たびハピ

北陸新幹線「敦賀駅」観光モデルコース・グルメも見どころもいっぱい!


JR敦賀駅

北陸新幹線の延伸で最も注目したい駅「JR敦賀駅」。東京から乗り換えなしで最速3時間8分、関西と北陸を結ぶ西の玄関口となる駅です。
訪れてみれば、歴史ある「氣比神宮(けひじんぐう)」や「金崎宮」、商店街を含め街のところどころにある施設の見応え感。グルメも豊富で驚きがいっぱいの街でした。
北陸新幹線開通で注目の「敦賀駅」と周辺の楽しめるスポットとグルメを紹介しましょう。

生まれ変わった北陸新幹線・敦賀駅

北陸新幹線開通に沸くJR敦賀駅。新たな駅舎は日本一づくしの驚きの駅です。
北前船の寄港地として栄えた敦賀らしく、船をデザインしたスタイルの駅舎は、高さ37メートルと日本一。3階建てで新幹線ホームがある3階からは日本海が見渡せます。

船の甲板をイメージした木目調のコンコースは広さ・長さともに日本一。在来線に乗り換える自動改札への通路は19通路で東京駅と同じで日本一。入場用と出場用にある自動改札機は30基あり、これも堂々の日本一。他にも新幹線駅としての日本一が全部で11あるというから驚きです。

注意点は、改札口。駅構内から中心街へと出るなら「まちなみ口(西口)」へ。間違って「やまなみ口(東口)」に出ると、実質タクシーか入場券を買わないと中心街側へ行けなくなるのでご注意ください。

まずは、北陸新幹線の開通に向け、駅前に新しく登場した施設を2つ紹介しましょう。

敦賀駅交流施設「オルパーク」

1つは敦賀駅交流施設「オルパーク」。駅に隣接した施設で1階には「総合案内所/観光案内所」やコインロッカー、コンビニ、お土産店などがあります。駅弁の「塩荘」や「気比そば・うどん あまの」は7時〜20時まで営業。朝の早い時間から利用できるのはうれしいですね。

調理済みの「敦賀フグ」や「敦賀真鯛」を販売する「漁師の自販機」もあります。

2階は、貸切利用(有料)ができる多目的室と休憩所があります。弁当を食べたりちょっと仕事をしたりと幅広い使い方ができます。

2階から眺めた線路側の風景

窓は大きく開放感があります。特に休憩所の線路側はトレインビューで人気の席になりそうです。

DATA
敦賀駅交流施設「オルパーク」
所在地:福井県敦賀市鉄輪町1-1-19
営業時間:観光案内所8時〜19時(年中無休)、各テナントについては公式サイトを参照
公式サイト:敦賀駅交流施設「オルパーク」

交流とにぎわい拠点「TSURUGA POLT SQUARE  otta」

もうひとつは、交流とにぎわい拠点「TSURUGA POLT SQUARE  otta」(以下、「otta」)。ホテルや飲食店、物販店などが入った商業施設と芝生の駅西広場公園になっています。
なかでも驚きは、3万冊を超える本が並ぶ知育・啓発施設「ちえなみき」。全国的にも珍しい公設民営の書店です。迷路のような店内、書棚に並ぶ本は絵本や文庫本があれば専門書もあるというテーマごとに並べられた「文脈棚」という方法がとられ、興味の幅を広げやすいようになっています。

1〜2階に本を読むための椅子やソファ、机があちらこちらにあり、併設の日本茶カフェのお茶やスイーツを楽しみながら利用できます。

DATA
交流とにぎわい拠点「TSURUGA POLT SQUARE  otta」
所在地:福井県敦賀市鉄輪町1丁目
営業時間:「ちえなみき」10時〜20時、各テナントについては公式サイトを参照
公式サイト:交流とにぎわい拠点「TSURUGA POLT SQUARE  otta」

歩いてみよう!敦賀の商店街

敦賀のシンボルロードは「宇宙戦艦ヤマト」と「銀河鉄道999」

敦賀の街のメーンストリートは、JR敦賀駅前からまっすぐに伸びる「駅前商店街」と白銀交差点で右折し「氣比神宮(けひじんぐう)」へと続く「本町二丁目商店街」「本町一丁目商店街」があり、あわせて中心商店街「シンボルロード」と呼ばれています。

