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大学生になると、サークル活動や飲み会、友達との旅行など今まで以上にお金を使う機会が増えます。中には、アルバイトだけでは稼ぎが足りず、両親から仕送りを貰ったり知人からお金を借りたことがある人もいるかもしれません。
「このままだとお金が足りなくなることは分かっているが、どうしても支出を抑えられない」という大学生にとって大きな問題が立ちふさがります。支出以上にアルバイトなどで稼げればいいですが、簡単なことではありません。それよりも「支出を最適化する」ほうが簡単であり、短期間で効果を実感できるでしょう。今回はお金のない大学生に向けた支出削減方法を説明します。
大学生の収入事情は?
2020年の10〜11月に行われた調査によると、2020年の自宅生の1か月平均収入は合計62,820円、支出は66,080円です。一方、下宿生の1か月平均収入は122,250円、支出は121,180円です。収入および支出は前年対比で減少しました。
収入減少の要因は、新型コロナウイルスの影響により、思うようにアルバイトができなかったためです。支出減少要因は、飲み会やサークル活動が中止されたことによる支出機会減少によるものです。
(参考:「第56回学生生活実態調査の概要報告」全国大学生活共同組合連合会)
バイト代と仕送り合わせて12万円程度でやりくりが必要
上記の表を見ると、下宿生の場合、過去10年間の1か月平均収入は約12万円です。この範囲内で支出を抑える必要があります。たまに収入以上の支出になってしまうことはありますが、これが常態化すると生活が立ち行かなくなります。
最悪の場合、両親の仕送りを増やしてもらったり、友人からお金を貸してもらったりということはできますが、このようなことをせずに支出を抑えて生活をやりくりしたいところです。
収支のバランスが悪いため節約が必要
お金に困らない大学生になるためには、「節約によって支出をコントロールし、収支バランスを整えること」が重要です。
「支出以上に収入を増やせばいい」という意見もあるでしょう。しかし、過去10年間の自宅生及び下宿生の平均収入は11万円台〜12万円台となっており、収入は大きく増加していません。一部の学生は平均以上の収入を得ているかもしれませんが、全員が収入を増やせる訳ではありません。
一方、支出に関しては意識次第で落とせます。日常生活で無駄なことにお金を使っていないかを考えて実行することで支出は改善可能です。生活満足度を下げずに節約を行い、無理のない支出コントロールを実現しましょう。
大学生が金欠になる原因
大学生が金欠になる原因は以下の3点です。どれも多くの大学生に当てはまる内容です。
- 飲み会やサークルが多い
- 服やカバンなどファッションにお金をかける
- 学費や教科書代が高い
順番に要因分析をしていきましょう。
飲み会やサークルが多い
大学生になると、今まで以上に交友関係が広がります。クラスメイトやアルバイト先の先輩後輩など、関わる人は多いでしょう。人間関係を築くためにも飲み会やサークルに参加することは重要です。
しかし、何でもかんでも参加しているとお金は減る一方です。例えば、1回当たりの飲み会代が5,000円の場合、週1参加で月間20,000円の費用がかかります。また、交通費がかかる場合、さらに費用はかさみます。飲み会の参加頻度が増えると、月間30,000円以上かかることもあります。
「ここで断ると次回誘ってもらえないかもしれない」と考えてしまう人も多いでしょう。しかし、たまに断る程度であればお誘いはなくなりません。また、大学生同士であれば、互いの金銭事情も理解できるので、金欠を理由に断ることは何も問題ありません。頻度を下げて、適度に参加することで金欠を脱することができます。
服やカバンなどファッションにお金をかける
周りにつられてファッションにお金をかけてしまう大学生が多いです。大学生になると、アルバイト等でお金を稼ぐようになります。知り合いがオシャレな洋服やカバンを持っていると、自分も欲しいと考えてしまいがちです。また、周囲の人と見栄の張り合いをしてしまうと、すぐにお金が減ってしまいます。
しかし、周囲の人に影響されてファッションにお金を使うと、いくらお金があっても足りなくなります。ファッションに使える金額を決めて、やりくりしましょう。
