引っ越しの荷造りに苦労する方が多いのではないでしょうか。引っ越しの荷造りでバタバタして「どこに入れたかわからなくなってしまった」とか、「廃棄すればよいものまで新居に持ってきてしまった」という失敗を経験した方もいるでしょう。荷物まとめは、手順とポイントを守ることで、効率のよい引っ越し準備ができます。
そこで本記事では、引っ越し荷物をまとめる際の手順・ポイントと、引っ越し費用を抑えるコツを紹介します。もうすぐ引っ越し予定があるという方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
引っ越しの荷物をまとめる手順
荷物のまとめ作業には、大体1週間前後かかる方が多いでしょう。つまり、引っ越し前でも自宅で生活しながら荷造りを行うため、その荷造りの手順に注意が必要です。
以下では、効率よく引っ越しの荷物をまとめるための手順を紹介します。
家のなかを部屋ごとに分ける
まず、部屋をいくつかのエリアに分類しましょう。1Kの部屋であれば、玄関・トイレ・お風呂・キッチン・クローゼット・ベランダ・部屋、といった具合です。
この際、トイレ・お風呂などものが少ないエリアは、まとめて梱包して構いません。部屋が広くものが多い場合は、さらに「ベッド周り」「テレビ周り」など複数のグループに分けることで梱包しやすくなります。
このように最初にしっかり荷物をエリア別に区分することで、引っ越し前後にどの箱に何が入っているのかをわかりやすくできます。
不要なものを処分する
次に、新居で使わない不用品を処分しましょう。処分は、小さなものは一般ゴミ(不燃・プラスチックなど)で出し、大型家具などの粗大ゴミは自治体、家電は自治体や廃品回収業者、家電メーカーや量販店などで引き取ってもらえます。
家具・家電など大型のゴミの廃棄は基本的にすべて有料ですが、状態がよければ中古販売することもできます。販売先には、リサイクルショップやフリマアプリ、オークションサイトなどがあります。
売却できたら、本来廃棄するのに必要だった手数料を節約でき、その分の利益を引っ越し費用に充てることもできますので、非常におすすめです。
引っ越しまでに使わないものを荷造りする
つづいて、荷造りを始めていきましょう。引っ越しの荷造りは、まず季節外の衣料や本・DVDなど、日常で使用頻度が少ない順から始めていきます。ここで荷造りした段ボールは、荷造りが進むと段ボールの山に埋もれ、後から取り出すのが困難になるためです。
荷造りが終わったら、ガムテープでしっかり箱に封をし、段ボールの外装に最初に分けたエリアと内容物をわかりやすく明記しておきましょう。
使う可能性があるものを荷造りしておく
日常で使用しないものの荷造りが完了したら、次は引っ越し準備中にまだ使う可能性があるものの梱包を始めます。
食料品や衣料、日用品など、引っ越し準備中にまだ使う可能性があるものは多いですが、作業を進めないと引っ越し当日に荷造りが間に合わない可能性もあります。そのため、梱包は進めて、ガムテープで封をせずに取り出しやすい場所に置いておきましょう。
そうすれば、使うタイミングに取り出しやすく、引っ越し当日に封するだけで作業完了です。
引っ越しまでに使用するものを荷造りする
最後に、引っ越し前夜または当日に、使用頻度の高いものを梱包します。引っ越し当日は、掃除や運び出しなどやるべきことが多いため、最後は詰め込んでしまってもよいでしょう。
引っ越し業者の搬出作業に間に合うように、荷造りを完成させましょう。
また、ベッドなど大型の組み立て家具は、事前に解体が必要です。引っ越し業者の方で無料でやってくれることもありますので、訪問見積もりの際に確認しておきましょう。
荷物量ごとの引っ越し料金の相場をチェック
引っ越し料金は、距離や当日の作業人数、トラックのサイズなどによって変動するものです。荷物量が増えればその分作業人員が必要になり、トラックのサイズも変わるため、荷物の量と料金相場はほぼ比例関係にあります。
以下では、ご自身の荷物量だとどれくらいの料金相場になるのか、具体的な料金相場を基に説明します。
荷物の量を部屋の間取りから検討する
部屋数が多いと、その分荷物量が多くなり、引っ越し料金も高くなる傾向にあります。以下が、部屋のサイズ別のおおよその段ボール数と、使用されるトラックサイズの例です。