「氣比神宮」は、北陸道の総鎮守であり越前国の一之宮。『奥の細道』の作者・松尾芭蕉も訪れ歌を詠むなど、多くの歴史上の人物が参詣した格式ある神社です。海上交通や生活に欠かせない衣食住全てに御利益があるとされ、敦賀の人は親しみを込めて「けいさん」と呼んでいます。

銀河鉄道999(©松本零士)

シンボルロードには、敦賀港開港100周年記念事業(1999年)の一環として「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」のキャラクターモニュメントが合計28体も設置されています。

上段「宇宙戦艦ヤマト」、下段「銀河鉄道999」(©松本零士)

「なぜ?」と思いますよね。それは敦賀市のイメージが「科学都市」「港」「駅」であることが理由。ひとつひとつ見ながら歩くだけでもとても楽しいです。
街の風景は、ビジネス街の中に商店や飲食店が点在しており、特に「本町一丁目商店街」界隈は脇道も含め飲食店が建ち並んでいます。

写真提供:敦賀観光協会

夜になると、シンボルロード沿いにはラーメン屋台が出店。「敦賀ラーメン」と呼び夜の敦賀の街風景です。コロナ禍で出店者が減ってしまい、今や多い日(主に金・土曜日)でも3〜4店舗ですが、敦賀の夜を楽しむ名物でもあります(曜日により出店する店の数が変わり、天候や臨時休業で出店のない日もあります)。
固定店舗のラーメン店や中華料理店も多くあり、味の基本は「トンコツ+鶏ガラスープ」。ラーメン通も気になる街ではないでしょうか。

老舗が並ぶ「神楽一丁目商店街」

シンボルロードを氣比神宮まで行くと、西へ伸びる商店街「神楽一丁目商店街」があります。
氣比神宮の表参道にあたり、近隣地域からも買い物に訪れる「港まち敦賀」の中心地として栄えてきました。歴史を感じる商店街で、実際に老舗店が軒を連ねています。氣比神宮側から順に、一部ですが簡単に紹介しましょう。

中道源蔵茶舗 本店

日本茶専門店で茶葉の販売の他、イートインカフェを併設しています。さかのぼれば創業は1860年。日本茶専門店としては戦後からこの地で営業をされています。

店内はお茶のいい香り。人気の「お濃茶パフェ」(1,000円)をいただきました。
注文を受けてから点てる濃厚なお濃茶ソースがソフトクリームに冷やされパリッとした食感に。ひとくち目から驚かされます。小豆や白玉、抹茶寒天など食べ進めるうちにフルーツが現れ、濃茶の苦さが消えたかと思えば、底に残ったお濃茶ソースの苦味で締めくくる最後まで楽しめるパフェです。夏は、かき氷も大人気だとか。
「otta」内の「ちえなみき」に出店している日本茶カフェは「中道源蔵茶舗 ちえなみき店」です。

DATA
中道源蔵茶舗(なかみちげんぞうちゃほ) 本店
所在地:福井県敦賀市神楽町1丁目1-8
営業時間:10時〜18時
定休日:月曜日
公式サイト:中道源蔵茶舗

増井弘海堂

老舗感あふれる店構えに思わず入店。店内いっぱいに充満した昆布の香りがたまりません。
敦賀は江戸時代、北前船による松前(北海道)貿易の拠点で質のいい昆布が手に入ったことから昆布加工の技法が発達し、現在に受け継がれています。特に「おぼろ昆布」は、昆布の表面を職人の手で極薄に1枚1枚削っていく技の昆布。機械化はできないといわれています。
増井弘海堂の店先には「氣比神宮御用達」の文字。創業は1924(大正13)年の100周年を迎えた老舗です。

一番人気の商品は「太白(たいはく)おぼろ」。昆布の表面の黒い部分を削り取った内側の白い部分を削ったもの。口に含むと、ふわっととろけ、優しい昆布の自然の甘みが広がります。

