たびハピ

日本帰国時のPCR検査と陰性証明どうする?イタリアの検査機関の調べ方


イタリアは入国制限が完全に解除されました。

日本も今年に入り、だいぶ入国制限の緩和が進んだとはいえ、大きな制限が一つだけ健在です。
それは、入国時の陰性証明。帰国者からすれば、日本帰国時に「出国前72時間以内に受けた日本政府が指定する新型コロナウィルス検査(PCR検査含む)陰性証明書」が必要と言うことです。

旅行ができる環境になったとはいえイタリア旅行前に「新型コロナウィルス検査をどこで受検できるか?」「旅行者にも簡単に見つけられる?」「予約はどうするの?料金は?」などと悩み、旅行の下調べより検査機関を下調べすることになったら大変。

そこで今回は、筆者が実際に体験した日本帰国前の陰性証明の取得から検査、そして入国までを詳しく教えます。

イタリア入国については、こちらの記事で詳しく紹介しています↓↓

イタリアはコロナ禍前と同じ入国が可能です
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日本入国時に陰性証明書がなければ入国できない

2022年7月現在、イタリアから日本へ入国する条件は「出国前72時間以内のPCR検査陰性証明書」のみ。

イタリアは感染低リスク国(青グループ)に指定されているため、ワクチン接種の有無にかかわらず日本入国時の検疫での新型コロナウィルス検査や自宅等待機はありません。

厚生労働省 公式サイトより

これだけ見ると「楽勝!なんでみんな海外旅行しないの?」と思ってしまいますが、イタリアを出発する72時間前に、新型コロナウィルス検査を受けないといけないのは、旅行者にとってはハードルが高いですよね(涙)。

しかも、検査証明書にはルールがあり、メールで「陰性」と送られてくるものだけではダメ。日本政府の指定する検査と、日本政府の指定する陰性証明書のフォームの証明書を出してもらえる病院や検査機関を探す必要があります。

日本入国時の陰性証明が少しだけ緩和

2022年7月現在、この日本政府指定の陰性証明書について内容が少しだけ緩和されました。
「検査証明書へ記載すべき内容」がすべて満たされていれば、厚生労働省指定のフォーマット以外でも有効になったのです!

厚生労働省公式サイトより

指定のフォーマット以外でも必要事項が記載されていれば有効になりましたが、記載漏れがあると日本行きの飛行機に乗ることができません。「検査機関のフォーマットが有効か不安……」という人は、やはり所定のフォーマットを使用した方が安心。

2022年6月10日より「パスポート番号」「国籍」「性別」など一部の項目の記載が不要になり、厚生労働省所定のフォーマットも改訂されています。記載が必要な項目は前述の4項目のみです。

フォーマット上部の赤枠部分がシンプルになりました!

所定のフォーマットを使用する場合、病院や検査機関によっては「日本の厚生労働省指定のフォーマット?面倒だからダメ」と拒否されてしまうことも。事前に日本のフォーマットの陰性証明書で対応してくれるのか、確認しておく必要があります。

※2022年7月現在、日本語・英語のフォーマットだけでなく、各国の言語でのフォーマットがダウンロードできます。イタリアの病院や検査機関で記載してもらうなら「イタリア語」のフォーマットでもOK!

イタリアでの検査機関の調べ方は?どんな検査機関がある?

ここではイタリア旅行の際の、イタリアの新型コロナウィルス検査機関について、お話ししていきます。
イタリアで日本のフォーマットで陰性証明書を出してくれる検査機関は、イタリア保健省のサイトで確認できます。州ごとに厚生労働省のフォーマットに対応してくれる病院や検査機関がリストになっています。

日本のフォーマットで陰性証明を出してくれる検査機関はこちら⇒イタリア保健省リスト

または、滞在都市のクリニックや検査機関をWebで検索することもできます。「都市名 + tampone molecolare」で検索すれば、その地域でPCR検査ができるクリニックや検査機関が見つかりますよ!

「今いる場所の近くに検査機関があるのか知りたい」という場合は、Googleマップで「都市名 + tampone molecolare」と検索すればOK!周辺でPCR検査ができる場所が見つかります。

※所定のフォーマットを使用しない場合は、問い合わせ時に前述した【検査証明書へ記載すべき内容】が記載されているか確認しましょう。

料金は?

新型コロナウィルス検査の料金は、地方によって様々です。同じ町でもクリニックや検査機関によって料金に差があるので「一番安いところを見つけたい!」という場合は複数の場所に料金を問い合わせしてみましょう。

主要都市の検査機関の目安はこちらです。参考にしてください。

※検査時期によっては料金が変動している可能性があります。料金についてはご自身にて検査機関にお問い合わせください。

予約方法は?旅行者が自分で予約できる?

