シドニーの街中が色鮮やかにライトアップされる「ビビッド・シドニー(VIVID SYDNEY)」。南半球にあるシドニーの冬にあたる5月〜6月に行われる、世界中から観光客が集まる大人気イベントです。コロナ禍の影響で2年間中止になっていたこのイベントが、2022年にいよいよ復活が決定!是非この機会にシドニーに訪れてカラフルに彩られるシドニーを体感してみませんか。
目次
- 南半球最大の光の祭典「ビビッド・シドニー」とは?
- 世界中から観光客が訪れる真冬の風物詩
- 2019年以来、3年ぶりに復活!
- シドニー有数の観光地がカラフルにライトアップ
- 世界遺産の歌劇場「シドニー・オペラハウス」
- サーキュラー・キー(Circular Quay)周辺
- ロックス(The Rocks)地区
- バランガルー(Barangaroo) / ダーリングハーバー(Darling Harbour)
- ライトアップを一望するおすすめ展望スポット
- 高架道路「ケーヒル・ウォーク・ルックアウト」から
- ハーバーブリッジのパイロン展望台から
- フェリーやクルーザーで海の上から
- 幻想的な光に彩られたシドニーへ
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南半球最大の光の祭典「ビビッド・シドニー」とは?
光と音とアイデアの祭典「ビビッド・シドニー(VIVID SYDNEY)」は、毎年5月末から6月にかけて約3週間行われるシドニー有数の人気イベントです。この期間中はシドニーの各地が光の彫刻やインスタレーション、幻想的な音楽で包まれ、街中が煌びやかにライトアップされます。
特にシドニーの主要観光地と言われるオペラハウスやハーバーブリッジなどがカラフルに彩られ、いつもと全く違う表情を見せるのもVIVIDの醍醐味。まさに「この時しか見られないシドニー」を体感しに、世界中からたくさんの観光客が訪れます。
世界中から観光客が訪れる真冬の風物詩
南半球にあるオーストラリアでは、日本の初夏にあたる5月〜6月は真冬。クリスマス・イルミネーションや新年を祝うカウントダウン花火など「夏の風物詩」的なイベントに対して、VIVIDは季節が冬に向かって肌寒くなる季節に行われる「冬の風物詩」的なイベントです。
一年を通して気候が穏やかで過ごしやすいシドニーではありますが、ライトアップが行われる夜は肌寒い日もあります。ただ澄み切った冬の夜空に、光り輝くライトアップの美しさは格別です。しっかり防寒もしつつ、シドニーの夜の街を練り歩きましょう。
2019年以来、3年ぶりに復活!
2009年からスタートしたVIVIDですが、実はコロナ禍の影響で2020年と2021年の開催は残念ながら延期に。そして今年2022年、3年ぶりの開催が遂に決定しました!シティ各地ではVIVIDへのカウントダウンもスタートし、街がVIVIDに向けて盛り上がりつつあります。
今回はVIVID SYDNEYの見所を、シドニー在住の筆者が過去の写真を踏まえて余すところなくご紹介します。
シドニー有数の観光地がカラフルにライトアップ
VIVIDの期間中は、世界中からアーティストやミュージシャンなどのクリエイター達がシドニーに集結し、各地でさまざまなイベントやインスタレーション、ライトアップなどが開催されます。ここではVIVIDのライトアップが行われる主要スポットをご紹介します。
世界遺産の歌劇場「シドニー・オペラハウス」
VIVIDで催される様々なプロジェクションマッピングの中でも、一番強烈なインパクトがある「シドニー・オペラハウス」。白いセラミックタイルで覆われたオペラハウスの外壁が、巨大な白いキャンバスとなってカラフルな光に包まれます。
オペラハウス独特の流線形のフォルムをフルに活用し、有機的な映像表現が投影されます。音楽に合わせてその映像がくるくる表情を変えるので、ずっと見ていても飽きません。
DATA 所在地:Sydney Opera House, Bennelong Point Sydney 2000 電話番号:+61-2-9250-7111 公式サイト:シドニー・オペラハウス
サーキュラー・キー(Circular Quay)周辺
大きなフェリー・ターミナルのあるサーキュラー・キー(Circular Quay)周辺は、「VIVIDのメイン会場」と言えるほど主要イベントが目白押しです。オペラハウスをはじめハーバーブリッジの橋脚など様々な場所がキラキラと煌めいているので、サーキュラー・キーに行けば沢山のライトアップが一度に楽しめます。
オペラハウスの対岸にあるオーストラリア現代美術館(Museum of Contemporary Art)の建物外壁にも、プロジェクションマッピングが映し出されます。建物正面にはオープンスペースもあり、近くにはフードの露店もたくさん出ているので、芝生に座りながらのんびり鑑賞できるのもいいですね。
DATA オーストラリア現代美術館 所在地:140 George St, The Rocks NSW 2000 営業時間:10:00〜17:00(金のみ10:00〜21:00※月曜休業) 公式サイト:オーストラリア現代美術館
ロックス(The Rocks)地区