DATA
増井弘海堂(ますいこうかいどう)
所在地:福井県敦賀市神楽町1丁目1-12
営業時間:9時〜18時
定休日:火曜日、年末年始
公式サイト:増井弘海堂

天清酒万寿店

敦賀の伝統銘菓を作る和菓子店です。
貸本業のかたわら、酒粕や日本酒を加えたりしない古法の自家仕込み酒種を使った酒まんじゅうの製法を伝授され開業したのが1830(天保初)年。以来、伝統銘菓「天清(てんせ)の酒万寿」として製法を守り続け、敦賀で唯一の酒まんじゅうを作り続けています。

最近では、新幹線をテーマにした某グルメドラマで伝統銘菓「皮ようかん」が紹介され大人気に。訪れた日も、一部売り切れになっていました。
「皮ようかん」とは、自家製こしあんを素にした生地を天然の竹皮に包んで蒸しあげた羊かんで、氣比神宮例大祭時に販売される名物だったそうです。現在は通年販売され、味は「小倉」「塩」「抹茶」の3種類と期間限定品。ひとくちサイズもあります。

DATA
天清酒万寿店(てんせさかまんじゅてん)
所在地:福井県敦賀市神楽町1丁目4−9
営業時間:10時〜18時
定休日:水曜日
公式サイト:天清酒万寿店

奥井海生堂

1871(明治4)年に神楽町で創業した昆布の老舗。「大本山永平寺」(福井県)、「大本山總持寺」(神奈川県)の御用達となり、京都の名だたる料亭とも取引する有名店です。さらに、奥井海生堂の手すきおぼろ昆布職人・髙橋衛氏が2023年度の「現代の名工」に認定されたこともあり、敦賀の昆布が今まで以上に注目されています。

奥井海生堂の商品は、全国で販売され(ネット販売もあり)、直営店は東京に2店舗、三重県に1店舗あります。敦賀市内では「神楽本店」と敦賀駅前に「敦賀駅前otta店」があります。
神楽本店も某ドラマで紹介されてから、たくさんの人が訪れているようで、筆者もドラマ内で紹介された「わさび昆布」と福井の銘酒「黒龍」の「貴醸酒」を買いました(昆布製品だけではなく、日本酒(黒龍)の販売もされています)。

北陸新幹線開通に合わせて企画されたオススメ商品があります。「おぼろ昆布」と「とろろ昆布」「こんぶ飴」がセットになってお得な「おくのほそ道 北陸紀行」(1,000円)。パッケージには氣比神宮で月を見ながら歌を詠む松尾芭蕉がデザインされています。

DATA
奥井海生堂(おくいかいせいどう) 神楽本店
所在地:福井県敦賀市神楽町1丁目4-10
営業時間:9時〜18時(日・祝は17時まで)
定休日:火曜日 *北陸新幹線敦賀開通により、当面の間休まず営業
公式サイト:昆布の老舗 奥井海生堂

おぼろ昆布 手すき体験

敦賀昆布 おぼろや

昆布つながりでもう1軒。「本町一丁目商店街」に店舗を構える「敦賀昆布 おぼろや」では「おぼろ昆布 手すき体験」ができます。

職人に教えてもらいながらの手すき体験。所要時間は5〜10分なので気軽に体験できます。「おためしコース」やインスタ映えを狙える「職人なりきりコース」などがあるので、気になる人は公式サイトを確認ください。

DATA
敦賀昆布 おぼろや
所在地:福井県敦賀市本町1丁目21−2
営業時間:9時〜17時
定休日:水曜日
公式サイト:敦賀昆布 おぼろや

1日フリー券で乗り放題「ぐるっと敦賀周遊バス」

敦賀の街を観光する場合、行きたいところを明確にしておいた方が楽しめるかも知れません。理由は、1つ1つの奥が深いから。
主な観光やショッピングスポットは、遠いところでも敦賀駅から歩いて片道1時間までの範囲にあります。特定のスポットが決まっているならば、タクシーやレンタカー。天気がよければ「つるがシェアサイクル」もいいでしょう。色々めぐってみたいなら「ぐるっと敦賀周遊バス」がおすすめです。

JR敦賀駅前から出発する「ぐるっと敦賀周遊バス」には「観光ルート」と「ショッピングルート」2つのルートがあります。どちらも運賃先払いで1回200円。1日フリー券(500円)をバス車内もしくはオルパークにある観光案内所で購入すれば、どちらのルートも乗り降り自由になります。
便数は、観光ルートが平日7便、土日祝は12便。ショッピングルートは毎日13便(2ルートあり交互に運行、停車バス停も異なる)が運行されています。

「ぐるっと敦賀周遊バス」の詳しい内容については、敦賀市コミュニティバスのサイトを参照ください。

主なスポットだけになりますが、見どころスポットを簡単に紹介しましょう。

氣比神宮

「氣比神宮」で目を引くのは朱塗りの大鳥居です。高さは約10.9メートル。日本三大木造鳥居のひとつ(あと2つは、春日大社と厳島神社)といわれています。
この地の人にとって氣比神宮は、暮らしとともにある欠かせない場所で、特に毎年9月に行われる「氣比の長祭」こと「氣比神宮例大祭(敦賀まつり)」は一大行事。つるがの山車は、室町時代末期(約450年前)に始まったとされ、織田信長も見物したと伝わります。

写真提供:公益社団法人 福井県観光連盟

一番の見どころは、曳き出される山車(やま)。敦賀では山車(だし)とは呼びません。江戸時代には多い年で50基ほどあったそうですが、戦災で多くが焼けてしまい残ったのは3基。今では復元された3基と合わせ6基の巡行を見ることができます。この山車の装飾のすばらしいこと。のちほど「みなとつるが山車会館」のところで紹介します。

DATA
氣比神宮(けひじんぐう)
所在地:福井県敦賀市曙町11-68
開門時間:(4月〜9月)5時~17時、(10月〜3月)6時~17時、お守り・御朱印の授与は8時45分~16時45分
アクセス:(徒歩)敦賀駅下車徒歩約15分、(ぐるっと敦賀周遊バス 観光ルート)「氣比神宮」下車すぐ
公式サイト:氣比神宮

敦賀市立博物館

「ぐるっと敦賀周遊バス 観光ルート」の「博物館通り」バス停を下りたところにあるこの通りは、歴史ある建物が並ぶなかに飲食店や洋菓子店などもあり、なかなか楽しいスポットです。中心的な施設が敦賀市立博物館です。

この建物は1927(昭和2)年に建てられた旧大和田銀行本店本館(重要文化財)です。銀行の吸収合併などで所有者を変えながら1977(昭和52)年に敦賀市に寄贈され、敦賀市立歴史民俗資料館になっています。

館内は、昔の姿を残したまま活用され、敦賀の歴史資料や所蔵の美術品などが展示されています。当時の貴賓室や巨大な金庫、エレベーターなども残されており、街の繁栄ぶりをうかがい知ることができます。

DATA
敦賀市立博物館
所在地:福井県敦賀市相生町7-8
入館料:300円(みなとつるが山車会館との共通入館料500円)
開館時間:9時〜17時まで(受付は16時30分まで)
休館日:月曜日
アクセス:(ぐるっと敦賀周遊バス 観光ルート)「博物館通り」下車徒歩1分
公式サイト:敦賀市立博物館

みなとつるが山車会館

「氣比神宮例大祭(敦賀まつり)」の山車(やま)が、祭りの迫力を伝えるべく魅力的に展示されています。

山車展示室はスクリーンシアターになっていて、実際の祭りの準備から催行時の様子までが上映されます。最後には祭の興奮を感じることができる演出。見応えありますよ。

展示されている山車は3台(写真では2台)。写真で想像するのと実際に見るのとは大違い。その大きさと装飾の見事さに驚かされます。山車に乗る人形がつけた面や甲冑は全て江戸時代に人が身につけるために作られた本物。水引幕や金工品も素晴らしいものが受け継がれています。

