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カンボジア旅行はいつから?コロナ禍の旅行は可能?入国最新情報※2021年8月


カンボジア旅行 いつから行ける

アンコールワットをはじめとするアンコール遺跡群、タイ国境にあるプレアビヒア遺跡など壮大な世界遺産を有し、世界的に旅行先として人気のカンボジア。しかし新型コロナウイルスの感染拡大により、観光立国にも関わらず外国人への観光ビザ発給が1年以上も停止されています。

しかしこのほど、10月を目処に観光客の受け入れを検討しているとの情報も!現在のコロナ禍でカンボジアはどのような状況にあるのか、最新情報をお伝えします(2021年8月31日現在)。

カンボジアの感染者数は徐々に増加!

カンボジアは今年の年初まで長らく感染者の増加を抑え込んでいましたが、それでも徐々に感染が拡大。2021年2月20日には市中クラスターが発生し、それ以降現在までに2万人を超える市中感染者が確認されています。特に感染が急速に拡大した4月上旬以降、州間移動の禁止や複数都市におけるロックダウン等の行動制限措置が導入されました。

これに伴いカンボジア国内の医療体制もひっ迫し、4月末には結婚式場等を急遽改装した隔離施設ができました。収容者は3,000人を超え、また収容先が見つからない陽性者も1,600人を超える状況に。

7月上旬をピークにカンボジア全体の新規感染者数は減少傾向にありますが、地方における感染の拡大や、近隣国からの帰国者の感染の増加は続いています。また変異株「デルタ株」の感染も急拡大しており、クメール・タイムズ(電子版)が8月30日に伝えたところによると、8月29日に218人のデルタ株感染者を確認し、デルタ株への感染者は累計で1,752人に達したとのことです。

現在では1日平均400人の新規感染者が報告されており、ピークだった7月上旬の約半数となっていますが予断は許さない状況。8月31日時点の累計感染者数は人口約1530万人のうち、9万2,616人、死者数は1,892人となっています。

カンボジアのワクチン接種状況は?

カンボジアでは2021年2月以降、新型コロナウィルスの新規感染者数が急増しており、ワクチン接種が喫緊の課題となっています。

現在、カンボジアで接種されているワクチンはシノファーム、シノバック・バイオテック、アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の4種類。

7月23日には、日本からの支援の一環として日本国内で製造したワクチン計約100万回分をCOVAXファシリティ(新型コロナウイルス感染症のワクチンを、複数国で共同購入し、公平に分配するための国際的な枠組み)を通じて供与することが発表されました。

カンボジアでは8月26日までに約1,017万人が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けており、このうち約820万人は、必要回数のワクチン接種を完了したと伝えられています。実はこれカンボジアの人口の約50%が接種を終えていることとなり、大変なスピードです。

政府は集団免疫の獲得に向け、11月上旬までに全人口の62%に当たる1,000万人にワクチンを接種する目標を示しており、8月1日からは、12~17歳の200万人への接種も開始しました。

カンボジア2021年8月現在の入国情報まとめ

現在、カンボジアでは全ての外国人渡航者に対して、査証免除措置の停止、観光ビザ、e-ビザ、アライバルビザの発給を当面停止しています。観光目的では残念ながら入国できません……!

日本からカンボジアへの航空便

日本からカンボジアへは、通常であればANAが成田とプノンペンで直行便を運航していましたが、2021年10月31日まで運休の予定となっています。

また、ベトナム航空の成田/羽田発ベトナム経由便も、2021年9月30日まで運休となっています。

日本からカンボジアに入国できる人

居住国に所在するカンボジア大使館・総領事館等で事前にビザを取得した人が対象になります。

数少ない入国可能な人のカンボジア入国条件

・出発72時間以内にPCR検査(鼻咽頭スワブ)を受検し、保健機関などから発行された新型コロナウイルスに感染していないことを証明する健康診断書の提示が必要(書式指定なし、英語またはフランス語表記、紙媒体の原本を用意)
・事前にFORTE Insurance Companyのウェブサイトにて、COVID-19健康保険(購入価格90USドル、20日間有効)を購入し、入国時に提示
・入国時に、2,000USドルのデポジットが必要(デポジットは、隔離期間の宿泊費、新型コロナウイルス感染検査、移動費に充当され、隔離期間終了後3日以内に残金が返金される)
・カンボジア保健省の指定ホテルで14日間の隔離(宿泊費は1泊約6,600円~8,300円)※2021年7月22日から、事前予約による保健省承認ホテルでの隔離も可能となっています(対象ホテルは4カ所。しかしながら、入国時の検査における検疫当局等の判断によりホテルでの隔離が認められない場合があります)。
・到着時および隔離13日目に、新型コロナウイルス感染検査の受検

