関西の身近な自然、癒しの場として人気の六甲山。特に夏は避暑地として知られ、多くの人が訪れます。山上にはファミリーに人気の牧場やアスレチック施設だけではなく、高山植物園や屋外型のミュージアムなど、大人が楽しめる施設もあり、のんびりと密を避けて楽しむのにぴったり。今回は公共交通機関を使って六甲山をお得に遊ぶプランをご紹介します。
目次
六甲山へのアクセス
六甲山は、車でも公共交通機関でもアクセスでき、神戸側からだけではなく有馬側からのルートもあって、多彩な観光プランが組める魅力的な山です。今回は多くの人が利用する神戸側からのルートをご紹介します。
公共交通機関(電車・バス・ケーブル)を使う場合は、JRの六甲道駅や阪神電車の御影駅、阪急電車の六甲駅で降り、そこからバスに乗って、六甲ケーブル下駅まで向かいます。ここでケーブルに乗り換え、山上へ。
山上ではバスを使って各施設を巡ることになります。山上バスは、六甲ケーブル山上駅から出発して「ROKKO森の音ミュージアム」「六甲高山植物園」「六甲山アスレチックパーク」「六甲ガーデンテラス」などの施設を結んでいます。本数も比較的あって、約20分ごとの運行です。地方の山と違って、レンタカーがなくてもストレスなく移動できるのは都会の山の特徴ですね。
六甲山へ向かう前に、お得情報をチェック!
六甲山に向かう前に、公共交通機関や施設の入場券がセットになった周遊券をチェックしておきましょう。これは今回ご紹介する六甲山に限らず、どこの観光地でも必須の作業。知っているのと知らないのとでは、かなり差が出ることも。
六甲山はその気になれば1日では足りないくらい遊べる場所なので、お得なチケットもさまざま。山上バスだけ乗り放題になるチケットから、六甲ケーブル・六甲有馬ロープウェー・六甲山上バスの乗車券がセットになったボリュームのあるチケットまで、ラインナップが豊富。
地元の人間ならまだしも、遠方の観光客は土地勘もないので、沢山の中からどれを選んでいいのか迷ってしまいますよね。今回ご紹介するのは、シンプルに、六甲ケーブル往復と六甲山上バスの乗り放題がセットになった「表六甲周遊乗車券」というもの。この「表六甲周遊乗車券」を、ケーブルに乗る前、つまり六甲ケーブル下駅で購入すればいいのです。料金は1,370円です。
極秘情報?更にお得な方法が…!!
実はこのお得な「六甲周遊乗車券」には、更にお得な裏ワザがありまして…。
それは、阪急阪神ホールディングス株式会社の株主優待券を利用する方法です。「いやいやいや、株主じゃないし!」という声が聞こえてきそうですが、この株主優待券は金券ショップで販売されていることがあるのです。転売禁止と書かれている株主優待券が、なぜこんなところにあるの?という疑問はありますが、きちんと店舗を構えて営業されている正式な金券ショップなので、何かルールがあるに違いありません。そう信じて100円でゲット!
この株主優待券があれば、先ほど説明したお得な「表六甲周遊乗車券」が更に300円引きになります。それだけではなく「六甲高山植物園」「ROKKO森の音ミュージアム(旧:六甲オルゴールミュージアム)」「六甲枝垂れ」の入場券もセットなんですよ(1枚で1施設)。しかも…100円!!(金券ショップの需給にもよると思いますが)。
えっ?どういうこと?