部屋サイズ | 段ボール数 | トラックサイズ |
1R | 10箱前後 | 軽トラック |
1K・1DK | 10~15箱程度 | 2tショートトラック |
1LDK・2K・2DK | 10~25箱程度 | 2tショート~2tロングトラック |
2LDK・3K・3DK | 15~35箱程度 | 2tロング~3tトラック |
3DK~3LDK・4K | 30~50箱程度 | 3tトラック |
上記は段ボールの他に、家電一式(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなど)とベッド、収納ケースなどが積載される前提です。洋服など荷物が多い方は、これより増える場合もあるでしょう。
荷物の量別の引っ越し料金の相場(都内)
前述のとおり、引っ越し料金は、荷物量に応じて変わります。同一都道府県内(〜50km)など近距離に引っ越した場合の、通常期・繁忙期それぞれの料金相場は以下の通りです。
部屋サイズ | 人数 | 通常期(5~11月) | 繁忙期(2~4月) |
1R | 単身 | 43,991円 | 64,900円 |
1K・1DK | 単身 | 47,767円 | 54,951円 |
1LDK・2K・2DK | 二人暮らし | 78,620円 | 95,481円 |
2LDK・3K・3DK | 二人暮らし | 81,889円 | 107,195円 |
3DK~3LDK・4K | 三人暮らし | 104,327円 | 125,513円 |
参照元:SUUMO
同じ部屋のサイズでも、引っ越し人数が変われば積載量もそれに応じて変わります。たとえば、同じ2LDKでも2人ではなく3人の荷物量の場合は、引っ越し料金相場(通常期)が81,889円から97,692円に15%程度高くなります。
荷物の量別の引っ越し料金の相場(東京都→大阪府)
つづいて、東京都から大阪府(500km)の遠距離地方への引っ越しの場合の料金相場です。
部屋サイズ | 人数 | 通常期(5~11月) | 繁忙期(2~4月) |
1R | 単身 | 89,332円 | 115,316円 |
1K・1DK | 単身 | 96,528円 | 126,320円 |
1LDK・2K・2DK | 二人暮らし | 180,967円 | 248,517円 |
2LDK・3K・3DK | 二人暮らし | 186,329円 | 248,085円 |
3DK~3LDK・4K | 三人暮らし | 227,478円 | 307,055円 |
参考:SUUMO
これを見ると、都内から都内への移動に比べて遠距離地方へは費用が2倍ほど違うことがわかります。距離による料金の違いの特徴は、積載量が多ければ多いほど、費用が割高になる点です。これは、積載量が多いことで作業員の拘束時間が長くなり、その分人件費がかかるためです。
単身者は複数家族よりも遠距離は割安に引っ越しができますが、単身パックを使用するとさらに料金を抑えられます。
段ボール9個以内の少ない荷物は宅急便が安い
上記で単身パックはお得だとお伝えしましたが、もし物量が段ボール数箱で収まる程度の少量であれば、宅急便の方がさらにお得です。
以下は、東京から大阪までを日通の単身パックを利用した場合と、ゆうパック(セキュリティサービス付)で送った場合の料金の比較です。
日通単身パックS(120サイズ×16箱) | ゆうパック (120サイズ×9箱) | ゆうパック (120サイズ×16箱) |
28,600円 | 18,630円 | 33,120円 |
このとおり、段ボール10箱未満など荷物が少なければ、宅急便の方が2万円程度も安くなります。物量が少ない方は、宅急便と引っ越し業者どちらが安いか比較してから決めていくとよいでしょう。
荷物を減らして引っ越し費用を抑えるコツ
引っ越し費用を抑えたい方は、思い切って荷物を減らしてみましょう。ここまでで解説してきたとおり、物量を減らせば引っ越し費用を削減できます。
以下では、荷物を減らすポイントと、その他引っ越し費用を抑えるコツを紹介します。
閑散期を選んで引っ越しをする
引っ越しの閑散期は5〜11月です。2〜4月の繁忙期は、通常期に比べ2〜4割程度費用が割高になるため、なるべく避けましょう。以下の時期を狙うと、さらに割安に引っ越せます。