予約はサイトからできるところが多いです。各サイトにはメールアドレスが記載されているので、メールで希望の予約日時を送ってもOKです。

イタリアでは、メールを送っても返答がない場合があります。電話をすれば早いのですが、旅行者にはハードルが高いですよね……(涙)

現地でPCR検査のサポートをしてくれるサービスがあるため、旅行者はそのようなサービスを利用するのがおすすめです。クリニック・検査機関の予約から検査当日のサポート、検査結果受け取りまでトータルにサポートしてくれますよ!

「イタリア + PCR検査サポート」「都市名 + PCR検査サポート」などで検索するといろいろなサービスが見つかります。「自分で検査機関を探すのは難しい」という方は、ぜひ利用してみてください。

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イタリアで陰性証明取得・検査当日の流れ

今回、日本への帰国時に筆者が実際に体験した新型コロナウィルス検査当日の流れをご紹介します。検査の予約から検査当日、検査結果が届くまでを写真とともにリポート!これからイタリアへ行く予定のある人は、ぜひ参考にしてください。

検査を予約

今回、イタリア在住の筆者は知り合いの看護師を通じてPCR検査を予約しました。

在住者だと検査機関を探すのも予約するのも簡単ですが、旅行者には滞在先、移動先、どこの検査機関にすればいいの…?予約の確認は?…などなどハードルが高いですよね。旅行者なら前述した「PCR検査サポートサービス」を利用するのがおすすめです。

予約時に希望の日時を伝え、空きがあれば予約確定!検査当日までできるだけ人混みを避けて過ごしました。

※検査機関のサイトから予約する場合、予約フォームがあれば希望日時・人数を入力して予約します。メールで予約する場合も希望日時・人数を書いて検査希望の旨を伝えましょう。検査の予約確定時に当日必要なものを教えてくれるので、忘れずに持参してくださいね!

当日必要なものは?

PCR検査当日に必要だったものはこちら。

日本帰国時のPCR検査当日の流れ

検査する都市や検査機関によっていろんなパターンがあると思うので「ふ~ん、こんな感じなのね」くらいの気持ちで読んでいただければ……(笑)。

PCR検査当日は、予約時間に検査機関に行きましょう。受付でパスポートとイタリア語のフォーマットを提出します。

看護師がパスポートのコピーをとり、書類とフォーマットに必要事項を記載していきます。

検査結果はメールアドレスに送られてくるので、検査結果を受け取りたいメールアドレスを聞かれます。メールアドレスを覚えていないという人は、すぐに答えられるようにメモなどを用意していきましょう。

検査の準備ができるまで、しばらく待ちましょう。検査の準備ができたら、検査室に移動します。

いよいよ検査!何度やっても慣れません……(涙)

筆者と子ども達2人の3人分の検査が終了!検査代を支払ったら、検査結果がメールで届くのを待ちましょう。

結果が届くまでの期間は検査機関によってさまざまなので、予約時に確認しておくと安心です(通常早くて12時間ほど、遅いと36時間くらいかかります)。

結果はどうやって届く?

PCR検査結果(PDF)はメールで届きます。今回筆者が受けた検査機関では

が一緒に届きました。

厚生労働省指定のフォーマット(イタリア語)

厚生労働省のフォーマットは、ホテルのフロントなどで頼めば印刷してくれます。空港でのチェックイン時に提示を求められることがあるので、印刷しておくと安心ですよ。

また、後ほど説明しますが、日本政府は帰国時ファストトラックを推奨しており、政府指定のアプリでスマートフォン上で陰性証明を登録する作業もあり、PDFでの送付はありがたかったりします。

面倒な人はフルサポート付きのツアー予約を

それにしても面倒くさい。旅行のリサーチをしたいのに、検査機関のリサーチばかりで泣きそう…。予約してもどうやって、検査機関まで行くの?と言う人は、ツアーを予約しましょう!
イタリアツアーの中には、帰国時の陰性証明取得のサポートまで込みのもの多く、はっきり言って一番楽!

いつもは個人旅行の人も、2022年の海外旅行再開はツアーからはじめませんか?

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出発前に「ファストトラック」に登録しておこう

先ほど少し触れたファストトラックがコレ!

日本入国時の検疫をスムーズに終わらせるために、イタリア出発前に「ファストトラック」に登録しておきましょう。筆者もファストトラックに登録していたおかげで、羽田空港の検疫でのチェックはとてもスムーズでした♪

なお外務省や厚生労働省も、ファストトラックを強く推奨しています。

ファストトラックとは

ファストトラックは日本入国時の検疫の一部を、入国者健康居所確認アプリ(MySOS)を利用し、WEB上で日本入国前に済ませること。
出発6時間前にすべてを登録しておくと「ファストトラック」で入国前に申請すべきものの確認が終わり、日本入国時の検疫手続が簡素化されます。そのため、スムーズな入国が可能となるのです。

ファストトラックの登録方法

ファストトラックの手続きには「MY SOS」というアプリをインストールして行います。

出典:厚生労働省「ファストトラック」

筆者は上記のページを確認せず、Google Playから「My SOS」をインストールしたので「検疫手続事前登録」の画面にならず、ちょっとパニックになりました(笑)

ファストトラックのために「My SOS」をインストールする場合は、専用コードまたは専用URLからインストールする必要があるので注意してくださいね!