ちょっと混乱してきましたね。冷静にまとめましょう…。例えば「六甲高山植物園」と「ROKKO森の音ミュージアム」の2施設に行きたい場合は、以下のようになります。
・100円の株主優待券を2枚買う
・お得な「表六甲周遊乗車券」を更にお得に(300円引き)で買う
・「六甲高山植物園」で1枚目の株主優待入場券を消化
・「ROKKO森の音ミュージアム」で2枚目の株主優待券を消化
・「表六甲周遊乗車券」は1枚余る
といった段取りになります。ちょっとお得な2施設共通券でも1,600円するのに、この株主優待券は「表六甲周遊乗車券」300円引きが付いて、この2施設が200円(2枚分)で楽しめるんですよ…。めちゃくちゃお得です。私はこの100円株主優待券のおかげで、頻繁に六甲山に涼みに行っています。
金券ショップでの株主優待券の取り扱いに関しては、店舗によって違うと思いますが、私はいつも大阪の第三ビルの地下の金券ショップ激戦区で入手しています。今までなかったことはありませんが、3月末、9月末時点の株主に対する優待券なので、時期によっては在庫がない可能性もなきにしもあらず。
ROKKO森の音ミュージアム
今回チケットを2枚買って訪れた1件目は、「ROKKO森の音ミュージアム」です。優待券には「六甲オルゴールミュージアム」と書かれていますが、名前が変更になっただけで、優待券で入場することが可能です。
森の中の散策でさまざまな“音”に触れたり、緑の中のカフェでお食事をしたり、館内では自動演奏楽器によるコンサートも行われています。
ちなみに、自動演奏楽器を侮ってはなりません。実際私も「なんだ、自動か」と思って30分間椅子に座って休憩がてらという軽い気持ちで聴いたのですが、オルゴールの優しく複雑に絡み合う音色にか~なり癒されました。
たまたま私が聴いた回がジブリの回だったので、それもオルゴールの良さにあっていたのかもしれませんね。
森の中にはワクワクするような“音”の仕掛けが沢山あって、これもその一つ。手で回すと音がなるオルゴールです。森のあちこちに設置されていて、小学校の工作を思い出させるような楽しい体験。
森の中には本物の鳥だけではなく、木製の鳥も沢山います。なでると、優しい音色が聞こえてきますよ。
巣箱も沢山。紐をひっぱるとクラシックから現代曲まで、さまざまなジャンルの音楽が流れます。
ひとつひとつの“音”を楽しみながら歩いて、演奏会を聴いて、ランチをしていたら、あっという間に2時間近く経っているということも…。他の巡りたい施設との兼ね合いも考えて行動しないと、居心地が良すぎて長居してしまう恐れがあるので要注意。
DATA ROKKO森の音ミュージアム(旧:六甲オルゴールミュージアム) 所在地:神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145 営業時間:10:00~17:00(最終受付 16:30) 定休日:毎週木曜日、2021/12/31(金)、2022/1/1(土) 通常入場料:大人1,300円/こども600円 公式サイト:ROKKO森の音ミュージアム
六甲高山植物園
続いては、「ROKKO森の音ミュージアム」のすぐ隣にある「六甲高山植物園」へ。徒歩3分くらいなので、バスを待たずに徒歩で向かいましょう。
その名の通り、ここは高山植物が楽しめる植物園。山登りをする人には馴染みのある植物が沢山あり、個人的にはファン層に偏りがある植物園だと感じています(笑)
ちなみに私もこの植物園が大好きで、季節を変えて訪れています。下界にある華やかな草花が咲き乱れる植物園とは違って、ひっそりと可憐な花を咲かせる控えめな草花を楽しむ、侘び寂びがわかるツウ好みの植物園と言えるかもしれませんね。
この「六甲高山植物園」が一番華やぐのは6月・7月あたりではないでしょうか。ニッコウキスゲやエーデルワイス、ヒマラヤの青いケシなど、エース級の植物が開花時期を迎えます。
初夏のチングルマやクリンソウも人気です。初夏の花と夏の花の両方が見られる確率の高い6月はおすすめですよ。なにより下界より涼しく、快適な気候です。
DATA 六甲高山植物園 所在地:神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150 営業時間:10:00~17:00 (16:30受付終了)、2021年の開園期間は3月20日(土・祝)~11月23日(火・祝) 定休日:2021年3月25日(木)、4月1日(木)・8日(木)・15日(木)・22日(木)、7月1日(木)・8日(木)・15日(木)、9月2日(木)・9日(木) 通常入場料:大人700円/子ども350円 公式サイト:六甲高山植物園
初夏の花・猛暑の夏・秋の紅葉も楽しい六甲山
いつ訪れても癒される音色や、初夏の花々、真夏の避暑、秋には一足早い紅葉が楽しめる六甲山。季節ごとに何度でも訪れたくなる六甲山には、お得チケットや裏技の株主優待券などを駆使して何度でも賢くお出かけしてくださいね!
DATA 公式サイト:神戸・六甲山公式おでかけサイト