JR京都駅エリアでは数少ないスタイリッシュな高級ホテル「ザ・サウザンドキョウト」に宿泊しました。
目次
JR京都駅横!アクセス良しなザ・サウザンドキョウト
立地はJR京都駅烏丸口横、京都タワー側の出口を東側に進むと、駅舎とメルパルク京都の間から見えています。(画像中央奥の木目の壁部分) 歩いてJR京都駅や地下鉄駅、駅ナカの伊勢丹やポルタに行けるのは本当に便利。京都駅八条口からは伊丹空港へのシャトルバスも出ていますので、京都到着初日や最終日の滞在にもスムーズな移動が可能です。
京都駅すぐ横ですが…駅前広場からは見えないので、高級ホテル好きな方以外はその存在を知らない方が多いのですが…シャープでモダンなデザインが素晴らしい外観です。
エントランスは、隣接する同系列のセンチュリーホテルと同じ並びですので間違えないようにしましょう。線路側がセンチュリー、中央がサウザンド京都です。
高級ホテルらしい、広々とした車寄せ。
京阪鉄道グループが経営するホテルですので、京阪七条駅からバスも出ております。30分に一本程度です。
ザ・サウザンドキョウトのドラマチックなアプローチとロビー空間
木格子の自動ドアが開くと、ガラス越しの箱庭が美しい風除室。
そして、ロビーへ続くドラマチックなアプローチへ続きます。
おそらく、伏見稲荷神社の千本鳥居を抽象化したような木格子のトンネル。
正直、ホテルとしての機能にはなんの関係も無い装置ですが…これが良い!
ホテルに入る時、外に出る時、気分が切り変わり特別な気分が湧き上がります♪
トンネルを抜けると、オーガンジーの布地に風と光を当てたアートオブジェ。
刻々とオブジェは形と色を変え、ずっと見ていても飽きません。時折、サウザンドホテルのロゴである、『∞(無限大)』の形になります。この無限大ロゴには、無限大の心地よいサービスを追及する事や、水引きの結いも表し、ゲストとの縁や約束を示しているそうです。
右に曲がると、6層分の大きな吹き抜けを持つロビー。
2階に延びる石張りの大階段は、寺院の入り口を連想させます。
吹き抜け面には、京都の伝統的な町屋建築を連想させる木目の格子。格子の間隔が少しずつ変わっていて、シンプルながら表情豊かなデザインです。
2階の窓からは、チャペルに繋がる階段とガーデンテラスが見えますが…結婚式が行われていない間は入れないようです。
2階への階段を上がりきった先には、ティーラウンジの『TEA AND BAR』。
アフタヌーンティーや、ホテルオリジナルのケーキがいただけます。
ザ・サウザンドキョウトのチェックインの対応に感動!
こちらのホテルへの宿泊は2回目ですが、毎回感動するのはチェックインまでのスタッフの対応と連携の素晴らしさ。
エントランスに近づくとすぐにベルがスーツケースを引き取り、名前を尋ねてレセプションまで案内。カウンターに立つと名前を告げる前から『hoteloG様お待ち致しておりました』と名前を呼びチェックイン手続きが始まります。
この接遇は、京都では10万円以上するようなラグジュアリーホテル並み。いや、あちらはウォークインだとスタッフに言うまで気付かれなかっりする事もあるので(車でのアクセスが当たり前なので…)それ以上かもしれません。
といいつつ、お部屋までの案内は無いのですが(笑)一度泊まった事があるので全然問題ありません。エレベーターまでの丁寧な案内はあります。
客室フロアに上がりました。
各客室の入り口は、本物の木板が貼られたゲートで囲われており、高級感のある廊下です。
コロナ禍の今、清掃後は誰も入っていないという証明シールも扉に貼られており、しっかりとコロナ対策がなされている様子がうかがえます。
