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進学や就職、転勤で新生活を始めるにあたって引っ越しをする際、誰もが「できるだけ出費を抑えたい」、あるいは「急な引っ越しに充てられるお金がない」と考えるでしょう。また、突発的に引っ越しの必要に迫られた際、十分な資金があるとも限りません。
引っ越し費用削減で重要なのは、引っ越し作業や引っ越し先には多くの選択肢があり、それらを知っていることです。また、引っ越しにかかる費用にはどのような種類があるかを理解することも重要です。
本記事では、具体的に引っ越しにかかる費用や、引っ越し費用削減のコツについて紹介します。また、緊急時に引っ越し費用が用意できない際の裏技も紹介します。
お金がないけど引っ越しできる?
お金をかけない引っ越しを実現するためには、前提として引っ越しに必要な工程を理解する必要があります。
- 新居の選定
- 現住居の処分、インフラの解約
- 公的機関への届出、保険の手続き
- 家財の移動あるいは処分
- 新居への移動、インフラの契約
- 住所変更や転出届等の申請
ここでは大まかに引っ越し工程を6つに分類しました。上記以外にも子供がいれば保育園や学校の変更に付随する手続き、車を所有している場合は車庫証明や免許証の更新などの手続きが発生します。
引っ越しには、多くの工程が存在し、工程一つ一つに費用削減の糸口があります。全ての引っ越し工程から無駄を省く事ができればお金をかけない引っ越しを実現できます。
一人暮らしの引っ越しにかかる費用はどのぐらい?
引っ越しには、入居時に必要になる「初期費用」がかかります。初期費用は、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃の4項目に大別できます。
内訳 | 金額(家賃換算) | 必要のない場合 |
敷金 | 1~3ヶ月分 | あり |
礼金 | 1~3ヶ月分 | あり |
仲介手数料 | 0.5~1ヶ月分 | あり |
前家賃 | 1ヶ月分 | あり |
敷金とは、入居時に貸主に担保として支払うもので、原状回復や家賃滞納時に使用されますが、原則として退去時に残金は借主に返還されます。また、礼金は敷金と同じく原状回復や家賃滞納時に使用されますが、原則として退去時に借主へ返還されません。前家賃とは、翌月家賃と呼ばれることもあり、入居日の翌月分の家賃のことです。
上記の項目以外にも、火災保険料や入居時の鍵交換、中古物件であればクリーニング代が必要になる場合があります。表の通り、初期費用は家賃の約3ヶ月から半年分が一般的ですが、敷金や礼金が必要のない物件もあり、初期費用を安く抑えられます。
貯めたポイントを現金化できるハピタスってどんなサイト?
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引っ越しにかかる費用を抑えるコツ
具体的な引っ越し費用削減のコツを説明します。
- 初期費用を抑えた物件探し
- 引っ越し業者選び
- 自力でできる事
基本的な考え方は、「自力でできることは自力で行う」「初期費用のかからない物件を探す」の2つです。
荷造りや家財処分など、簡単な作業でも引っ越し業者に頼んでしまうと費用がかさんでしまいます。また、不動産サイトや引っ越しサイトを利用することで、ゼロ円物件(初期費用がゼロの物件)等のお得な物件を見つけることもできます。
引っ越し前にできること
引っ越し前にできる、費用を抑えるコツは、3つあります。
- 自力で荷造りを行う
- 初期費用に注目した物件選び
- 引っ越しのタイミング
これらは、時間をかければ自力で行える作業です。手間を惜しまなければ、費用削減の効果を実感しやすいというメリットがあります。
不用品を処分し、梱包は自分でする
引っ越し業者に梱包を頼んだ場合の、料金の目安は1万円です。しかし、自身で梱包を行えば料金はかかりません。また、家財が多く、引っ越し業者に頼るしかない場合は、不要な家財をリサイクルショップ等に買い取ってもらい、初期費用に当てる事もできます。
引っ越し業者の中には、不用品を処分するサービスを提供している場合があります。しかし、現在では無料で不用品を引き取るリサイクル業者や格安でゴミを引き取る焼却場などを利用した方がお得な場合があります。
こちらも手間を惜しまなければ、簡単に行える費用削減策です。
フリーレント付きの物件を探す
フリーレントとは、一定期間の家賃が無料になる賃貸契約です。期間としては、2週間から3か月間の無料期間があり、その後は、家賃を払うことになります。
ただし、フリーレントであっても前家賃などの初期費用が必要になる場合があるので、必ずしもフリーレント=初期費用無料ではありません。
フリーレントの大きなメリットは、二重家賃が発生しない事です。二重家賃とは、現住居と引っ越し先の2つの物件で、引っ越し期間中に2重に家賃をとられてしまう事です。フリーレントは、二重家賃を防ぐと共に、引っ越し先の住み心地を確認できるというメリットがあります。
敷金礼金なしの物件を探す
敷金礼金なしの物件を探すコツは、不動産サイトを利用することです。有名なものでは、「LIFULL HOME’S」や「SUUMO」があります。実際に引っ越し先の地域密着型の不動産窓口に問い合わせることもできますが、より細かい条件指定や豊富な物件数をそろえている不動産サイトを利用する事で、労力を減らせます。
敷金礼金が無い場合、人口減少などの社会的背景や退去・解約に細かな制約が付いていることがあります。原状復帰やクリーニング代を別途請求される場合があるので、契約書は熟読する必要があります。
