クレジットカードの条件・会費改定、回数制限が頻繁に行われている。また航空会社提携カードであれば無料の航空券がもらえる特典旅行の使用マイル数増悪など、世の中のクレジットカードの「改悪」はむしろ当たり前になりつつある。これは日本だけの問題ではなく、世界的なインフレ、安定しない燃油サーチャージも伴い、サービスを改定しないとサービス自体が成り立たないなんて言うケースも多く、一概にカード会社を責められない。
この不景気のままではもう、仕方がないことなのかもしれない。
特に飛行機を使って、海外旅行がしたい人にとっては、マイルはパートナーのようなもの(え?)。そして、マイルが貯まるクレジットカードは、家族のようなものだ(いや、大げさじゃないの?)
ラウンジを使いたい、マイルを貯めて無料の航空券をゲットしたい、ビジネスクラスに乗りまくりたい…野望と野心にまみれたワイルドなマイラーも多いと思うが、私は好きな国に、クラス関係なく何度も無料で飛べるのなら、それで満足という、つつましいマイラー…いや、マイラーの足元にも及ばないマイルを貯めるだけの人だ。
だがしかし、マイルを貯めている航空会社のマイルに対する愛情は、誰にも負けていない…はず…だ。
マイルは、私にとっては「推し」。
さあ、私の推しを紹介しよう!ユナイテッド航空クンのマイルが貯まる「マイレージプラス」だ。
私はマイレージプラスセゾンカードに加入。ゴールド会員でもプラチナ会員でもなく、マイルアップメンバーズという最低価格の会費を払うことにより、何度も特典旅行させていただいた。
マイルの期限切れもなく、同グループのスターアライアンスも使えるとぉーっても素敵なユナイテッド航空クンのマイルなのよぉおおお!
そんな、マイレージプラスセゾンカードマイルアップメンバーズに起こった出来事と、条件が改定しても、会員でいつづけようと決めかけた女の話はこちらからどうぞ▶
目次
やっぱり「推し」が好き!ユナイテッド航空マイル利用予約画面で予約開始!
マイレージプラスセゾンカードマイルアップメンバーズは会費が2倍になったり、税金・公共料金支払いの付与マイルが大幅にダウンしたりと何かと会員には不利な条件が増えたけれど、他にありえない凄いサービスが多い。
やっぱりマイルに期限切れがないのは他では考えられないことだ。焦らずにマイルが貯められる上に、よく行くタイ旅行に利用するスターアライアンスの航空券に変えられるのは大きな魅力。
ユナイテッド航空クンの成田~タイ路線は2014年に撤退しているので、ユナイテッド航空クンと同じスターアライアンスのタイ航空ことタイ国際航空クンをよく使っている。
だからもうちょっと節約すればマイレージプラスセゾンカードマイルアップメンバーズを続けても、価値があるわと自分に言い聞かせ、早速、推しを使った次の旅行の予約を開始。
特典旅行の予約画面がいつもと違った
特典旅行をマイルで予約する…これぞ私の推し活。実は旅行に行く当日よりも、この瞬間のテンションが一番高くなるのだ。旅行は計画している時が一番楽しいって言うあなた。わかるでしょ?
何かいろいろと条件も悪くなりそうだし、今のうちに持っているマイルを航空券に変えようと「今度のバンコクへの旅はビジネスクラスにしちゃおうかなー♪うふふ」って考えていたの!
ところが、あれれれ?いつもと何かが違う。
羽田発バンコク行の往復便を探しているんだけどぉ、あれ?いつもの片道の金額の表示がおかしい。まさかこれって往復?往復にしては少ないような…。
説明しよう。この「35k」とは35,000マイルのこと。
2024年4月のタイ旅行を予約した際は(2024年1月に予約)、エコノミークラスで必要マイルは片道22,000マイルだったため、当時は「22k」と出ていたのだ。
往復であれば「44k」と出るはずなのに。
ちょっと一度クリックしてみようかな。
ぎゃー!か、か、か、片道?片道が35kなの?
注目すべきはこの赤丸のビジネスクラス。
そしてこのビジネスクラス片道90kマイルってなに(爆笑)?
