてや、閑散期のメリット・デメリットについて解説しています。できるだけ安く費用で引っ越しを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

引っ越しの繁忙期は3〜4月

引っ越しの繁忙期は3〜4月です。この時期は、進学や就職などの新年度に向けての準備が始まります。そのため、引っ越しをする人が増加する時期です。それに伴い、不動産屋・引っ越し業者も繁忙期となります。

繁忙期は、物件の競争率も高いうえに、家賃もそれなりに高くなる傾向にあります。さらに、引っ越し業者も繁忙期は値段が高い設定となっているので、全てにおいて金額が高くなる時期です。

また、企業の中間決済にあたる9月も、人事異動などで転勤する人が多くなる時期です。ですが、3〜4月ほど多くはありません。しかし、9月も「第二繁忙期」と呼ばれる期間なので、引っ越し業者や家賃などが高い傾向にあります。

引っ越しの閑散期はいつ？

引っ越しの閑散期とは、引っ越し件数が少ない期間です。比較的、引っ越し業者の価格設定が低く、家賃も安い傾向にあります。

閑散期は5月〜12月

引っ越しの閑散期は、繁忙期が終わった直後です。繁忙期は3〜4月なので、閑散期は5〜12月くらいが目安です。春と夏の終わりや、秋頃が物件の競争率も低く、家賃も安くなるのでこの時期を閑散期と言います。ただ、9月は引っ越し件数が少し増える傾向にあるので、9月は避けた方が良いでしょう。

閑散期は繁忙期より引っ越し費用が20〜30%ほど安い

閑散期では、引っ越し件数が少ないため、引っ越し業者の予約が取りやすいだけでなく、料金も安いことが多いです。閑散期は引っ越し費用が20〜30％ほど安い傾向にあります。

また、閑散期の平日にはさらに、割引キャンペーンを行なっている引っ越し業者などもあるので、引っ越し費用を安く抑えることができます。条件によっては値引き交渉が可能なことや、引っ越し業者の人手も多いので、より丁寧な作業をしてもらえるメリットもあるのでお得です。

さらにはトラックの台数にも余裕があるため、希望の時間に荷物の運搬ができる点も特徴です。

閑は家賃初期費用が安い

閑散期は賃貸物件の契約件数も減ります。そのため、繁忙期よりも家賃や初期費用が安くなることがあります。

貸し出す側も、可能であれば空き家を作りたくありません。繁忙期は入居希望者も多いのでなかなか値段交渉などには応じてくれませんが、閑散期は貸し出す側にも余裕があります。少しでも空き家を減らすために、初期費用の敷金礼金を安くしてくれたり、最初の月の家賃を安く設定してくれたりすることもあります。

また、慌てずにゆっくりと物件探しができるといったメリットもあります。繁忙期は予約が取れなかったり、待ち時間が長かったりとスムーズに家探しができないことがあるためです。しかし、閑散期は人が少ないこともあり、余裕を持って内見できるので焦ることなく決めることができます。

今後の生活基盤となる大事な家選びです。閑散期なら、家賃や初期費用が安いだけでなく、ゆっくり選ぶことも可能です。

引っ越しの繁忙期・閑散期それぞれの相場

引っ越しの繁忙期である3〜4月は、5万円近くから8万円ほどとなり引っ越し料金が高くなっています。特に3月は閑散期に比べて2倍近く高い傾向にあります。特に引っ越し料金が安いのは10月、12月、1月です。10月が一番安く、荷物が少なければ3万円ほどで引っ越しができます。

秋から冬にかけては、学校や企業などの年度の節目に当たらないため、引っ越しする人が非常に少ないのです。そのため、引っ越しの基本料金自体が安いのが特徴です。また、値引き交渉ができたり、平日の割引きサービスを行っていたり、さらに料金が安くなることがあるでしょう。

引っ越し料金には、時期だけでなく荷物の量も関係してきます。単身者でも荷物の多い人が料金はかかり、2人以上の家族での引っ越しの方が、単身者よりも料金が高い傾向にあります。

閑散期に引っ越しをするメリット

閑散期に引っ越しをすると、費用を抑えることができたり、引っ越しのスケジュール調整がしやすかったりとさまざまなメリットがあります。

物件探しをゆっくりできる

閑散期の物件探しは、繁忙期のように慌てて行うこともないので、ゆっくりと物件探しができます。また不動産会社も、業務が落ち着いていることもあり、色々な相談に乗ってもらいやすくなります。

さらに繁忙期では人気の物件などには希望者が殺到し、自分が希望した物件が他の人に取られてしまうリスクもありますが、閑散期においてはそのようなことがなくなります。

そのほかに、物件探しにも予約が必要な場合が多いですが、閑散期は繁忙期に比べて予約が取りやすくなります。繁忙期は不動産会社に合わせることが多いですが、閑散期は自分の空いている日に予約を取りやすくなるので、スケジュール調整も余裕を持って行えるでしょう。