カンボジアから日本への帰国時も大変

2021年8月現在、観光目的での渡航者はカンボジアに入国できませんが、現地に駐在しているなど止むを得ない事情で渡航した方が帰国した場合、どのような措置がとられるのかを確認しておきましょう。なお、詳細は日々変わるため、近々日本への帰国を予定しているカンボジア渡航中の方は、厚生労働省の公式サイトで常に最新情報を把握するようにしてください。

カンボジアで日本政府指定の陰性証明を取得

カンボジア出国前72時間以内に新型コロナウイルス感染症の検査を受け、医療機関または検査機関から「陰性」を証明する検査証明書を取得。

注1)どこの検査施設でも良い訳ではなく日本政府指定の陰性証明書が出せる施設でなければなりません。日本政府指定の陰性証明書のダウンロードはこちら⇒厚生労働省公式サイト

注2)令和3年3月19日より、検査証明書を提出できない場合には、検疫法に基づき、日本への上陸が認められません。カンボジアで帰国便へのチェックイン時に検査証明書を所持していない場合には、航空機への搭乗を拒否されます。

新型コロナウイルスの検査&指定された施設等で待機

日本到着後に改めて新型コロナウイルスの検査が実施されます。検査結果が出るまで、原則、空港内のスペースまたは検疫所が指定した施設等で待機します。

注1)到着から検査結果判明までは1~3時間程度ですが、再検査をするなど状況によっては到着の翌日に判明する場合があり、その後、入国の手続きとなります

注2)検疫官により、陰性証明が無効と判断された場合は、検疫所が確保する宿泊施設等での待機となります。この場合には入国の次の日から起算して3日目に検査を行い、陰性と判定された場合、位置情報の保存等の誓約をし、入国の次の日から起算して14日間までの残りの期間を自宅等で待機することになります。

誓約書の提出

以下の内容を制約する誓約書の提出(機内で配布される場合が多いようです)
・入国後14日間の自宅等での待機
・公共交通機関の不使用
・メール等での健康フォローアップ
・地図アプリ機能等による位置情報の保存
・入国者健康確認センターから位置情報の提示を求められた場合には応じる
・接触確認アプリの利用

注)誓約に違反した場合は氏名(外国人の場合は氏名及び国籍)や感染拡大の防止に関する情報が公表されることがあります。外国人の場合は出入国管理法に基づく在留資格取消手続及び退去強制手続の対象となることがあります

公共交通機関は使えない&14日間の自己待機

検疫における新型コロナウイルスの検査結果が陰性でも、入国の次の日から起算して14日間は、自分で確保した滞在場所等で待機することが要請され、保健所等による健康確認の対象となります。その間、不要不急の外出はできません。また、空港から自己待機場所へは公共交通機関は使用できません

注)帰国者の帰宅の乗車を可能としているハイヤー、レンタカー、家族の迎えの車のみ

落ち込むのは早い!10月を目処に観光客受け入れ検討との情報も!

早く観光客の人に見つめられたい、写真撮られたい・・。しょんぼり

これまでの流れを見ると、カンボジア旅行に行けるのなんてまだまだ先の話になるんじゃ……との考えが頭をよぎりますが、そんなことはないのです!実は、今年2021年5月にカンボジア政府観光省は「外国人観光客を2021年第4四半期に歓迎するための準備」と題した動画を発表しており、その中で今年10月を目処に一定の条件を備えた外国人観光客を迎え入れるための調査をしていることを明らかにしているのです!!

この動画によれば「観光省は10月から、ワクチンを接種した外国人客に対し、強制隔離を免除または短縮できないか可能性を探っている」とのこと。現在、カンボジア人を含む全ての渡航者には、到着時のPCR検査と14日間の指定施設での強制隔離が義務付けられていますが、新型コロナのワクチンを接種した外国人には、現在設けている14日間の強制隔離を免除または短縮することを検討しているというのです!これは朗報!

もしかしたら、もしかして、もしかすると・・・

別の報道によれば、受け入れる外国人客は「感染リスクの低い国・地域」からに限定されるとの情報もあり、日本がこれに該当するのかなど情報は錯綜していますが、思ったよりも早く渡航のチャンスが訪れそうです。

国内総生産(GDP)の3割を観光産業が占めるカンボジアでは、雨期が終わる10月から11月以降、3月頃までが観光のハイシーズンになるため、このタイミングを逃したくないという思いがあるようです。アンコール遺跡群のあるシェムリアップで、既に多くのホテルや飲食店が休業や廃業に追い込まれ失業者も増加しており、観光産業の復興が急がれる国内の背景があるのです。

カンボジア旅行ができる日は思ったより遠くない…かも!?

いまだ感染の収束は見えないカンボジアですが、観光客受け入れの準備が進んでいるという嬉しいニュースも!これは観光立国ならではの措置といえますね。その日が早く訪れることを夢見つつ、来たるべきカンボジア旅行に向けてあれこれ予定を立てておきましょう!