東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県は3月21日に期限を迎えるまん延防止等重点措置を延長しない方針を決定し、政府に伝えました。
病床使用率が50%を下回っていることなど各県の状況が判断の理由です。
この解除は政府が3月11日にまん延防止等重点措置の解除の条件を大幅に緩めたことで可能になりました。政府は3月16日に取りまとめ、今週中に解除の決定をする予定です。
目次
首都圏のまん延防止法等重点措置の期間は?
2022年1月21日(金)~3月21日(月)
解除の判断は自治体で独自で
まん延防止法等重点措置を決定する際、通勤・通学で人流が大きく関係する首都圏1都3県は飲食店の時短営業や酒類提供の制限を揃える必要があり、足並みを揃えてきました。
しかし、2022年のまん延防止等重点措置の解除については、首都圏や関西エリアのように、まとまることはせず各自治体単体で決めるよう政府から要請があったこともあり、サクサクと各自治体から解除の要請が政府に届いているようです。
京都や栃木、そして東京も延長しない方針を政府に伝え、全解除が整ってきたように感じます。
各自治体のまん延防止等重点措置の解除についての方針を見ていきましょう。
東京都のまん延防止等重点措置解除へ
東京都は3月15日、まん延防止等重点措置を21日以降延長しない方針を決定。
15日夕方、政府へ方針を連絡しました。
東京都のまん延防止等重点措置は1月21日から始まり、2度延期しています。
東京都がまん延防止等重点措置を延長しない理由
◎新型コロナウィルスのための病床と重症患者用の病床の使用率が、どちらも50%を下回っている
◎都内の新規陽性者数は高い水準であるものの、下降傾向にある
◎東京都の新型コロナウィルスワクチンの3回目の追加接種は3月下旬には東京都民の人口の約40%に達する
ただし東京都は、年度末で人の移動が増加することや、感染力がより強いとされる「BA.2」系統のウイルスへの置き換わりが進むことが考えられ、感染者が増加する可能性もあるとしています。
そのため、現在の新型コロナウィルス対応の医療提供体制を当面、維持。
小池知事は「国が示す警戒を怠ることはありません」と記者団に話しました。
前回の緊急事態宣言のように、まん延防止等重点措置の解除の後、飲食店などに時短を要請するかどうかは今のところ発表されていません。
DATA まん延防止等重点措置の解除後もチェック!⇒東京都防災ホームページ
神奈川県のまん延防止等重点措置解除へ
神奈川県は3月15日、神奈川県内全域で適用されている新型コロナウィルス対策のまん延防止等重点措置に関して、3月21日の期限で解除するよう政府に要請しました。
神奈川県は飲食店への制限の継続は求めない
まん延防止等重点措置が解除となった場合、黒岩知事は措置解除の場合は神奈川県全エリア一斉解除とするほか。酒類提供やイベント開催には制限を設けない考え。
ただし、「BA.2株」のような変異株の動向については「用心深く見ていきたい」としています。
DATA まん延防止等重点措置が解除されてもチェック! 新型コロナウィルス感染症対策ポータル 神奈川県⇒神奈川県公式ホームぺージ
千葉県のまん延防止等重点措置解除へ
千葉県の熊谷知事は3月15日夕方、3月21日に期限を迎えるまん延防止等重点措置について、政府に解除を求める要望書を提出したことを発表しました。
政府が3月11日の新型コロナウィルス感染症対策分科会で示した「重点措置終了の考え方」に照らし合わせ、「解除の状況であると考える」と判断したと述べています。
千葉県がまん延防止等重点措置を解除する理由
◎千葉県内の新型コロナウィルスの新規感染者は緩やかな減少傾向
◎新型コロナウィルスのための病床使用率も減少傾向が続いている
◎重症者が減少し、医療提供体制の負荷は徐々に下がっている
DATA 解除後の対策はこちらをチェック⇒千葉県公式ホームページ
埼玉県のまん延防止等重点措置解除へ
埼玉県は3月21日に期限を迎えるまん延防止等重点措置の解除をするよう、3月15日政府に要請しました。
埼玉県は3月15日の夕方以降に新型コロナウィルスの経済対策などを開き、解除を見据えた県の対応について協議します。
埼玉県がまん延防止等重点措置を解除する理由
◎埼玉県の新型コロナウィルスの新規感染者数は高止まりしているものの、現在の病床使用率は48.1%。重症病床使用率は19.2%と医療体制はひっ迫していない
◎新型コロナウィルス軽症者の自宅療養者は25000人に上るものの、昨年の緊急事態宣言時のように患者の健康観察が追いつかない状態ではない
DATA 埼玉県のまん延防止等重点措置が解除されてもチェック!⇒埼玉県公式ホームページ
まん延防止法等重点措置解除で、旅に出よう
ついにまん延防止等重点措置の解除が近付いてきた感じがしますね!
まだ感染に気を付けなければいけませんが、きちんと感染対策をして、おこもり旅を楽しむなど今だからできる旅行があるはずです。