まん延防止等重点措置完全解除へ!正式決定は9月28日。
緊急事態宣言の9月30日の期限を前に、政府が緊急事態宣言完全解除の方向で動いていることが報道されており、9月28日に正式発表されます。
その際、緊急事態宣言完全に準じた制限措置を投じる「まん延防止等重点措置」も全面解除される見通しです。
現在の対象地域は宮城県・福島県・石川県・熊本県・岡山県・香川県・鹿児島県・宮崎県の8県。
また、緊急事態宣言からまん延防止法等重点措置への移行も見送られる模様。ただし慎重派の自治体もあり、本日9月27日、自治体との協議が進められています。
政府は27日、解除案をまとめ、28日に分科会の承認を経て、正式発表を行う予定です。続報が入り次第この記事でもお伝えしていきますので、しばらくお待ちください。
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目次
まん延防止等重点措置と緊急事態宣言の違い
緊急事態宣言に準ずる制限を要請するまん延防止等重点措置ですが、通常は感染状況がステージ2からステージ3に上がった時に検討されます。しかし2021年8月5日の発令時は、ほぼステージ4に近い状態で適用された自治体が多く、以下に感染拡大が深刻だったかがわかります。
緊急事態宣言
発令:政府から都道府県に発令される
エリアや期限:政府が決定
制限内容:感染対策や制限内容は都道府県単位で決定
制限区域:都道府県全体
まん延防止等重点措置
発令:政府から都道府県に発令される
エリアや期限:都道府県が決定
制限内容:感染対策や制限内容は都道府県で決定
制限区域:県内の特に感染状況が悪い市町村などの自治体単位
緊急事態宣言延長9月30日まで
新型コロナウィルス新規感染者数は全国的に減少傾向にあるものの、2021年9月8日には日本全国の重症患者数は2211人と過去最悪の状況となっています。医療現場のひっ迫も未だに仮に重症化しても搬送先が見つからないということもある状況。
前回発令された21都道府県の9月7日時点のステージは以下。このリストを見ていると。このまま北海道が減少傾向を続ければ9月30日には解除も夢ではないと思えてきます。しかし残念ながら今回は解除されることはありませんでした。
首都圏・関西圏含・大都市をメインに19都道府県が延長
全ての指針がステージ4の都道府県の緊急事態宣言が解除されるのはまだまだ遠いように感じますが9月8日、政府は緊急事態宣言解除の基準案をまとめています。
・病床使用率が50%未満
・重症や中等症の患者数が継続して減少傾向にある
・首都圏ほか大都市圏は自宅療養者や療養先を調整中の人が人口10万人あたり60人程度に向かって確実に減少している
・救急搬送が困難な事例が減少傾向にある
そのほか、医療現場や体制に対する負荷を重視した基準へ転換した形です。これは本日の緊急事態宣言都道府県の決定に盛り込まれているといわれています。
また相変わらず沖縄県は10万人あたりの新規感染者数は日本ワースト1位。医療体制が首都圏や関西よりも整っていない面があり、まだまだ気が抜けない状態です。
緊急事態宣言下の感染防止対策や制限は、各都府県が決めるため、自身の住まいが緊急事態宣言にあたるエリアの場合は、しっかりと自治体のホームページを確認すること。
◎北海道⇒北海道公式ホームページ
◎東京都⇒東京都防災ホームページ
◎神奈川県⇒神奈川県公式ホームぺージ
◎千葉県⇒千葉県公式ホームページ
◎埼玉県⇒埼玉県公式ホームページ
◎大阪府⇒大阪府新型コロナウイルス感染症関連特設サイト
◎茨城県⇒茨城県公式ホームページ
◎栃木県⇒栃木県公式ホームページ
◎群馬県⇒群馬県公式ホームページ
◎静岡県⇒ふじの国静岡県公式ホームページ
◎岐阜県⇒岐阜県公式ホームページ
◎愛知県⇒愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイト
◎三重県⇒三重県新型コロナウイルス感染症特設サイト