ザ・サウザンドキョウトのスーペリア・ダブルルーム
今回予約したのは1番お手頃なスタンダードタイプの『スーペリア・ダブル』。
扉を開けた瞬間から感じるゆとりある空間と上質感♪
面積は37平米ですが、他の同等面積の高級ホテルよりゆったりした印象です。
入った瞬間、『いいホテル泊まれるんだな~♪』とテンションが上がります。
高級ホテルとしては40平米前後は普通。ステイケーションを楽しみたいならもっと広いお部屋やスイート…と思いますが、私はこちらのお部屋で充分満足。そう思わせるデザインとレイアウトなのです。
インテリアは、一見ホワイトやライトグレーベースのクールでモダンなスタイルに見えますが…ひとつひとつに目を向けると、京都を意識したものばかりです。
カーペットは寺院の石畳のような柄、テレビ側の腰壁は、町屋の格子窓をイメージしたものでしょう。
提灯風のベッドサイドランプなどもそう見えますね。
京都らしい和モダンデザインも素晴らしいですが、時に単調だったり地味〜に思えてきたりする事も。
京都を意識したデザインながらも、全体的には都会的で洋風な空気も感じるのがお気に入りです♪
こちらの客室はハイテク仕様。照明や空調のスイッチは無く、全ての操作をベッド脇のタブレットで行います。ルームサービスメニューは、カードキーに付いているQRコードを読みとりスマホで見る形式です。窓のブランド開閉まで行えます。またインターネットも使えるので、旅の情報収集もこちらでネット検索出来ますね。
アナログ派には最初は厳しそうですが…皆さんほとんどスマホを使いこなしてらっしゃいますから問題ないでしょう。
高級ホテルお約束の、Bluetoothスピーカーが置いていないのは残念でした。ちなみにタブレットでネットが出来るせいか、お部屋のテレビにはYouTubeやNETFLIXが見られる機能は付いておりません。
窓側にはゆったりと腰掛けられるソファと、木製で美しいフォルムのテーブルセット。
客室レイアウトと眺め良し!寛ぎソファでまったり
37平米の広さだと、ソファを置いていない高級ホテルもありますが…このホテルは配置やまわりのスペースに無理がなくゆったり。きちんとリビングスペースが確保されているのもこちらのお部屋が好きな理由。カテゴリーはスタンダードタイプですが、こちらで満足なのです。
テーブルには私の名前が入ったメッセージカードと、祇園辻利の抹茶・ほうじ茶飴が。この飴がお茶菓子になるぐらい上品でお茶の風味が濃くて美味しい♪ ヒノキの香りがする、大判のお手拭きも嬉しい。すごくリラックス出来る香りで、捨てるのが勿体ない~
ソファに座りテレビやタブレットでネットを楽しむも良し、窓の外を眺めるも良し。
私はチェックイン前に買い込んだお菓子とホテルのミニバーにあるお茶を淹れて、お部屋でアフタヌーンティーを楽しみました。ホテルから京都駅の伊勢丹は歩いてすぐ、デパ地下は京都市内の人気惣菜・菓子店が集めらておりますので、気になるお店で買い物してお部屋でいただくのも楽しいです♪
窓側一面がガラス窓の、開放感ある眺望。遮光ブラインドは電動。シアースクリーンは手動です。
こちらのホテル、大通りに面しておらず、周りにも同じ位の高さの建物に囲まれているので…ほとんどの客室は隣のビルしか見えません。
しかし、鴨川のある東側だけは視界が開けているのです。東側の最上9階からの眺めは抜群。京都には景観条例で建物の高さ規制があり、眺望が良いホテルが少ないのですが、これは貴重です。眼下には再開発が進むエリア。市立芸術大学の移転工事が進行中です。
大学が完成しても、向こう側の山々は見渡せると思います。清水寺も見ることが出来ます!