仲介手数料が無料の物件を探す
仲介手数料は、不動産会社を経由して賃貸契約を行った場合、成功報酬として発生します。不動産会社を経由せずに契約を行う場合には、仲介手数料は発生しません。
不動産会社を経由せずに賃貸契約を行う方法は、
- 不動産サイトを利用して、仲介手数料なしの物件を探す
- 物件の管理会社と直接契約する
の2つです。不動産会社と物件の管理業務を行っている会社が違う場合、管理会社と直接契約する事で、仲介手数料を払わなくて済む事があります。
また、管理会社は地域密着型の場合が多く、家賃交渉や物件の詳細、近隣住民や大家の情報などを教えてくれる場合もあります。
繁忙期を避けて引っ越しをする
繫忙期とは例年3月から4月の期間を指します。繫忙期の前後に引っ越しをすることで、費用を抑えられます。前述のフリーレントを利用して、繫忙期前に引っ越しを済ませる事をおすすめします。
毎年3月から4月は、多くの人が新生活を始める時期です。引っ越し件数の3分の1がこの時期に集中するため、引っ越し料金が通常時より高くなります。3月後半には通常時の1.5倍から2倍にまで、価格が上昇します。
(参考:「料金が高くなる『繁忙期』。引越し料金はどのくらい違う?」引越し侍)
引っ越し業者の選び方
引っ越し業者の選び方には、利用できるオプションサービスの種類や引っ越し日時、料金の安さなどがあります。中でも、料金の安さに注目すると、3つのポイントがあります。
- 複数の引っ越し業者の相見積もり
- 引っ越し希望日を厳密に指定しない
- 繫忙期を避ける
引っ越し業者の比較は、不動産サイトを利用して効率よく進めることができます。また、引っ越し距離に比例して、料金は高くなります。約100kmを境に、料金が大きく変動します。
必ず相見積もりを取る
相見積もりとは、同じ条件で、複数の引っ越し業者に見積もりを出してもらい、料金等を比較することです。引っ越し業者によって料金に差がでるので、その中から最安値を選ぶことができます。また、相見積もりによって、混載便や帰り便、チャーター便といった格安プランを見つけることができます。
引っ越し業者の比較ポイント
お金がない場合、料金の安さが評価基準になります。しかし、引っ越し業者の比較ポイントは料金だけではなく、他の要素も加味する必要があります。評価基準は、以下の4つに分けられます。
- 評判の良さ
- オプションサービスの種類
- 対応日時
- 料金
中には、必要最低限のサービスを提供することで低価格を実現している引っ越し業者もあり、トラブルの原因になる事が多いです。また、オプションサービスにも有料・無料があることに注意する必要があります。
料金の安さにのみに着目するのではなく、上記4つの点を総合的に判断して、引っ越し業者を選ぶ事が大切です。
レンタカーを借りた場合は?
引っ越し業者を利用せず、レンタカーを借りて作業を行う場合、かかる費用は、レンタカーの利用料金と燃料代のみです。梱包作業や運搬は自力で行うため、引っ越し費用を抑えられます。
レンタカーの利用料金は、基本的には車種とレンタル時間で決まります。また、オプション料金や乗捨手数料、CDWといった特別料金が発生する場合があります。
ワンボックス・ミニバンの場合 | |
6時間 | 8,000 ~ 19,000円 |
12時間 | 10,000 ~ 25,000円 |
24時間 | 13,000 ~ 30,000円 |
トラック・バンの場合 | |
6時間 | 8,000 ~ 19,000円 |
12時間 | 10,000 ~ 25,000円 |
24時間 | 13,000 ~ 30,000円 |
表の通り、ワンボックス・ミニバンを借りるより、トラック・バンを借りる方が安い場合があります。上記の表では、繫忙期では無く通常時の料金の目安です。借りる時期も考えて引っ越しを行う必要があるので注意しましょう。
緊急で引っ越し費用が足りない場合は?
突発的に、引っ越しが必要になった際、引っ越しに十分な貯金が無い場合があります。そんな時、キャッシングやカードローンなどで引っ越し費用を借り入れることができます。
しかし、キャッシングやカードローンには、利息が発生します。必要性をよく考えて慎重に利用することが重要です。
また、クレジットカード会社は年率18%、金融機関(銀行)のカードローンは年率3~15%、消費者金融のカードローンは年率5~18%となっており、銀行カードローンの年率が低く設定されています。
しかし、銀行カードローンには審査があり、即日借り入れが難しいです。
そこでおすすめしたいのが、ポイントサイト「ハピタス」経由での申し込みです。ハピタスは、キャッシンキャッシング・カードローンを比較することができるので、自分に合ったサービスを選ぶことができます。
また、キャッシング・カードローンをハピタスで申し込むだけで、ハピタスポイントが還元されるというメリットもあります。ハピタスポイントは、レートが1ポイント=1円なので貯めやすく使いやすいポイントです。
お金がない時の引っ越し費用を抑えるコツまとめ!
引っ越し費用を抑えるコツとは、
- なるべく自力で行う
- 初期費用が少ない物件を探す
- 不動産会社のポータルサイトを活用する
- 引っ越し業者利用は、複数比較と相見積もりが必須
の4つです。また、キャッシング・カードローンを利用して初期費用を用意する場合、利息に注意することが重要です。
家財の処分や梱包作業、運搬は自力で行うことで費用を抑えられます。また、フリーレントを利用して、引っ越し期間に発生しやすい二重家賃を回避し、実際の住み心地を確認できます。
引っ越し費用に関する基礎知識を理解し、引っ越しに役立てていただけたら幸いです。