一人暮らしの引越し費用・賃貸契約費用はいくらかかる?安く抑えるポイントとおすすめの「単身パック」をご紹介!

ハピ得マガジン編集部④

一人暮らしを始めるにあたって、引越し費用がいくらかかるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。費用の相場を知っておけば、事前の準備がスムーズです。

この記事では、引越し費用の相場や一人暮らしの初期費用を紹介するとともに、引越し費用を安く抑えるポイントも解説します。さらに、単身者におすすめの「単身パック」のメリットとデメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【荷物量・距離】一人暮らしの引越し費用の相場

まずは、一人暮らしの引越し費用がどの程度かかるのか、相場を解説します。一人暮らしの引越し費用は、荷物量と距離によって変わるほか、通常期と繁忙期でも変動するので注意しなければなりません。通常期と繁忙期、それぞれの費用相場は以下の通りです。

【通常期の費用相場】

引越し先の距離荷物が少ない場合荷物が多い場合
~15km未満(同じ市区町村程度)3万4,000円4万5,000円
~50km未満(同じ都道府県内など)3万6,000円4万5,000円
~200km未満(同一地域など)4万2,000円6万1,000円
~500km未満5万3,000円7万7,000円
500km以上6万1,000円9万6,000円

【繁忙期の費用相場】

引越し先の距離荷物が少ない場合荷物が多い場合
~15km未満(同じ市区町村程度)3万9,000円5万3,000円
~50km未満(同じ都道府県内など)4万8,000円5万8,000円
~200km未満(同一地域など)4万6,000円7万2,000円
~500km未満5万3,000円9万1,000円
500km以上6万7,000円11万2,000円

上記の表からもわかる通り、荷物の量や運搬距離はもちろん、依頼する時期によっても引越し費用の相場には違いがあります。予算を超えないようにするには、事前にこれらの情報も踏まえたうえで、引越し業者へ依頼することが大切です。

新居の賃貸契約にかかる一人暮らしの初期費用

実際に、新居の賃貸契約をする場合、発生する費用項目は複数あります。また、敷金や礼金をはじめとして賃貸契約の初期費用は、家賃によって変化する点に注意が必要です。

以下の表では、一人暮らしの家賃例として、「5万円の場合」と「7万円の場合」をそれぞれ見ていきましょう。

初期費用の内容家賃に対する割合5万円の場合7万円の場合
敷金1.2カ月程度6万円8.4万円
礼金0.9カ月程度4.5万円6.3万円
仲介手数料0.5カ月程度2.5万円3.5万円
前家賃1カ月程度5万円7万円
日割り家賃1,600円前後~5万円2,300円前後~7万円
管理費/共益費0.5~1カ月程度2.5万円~5万円3.5万円~7万円
賃貸保証料0.5~1カ月程度2.5万円~5万円3.5万円~7万円
鍵の交換費用2~3万円
火災保険料2万円
消毒費用1~2万円
合計額28~40万円37.5~53万円

※「家賃÷入居する月の日数×入居する日数」で算出

上記からわかる通り、一人暮らしで賃貸契約する場合は初期費用が数十万円かかります。また、家賃5万円と7万円の場合では、合計額の目安が最大20万円以上も異なるため、自分の契約する家賃に合わせて、あらかじめ資金を準備しておくことが大切です。

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その他にかかる一人暮らし開始時の初期費用

一人暮らしをスタートさせる際は、新居の契約時にかかる費用以外にも、初期費用が必要となります。家電や生活用品などを揃えた場合のおおよその費用相場は以下の通りです。

【家電や生活用品などの初期費用相場】

  • 家具:5万円程度
  • 電化製品:10万円程度
  • 生活用品:1万5,000円程度

家具や電化製品などを新たに揃えるとなると、合計で16万5,000円程度の初期費用が必要となります。

一人暮らしの引越し費用を安く抑えるポイント

一人暮らしをスタートさせる際に、引越し費用を安く抑えるポイントとして、以下の8項目が挙げられます。

【一人暮らしの引越し費用を安く抑えるポイント】

  • 自力で運べるものは自分で運ぶ
  • 敷金・礼金が安い物件に引越す
  • 繁忙期を避ける
  • 荷物の量をできるだけ少なくする
  • 学生の場合は学割がある引越し会社に依頼する
  • 大型の家具は新居に入居してから購入する
  • 量が少ない場合は宅配便でかかる費用と比較してから決める
  • 一括見積もりで複数の引越し会社の料金を比較する

「繁忙期を避ける」「荷物の量をできるだけ少なくする」など、どれも実践しやすいポイントばかりです。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

自力で運べるものはなるべく自分で運ぶ

自力で運べる小さな家具や荷物は、なるべく自分で運ぶようにすると、引越し費用を安く抑えられます。そもそも引越し業者へ依頼する荷物量を減らせば、その分だけ全体の費用を抑えられるためです。