- 5~11月
- 月の中旬(月末・月初を避ける)
- 平日
- 大安以外
需要の低い月・日は元々割安なだけでなく、引っ越し業者が見積もり交渉に応じてくれやすくなります。引っ越しのタイミングに融通が利きやすい方は、不人気な時期を敢えて狙うとよいでしょう。
粗大ゴミや不用品を事前に処分する
粗大ゴミは引っ越し直前に出そうとするのではなく、引っ越しの2〜3か月前など、早くから計画的に取り掛かっておくのが理想的です。自治体の粗大ゴミ収集日が、2〜4週間など先の日程の場合があるためです。
収集ではなく自分で指定場所に持ち込む場合も、営業時間が限られています。事前に指定のゴミ排出券の購入が必要ですので、早めの段取りをして引っ越しに備えましょう。
荷造りを始める前に断捨離する
荷造りの前に必要なものとそうでないものに分別し、必要でないものは引っ越しをきっかけに、思い切って断捨離しましょう。状態がよいものであれば、フリマアプリやオークションサイトで売って現金化できます。
この作業時期も粗大ゴミ排出と同じで、引っ越しの2〜3か月前に始めるのがよいでしょう。フリマアプリなどの個人間取引は、出品から落札、その後の発送までに1週間以上かかることも多いためです。荷造りと並行して出品作業を行うと、梱包の作業効率も落ちますので、早期に断捨離を済ませておくことが大切です。
確認漏れが出ないよう荷物をまとめておく
引っ越しの見積もり算出は、基本的に自宅に訪問して行いますが、この際に運搬荷物の確認漏れがないように注意しましょう。
よくある荷物の確認漏れは、ベランダや外に置かれた荷物や自転車・バイクなどです。当日に気付いた場合、費用上乗せで対応してもらうか、最悪の場合、トラックに乗りきらず自分で運搬しなくてはいけなくなる場合もあります。
エアコンや大型家具など、解体・取り外しを手伝ってもらう必要があるものがあれば、その申告も欠かせません。忙しい方や二世帯同居の引っ越しで片方のみしか自宅訪問していないなど、口頭・文面のみで見積もりをもらう場合は、とくに申告漏れがないよう注意が必要です。
自分で荷造り・梱包をする
引っ越しでは「おまかせプラン」など、梱包も開梱も引っ越し業者に頼めるサービスがあります。おまかせプランの別途料金は、荷物量にもよりますが、大体梱包・開梱それぞれで各5万円前後です。
その分を自分で作業することで、5〜10万円程度引っ越し費用を削減することにつながります。
運べるものは自分で運ぶ
荷物を減らすのは、捨てるだけでなく、なるべく自分で運び、トラックへの積載荷物を減らすことでも実現できます。引っ越し場所が近い方はスーツケースや自転車で自分で運ぶ、ご自宅に車をお持ちの方は、運べるだけ載せて自分で運搬する、というのも手です。
カーテンや設置棚に敷く滑り止めシートなどを先に運搬して新居に設置しておくと、引っ越しトラック到着後の作業がスムーズになるのでおすすめです。
買取アプリ「Pollet」で荷物を減らす
引っ越し前の不用品処分にあたり、状態がよいものに関しては、アプリなどで買い取ってもらうことを検討しましょう。廃棄せず買取成立した場合、引っ越し費用の足しにもなります。
引っ越し前の断捨離におすすめなのが、不用品を複数店まとめて売却できる買取アプリ『Pollet』です。Polletなら手数料や送料(査定後キャンセルの場合は除く)がかからないほか、購入者とのやり取りも不要でお手軽です。
『Pollet』はさまざまなものの買取に対応していますが、とくに以下のようなアイテムが高価買取が期待できます。
- ゲーム
- カメラ
- AV機器
- ブランドもの
- マンガ など
フリマアプリのように1点ずつ出品作業する必要もないため、忙しい引っ越し前の不用品処分に非常に役立つでしょう。
Polletはこちら
荷物を運びやすい量にまとめて気軽に引っ越ししよう!
引っ越しは、引っ越し業者のトラックへの積載荷物をなるべく減らすことで、費用削減につながります。荷物を削減する方法には、不用品の粗大ゴミ排出や売却、運べる荷物はなるべく自分で運ぶなどがあります。
不用品を売却すると、その分の利益を引っ越し費用に充てられて非常におすすめです。売却方法には、フリマアプリや本記事で紹介した買取アプリ『Pollet』などもあるので、ぜひ活用してみてください。