実は東側の7〜9階だけ、窓が大きいのです。他の客室は縦に細長い窓が連なっております。眺望が欲しい方は、予約の際に東側のお部屋をリクエストしてみても良いかと思います。
ちなみに、スタンダードルームより上級なお部屋やスイートルームには、植栽豊かなテラス付です。お部屋はより広く、窓の外は癒しのグリーンですが、眺望は無いと思います。
ミニバー・クローゼットの備品
ミニバーはベッドルーム入り口脇に。オープンなガラスの棚や、ずらりと並んだ食器やアメニティは高級感がありますね。ふと立ち寄る瞬間に、良いホテルに泊まっているなーと思わせる一画です。
日本茶セットは天板の上に。コーヒーマシーンは高級機種のillyです。無料のミネラルウォーターも4本と充分な本数。
冷蔵庫の中にも、高級なジュースやワインが入っております。
引き出しの中には、コーヒーカップやお皿・カトラリー。ティーバッグは紅茶のイングリッシュブレックファーストのみ。もう少し種類を増やした方が嬉しいなと思いました。illyコーヒーのカプセルは、フレーバーが4種類と豊富です。食器の種類が多いので、お部屋でのティータイムや食事が便利です。わざわざお皿やフォークナイフ、ワイングラスを電話して持って来てもらうのは気を遣いますからね。
他の引き出しには、有料のお菓子やリカー、スタイリッシュなケトルが入っております。
ミニバーの横はクローゼット。ベッド側の扉がミニバー、入口側がクローゼットです。
大きさは少々幅狭め、衣装持ちさんが2人で利用するには狭いかなという感じです。私は1人で1泊なので充分。木製のハンガーもしっかりとしたもので、丁寧に洋服を掛けたくなります(笑)
高級ホテルらしい、厚手のバスローブも掛けられております。
スリッパはグレーのパイル地に黒いパイピング。普通の白ではないところにホテルのこだわりを感じます。
クローゼット横、客室の入口すぐにはラゲッジボード。下は引き出しになっており、ルームウェアが入っております。
ザ・サウザンドキョウトのアメニティとバスルーム
バスルームの入り口です、正面奥に個室のトイレ。両脇に洗面台とバスルームです。洗面台下の棚には、大中小計4枚のバスタオルが2セット。体重計も置いてあります。
動線がゆったりしているお部屋ですが…それゆえに唯一手狭に感じるのは洗面台。
シングルタイプで両脇に物を置くスペースが狭め、それなのに浅くて大きな洗面台が置かれており。水ハネも気になるし水も貯めにくい…なによりデザインが味気ない。水栓はドイツのグローエ製で、良いものが使われていますが〜…和風の陶器風な洗面ボウルなんかだと、より一層空間に深みが増すのかなと思いました。
洗面台の天板にはホテルオリジナルのトイレタリーセット。ウッド系のアジアンな香りです。洗面台の引き出しにはアメニティとドライヤー。アメニティはスタイリッシュな紙箱に入っているのが珍しいですね。細かい部分まで、デザインの統一感があります。
バスルームは、シャワーと一体化した洗い場付きタイプ。天然石風のタイル貼りや、水栓も高級感があります。
レインシャワーもあり快適なバスタイムを楽しむ事ができます。
バスルーム内にも、シャンプーやボディーウォッシュなどのトイレタリーセットが置いてあります。バスタブもゆったりサイズ。こんな素敵なお部屋のバスタイムを過ごすのであれば、バスソルトがあれば嬉しいなと思いました。
2019年開業なので新しく、スタイリッシュな内装に高級感のある調度品。ゆとりある広さに充実のアメニティや設備。もちろんそんなホテルですので大型連休や桜・紅葉シーズンはお高いのですが…今回は朝食付きなのに週末で19200円。京都駅そばでこのクオリティであれば、かなりコストパフォーマンスは高いと思います。
ザ・サウザンドキョウトのスパとフィットネス
ホテル内の施設は、ダイニングの他にスパ(2・3階)とフィットネスがあります。