オーストラリア現代美術館の裏手にある、オーストラリア開拓の地と言われる歴史地区「ロックス(The Rocks)」。このエリア周辺では、通り沿いや点在するポケット的な広場、建物と建物の間などに様々な光のアートや彫刻が展示されています。
ロックスはクリスマス・マーケットやイルミネーションの記事でもご紹介していますが、小さな路地が入り組んでいて、その間に不思議なスポットが点在する楽しいエリアです。是非地図を片手に路地裏散策して、お気に入りのライトアップを見付けましょう。
バランガルー(Barangaroo) / ダーリングハーバー(Darling Harbour)
サーキュラーキーの西側にある湾岸エリア「バランガルー(Barangaroo)」や「ダーリングハーバー(Darling Harbour)」周辺でも様々なライトアップイベントが開催されています。特に筆者のおすすめは、バランガルーの湾岸沿いプロムナードで行われるイベントです。
幻想的にライトアップされたプロムナードを歩きながら、ハーバーを行き交う船やイルミネーションやパフォーマンスが楽しめます。またこのプロムナードは有名店をはじめ美味しいレストランが数多く並んでいるので、ご飯を食べながらVIVIDが楽しめる、という点でもおすすめです。
その他にも観光スポットとしても人気の「タロンガ動物園(Taronga Zoo)」で行われる人気の動物のライトアップや、今年はシドニー郊外への電車も発着するハブ駅「セントラル駅(Central Station)」周辺でもライトアップイベントが開催されるそう。楽しみですね。
ライトアップを一望するおすすめ展望スポット
ほとんどのVIVID SYDNEYのライトアップは、サーキュラーキーからロックス周辺に集中しています。それでも30箇所近くもあるので、全て歩いて回るには少々大変です。ここでは「サクッとVIVIDの雰囲気を堪能したい」というあなたにおすすめな、「シドニーっぽさ」と「VIVIDの雰囲気」を堪能できるスポットをご紹介します。
高架道路「ケーヒル・ウォーク・ルックアウト」から
VIVIDで特に外せないオペラハウスやシドニー現代美術館など、サーキュラーキー周辺一帯を一望できるのが、フェリー乗り場からエレベーターで上る展望スポット「ケーヒル・ウォーク・ルックアウト(Cahill Walk Lookout)」です。
ここは高架道路「ケーヒル・エクスプレスウェイ」脇にある歩道で、カラフルに彩られたオペラハウスや現代美術館、ハーバーブリッジやライトアップされたフェリーなどを一度に眺めることができます。春に咲く紫の花「ジャカランダ」の絶景スポットとしても紹介しているので、是非VIVIDでもこちらの展望台からハーバーを見渡しましょう。
ハーバーブリッジのパイロン展望台から
オペラハウスと並ぶシドニーの象徴「シドニー・ハーバーブリッジ(Sydney Harbour Bridge)」は、実は歩道もあり歩いて渡ることも可能です。そんなハーバーブリッジからは、オペラハウスと、いつも以上にカラフルに彩られたシティのビル群の夜景が楽しめます。
特に橋脚部分の「パイロン展望台(Pylon Lookout)」は橋から迫り出した展望台になっているので、フォトグラファーにも人気の撮影スポットです。因みに先ほどご紹介したケーヒル・エクスプレスウェイからも歩道で繋がっています。
DATA 所在地:Sydney Harbour Bridge, The Rocks NSW 2000 公式サイト:パイロン展望台
フェリーやクルーザーで海の上から
「なるべく歩かずにVIVIDを楽しみたいけど‥」というさらに我儘なあなたにおすすめなのが、船に乗って海からVIVIDを眺める方法です。海の街・シドニーらしさを味わいながらライトアップまで楽しめる、VIVID開催中のシドニーの魅力を存分に満喫できます。各観光クルーズ会社ではVIVIDに合わせて、ディナークルーズや遊覧クルーズが企画されていますよ。
もっと気軽に楽しみたいなら、公共フェリーを利用しましょう。サーキュラーキーから北側のミルソンズ・ポイント(Milsons Point)を往復する方法なら、片道約10分、$5.00程度。またサーキュラーキーからバランガルーやピアモントベイ(Pyrmont Bay)方面へは、片道30分程度のフェリーも出ています。こちらもハーバーブリッジやバランガルーの夜景、VIVIDのライトアップをたっぷり堪能できるフェリー旅が楽しめますよ。
幻想的な光に彩られたシドニーへ
2021年に2年ぶりの開催で盛り上がっていたVIVIDも、デルタ株の感染拡大でシドニーがロックダウンに突入し、残念ながら更に延期になってしまいました。そして2022年、いよいよ3年ぶりの開催ということで、シドニーの街は徐々に盛り上がって来ています。
一年を通して過ごしやすい気候のシドニーではありますが、5月末〜6月のシドニーは真冬です。ライトアップが行われるのは夜なので、日本ほどではありませんが、そこそこ冷え込む日もあります。軽めのダウンジャケットなど防寒をして、歩きやすい靴を履き、この時期だけカラフルに彩られるシドニーの街並みを心ゆくまで堪能してみませんか。
DATA 開催時期:2022年5月27日(金)〜6月18日(土) 公式サイト:ビビッド・シドニー