別館では敦賀と関わり深い戦国武将・大谷吉継に関する展示も充実しています。
館内にはフォトスポットもあるので、推し武将が大谷吉継の人はもちろん、戦国ファンも満足の展示施設です。

DATA
みなとつるが山車会館
所在地:福井県敦賀市相生町7-6
入館料:300円(市立博物館との共通入館料500円)
開館時間:9時〜17時まで(受付は16時30分まで)
休館日:月曜日・年末年始・祝日の翌日
アクセス:(ぐるっと敦賀周遊バス 観光ルート)「博物館通り」下車徒歩1分
公式サイト:みなとつるが山車会館

晴明神社

博物館通りから少しだけそれたところに、陰陽師として知られる安倍晴明が5年間修行をした場所と伝わる晴明神社があります。
占いに使ったとされる六角形の「祈念石」がご神体として祭壇床下に安置され、小窓からのぞき見ることができます。賽銭を投げいれて石の上に載れば願いが通じるとか。
晴明神社を目的に敦賀を訪れる人がいるほどのパワースポットになっています。祈念石を見たい場合は、数日前に連絡した方が良さそうです。

DATA
晴明神社
所在地:福井県敦賀市相生町8
参拝時間:(土日)9時~16時 ※平日及び拝観時間以外の対応は要連絡
連絡先:敦賀観光協会 0770-22-8167 敦賀観光案内所 0770-21-8686
アクセス:(ぐるっと敦賀周遊バス 観光ルート)「博物館通り」下車徒歩1分
公式サイト:なし

金崎宮

歴史のターニングポイントで登場してきたこの場所。ひとつは南朝・北朝に分かれて戦った南北朝時代。もうひとつは戦国時代。朝倉氏を攻める織田信長が浅井長政に背後をつかれピンチを迎えた「金ヶ崎の退き口」といわれる戦いです。ここは神社であり金ヶ崎城跡でもあるのです。

実際、3方を海に囲まれた要害で(今は周囲が埋め立てられ北側だけが海)見晴らしがよく、JR敦賀駅もよく見えます。

写真中央、山裾に見える横長の建物がJR敦賀駅

桜の名所としてはもちろん、北陸新幹線の撮影スポットとしても注目です。

通常の御朱印と御城印

ここには御朱印と御城印どちらもあります。さらに、北陸新幹線開通を記念した御城印が数量限定で登場しています。

北陸新幹線開通を記念した数量限定御城印

デザイン色も北陸新幹線の車両「W7系」カラー。なんとかGW明けまでは授受できるようにしたいとのことです。
御城印にもあるように、ここは「難関突破」の地。受験などはもちろんですが、取材中には震災に遭われた石川県輪島の人が参拝されていました。

宮司さんいわく、苦労(難関)の多い中間管理職の人が、ホッとくつろげ再び立ち上がれるような場所にしたいとのこと。海の側でありながら、潮の匂いを感じない澄んだ空気に癒されます。
また「恋の宮」として知られる恋愛成就のパワースポット。桜の季節(2024年は3月30日〜4月9日)に開催される「花換まつり」は「花換えましょう」と男女が声をかけあい、桜の小枝を交換して思いを伝えたというロマンチックな逸話が元になっています。

DATA
金崎宮(かねがさきぐう)
所在地:福井県敦賀市金ヶ崎町1-4
開門時間:終日
アクセス:(車)北陸自動車道「敦賀インター」より車で10分、(ぐるっと敦賀周遊バス 観光ルート)「金崎宮口」下車徒歩10分
駐車場:無料30台
公式サイト:金崎宮

敦賀赤レンガ

敦賀は、鉄道の街でもあります。明治後期から昭和初期(戦前)まであった「欧亜国際連絡列車」は、東京の新橋から金ヶ崎(敦賀港)まで列車が乗り入れ、船でウラジオストクを経由してシベリア鉄道でパリまで1枚の切符で行けました。敦賀は国際港として発展。赤レンガ倉庫は、輸入された石油の保管場所として建設されました。
2015年に敦賀市に寄贈され、鉄道ジオラマ館とレストランとして運営されています。