スパ内に大浴場もあるのですが有料です(3729円)。ビジネスホテルの大浴場は無料で入り放題なのに、ハイグレードなこちらは追加料金…と思いますが、スパ利用者がゆったり入れるよう有料なのでしょう。
フィットネスジムは地下1階。カードキーをかざして入ります。
利用時間は7時〜21時です。マシンはなかなかの充実度ではと思います。
サウザンド京都にはシェアサイクルポートあり
JR京都駅横で地下鉄駅もすぐ、もちろん駅前からは市内各所へバスが出ておりますが…
京都の名所は広範囲に点在。しかも意外に市街地が広く、公共交通機関を使っても結構歩きます。
バスは道路状況に左右されますし、路線を調べるのが大変…
サウザンド京都の外部北側には、シェアサイクルのPIPPAポートがあり駐輪台数は市内最大級。
スマホでアプリをダウンロードし、気軽にレンタル出来ます。河原町や清水寺麓までは15分程度。効率良く目的地を廻れるし、いろんな路地を走る事で新たな風景やお店を発見出来ます。
私はここから、金閣寺近くまでシェアサイクルで往復しました!意外と疲れずに行けた自分に引くわ〜(笑)気を付けたいのは、お昼にはほとんど借りられてしまう事。朝からデイパス購入でキープしておいた方が良さそうです。
一層ムードが高まる夜のロビー
夕食に出かけた後、ホテルに戻って来ました。ライティングが際立ち、より一層高級感が増す外観です。
エントランスの箱庭や・・・
木格子のトンネルも同様に・・・とってもドラマチックです♪
まるで映像アートのギャラリーに居るようですね!
夜になるとより幻想的に見えるオブジェ。刻々と形と色を変え、ホテルに帰って来たゲストの目を楽しませてくれます。
昼間のチェックイン・アウトで賑わう様子とは打って代わり、夜のロビーは静かです。
しばらくこの素晴らしい大空間を眺めてみました。
スタイリッシュでドラマチック。ただお部屋へ向かうまでに通り過ぎるだけなのに、特別な気分に浸る事が出来ます♪
安らぎの客室でおやすみなさい
お部屋に戻って来ました。照明はベッド脇のタブレットにて、3つのシーンにて調光が可能です。
就寝前は、照度を落として気分を落ち着かせます。
1日市内を巡って疲れた体を、バスタイムで癒します…
大きなベッド、サラサラのシーツに体を預け、おやすみなさいzzz
クオリティの高い朝食をいただいたき チェックアウトです
おはようございます。
今回は朝食付きプラン、宿泊とセットの場合2000円程度で朝食付になるのでそちらの予約がオススメです。朝食だけの場合4724円ですので、かなりお得になると思います。朝食は、洋食と和食の2種類のセットから選べます。会場は、共に2階にあるダイニングです。
炙りオランデーズソースの、スペシャルなエッグベネディクトがいただけるアメリカンブレックファースト。
高級旅館のような和朝食。
朝食については、以下の記事で詳しく解説いたします。
こちらのホテル、チェックアウトは12時なので朝食後もゆったりお部屋で寛ぎました。あと1泊したいなと思いつつ、ホテルを後にします。
京都の自宅にしたい・・・そんなホテル
チェックアウト後は観光の予定ですが、京都駅の横ですので荷物をコインロッカーに預ける事無くホテルで預かってもらい、帰りはすぐに受け取って駅や伊丹空港行きのバスに向かえるのも便利。チェックアウト後にもかかわらず、ホテルスタッフの丁寧な挨拶とお見送りで気持ち良く旅を締め括る事が出来ました。
昨年の初宿泊で、高級ホテルとしてはお手頃な宿泊料金なのにハード・ソフト共にクオリティが高く感動し、今回2回目の滞在となりましたが…やっぱり総合的に見て良いホテル。今度は連泊して、京都の我が家として利用したいなと思いました。
DATA ザ・サウザンドホテル京都 京都府京都市下京区東塩小路町 570番 TEL:075-354-1000 公式ホームページ:THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンドキョウト)