現在、経済成長・人口増加に伴い、地球温暖化や世界全体の廃棄物の増加など、地球規模の環境問題に直面しています。廃棄物量を減らし、地球温暖化を食い止め、美しい地球を次の世代に引き継いでいきたいものです。
環境問題を受け、平成16年のG8サミットでは、小泉純一郎首相が「循環型社会づくり」「3R活動の輪を広げる大切さ」を提案しています。しかし、「平成29年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」(環境省)では、3R全般に関する国民への意識は総じて低下していると発表され、依然として取り組みが進んでいるとは言えない状況です。
地球の資源は有限です。世界中の一人ひとりが、環境問題に真剣に向き合い、「経済」と「環境」が両立できる取り組みを行っていかなければなりません。では、私たちは地球環境を守るために何ができるのでしょうか。
目次
「3R」の意味とは?
3Rとは、「リユース(Reuse)」「リデュース(Reduce)」「リサイクル(Recycle)」の頭文字をとった、3つのRの総称です。平成12年に公布された「循環型社会形成推進基本法」において、3Rの考え方が導入されました。
「世界の廃棄物発生量の推測と将来予測2011改訂版」(株式会社廃棄物工学研究所)において、2050年には世界全体の廃棄物量は2010年の2倍以上になると予測されているなど、廃棄物量の多さは環境問題の重要な課題です。
3Rは、廃棄物量を環境と経済を両立させた循環型社会を目指すために、欠かせない取り組みとなっています。
「リユース」「リデュース」「リサイクル」それぞれの違いを解説
では、3Rとはどういう意味で、私たちにできることはなんなのでしょうか。3Rの意味を簡単にまとめます。
リユース(Reuse) | 1度使ったものをすぐに捨てずに、繰り返し使うこと |
リデュース(Reduce) | 物を大切に使い、無駄遣いを減らすこと |
リサイクル(Recycle) | 使い終わった製品を、もう一度資源として使うこと |
「3R」は、リデュースに最重点を置き、次にリユースに取り組み、リサイクルを進めるという順番で行うことが効率的と言われています。
リユース
リユース(Reuse)は、「再使用」の意を表します。一度使ったものを、形を変えずに繰り返し使うことです。3Rのうち、リデュースに次いで優先順位が高い取り組みになります。
日本では、高度経済成長期に「一度使った商品をすぐ捨てる」ということが当たり前になったために、廃棄物の量が急増し、廃棄物処理場の逼迫が問題となりました。
使わなくなったものを捨てる前に、「交換」「寄付」「買取」に回すことで、廃棄物の量を減らすだけでなく、天然資源の採掘量も減らすことができます。
リデュース
リデュース(Reduce)は、「廃棄物を減らす」意を表します。「必要のないものは買わない」「使い捨て容器等、廃棄物になりそうなものは使用しない」ことで、廃棄物の量自体を減らすことです。近年では、ゴミ問題のみならず、環境問題全体にとって、リデュースが一番重要で効果的な取り組みとされています。
経済成長が進み、新しい商品がどんどん開発される世の中で、リデュースに取り組むことは難しいとされています。しかし、「マイバッグを持参する」「コンビニで割り箸を断る」という小さなことも、立派なリデュースの取り組みであり、廃棄物そのものを出さないことに繋がります。
リサイクル
リサイクル(Recycle)は、「再資源化」の意を表します。一度使い終わったものを、もう一度資源に戻し、製品として作り直すことです。リデュース・リユースを行った後、リサイクルに取り組みます。
現在使われている多くの容器は、「缶」「瓶」「プラスチック」「ナイロン」で作られており、便利な上に簡単・安価で手に入ります。しかしこれらは、一度廃棄されると自然に戻らず、いつまでも残ってしまいます。これらの資源を正しく分別してゴミ出しをすることで、リサイクルをすることができ、ゴミを燃やす量や埋め立てる量を減らすことができるのです。
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3Rの具体的な取り組み例
