グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパに宿泊してきました。八ヶ岳の自然に囲まれて過ごすオールインクルーシブの極上ホテルステイを紹介します。
目次
グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパとは
かつてのロイヤルホテル八ヶ岳は、グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパとして新たに4月1日にリブランドオープン。
大和ハウス工業グループの大和リゾートが、ホテル運営世界大手のフランス・アコーにリゾートホテル「ダイワロイヤルホテル」の運営を委託したことで、「グランドメルキュール」と「メルキュール」として日本全国に23軒のホテルがリブランドオープンすることになりました(メルキュール能登リゾート&スパは開業が延期となっています)。グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパは、その中の一つのホテルです。
日本のホテルがフランス資本のブランドになることで、どんな雰囲気になっているのかワクワクしながら出かけました。
八ヶ岳に包まれているようなゲストルーム
何から紹介していいのか、伝えたいこと盛りだくさんの今回の宿泊。まずはゲストルームから紹介します。
宿泊したのはスーペリアルツイン。今回のリブランドオープンにあわせてリフォームされたお部屋です。壁には壮大な八ヶ岳が描かれ、35平方メートル以上の広い室内はスーツケースを広げても全然余裕。エキストラベッドを利用して、最大4名まで宿泊可能なので、家族や友達と過ごすのにも良さそうです。
ベッドの大きさはスーペリアルツインでも120cm×200cmと、これまた広い!子どもと添い寝するにも十分な大きさです。
部屋着は浴衣と思いきやちょっと違う。アコーグループのオリジナルウエアだそうです。サイズはSS、F、LLの3タイプ。ほとんどの女性はSSでちょうど良いと思います。子どもサイズの用意はないので持参するようにしましょう。
アメニティはロビーにアメニティバーがあるので、必要な分だけ持ってくるようになっています。ECOですね。
以前の和室のお部屋もあるので、赤ちゃん連れの家族はそちらを利用するとハイハイしても安心です。
家族で楽しめるアクティビティがたくさん!
グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパは、子どもが喜ぶ施設やサービスが用意されているので、ファミリー旅行にもおすすめです。
全天候型アクティビティ施設「杜の8」爆誕
グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパの目玉は、なんといっても地下の巨大なキッズパーク!どれだけ広いって地下1階が丸々子どもの遊び場なんです。約1,400平方メートルの広さだそうですよ。実はここ、以前は宴会場だったのだとか。
メインとなるのが中央にある八ヶ岳エリアをイメージしたアクティビティ。八ヶ岳のようにそびえる遊具は、山登りのように登って上から滑り台で降りてきます。
壁にはボルダリング、小海線をイメージした手回しトロッコ、ペダルもないのに走る不思議なプラズマカーなど、たくさんの遊具に子どもはここから離れなくなりそう。
室内遊びが好きな子も大丈夫。アナグマのようなスペースは本を読むのにピッタリ。壁に磁石でくっつく電車のオモチャやパズル、ままごとセットもあります。0歳の子ども用スペースもちゃんと用意されています。もちろん授乳室も完璧!
さらに「星空サーキット」は親子で熱くなること間違いなし!後輪がすべるのでカウンターをあてながらカーブを曲がるという、ちょっと他では体験できない三輪車です。大人が上手と思いきや、体重の軽い子どもの方がきれいに曲がれたりするんですよね。サーキット内は照明を少し落とし、天井には星が輝き、まるで夜空を走っているような気分が味わえますよ。
※通常はヘルメットの着用が必要です。
ちなみにオールインクルーシブなので無料で遊べます!これ大事!
満天の星を眺めよう!
八ヶ岳といえば星がきれいなことで知られていますよね。屋上展望台では満天の星を眺めることができます。天の川も一年中見られるのだとか。出かけた日はあいにくの雨でしたが、360度遮るものがない展望台からの星空はいつかリベンジしたいものです。
日中はお天気が良ければ展望台から南アルプスの山々はもちろん富士山も見えるそうですよ。見たかった~!