また、引越しプランのなかには荷造りや荷ほどきも一貫して行ってくれるサービスがありますが、そのようなサービスを利用した場合、当然のことながら費用がかかってしまいます。不要と感じるサービスを間引くことによっても、費用を抑えられるでしょう。

敷金・礼金が安い物件に引越す

敷金や礼金が安い物件を選べば、初期費用を大きく節約できます。先ほどご紹介したように、敷金は家賃の約1.2カ月分、礼金は家賃の約0.9カ月分かかるのが一般的であるためです。

現在は、敷金や礼金がかからない「ゼロゼロ物件」が増えつつあるため、選択肢に入れてみるのもおすすめです。また、家賃支払いが数カ月免除される「フリーレント物件」という物件も増えています。

ただし、「フリーレント物件」のなかには長期契約の物件もあるため、引越し先にどの程度居住するのかという計画も立てておく必要があります。

繁忙期を避ける

いわゆる「ハイシーズン」の繁忙期は、引越し業者の費用設定が高い傾向にあります。そのため、できる限り繁忙期を避けた方が費用を抑えられます。

引越しの繁忙期は、2月~4月の土日祝と言われています。学校や会社で新しい生活をスタートさせる人が多い時期のため、一年のなかでも引越し業者が忙しいシーズンです。通常期と繁忙期では、費用に1~2万円ほどの差が発生するため、可能であれば通常期に引越しを行うことをおすすめします。

荷物の量をできるだけ少なくする

引越し先へ持っていく荷物の量を少なくしておけば、引越し業者へ依頼する量が減るため、費用を抑えることが可能です。例えば、運搬距離50km未満の新居へ引越す場合、荷物の数が15個以下では費用相場が4万3,600円ほどですが、50個以下では9万円ほどかかります。

荷物の量が異なるだけで、2倍以上も費用が変わるため、使わなくなったブランドバッグやパソコン、ゲーム機などを手放すことを検討するのも一つの方法です。

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学生の場合は学割がある引越し会社に依頼する

学生が引越しをする場合、学割プランを提供している引越し業者を利用すれば費用を抑えることが可能です。例えば、アート引越センターの『学割バック』では、以下のような費用目安が提示されています。

【『学割パック』の費用目安】

  • 引越距離:京都から東京に引越し(550km位)
  • 荷物の量:2立方メートル
  • 荷物内訳:ふとん、レンジ、テレビ(小)、ローテーブル、段ボール 5個
  • おおよその目安:3万2,340円(税込)~

出典:アート引越センター「学割パック」

学割パックを扱っている引越し業者であるかどうか、公式ホームページなどで事前に確認したうえで依頼することをおすすめします。

大型の家具は新居に入居してから購入する

多くの大型家具を運搬する場合、費用が多くかかる傾向にあります。大型家具が1点増える度に、金額が加算される料金システムの業者が多いためです。

費用を抑えるためにも、大型家具は新居へ入居してから運搬するように手配しておくと良いでしょう。具体的な方法としては、家電を購入する場合は契約のみ終わらせておき、搬入は入居してから行うようにスケジュールを組むのがおすすめです。

量が少ない場合は宅配便でかかる費用と比較してから決める

荷物の量が少ない場合は、宅配便を利用して送ったほうが安く収まる場合があります。宅配便の段ボール(Mサイズ:120cm以下)で、郵便局の『ゆうパック』を利用した際の料金例は以下の通りです。

【『ゆうパック』の料金例】

  • 東京-東京間:1,530円
  • 東京-北海道間:2,020円
  • 東京-沖縄間:2,170円

出典:郵便局「基本運賃表(東京)」

例えば、段ボール(Mサイズ)10個を東京都内で郵送した場合、1万5,300円の料金がかかります。引越しでかかる費用と比べたうえで、荷物が少ない方は、宅配便の利用を検討すると良いでしょう。

一括見積もりで複数の引越し会社の料金を比較する

引越し費用は自身の条件によって見積額が変化するため「一括見積もりサービス」を活用して、効率良く見積もりを行うことが大切です。

一括で見積もりを行えるサービスを利用すれば、複数の選択肢から比較検討して、自身の予算に見合った業者を選択できます。また、見積もり金額を比較することに加えて、選択できるオプションサービスの内容も確認しておくと、自分のニーズに適した引越し業者を選びやすくなるでしょう。

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単身で荷物が少ない場合は「単身パック」がおすすめ

単身で引越す方には「単身パック」の利用をおすすめします。単身パックとは、引越し業者が提供する専用の荷物入れを使って、荷物を運搬するサービスのことです。基本的に、単身パックでは荷物入れに収まる量の荷物のみを運搬することになります。

また、荷物入れの大きさは業者によって違いがありますが、一般的には高さ130~180cm、横幅104~108cm、奥行き74~105cm程度とされています。

例えば、ヤマトホームコンビニエンスの「専用ボックス」を利用した単身パックの料金例は、以下の通りです。

【東京-神奈川(平日)の場合】

  • 専用ボックス1本の場合:2万3,100円(税込)
  • 専用ボックス2本の場合:4万6,200円(税込)