ユナイテッド航空のマイルを利用したビジネスクラスの航空券ってさ、以前は往復で9万マイルじゃなかった?いや、2、3年前は6万5,000マイルでビジネスクラスの往復チケット出てたよね。
あ、笑っている場合じゃなかった。おかしいな、でも笑いが止まらない。
えーっと、えーっとこれ整理すると…
東京(成田・羽田)からバンコクへのエコノミークラス
東京(成田・羽田)バンコク往復44,000マイルから(時期による)
改定後:往復70,000マイルから(時期による)
東京(成田・羽田)からバンコクへのエコノミークラス
東京(成田・羽田)バンコク往復90,000マイルから(時期による)
改定後:往復180,000マイルから(時期による)
ど、ど、ど、どういうことなの?ユナイテッド航空クン
バンコクに行くための経由先を調べまくってみた
そんなことで諦める私ではない。もしかして私の視力がいきなり下がったのかもしれない。でもどうたらそうではなさそう。
そうであれば、経由便を使って、できるだけ近い国に飛び、そこからLCCでタイに入る方法もあるじゃないか。
フィリピン(マニラ)片道2万マイルから。タイ好きはバンコク経由に注意
まずは、ユナイテッド航空の特典旅行で乗り継ぎ便でもいいから、空いている席を…なんて時期によく割り当てられる航空会社でスターアライアンスのフィリピン航空から。
フィリピン航空はそんな扱いを受けているため、マニラを経由してバンコクに行く、というマイレージプラス会員も意外と多い。
マニラを経由して、マニラから安い航空券でバンコクに行くのはありなんだろうか?などと思いつつ見てみる。
バンコクだけではなく、他の国も全体的に大幅にマイル必要数が上がっちゃったんじゃないのかなー?なんて思っていたら…
ちょっと待て(爆笑)!片道2万マイルの日もあるじゃないか!?
ちなみに全日空利用の直航便でも2万2,500マイル。つまりフィリピンの往復だけであれば、4万マイル~4万5,000マイルで往復が可能。
ただし日によっては、片道2万マイルは何とバンコク経由っていうのがあるんですよ!ってかそこで降ろしてよー(号泣)!片道2万マイルでいけるってことじゃないのっ!どうして経由地で降りるだけなのに、7万マイルなのよ!ホント悲しいわ。
それでもマニラまでマイルを使い、マニラを経由して、マニラから安い航空券でバンコクに行くのはありなんだろうか?などと思いつつ見てみる。検索するとマニラからバンコクの便はほとんど5万円~6万円(LCCのセールを使えば全く違うかも!)。バンコク~マニラ間のお得感はなかった。日本とマニラを往復するなら、据え置きだったのでまだお得だと思う。
フィリピンリピーターの人はこれからもユナイテッド航空のマイレージプラスセゾンカードを持ち続け、マイルを貯めても「今のところ」問題はない。あくまで今のところだ。シーックレット改悪は外資系航空会社は当たり前なので、マイルは早いうちに受かった方が良い。
ベトナム・香港も2万2,500マイルで据え置き。ただしバンコク経由もある!
バンコクに特典旅行(無料航空券)+LCCで行けるものはないか、ますます調べた結果、ベトナム(ハノイ)や、香港行きも据え置きで必要マイルは2万2,500マイルだ。ハノイだったら、タイまですぐ!ハノイからベトジェットでバンコクに行くのもありかもしれない!
そう思ってウキウキ調べた結果!
ベトナム(ハノイ)の場合
ベトナムにマイレージプラスの特典旅行で行こうとすると、半年以上先の予約なら全日空の直航便で往復4万5,000マイルも空席アリ!スターアライアンスの中では大人気の全日空の上、サービス評価も高いからありがたい便だ。その後バンコクに言っても、乗り継ぎは片道1回だから、体力もそこまで消耗しないでしょう。
ただし、皆さんここにも落とし穴が!よく見てほしい。
日によって経由地がバンコクになっているのだよ(爆笑)。
前述した通り、何が悲しくて目的地のバンコクに一度到着して2時間くらい待って、ハノイに戻って、またベトジェットなどのLCCでバンコクに戻るのか(笑)。
しかしこの行き来で、往復にして2万5,000マイルも違うのだから、やる人はいるかもしれない。ベトジェットも早めにとればびっくりするほど安いし、「赤い翼」エアアジアのセールを狙えば、めちゃくちゃお得な路線だ。
ただ、行きも帰りもバンコクで2時間待っている間は、絶対楽しくないと思う(笑)。
特に帰りなんて一度飛び立ったバンコクに戻るんだよ…私はイヤです。
他にはアシアナ航空利用で仁川空港経由、ハノイ着があった。これなら仁川空港で韓国料理を食べて、ベトナムに行けるので、まだ気分転換になる。そこからベトジェットでバンコク目指すと良いかもね!