さらに有料となりますが、1日1組限定で星空案内人による星空解説も体験できます。季節のオリジナルドリンクを飲みながら、デッキチェアに寝ころんで星にまつわる神話や説明を聞いて過ごす時間。きっと降るような星空が目の前に広がるんでしょうね。忘れられない思い出となりそうです。
高級旅館のように心も体も寛ぐ大浴場
今回のリブランドオープンで大浴場もグッと高級感ただよう癒しスポットとなりました。
大きな内風呂は窓の外の景色とあいまって、まるで1枚の絵のよう。
露天風呂は木々に囲まれた岩風呂。朝一番で温泉に浸かっていたら、岩の上をリスが走っていきました。暫く岩風呂のまわりをグルグルしていたので、かわいい姿を眺めることができ、朝から幸せな気持ちになりました。
温泉は「ナトリウム炭酸水素塩泉」。美人の湯として知られています。
サウナも新しく設置。温度は90度ほど。そして水風呂は八ヶ岳の伏流水を使用。サウナで火照った体をやさしくクールダウンしてくれます。
温泉の後は湯上りラウンジで冷たいビネガードリンクや山梨県産のお茶、甘酒などをいただきましょう。甘酒には桜の塩漬けが浮かんでいて、見た目も華やか。甘酒の提供は20時から22時までなので、飲みたい方はこの時間に出かけてください。
ここで絶対飲みたいのが和紅茶。
お茶は南部茶、桑の葉茶などもありますが、山梨県産のドライフルーツを浮かべて飲む和紅茶が、しみじみとおいしいんです。
もちろんオールインクルーシブなので、すべて無料でいただくことができます。
大浴場のあるエリアには有料のコインランドリーもあり!子どもが洋服を汚すのを気にしないで遊ばせることができますね。
時間帯によって楽しみ方が変わるロビーラウンジ
紹介が前後になってしまいましたが、湯上りラウンジ以外にフロント横には時間帯によって雰囲気の変わるロビーラウンジがあります。
15時~18時のラウンジ「樂遇(らぐ)」
チェックイン後にあたる15時から18時の間のラウンジは「樂遇(らぐ)」。
紅茶やコーヒー、デトックスウォーター以外に生ビールやサワー、ウィスキーといったアルコールまで、すべてフリーフローで楽しめます。ワインは赤・白・スパークリングワインまで揃うという充実ぶり。運転疲れも吹き飛びますね。
グミやマシュマロ、プレッチェルなど子どもが喜びそうなお菓子も用意されています。
ここで絶対食べるべきなのは金精軒の信玄餅!普段お土産でもらう信玄餅は桔梗屋のものが多いと思いますが、白州の金精軒の信玄餅は、また違った味わいで、独特のやわらかな食感に驚きますよ。
ほうとう味の柿の種はアルコールのおつまみにピッタリ。
21時~23時のラウンジはバータイム「鳥渡(ちょっと)」
21時から23時の間はバータイムのラウンジ「鳥渡(ちょっと)」となります。眠りにつく前に、もうちょっとだけ飲みたい、ちょっと語り合いたい、そんな人達の集う場所。
アルコールの種類も増えます。まず飲みたいのはオリジナルの漬け込み酒。ホワイトリカーとレモンやジンとライム、ウォッカとレモングラスローリエと瓶が並ぶ中で、筆者が選んだのはバーボンウィスキーにシナモンとスターアニスを漬け込んだお酒。クセのあるバーボンウィスキーにハーブをプラスすることで、口当たりもやわらかになり飲みやすくなっています。危険。
もうひとつ、感動したのが八ヶ岳南麓の伏流水と山梨県産の米を使用した純米本格焼酎「八ヶ岳の舞」。
若い兄弟が精力的に酒造りを行っている武の井酒造の焼酎で、兄が日本酒、弟が焼酎造りをしているそうです。ロックでひと口飲んで、その芳香にビックリ!もはやこれはウィスキー。樽の香りが凄い!
今後は武の井酒造の日本酒も用意するそうですよ。
用意されているフードにも注目。大粒の山梨県産レーズンを使用したレーズンバターサンドに、山梨県産オリーブ。そして山梨県産野菜のピクルスは、ビネガーに漬け込んでいるのにしっかり野菜の旨味を味わえる感動の逸品。
ここで大事な事なのでしつこく言います。これらすべてオールインクルーシブ!なので無料サービス!どんなに飲んでも無料!