出典:ヤマトホームコンビニエンス「料金・エリア」

料金がリーズナブルなうえに、専用ボックスの数で料金が変わるため、引越し費用を把握しやすくなります。

ここでは、単身パックのメリットとデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

単身パックのメリット

単身パックを利用するメリットとして、以下の4項目が挙げられます。

【単身パックのメリット】

  • 料金が安い
  • 訪問見積もりが不要で追加料金も基本的にない
  • 荷物が破損するリスクが低い
  • 荷物の搬入・搬出を行なってくれる

「料金が安い」「訪問見積もりが不要」など、魅力的なメリットがあります。それぞれのメリットの内容を見ていきましょう。

料金が安い

引越し料金を安く抑えられるのは、単身パックを利用する大きなメリットだと言えるでしょう。例えば、一般的な引越し費用の相場は、荷物が少ない通常期の50km未満で、3万6,000円です。

一方、単身パックの費用例は、ヤマトホームコンビニエンスの専用ボックス1本を利用し、東京-神奈川間を平日に運搬した場合で、2万3,100円(税込)程度です。およそ1万円の差があることからも、単身パックの料金の安さがわかります。

訪問見積もりが不要で追加料金も基本的にない

単身パックでは、専用の荷物入れで運搬するため、一般的に訪問見積もりが不要です。そのため、引越し業者の訪問に合わせて日時を調整したり、事前に荷物を選別したりする手間が省けるのは大きなメリットと言えるでしょう。

また、運搬する物が荷物入れに収まっていれば、基本的に追加料金は発生しません。単身パックを利用することで、業者とのやり取りを最小限にできるうえに、支払う料金を把握しやすくなります。

荷物が破損するリスクが低い

単身パックを利用した場合、専用の荷物入れに収めたあとは、引越し業者が触れる機会はほとんどありません。そのため、運搬中の揺れで破損することを除けば、荷物が破損するリスクは、通常の引越し荷物の運搬と比べて低いと言えます。

ただし、破損のリスクがある荷物に関しては、緩衝材などを自分でしっかりと詰めておかなければなりません。身近な緩衝材としては、新聞紙や気泡緩衝材、エアピロータイプの緩衝材などが便利に使えます。

荷物の搬入・搬出を行なってくれる

単身パックは格安の引越しプランであることに加えて、荷物の搬入、搬出は通常の引越しと同様に、プロの作業員が対応してくれます。リーズナブルな価格設定で費用を抑えられるうえ、信用性のある専門家へ依頼できるのはメリットです。

また、業者によっては、新居での荷ほどきや設置を実施してくれる場合もあります。公式ホームページなどを確認して、自身のニーズに合った業者を選ぶようにしてください。

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単身パックのデメリット

単身パックにはメリットが豊富にある一方、デメリットもあります。主なデメリットは以下の通りです。

【単身パックのデメリット】

  • 専用ボックスに収まる量じゃないと追加料金が発生する
  • 梱包材(段ボール等)の無料提供・回収がない
  • 新居への到着は翌日以降になる

3つのデメリットの内容について、詳しく確認していきましょう。

専用ボックス内に収まる量じゃないと追加料金が発生する

単身パックでは、専用の荷物入れへ収まらなかった場合、追加料金が発生するのが一般的となります。なぜなら、単身パックの料金は、基本的に”荷物入れ単位”で規定されているためです。

万が一、荷物が入らない場合は、荷物入れを大きなサイズへ変更したり、荷物入れを追加したりする必要があります。追加料金が急に発生して慌てないためにも、提供される荷物入れに収まる量かどうか、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

梱包材(段ボール等)の無料提供・回収が無い

単身パックで業者から提供されるのは、基本的に荷物入れのみです。そのため、通常の引越しプランのように、段ボールの無料提供・回収のサービスはありません。

調達費用を抑えたい場合、通販サイトの利用で提供された段ボールを取っておいたり、近所のホームセンターで段ボールをもらったりする方法が有効です。また、新居で荷物を開梱後、段ボールや緩衝材などの回収を依頼すると、料金が発生する可能性がある点には注意してください。

新居への到着は翌日以降になる

単身パックで利用する荷物入れの運搬は、引越しと同じタイミングで行うわけではないため、荷物の到着は翌日以降になるのが一般的と言えるでしょう。なぜなら、荷物入れは基本的に混載便で運搬されるためです。

ただし、当日の運搬対応が可能な単身パックを提供している引越し業者がいる場合もあります。引越し全体のスケジュールを考慮しながら、事前に確認しておくようにしてください。

まとめ

引越し費用の相場は、運搬する距離や荷物の量、依頼する時期によって異なります。費用を少しでも抑えるには、単身パックや学割パックの利用がおすすめです。

また、荷物の量を減らすために、手軽に使える買い取りサービスを利用してみても良いでしょう。これから一人暮らしをスタートさせる方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。