唯一、片道6万5,000マイルで全日空とのコードシェア便、深圳航空のビジネスクラスが使える深圳空港経由の便もあったものの深圳空港で8時間以上待ち時間がある(笑)。ビジネスクラスだから、ラウンジは使えるけれど、8時間かぁ…Wi-Fiはあるけれど、深圳は中国だ。GoogleやGmail、facebook他使えないアイテムが多く、友達と連絡が取れないかもしれない。いずれにせよかなり退屈するに違いない。
香港の場合
香港も直行便が予約できたら往復4万マイルから4万5,000マイル。ただし直行便以外がバンコク経由、香港行(爆笑)。
香港経由でバンコクに行こうとしている人には断然おすすめできない(笑)。
香港って、日本からたった4時間で行けるから、3泊4日とか、2泊3日で楽しいわけであって、バンコクに行くためになぜにバンコクに行って、香港に戻って、香港からまたバンコクに戻らなければいけないのか。一番理不尽に感じそう。
しかも香港はLCCがかなり飛んでいるので円安、燃油サーチャージの不安定な今も、そこまで航空券が高く感じない。マイルを使い切りたいという人は利用してもいいけど、まだ貯めて行きたいという人は無理に香港路線で使わなくてもいいように感じた。むしろ香港までLCCで飛んで、香港からバンコクまでマイルを使うのはあり。
結論!タイ・シンガポール・インドネシア・マレーシアはユナイテッド航空のマイルは不利
私は大のタイ好きなので、東南アジア、主にタイに絞って調べてみたが、東南アジアのタイ以外では、シンガポール・インドネシア・マレーシアなどもエコノミークラスで、往復7万マイルからになっていた。
激安マイル路線だった韓国(ソウル)も片道12,500マイルからに
人気の高い日本~韓国(ソウル)路線や、日本国内より距離が短い?と思われる海外路線はマイルの必要数が少なくてすんでいたユナイテッド航空のマイレージプラス会員。
羽田~ソウル・関空~ソウル・沖縄~台北などがそれにあたるものの、5,000マイルから12,500マイルに上がってしまった。倍以上だよ、倍以上!
韓国リピーター界隈でもユナイテッド航空クンを推していたみんなが号泣している。その気持ちわかるよ…。
ビジネスクラスがどの路線も高根の花に
マイルを貯めることが、今まで唯一、ビジネスクラスに乗れる方法だったのに、ビジネスクラスは愛するタイまで往復18万マイルから、ベトナムで往復13万マイルからと、マイルを使っても、もう乗れない完全な高根の花に。
こんなことならビジネスクラスが6万5,000マイルで往復できるうちに(タイ路線、ここ2,3年前)乗っておけばよかったなあ(遠い目)
ユナイテッド航空のマイルはどこの路線に使うべきなのか!?
これまでの話は、途方もなく必要マイル数が上がってしまったユナイテッド航空クンのマイルを使って、何とか他国経由でもタイに行けないかともがいていた経緯だ。
はっきり言ってそれ以外の場合は、そこまで深刻にならなくていい。
特に、ベトナムリピーター、香港リピーターのマイレージプラス会員はこれからもユナイテッド航空クンと仲良くしてほしい(涙)。
そこで、平等な目線でユナイテッド航空クンのマイレージプラス会員であり続けるにはどこでどう使えばいいのか、考えてみたよ。
東南アジア路線なら?
東南アジア路線だけで言うなら、ベトナム・香港・フィリピンに行く人はこれまでと同じなので安心してね!
特にフィリピンで大人気のリゾート地、セブに関してはユナイテッド航空クンの日本からの直行便が復帰することで、かなりお得な路線になるのではと期待されているんですって!
ただ、ユナイテッド航空だけではなく外資系航空会社は通称「サイレント改悪」という、こっそり、何の報告もなくマイル必要数を上げることが、ごく普通のことなので、マイルを貯めているなら、使える機会になるべく早めに使うことに越したことはない。
他の路線ではどうか?
改定でがっかりすることも多いけれど、ユナイテッド航空クンは、人を喜ばせることも知っているんだから(まだ推している)。
私みたいなマイレージプラスセゾンカードマイルアップメンバーズや、ゴールド、プラチナ会員は、通常のショッピング1,000円(税込)につき15マイルもユナイテッド航空のマイルが貯まるわけなんだけど、さらにユナイテッド航空の航空券購入の場合、1,000円(税込)につき5マイル…つまり、ユナイテッド航空の航空券を買うと1,000円(税込)につき20マイルももらえてしまう計算になる。
ハワイ、アメリカ、グアムなど、ユナイテッド航空の直行便が飛んでいるエリアの旅行はとてもマイルが貯まりやすいので、どうかユナイテッド航空クンと仲良くしてあげて…
タイ好きの私は…
というわけで、これまで長きにわたり、ずっと特別扱いしてもらっていたタイリピーターの、マイレージプラスセゾンカードマイルアップメンバーズの私は…一番、推し活しても、報われない立場に追いやられてしまったのだ。
いいの、いいのよ。ユナイテッド航空クン。これまで優しくしてくれた、たくさんの思い出はあるわ。何度も何度も無料で飛行機に乗れたし、何度もビジネスクラスにも乗れたわ。これまでありがとう…
「さようなら…」と言おうとしたところ…。
「ちょっと待った!君が去るならいい!でも最後に一言だけ、僕の話を聞いてくれないか!?」
次回「やっぱり私、ユナイテッド航空クンが好き!」…とりあえず逃げずに待て!▶