3Rへの取り組み方は、暮らしや地域・コミュニティの中にたくさんあります。自分にあった3Rの取り組みを探し、実践して行きましょう。
「環境保全」「コスト削減」「業務の見直し」という観点から、3R活動に取り組んでいる企業も、数多くあります。有名企業の取り組みも一部ご紹介します。
リユース
リユースの方法は、私たちの暮らしの中の様々な場面にあります。
例えば「身近な人にあげたい」と思うのであれば、いらなくなった家具を、兄弟や友人にあげることでリユースになります。また、「困っている人を助けたい」という人は、チャリティショップに寄付することや、市民団体の催している不用品を交換するイベントに参加することもできます。
現在は、アプリなどで気軽に買い取ってもらうこともできます。自分にあったリユースの方法を見つけましょう。
個人ができること
- 地域のリユースイベントを利用する。
- 中古品を扱うお店を利用する。
・不用品を、フリーマーケット・オークション・バザー等で売る。
・物を買うときは、中古品を扱うお店をまず調べる。
- インターネットオークション・フリマアプリを利用する
- チャリティショップを利用する。
参考:リユース読本
1 地域のリユースイベントを利用する。
リユースイベントを催したり、公民館にリユーススペースを設けたり、掲示板にリユース情報を載せたりしている地域が増えています。お住まいの地域の情報をチェックしてみてください。
2 中古品を扱うお店を利用する。
リユースショップに持っていき、査定の上買い取ってもらいます。自宅まで来てもらうサービスや、箱詰めして宅急便で送るだけで査定・買取してもらえるサービスもあります。
3 インターネットオークション・フリマアプリを利用する。
インターネットオークションは、最も高い値段で入札した人が落札できる仕組みです。フリマアプリは、自分で価格設定ができます。いずれも、ネットで手軽にリユースできることと、思った以上に安く手に入れたり、高く売れたりすることができる点で人気です。
4 チャリティショップを利用する。
リユース品として販売した利益を、発展途上国に寄付する団体を「チャリティショップ」と言います。日本では2016年に「日本チャリティ・ショップネットワーク」が設立されました。困っている人や社会に貢献したい方は利用してみてください。
企業ができること
- ゲオの取り組み
- ブックオフの取り組み
1 ゲオの取り組み
ゲオは、総合リユースショップ「セカンドストリート」「スーパーセカンドストリート」の拡大を続けています。衣料品から家電まで、幅広い商品を、季節に合わせて提案しています。
2 ブックオフの取り組み
ブックオフは、フランチャイズも含め全国に約800店舗リユースショップを展開しています。様々な商品を取り扱うのみならず、ネット販売も強化しています。
リデュース
リデュースは、「最初から廃棄物となるものを手に入れない」という意識が大切です。「耐久性が高く、廃棄物になりにくい製品の開発」「製品を長く使うためのメンテナンスの工夫」なども、リデュースの取り組みの一つです。
個人ができること
- 使い捨て製品をもらわない・買わない。
・マイバッグ・マイ箸を使う。
・簡易包装をお店にお願いする。
・使い捨て食器類を使わない
・使い捨て製品を使っていないお店を選ぶ。
- レンタルやリース品を使う。
- 生ゴミを出さない料理法(エコクッキング)を実践している。
・消費期限切れの食品を出さない
・食品を捨てない
参考:環境省「平成29年度版 環境・循環型社会白書・生物多様性白書」
1 使い捨て製品をもらわない・買わない。
無駄な買い物袋や、緩衝材・ダンボールは断りましょう。また、廃棄物になるような食器類は極力使わないようにしましょう。マイバッグ・マイ箸や、水筒を持ち歩くといいですね。
2 レンタルやリース品を使う。
使用頻度の低いものは、買うのではなくレンタルがオススメです。値段も安く済むほか、たくさんの人が廃棄物を出さずに使うことができます。
3 生ゴミを出さない料理法(エコクッキング)を実践している。
安いからと食材を大量購入すると、食べきれずに消費期限切れになることがあります。使う分だけ購入し、普段は捨ててしまう野菜の皮なども、上手に料理に生かすことが大切です。