◎京都府⇒京都府公式ホームページ
◎滋賀県⇒滋賀県公式ホームページ
◎兵庫県⇒兵庫県緊急時用トップページ
◎広島県⇒広島県公式ホームページ
◎福岡県⇒新型コロナウイルス感染症ポータルページ
◎沖縄県⇒沖縄県公式ホームページ
緊急事態宣言の延長についての速報記事は以下に詳しく書かせていただきました。ご確認ください。
緊急事態宣言からまん延防止等重点措置に移行(9月13日~9月30日)
宮城県・岡山県
緊急事態宣言からまん延防止等重点措置へ2県の移行が決定しました。
もちろん喜ぶべきことではあります。宮城県は最も感染者が多い仙台市を措置対象エリアとして制限を続ける構えです。岡山県はすべての指標がステージ3になったわけではありませんが、最も注視すべき医療現場のひっ迫に緩和が見られました。
まずは緊急事態宣言からまん延防止等重点措置へランクが下げられたことでほっとはしているでしょう。ただし短期間でまん延防止等重点措置と緊急事態宣言を移動した県でもあるので、自治体の公式サイトで最新情報を得るように努めましょう。
●宮城県⇒新型コロナウイルス感染症対策サイト
●岡山県⇒岡山県新型コロナウイルス感染症対策室
まん延防止等重点措置延長(9月30日まで)
福島県・石川県・香川県・熊本県・鹿児島県・宮崎県
いわき市の感染拡大が著しい福島県、本来なら観光客があふれているはずの金沢や加賀温泉郷を抱える石川県ほか、新規感染者数は減少傾向にあるものの、医療現場のひっ迫やワクチン接種状況などの総合判断で6県が延長へ。
ちなみに熊本県は若い年代(20代~30代)のワクチン接種率が全国でも上位。この勢いが今後どう出るか、全国的にも注目されています。
今回の延長で制限を強化したり、適用エリアを縮小・拡大する自治体もあるので、住んでいる県の新型コロナウィルス関連が掲載されている公式サイトは必ず目を通しましょう。
●福島県⇒福島県新型コロナウィルス関連ポータル
●石川県⇒石川県緊急時トップページ
●香川県⇒香川県公式ホームページ
●熊本県⇒熊本県公式ホームページ
●鹿児島県⇒鹿児島県 緊急時暫定版トップページ
●宮崎県⇒宮崎県公式ホームページ
まん延防止等重点措置解除!
富山県・山梨県・愛媛県・高知県・佐賀県・長崎県
明るいニュース!富山県・山梨県・愛媛県・高知県・佐賀県・長崎県がまん延防止等重点措置から解除されました。えっ?ということは…もう自由に制限なしに過ごしていいの?なんていうことはありません!
日本はまだまだ新型コロナウィルス感染拡大が著しい国の一つです。例えまん延防止等重点措置が解除されても、県独自の緊急事態宣言や非常事態宣言ほか対策を取る自治体も多く、把握の上、誰かに感染させない努力を。
富山県⇒富山県公式ホームページ
山梨県⇒山梨県公式ホームページ
愛媛県⇒愛媛県公式ホームページ
高知県⇒高知県新型コロナウィルスに関する情報
佐賀県⇒佐賀県公式ホームページ
長崎県⇒長崎県公式ホームページ
まん延防止等重点措置は細かくややこしい
まん延防止等重点措置は適用は政府ですが、期限も、エリアも、感染防止対策も各自治体が決めます。また、県全体ではないため、特に感染がひどい繁華街や人口の多い県庁所在地などにピンポイントで制限をかけることができるため、市町村単位で制限が異なります。
例えば、あの町ではお酒が飲めるのに、うちは20時までしか飲めない、とか、飲酒提供していない…デパートなど大型商業施設も、自分の住んでいる町は時短で、ほかの町は遅くまで営業しているということも、ごく普通のこと。住んでいる場所や出かける場所の情報を把握して行動しましょう。
これまでもありましたが、感染がある程度おさまると、適用エリアが縮小したり、期限よりも先に解除されることもあるので、めげずに明るい未来を目指して頑張りましょう。
政府はワクチン接種を必要回数済ませた人の行動制限緩和を試験的に10月から始め、希望者に接種がいき渡る11月には、本格的に運用を始める見通しです。きっと旅ができる日がきます!