学費や教科書代が高い
大学の初年度平均学費は以下の通りです。自分で学費まで稼ぐ場合、さらに金欠になる可能性があります。ここに教科書代が加わると、平均収入12万円程度で生活するのはかなり厳しいでしょう。
- 国立大学:約243万円
- 公立大学:約255万円
- 私立大学文系:約398万円
- 私立大理系:約542万円
- 私立大医歯系:約2,357万円
(参考:「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」文部科学省
「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」文部科学省)
学費は奨学金などで一定程度費用を抑えることができます。また、教科書は先輩から譲り受ける等で費用を抑えましょう。
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お金のない大学生向けの対処法
収入を増やす前に、無駄な支出がないかを確認しましょう。多くの学生が検討する余地のある項目は以下の4点です。
- 家賃が安い家に引っ越す
- 携帯代などの固定費を見直す
- 飲み会を断る勇気を持つ
- できるだけ自炊をする
順番に見ていきましょう。
家賃が安い家に引っ越す
家賃は一度見直すとその効果は絶大です。例えば、現在の家賃60,000円/月の家から50,000円の家に引っ越すと年間120,000円の節約になります。このように、一度見直すと大きな効果を発揮します。
マンションからアパートに引っ越す、駅周辺から郊外に引っ越す、築浅物件から築古物件に引っ越すなど、妥協点を見つけて物件を探せば、現在より安い家賃の物件が見つかることがあります。一度、本腰を入れて探してみてください。
しかし、人によっては物件にこだわりがある方もいるでしょう。そのこだわりと家賃の下がり幅を天秤にかけて、どちらが重いかで判断してみてください。
携帯代等の固定費を見直す
家賃以外の主な固定費は「携帯代・水道代・光熱費」です。これらも一度引き下げると絶大な効果を発揮します。携帯代は格安SIMを活用して携帯料金を大きく引き下げることができます。大手キャリアなどから、格安SIMに乗り換えることで、携帯代を毎月2,000円以下にすることも可能です。
水道代は日々の水道使用頻度を確認してみましょう。例えば、歯磨き中に水道を出しっぱなしにしているなど、少し気にすれば見直せる部分はあります。また、お風呂や洗濯など多くの水が必要なケースを見直せるか検討しましょう。湯船につかる頻度を毎日から土日だけにしたり、洗濯を毎日から2日に1度にすることで、水道代も引き下げることが可能です。
光熱費も水道代と同様に使用頻度を確認し、頻度を減らせる部分がないかを見直しましょう。
飲み会を断る勇気を持つ
飲み会の参加数を減らすことも節約に繋がります。毎回飲み会に参加していると、いくらお金があっても足りないという状況に陥りやすいです。「ここで断ってしまうと次に誘われなくなってしまう」、「付き合いの悪い奴だと思われたくない」と考えてしまう学生も多いでしょう。
しかし、全ての飲み会に参加することはスケジュール的にも難しく、いくらお金があっても足りません。同じ大学生であれば懐事情も想像がつきます。正直に金欠であることを伝えれば、次から誘われなくなるという可能性も低くなります。毎回断っているのであれば、誘われなくなっても仕方ないかもしれませんが、たまに断る程度なら問題ないでしょう。
飲み会を断る勇気は社会人になってからも非常に役立ちます。是非、今のうちに身に付けておきましょう。
できるだけ自炊をする
自炊は外食より食費がかかりません。外食には食材や飲み物単品に多くのコストが付加されています。そのため、外食先で食べているものを自炊で完結すると食費は大きく下がります。
一人暮らしの自炊は割高という意見もありますが、食材にこだわったり凝った調理を行ったりしない限り、食費は下がる傾向にあります。また作り置きができれば、なお良いでしょう。
お金のない大学生におすすめの収入を増やす方法
収入を増やすために一番手っ取り早いのは、アルバイト時間を増やすことです。ですが、
自分の思うようにアルバイト時間を増やせない学生も多いでしょう。ここでは、スキマ時間で稼ぎやすい方法を3つ紹介します。
- 不用品などを売る(フリマアプリ)