企業ができること
- スターバックスの取り組み
- イケアの取り組み
1 スターバックスの取り組み
スターバックスは、使い捨てプラスチックストローを廃止し、年間10億本もの削減に成功しました。リユースカップの導入もされています。
2 イケアの取り組み
イケアは、レストランで使用されているプラスチック製品7種類を廃止し、2030年までに持続可能な原料へ切り替えることを発表しています。
リサイクル
リサイクルをするには、私たち一人ひとりが正しくゴミ出しをし、廃棄物をリサイクルルートに乗せることが重要です。
個人の意識によって、ゴミを正しく資源に戻すことができます。多くの人の協力があるからこそできる取り組みです。
個人ができること
- 市区町村の定めたゴミ分別ルールを知る。
・家庭で出たゴミをきちんと分類する。
・決められた時間・場所に出す。
・瓶などは、リサイクルしやすいように洗って資源回収に出す。
- トレイや電化製品など、店頭回収に協力する。
参考:環境省「平成29年度版 環境・循環型社会白書・生物多様性白書」
1 市区町村の定めたゴミ分別ルールを知る。
市区町村の定めたゴミ分別方法を知り、ルールを守って分別をし、ゴミを出しましょう。
分別を徹底することで、廃棄物の量を減らすことができます。瓶やプラスチック製品は、リサイクルしやすいように洗って出すことも大切です。
2 トレイや電化製品など、店頭回収に協力する。
資源を回収しているお店があれば、利用してリサイクルをしましょう。また、使い終わった電化製品は、お店に持っていくことで引き取ってもらえます。
企業ができること
- マクドナルドの取り組み
- ユニクロの取り組み
- 無印良品の取り組み
1 マクドナルドの取り組み
マクドナルドでは、使わなくなったハッピーセットのおもちゃを回収し、トレーとしてリサイクルをしています。
2 ユニクロの取り組み
ユニクロでは、使用した衣服の回収を行なっています。回収したものは、支援品として寄贈したり、再加工をしてリサイクルをしています。
3 無印良品の取り組み
無印良品では、使い終わったプラスチックボトルを回収し、ポリエステル原料にリサイクルをしています。また、着終わった衣服についても、衣料原料にリサイクルをしています。
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3Rから発展した「4R」や「6R」
近年では、3Rの更なる推進として「4R」「6R」が主流となっています。
4Rとは、3Rにリフューズ(Refuse)が加わったものです。「廃棄物になるものを断る」意を表します。「必要以上の購入をしない」「レジ袋を断る」「広告を断る」等があげられます。
6Rとは、4Rにリカバー(Recover)、リターン(Return)が加わったものです。リニューアブル(Renewable)、リペア(Repair)、レンタル(Rental)が加わることもあります。
リカバー(Recover) | 清掃活動に参加したり、落ちているゴミを拾ったりすること |
リターン(Return) | 店頭回収を利用したり、外出時のゴミを家に持ち帰ること(ポイ捨てしない) |
リニューアブル(Renewable) | プラスチックをバイオマスプラスチックに変えるなど、再生可能な資源を使うこと |
リペア(Repair) | 物が壊れても、修理をしてできるだけ長く使うこと |
レンタル(Rental) | 購入せずに、借りること |
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リユース、リデュース、リサイクルを心がけよう
世界中で環境保全が求められている中、国・地域・企業での環境保全運動はどんどん加速しています。しかし、廃棄物を減らし、地球環境を守るために一番大切なことは、「一人ひとりのゴミを減らす意識」です。
「廃棄物となるものをもらわない・減らす」「不要なものは、必要としている人にあげる」「分別の方法を正しく知って実行する」といったことを、どこまで一人ひとりが意識を高めて実行できるかが、環境問題を解決する上で大切となります。
3R活動を通して、美しい自然豊かな地球を、みんなで守っていきましょう。