二人暮らしで生活していると、将来の結婚やキャリアアップを見据えたライフスタイルの変化によって引越しを考えることがあるでしょう。引越しにあたってやはり気になるのが引越し費用です。
今回は現在二人暮らしをされており、将来的に引越しを考えている人向けに、二人暮らしの引越し費用の相場と出費を抑える方法について解説します。
【距離別】二人暮らし引越し費用相場
二人暮らしの引越し費用の相場を表にまとめました。引越し費用が決まる主なポイントは距離と時期の2つです。それ以外にも、荷物の量やオプションサービス、平日か休日か、作業の時間帯によって料金が変わってきます。
【二人暮らしの引越し費用相場】
二人暮らしの引っ越しが単身よりも高くなりやすい理由
二人暮らしの引越しは単身者の引越しよりも料金が高くなる傾向があります。二人暮らしの引越し料金が高くなるのは、以下のように複数の要因があるからです。
【二人暮らしの引越し料金が高くなる理由】
- 単身者と比べて運搬する荷物が多くなるため
- 同居したい二人がそれぞれの場所から新居に引っ越すため
- 1世帯1つで十分な家電(冷蔵庫、洗濯機等)は処分する必要があるため
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二人暮らしの引越し費用の決まり方
二人暮らしの引越し費用はどのように決まるのでしょうか。引越し費用は、「時間制運賃または距離制料金」と「その他費用」の2つを合算した金額です。このうち、時間制運賃と距離制料金は2020年4月に国土交通省により導入された、「標準的な運賃の告示制度」に沿って算出されます。そのため、時間制運賃と距離制料金は業者ごとに違いがありません。
引越し費用を安くするには、「その他費用」に含まれる人件費と資材費がポイントになってきます。
時間制運賃・距離制料金
一般的に運賃は、基礎額と加算額で構成されます。さらに、運賃は2種類に分かれており、それが移動時間によって計算する「時間制」と移動によって計算する「距離制」です。国土交通省によって基準が定められていますので、業者が独自に値付けをすることはできません。そのため、時間制運賃と距離制運賃に関わる料金が法外に上がることは考えにくいでしょう。
その他の人件費や資材費
時間制運賃と距離制料金以外の「その他費用」が引越料金の主な変動要因です。「その他費用」の中でも人件費は引越しの時期、平日か休日かで変わります。また、引越しで運搬する荷物の量が多いと、梱包に必要な段ボールや包装紙といった資材や作業スタッフが多く必要になり、人件費と資材費が上がります。
二人暮らしの引越し費用を安く抑えるポイント
ここでは、二人暮らしの引越し費用を安くする方法について解説します。二人暮らしの引越し費用を抑えるには、以下に示したポイントを実践することが重要です。
【二人暮らしの引越し費用を安く抑えるポイント】
- 複数の業者に見積もり依頼
- 二人暮らしにおすすめのプランがある業者を選択
- 繁忙期を避けて引っ越しをする
- 自分で選べるものは業者に頼まない
- 不用品はできるだけ引っ越し前に処分しておく
- 時間指定のない「フリー便」を利用する
- 「立ち寄りプラン」がある場合は利用する
- すでに同居している場合は「単身パック」を利用する
複数の引越し業者に見積もり依頼
引越しでは「一括見積もりサービス」を活用して複数の業者から効率よく見積もりを取得することが重要です。引越しの料金は、引越しの時期、新居までの距離、荷物の量によって大きく変わります。複数の業者から見積もりを取って比較検討することは、適切な引越し業者を選定するうえで基本のアクションです。取得した見積もりは、値下げ交渉にも活用できるでしょう。
二人暮らしにおすすめのプランがある業者を選択
数ある引っ越し業者の中では、二人暮らしの引越しプランが選べる業者もあります。場合によっては、お得な割引が受けられるケースもあるでしょう。例えば、アート引越センターでは「おまかせパック」という形で二人暮らし向けプランが用意されています。「おまかせパック」では、荷造りや荷ほどきもオプションとして追加できるため、予算に応じてサービス内容を変えることが可能です。
繁忙期を避けて引っ越しをする
例年、3~4月は就職や進学、転勤の時期と重なるため、引越しのニーズが集中します。そのため、引越し業界の繁忙期とされ、引越し費用も他の時期に比べ明らかに高くなります。
また、繁忙期は引越しの依頼が集中する時期でもあるので、希望する日時で引越しができないというリスクもあります。引越し費用を節約したい場合は、繁忙期を避けて、5月~翌年2月までの通常期に引越しを計画するのがおすすめです。
自分で運べるものは業者に頼まない