家賃や条件の交渉がしやすい

閑散期には家賃やそのほかの条件を交渉しやすいメリットがあります。繁忙期が終わっても空き家がある場合には、大家さんはその空き物件を埋めようと、入居者を探しているからです。少しでも安くして、空き家を作りたくないと考えているので、家賃交渉に応じてくれる場合があります。

閑散期には家賃の価格交渉や、敷金・礼金などの条件を変更してくれるなど、繁忙期に難しい交渉も可能になることがあるのは大きなメリットの一つです。

そのほか、閑散期には大家側にも余裕が生まれるため、色々な相談にも親身になって聞いてくれることが多くあります。家賃に関しては、毎月支払っていくものなので、少しでも交渉ができると後々の支出も大きく抑えることができるでしょう。

引っ越し業者との交渉がしやすい

繁忙期は、引っ越し業者の需要が高まるために割引など行うことは少ないです。しかし、閑散期には需要が低くなるために、トラックの台数や人手にも余裕が生まれます。引っ越し業者側も少しでも受注をしようと相場よりも安い金額を提示したり、交渉に応じてくれることが多いです。

閑散期は、引っ越し業者全体で価格が安くなるので、見積もりを取りましょう。距離や荷物の量などによって金額も変わります。予算なども付け加えて交渉に応じると、費用を抑えることができる可能性があります。

閑散期に引っ越しをすると選べる物件が少ない【デメリット】

閑散期の引っ越しにはデメリットもあります。それは、繁忙期後のため、空き物件が少なくなることです。そのため、希望の物件が見つかりにくくなります。物件探しには、時間がかかってしまう可能性もあることから計画的にスケジュールを組むようにしましょう。

また、空き物件ということは少し人気がなかった物件ということも考えられます。例えば、夜間は人通りが少ない、駅から遠いなど、自分の希望からかけ離れている物件ではないかしっかりと確認しましょう。選べる物件が少ないので、希望通りの物件を見つけることが難しいかもしれませんが、より近い物件を焦らず見つけることが重要です。

閑散期に引っ越しできなくても費用を安く抑えるポイント

もし、閑散期に引っ越しができなくても費用を安く抑える方法があります。

引っ越し業者を比較検討する

たくさんある引っ越し業者を比較サイトなどを使ってから選びましょう。比較サイトを使用すると見積もり料金などを一覧で確認することができ、手間がかかりません。その中から簡単に安い引っ越し業者を選ぶことができます。

ただし、自分の条件やスケジュールにあってるかなどもしっかりと確認することが重要です。また実際に見積もりを取ることで基本料金から割引をしてくれるところもあります。見積もりの割引キャンペーンなどを利用するとことで、さらに安く費用を抑えることができるでしょう。

初期費用の安い賃貸物件を探す

繁忙期でも、初期費用などを安くしている賃貸物件があります。例えば、敷金・礼金が不要の物件や、フリーレントの物件です。

フリーレントとは、一定期間のみ家賃が無料になる契約のことです。期間に決まりはありませんが、数日間の日割り計算から、1〜3ヶ月ほどの月単位で家賃がいらなくなります。フリーレント物件だと、引っ越しのタイミングでは、ほとんどの場合、旧居と新居で二重の家賃を支払う期間が出てきますが、そういった期間がなく、費用が余計にかかりません。

ただし、フリーレントの契約では、一定期間住むことが条件の場合があります。違反すると違約金が発生することもありますので、契約内容をよく確認した上で決めるようにしましょう。

初期費用が安くすむとかなりの費用を抑えることに繋がります。繁忙期でも、条件によっては安い物件を探すことも可能です。

フリマアプリなどで不用品を処分して引っ越し費用を抑える

引っ越しでは、荷物を少なくしたい、不用品を捨てたいなど、処分に迷う場面もあるでしょう。家電や状態の良い不用品においては、捨てずにアプリなどで買い取ってもらうことで、引っ越し費用に充てることができます。

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まとめ

引っ越しの閑散期には、費用が安くすむなどの多くのメリットがあります。引っ越し業者もトラックや人出が多いので丁寧な作業をしてもらえます。また、不動産会社や大家さんなどにも余裕があり、色々な相談をしやすいだけでなく、費用面での交渉もしやすいのです。

そのほか、閑散期ならではの割引キャンペーンや初期費用の価格設定など、繁忙期に比べると半分ほどの金額になるので、費用を安く抑えたい方は閑散期の引っ越しを狙いましょう。

しかし、閑散期の時期は賃貸物件が少ないということも頭に入れておかなければなりません。今後生活していく家なので焦って決めることのないようにしましょう。少ない物件の中でも自分の希望に近い物件をうまく探して、より良い新生活を始められるようにしましょう。