- ポイントサイトを活用する(ポイ活)
- ライティングなどの在宅ワーク
不用品などを売る(フリマアプリ)
部屋を片づける中で不用品が出てくることがあります。ただ捨てるのではなく、フリマアプリなどで売却できないか検討してみましょう。最近は、メルカリやラクマといったフリマアプリが多くあります。自身の不用品がお金に代わる可能性があるなら、一度試してみようと思えるでしょう。通学時間や休み時間などでアプリから不用品の出品手続きが可能です。
ポイントサイトを活用する(ポイ活)
ポイントサイトでポイ活を行うのもいいでしょう。通学時間でアンケート回答を行いポイント稼ぎが可能です。
また、サービスの利用やショッピングをポイントサイト経由で行うことでもポイントを貯めることができます。貯まったポイントを現金にしたり、ギフト券や電子マネー、別のポイントに交換することで収入を増やせます。
ハピタスなどのポイントサイトを活用すると、スキマ時間を有効活用できます。ポイントサイトの利用を検討している方はハピタスがおすすめです。
ライティングなどの在宅ワーク
クラウドソーシングを活用して収入を増やすことも可能です。クラウドワークスやランサーズといったサイトから案件を受注して、スキマ時間でお金を稼ぐといった方法もあります。
専門的な知識や高度なスキルがなければ仕事を受注することが難しいと考えている方もいるでしょう。しかし、クラウドソーシングサイトでは幅広いジャンルの案件が募集されています。そのため、自身の専攻分野に関する記事作成や趣味に関する記事作成等を受注できれば、無理なく進められるでしょう。
ライティング以外にもデザインやプログラミングといった多種多様な案件があります。また、初心者でも受注できる案件が揃っていますので、気軽に申し込んでみるのも良いでしょう。
それでもお金が必要な場合は?
節約や収入を増やす方法を試しても、時にはどうしてもお金が足りない場合が発生します。そのような場合も考慮し、3つの方法を説明します。
- 親に相談する
- 奨学金を増額する
- キャッシング・カードローンで借りる
親に相談する
まずは親に相談して、一時的に仕送り額を上げてもらいましょう。現在の収支状況を説明し、なぜ足りなくなってしまったのか、今後どのような対策を取るのか等の説明を行い、理解を得ましょう。
知り合いに相談して安易にお金を借りてはいけません。もし返済できなくなった場合、その人との関係性に支障が出たり、トラブルになる可能性も十分にあります。まずは両親などの身内に相談するようにしましょう。
奨学金を増額する
奨学金を一時的に増額して急場をしのぐ方法もあります。奨学金は多くの学生が活用しており、比較的柔軟な活用が可能です。
しかし、奨学金はあくまで借金であり学費に充当するべきお金です。大学卒業後に返済しなければならないお金であるため、頻繁な活用は後々の大きな足かせになることもあります。「多額の借金を抱えて社会人になる」ということも十分あり得ますので、慎重に検討しましょう。
キャッシング・カードローンで借りる
キャッシングやカードローンを活用することもできます。ローン専用カードを発行してもらい、ATMでお金を引き出せます。
しかし、キャッシングやカードローンは計画的に借りなければなりません。なぜなら、通常の借入なら年利1〜2%程度で済むものが、カードローンだと年利10%以上になるからです。また、延滞などをするとさらに返済額が増加し、最終的には自己破産に陥ることもあります。安易な気持ちで借りないようにしましょう。
どうしても必要な場合は、ポイントサイトのハピタスからカードローンを申し込みするとハピタスポイントが手に入りますので、参考にしてみてください。また、ハピタスポイントは現金や電子マネーに交換できるのでおすすめです。
まとめ
大学時代にお金のやりくりを覚えて実践することで、お金に関する知識やノウハウが身につきます。まずは節約を行い、支出の最適化を図りましょう。初めはなかなか慣れるのが大変かもしれません。しかし、効果を実感すると、継続しようと感じることができます。
節約に慣れたら、次は収入を増やす努力をしましょう。こちらも効果を実感できるとモチベーションを高く持てます。支出を最適化し、収入が増えると口座残高が増え、さらにやる気がでます。
大学時代にお金に関する経験を積むことは社会人になってからも役立ちます。ぜひ、収支の改善に取り組んでみてください。