引越し費用は、サービス内容によっても変わります。つまり、業者に依頼することを自分でやればそれだけ費用を下げることができるのです。特に家具や家電など、大型の荷物だけでも自分で運べばその分のコストを下げられます。また、あらかじめ新居に荷物を運んでおけば、引越し当日の作業時間が短くなることもメリットです。
現住所から新居までの距離が近い場合は、レンタカーを使ってあらかじめ荷物を運んでおくとよいでしょう。
不用品はできるだけ引越し前に処分しておく
引越し料金は引越しの時期、新居までの距離に加え荷物の量によっても決まりますので、あらかじめ不用品を手放すことで引越し費用を安くできます。逆に、運搬しなければならない荷物が多いほど、引っ越し業者が手配する作業員、トラックの数が多くなるため、費用が上がってしまうでしょう。
引越し費用を抑えるためには、あらかじめ不用品の買取りを依頼するなどの準備が必要となります。比較的状態のよいものやブランド品を売りたい場合は、「Pollet」というアプリを活用するのがおすすめです。「Pollet」は、出品者と購入者のやり取りが発生せずスムーズに手続きが進められるため、引越し前の多忙な時期でもサクサクと出品できます。
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時間指定のない「フリー便」を利用する
一般的な引越しプランでは、引越し作業の時間帯によっても価格が変わります。多くのケースでは、作業の時間帯が「午前」「午後」「フリー」にから選ぶことができ、比較的ニーズのある午前中の作業は費用が高くなるでしょう。「フリー」を選んだ場合は、引越し業者が作業時間を決めるため、好きな時間帯に手配することができません。しかし、依頼が集中する午前中に指定した際よりも、引越し費用が安くなることが「フリー便」のメリットです。
「立ち寄りプラン」がある場合は利用する
引越し業者の中には、1台のトラックで2か所から荷物を回収してくれる「立ち寄りプラン」を提供している会社もあります。新居で初めて同棲を開始するカップルの場合、それぞれの現住所から荷物を運び出差なければなりません。「立ち寄りプラン」なら、本来2台のトラックが必要なところを1台で済ませることができるため、その分費用が安くなるのです。現時点では別々の場所に住んでいるものの、引越し後に二人暮らしをする場合はぜひ活用したいプランと言えるでしょう。
すでに同居している場合は「単身パック」を利用する
中にはすでに同居しているものの、より広い新居に引越しをしたい場合もあるかもしれません。そのようなケースでは、「単身パック」を使うことで、費用が抑えられることがあります。二人暮らしであっても、「単身パック」の専用ボックスに入りきるぐらいに荷物が少ない場合はおすすめです。通常の引越しプランと比べると、大幅に費用を下げることができるでしょう。
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退去費用や新居費用を抑えるのも大切!
引越しでは、引越しそのものの費用を下げることも重要ですが、現在の住まいからの退去費用、新居の契約費用を抑えることにも目を向けてみてください。退去費用を抑えるためには引越し前から余裕をもって対策を立てるのがおすすめです。
ここでは、引越し費用以外のコストである退去費用、新居費用を節約するポイントについて解説します。
退去費用を節約するポイント
賃貸の場合、退去する際には原状回復の費用が必要となります。原状回復費の内訳は、主にハウスクリーニング、フローリングや壁の張替えです。これらの費用を最小限にするためには、普段から壁紙や床を汚さないように注意し、日常的に掃除をする癖をつけておくとよいでしょう。入居時に敷金を払っている場合は、原状回復費との差額が返金されることもありますので、普段から部屋を清潔にしておくメリットは大きいのです。
新居費用を節約するポイント
新居の契約をする際に、敷金や礼金といった費用が発生します。引越しや退去時の費用もある中で、重い負担になるでしょう。
敷金や礼金を抑えるには、「ゼロゼロ物件」や「フリーレント物件」を選ぶのがポイントです。このような物件は人気があるためすぐに埋まってしまう傾向があります。引越しの繁忙期を避ける、早めに新居探しを始めるなどの対策をして、よい物件があればすぐに契約できるよう準備しておいてください。
まとめ
新生活に向けての引越しは二人暮らしをしている人にとって、非常に希望に満ちたものになるでしょう。一方で、新生活を迎えるにあたってお金のことが心配になるのも事実です。しかし、引越しにかかる費用は、繁忙期を避ける、事前に不用品を処分するなどのポイントを押さえておくことで、節約することができます。
引越し費用以外にも退去費用や新居の敷金、礼金などについても、この記事でご紹介したコツを実践すれば負担を軽くすることが可能です。引越し費用の節約ポイントを実践して、新生活をお金の心配なく迎えることをおすすめします。