日本よりもワクチン接種が進んでいるイタリア。イタリア在住の私達夫婦(40代)も1週間ほど前に2回目の接種が終了し、グリーンパス(ワクチンパスポート)が発行されました。
今回は、イタリアのワクチン接種事情を現地から写真と共にお届け!「日本のワクチン接種は、徐々に進んでいるけど不足気味。他の国ってどうなんだろう?副反応も気になるな!」という人はぜひ最後までご覧くださいね。
イタリアでのワクチン接種経験レポート1回目
ワクチン予約から接種日の連絡が来るまで
2020年12月から始まった、イタリアでのワクチン接種。最初は高齢者、医療従事者などから始まり、少しずつ接種可能年齢が下がっていきました。
イタリアでは、予約可能な自分の年齢層の順番が来たら予約サイトから予約を入れます。しばらくすると「〇月〇日〇時から、〇〇市の〇〇接種会場にて」というSMSが携帯に届くというシステム。
40代半ばの私たち夫婦が予約できるようになったのは2021年5月17日。
「私たち40代が接種できるのはもう少し先だろうなぁ」と思っていた時、予約サイトの情報を見ていた夫から「来週の月曜日から40代も予約できるよ!」と言われ、「え、もう!?」と驚いたのを覚えています。「思ったよりも早かった。イタリアのワクチン接種は順調なんだな」というのが、その時の正直な感想でした。
というわけで、とっとと予約開始日に予約をし、地域保健局からワクチンについてのSMSが届いたのはワクチン接種日の1週間前。私が接種するワクチンはファイザーでした。
ワクチン接種1回目の当日
私たちが住む町は人口4000人ほどの小さな町なので、ワクチン接種には隣町の接種会場まで行きました。教会の一部が接種会場になっており、外にはワクチン接種後に待機する人用の椅子が並んでいました。
ミラノやローマなど大都市にある会場では列に並んで長時間待った、という話も聞いていましたが、小さな町ではそんなこともはなく会場到着から家に帰るまですべてがスムーズに終了しました。
余談ですが、在伊日本人の間では、イタリアなのにすべてがスムーズだった!と驚きの声がたくさん聞かれました(どういうこと!?)。イタリアもやればできる!?
会場到着からワクチン終了までは以下のような流れでした。
- 会場到着後、まずは体温測定と手指消毒
- 氏名、予約時間を確認
- 問診表に必要事項が記載されているか確認
- 医師の問診
薬剤アレルギーはないか、妊娠・授乳はしていないか等の確認
ワクチン接種後に痛みや熱が出た場合の対処方法等の説明 - ワクチン接種
- 待機スペースで15分間待機
- 帰宅
医師の問診後、ワクチン接種スペースの椅子に座ってワクチンを打ってもらうのですが、いつ打ったのか分からない程の痛みはありません。注射後の注意事項・痛みや熱が出た場合の対処方法について説明してくれている間にササっと終了。話に気を取られている間にあっという間に終わってしまいました(笑)。ワクチン接種後は15分ほど待機スペースで待機し、痛みや気分不良などの症状が出なかったのでそのまま帰宅しました。
ワクチン接種後の様子
ワクチン接種後、少し腕にチクチクした痛みがあるものの特に問題はありませんでした。翌日になると、触ったり腕を上げると少し痛い程度で、副反応と言えるほどの副反応ではなかったような。ホッ!
ワクチン接種から15日後に1回目のグリーンパス(ワクチンパスポート)が発行されました。日本ではファイザーの2回目は3週間後の様ですが、イタリアでは5週間後。2回目のワクチン接種日は7月15日です。
イタリアでのワクチン接種経験レポート1回目
ワクチン接種2回目の当日&翌日
1回目のワクチン接種日からきっちり4週間後(2回目接種予定日の1週間前)に、また接種日時と接種場所のSMSが届きました。今回ワクチン接種については、いつもはダラダラのイタリアがきっちり仕事をしていてびっくり!(笑)
今回も、前回と同じ会場だったのでもう勝手知ったるもの。前回と同じようにスムーズに進み、チクッと注射をしてその後15分待機して終了。
ワクチン接種後は特に何もなく、翌日の日中も特に何もなかったのですが…。ワクチン接種をしてからちょうど24時間後くらいに体がだるくなりなり、熱っぽい感じが。体温を測ると37.0度とたいした事はなかったのですが、その日は早めに就寝しました。夜はぐっすり寝られたので翌日はまた体調は戻りましたが、ワクチン接種の翌日に感じた不調はこんな感じ。
- 体がだるい
- 熱っぽい
- 関節が痛い(インフルエンザにかかった時の様な感じ)
周りの話を聞いていると、1回目は何もなくても2回目に症状が出る人が多く、若い人の方が症状が出やすいようです。2回目のワクチン接種後は腕の痛みとだるさでベッドから起き上がれなかった、という人も…。
翌日にはワクチンパスポート発行!
今回のワクチン接種では、なかなかきっちりいい仕事をしているイタリア。2回目のワクチン接種翌日にはもうグリーンパス(ワクチンパスポート)が届き、またまたびっくり!日本人の私はもちろん、イタリアのスローな仕事ぶりに慣れているイタリア人の夫もびっくりしていました(笑)。
※現在、イタリアのグリーンパス(ワクチンパスポート)も日本同様紙のみ。アプリによる電子版グリーンパス(ワクチンパスポート)については、7月末頃から順次発行予定です。
イタリアのワクチン接種事情、現在の様子は?
2021年7月26日現在、ワクチン接種が完了しているのは3029万人、これは人口の51.1%に当たります。ワクチン接種者は増えているものの、バカンスの時期で州外・国外から帰宅後感染が見つかるなど、また少しずつ感染者も増えてきています(25日の時点で新規感染者4743人、死亡者7人)。
去年も夏には行動制限が緩んだものの、10月頃から感染者がまた増えました。今年もそうならないことを祈るばかり…。ワクチンを接種する人が増えれば感染しても重症化する可能性が低いと言われていますが、夏の間はまだワクチンを接種していない若者が集まる機会も多く、まだまだ心配な時期は続きそう。
8月6日からはバール(カフェ)やレストランでの屋内での飲食、劇場・映画館・スポーツジムへの入場についてはグリーンパス(ワクチンパスポート)が必要になり、イタリア国内でも急いでワクチンを予約する人達が増加中。ワクチン接種者が増えることで、バカンス後の感染再拡大防止が期待されています。早く、感染の心配なく以前のような生活に戻れますように…。