インストールしたら、画面左下の「検疫手続事前登録」から手続きを開始します。事前に登録するものは以下の4つ。

すべての登録が終わると「審査中」の画面に変わり、検疫手続事前登録が完了すると青色または緑色の画面に変わります。あとは、航空機到着時と日本到着時にはこの画面を見せればOK!

ファストトラックの登録方法については、以下のページで詳しく紹介されています。このページを見ながら登録すればスムーズに登録できますよ!

参照サイト:厚生労働省「ファストトラック」

イタリア出発から日本入国までの流れ

今回筆者が経験した「イタリア出発から日本入国までの流れ」を簡単に紹介します。いつPCR検査の陰性証明書やファストトラックの登録画面を見せたのかについても紹介するので、これからイタリアへ旅行に行く人は参考にしてくださいね。

ボローニャ空港からフランクフルト空港経由で日本へ

今回、筆者はボローニャ空港⇒フランクフルト空港⇒羽田空港へと移動しました。9歳と12歳の子ども2人を連れての旅でしたが、子ども達がだいぶ大きくなってきたこともあり、思ったよりも快適な旅になりました。子ども達が小さかった頃は大変でした~(涙)。

イタリア出国時はとてもスムーズ

イタリア出発地となるボローニャ空港では、チェックイン時に紙のPCR検査陰性証明書とファストトラックの登録画面を提示しました。チェックイン担当の職員も「日本語はわからないけど(笑)アプリがスマホに入ってるならOKね!」という感じでしたよ(笑)

陰性証明書はPDFでもよかったのかもしれませんが、一応紙のものを用意しておいた方が良さそうです。ホテルに滞在している場合は、ホテルのメールアドレスに転送してフロントで頼めばコピーしてくれますよ!

経由地でもファストトラックの登録画面をチェック

その後、フランクフルト空港で日本行きの飛行機(ANA)に乗り換えましたが、ここでも搭乗口でファストトラックの登録画面をしっかりとチェックされます。
搭乗時間が来る前に、搭乗口横にあるカウンターで登録画面を見せてチェックを受けましょう。この時は紙の陰性証明書は提示しませんでした。

やっと日本到着!

いよいよ日本に到着!筆者は羽田空港に夕方到着したのですが、到着後30分ほど機内で待ち時間がありました。到着便が集中する時間帯には、人数を制限するためかなり待ち時間が長くなるそう。30分で済んだならまだいい方だったのかも。

筆者が日本へ入国した6月13日には、すでに入国時の新型コロナウィルス検査はなくなっていました。日本は2022年6月1日に入国制限を大幅に緩和したため、検疫での検査はなくなったのです。
検疫での検査でかなり時間がかかると聞いていたので、出発の少し前にPCR検査がなくなったのはかなりラッキーでした。

ファストトラックを提示しつつ入国審査へ

広大な羽田空港国際線ターミナル。飛行機を降りたらひたすら歩きます。入国審査のエリアへの入口を過ぎても、まだまだ奥へ。定期的にスタッフの方がいて、その度にファストトラックの登録画面(青または緑)を提示しながら進みます……ゼェゼェ。

検疫手続き所に入るとズラ~ッと机が並んでいて、たくさんのスタッフ達がテキパキとファストトラックへの登録情報を確認してくれました。さすが日本!いろんなことがスムーズで海外在住者にとっては感動ものです……(感涙)。

ファストトラックの確認が終わったら人数分の青い紙をもらい、今度はまた来た道を戻って入国審査場へ。入国審査官に紙を見せてスムーズに入国審査も終了。2年半ぶりに、無事に日本に入国することができました!

イタリアから日本帰国まで総まとめ

入国時に必要なものはパスポートのみとなり、新型コロナウィルスによる入国制限を完全に撤廃したイタリア。イタリアに入るのはコロナ禍同様簡単になりましたが、イタリアへの旅行者にとってネックなのが「イタリア出国72時間以内に受けた新型コロナウィルス検査の陰性証明」ですよね。

言葉もわからない外国で日本政府が指定する陰性証明書がもらえる検査機関を探すのは至難の業……。この記事が「それでもイタリアに行きたい!」という人のお役に立てればうれしいです。

日本入国時のPCR検査が必要なくなり、イタリア旅行がもっともっと簡単になりますように!

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