ありえない。ホテルのバーって安くても1杯1,000円前後はしますよね。家族旅行に出かけ、息子たちが夜ホテルのバーを利用し、チェックアウト時会計を見て何度驚いたことか。ここなら、そんな心配ないんです。
ラウンジ鳥渡、ちょっと飲み過ぎちゃったかなというくらい飲んじゃいました。(本来の使い方と違いますが)
一度では食べきれないメニュー豊富な「LE SENSORIEL」
食事は2階の「LE SENSORIEL(ル・サンソリエル)」でビュッフェ形式でいただきます。
広い食事会場は、郷土料理や冷菜を中心にしたフロアと、温かい食事を提供するフロアの2つにわかれています。つまりそれだけ広く、それだけメニューが豊富なんです。初めて行くとあまりのメニューの多さに、何を食べていいか悩んでしまうことでしょう。今回はみなさんのために胃袋の限界まで食べた中で、オススメのメニューを厳選して紹介します。
和洋中なんでも揃う豪華ディナー
まずはグランドメルキュールのシグネチャーメニューのもなか寿司。
全国11のグランドメルキュールでは海鮮とフルーツを組み合わせた各ホテルオリジナルのもなか寿司が提供されます(グランドメルキュール札幌大通公園は除く)。
八ヶ岳では、マグロと湯葉のキャビア添え、ホタテとカラスミ、生ハムと苺の黄身酢ヨーグルトがけの3種類のもなか寿司がありました。見た目も映えるし、最中の皮でサンドすると食べやすいです。
そして、絶対食べて欲しいのがグラフォアビーフバーガー。実は筆者はフォアグラのロッシーニが大好物なのですが、世界各国で規制が進んでいるので食べられなくなる日もそう遠くないと思っていました。
が、このバーガーでは鶏のレバーを使ったグラフォアが使用されていて、味も食感もフォアグラと変わらないおいしさなんです。ソースにはトリュフが使われていて、1個でフレンチ料理がギュッと詰まったような贅沢なバーガーを堪能できます。
他に握り寿司やお刺身もありました。富士の鱒の押し寿司はイクラも載っていて豪華!海なし県でもおいしいお刺身が食べられます。ローストビーフや甲州ワインビーフのしゃぶしゃぶもマストメニュー。
オマール海老のグラタンやその場で作る担々麺やカレーうどん、カニシューマイや肉団子などの点心、サルサにパエリアなどなど、1日では到底食べきれないほどバラエティ豊かな料理が並びます。
かわいいドーナツは全部食べたい。目の前で苺クリームを絞って作るモンブランもスイーツ好きにはたまりません。
アルコールやソフトドリンクもフリーフロー。山梨県産のワインや日本酒も揃っています。ここぞとばかり飲み比べをしましょう。
朝食はスパークリングワインもフリーフロー
朝も2つの会場に料理が並びます。朝のイチオシメニューはパンケーキ!そのままメープルシロップやクリームをトッピングして食べてもいいですが、エッグベネティクトにしてもらいましょう。甘いパンケーキにオランディーズソースが想像以上にあうんです。
郷土料理のコーナーでは、甲州ビーフのすき焼きは食べるべき一品。甲州ビーフのやわらかさは感動もの。
自分で作るミニホットドッグは、ついつい欲張りすぎてパンからはみ出してしまうかも。
そしてモーニングの筆者的目玉はスパークリングワインのフリーフロー。朝からスパークリングワインは最高の休日の証です。
筆者のように欲望のまま食べて飲んで食を楽しむ人、スムージーや生ジュース、新鮮野菜にフルーツなど、ヘルシー志向の人、どんな人も絶対満足できるラインナップです。
すべての朝夕のメニューを食べつくすために1週間連泊したい。
ホテル好きが注目する日本進出のメルキュールブランド
実はオールインクルーシブのホテルでありながら、素泊まりや朝食のみ、夕食のみのプランも選べるのが、グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパの魅力。素泊まりでもラウンジは利用できるんですよ。都内からは車や電車で約2時間。JR甲斐大泉駅からは徒歩15分、無料シャトルバスもあるので、仕事帰りにそのまま八ヶ岳へ来ることも可能。もしくは早朝から山登りに出かけるというスケジュールも組める自由度の高いプランが嬉しいですね。
さらに世界100ヶ国5,100以上のホテルを運営するアコーの日本進出は、ホテラー界隈からも大注目されています。ホテラーというのは、ホテルの会員になり宿泊してポイントをため、様々な特典を受けるのを楽しみにしている人たちのこと。アコーグループ会員となってステータスをあげ、世界各国のホテルに泊まり歩いている人たちも多いのです。
国内のグランドメルキュールやメルキュールホテルに宿泊して、海外旅行でお得にアコーグループのホテルを利用するのもありですよ。支払いはクレジットカードで行うとカードのポイントもたまります。
DATA グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ 所在地:山梨県北杜市大泉町西井出8240-1039 電話:0551-38-2911 Web:グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