この鉄道ジオラマは、明治後期から昭和初期の敦賀の街を再現しています。とても忠実に再現されていて、鉄道模型の専門家たちもうなる超本格的なものです。
規模もさることながら、模型のレベルが違います。市販されているHOゲージの車輪やモーターは独自に改良。線路も枕木1つから忠実に再現しているため、車両が通過する時のガタンゴトンといった音まで、実際の車両と同じに聞こえます。ポイントの切り替えも本職のJR職員が驚く制御がおこなわれているなど、全く妥協のない鉄道ジオラマです。

定期的に流れる映像も魅力的。映像に合わせてジオラマの一部が動くなど細やかな造作に驚きの連続で、何回でも見たくなるショーになっています。模型だけではなく、敦賀の空に浮かぶ雲の描写の美しいこと。
これらを維持しているのは、営業前後に毎日行われている整備の賜物。見ないともったいないスポットです。

ここだけの限定ビールも売っています。レストランも人気で、テイクアウトには、ソフトクリームやプリンなどもあり女性人気の高い施設になっています。

DATA
敦賀赤レンガ
所在地:福井県敦賀市金ケ崎町4番1号
開館時間:9時30分〜22時、北棟(ジオラマ館)は9時30分~17時30分(最終入館は17時)
休館日:水曜日(祝日の場合その翌日)、12月30日から翌年1月2日まで
入館料:北棟(ジオラマ館)一般400円、小学生以下200円
アクセス:(車)北陸自動車道「敦賀インター」より車で10分、(ぐるっと敦賀周遊バス 観光ルート)「赤レンガ倉庫」下車すぐ
駐車場:無料60台
公式サイト:敦賀赤レンガ

観光スポットは他にもあります。
天気がよければ是非立ち寄りたい「気比の松原」、海水浴におすすめ“北陸のハワイ”とも呼ばれる「水島」など自然を楽しめる場所や歴史を感じるスポットがいくつもあります。これらもじっくり見て回るには1泊ではとても足りません。

敦賀グルメを満喫

「港町つるが」は、なんといっても地魚が豊富。冬の「越前かに」はいうまでもありませんが、1年を通してさまざまな魚が水揚げされています。そんな敦賀グルメから、ほんの一部ですが紹介しましょう。

海鮮丼

日本海さかな街

写真提供:日本海さかな街

観光バスの受け入れもできる大型グルメスポットといえば「日本海さかな街」。飲食・販売を合わせ50ほどの店舗がならび、グルメに買い物に大にぎわいの施設です。海産物の販売では試食もいっぱい。思い切って値切り交渉をしてみるのもいいかも。

海鮮宴丼ひろしの「ひろし丼(みそ汁付)」(1,900円)*写真はイメージです 写真提供:日本海さかな街

グルメとしては15店舗。しかも、海鮮丼や寿司の店がほとんどです(2023年12月現在)。どこに入ろうか、きっと悩むことでしょう。
2024年3月1日〜5月31日までは「新はしごめし」企画を開催中。さかな街館内を巡り、好きな具材とチケット(10枚綴り2,000円で販売)で購入し自分だけのオリジナル丼「福ふく丼」を作る企画です。とてもワクワクしますね。

DATA
日本海さかな街
所在地:福井県敦賀市若葉町1丁目1531番地
営業時間:10時~18時(店舗によって臨時休業、不定休の場合あり)、12/31は17時閉店
休館日:公式サイトを参照
アクセス:(車)北陸自動車道敦賀IC・舞鶴若狭自動車道若狭美浜ICから約10分、(ぐるっと敦賀周遊バス ショッピングルート)「日本海さかな街」下車すぐ
駐車場:約400台(無料)
公式サイト:日本海側最大級の海鮮市場 福井敦賀 日本海さかな街

お魚通り

ぐるっと敦賀周遊バス(観光ルート)のバス停「お魚通り」を下りると魚問屋街です。
福井県内で取扱量一番の「敦賀水産卸売市場」では早朝セリの見学ができます。他にも「つるが大漁市場」など、新鮮な魚介類が安く手に入ると地元の人にも人気。周囲には、海鮮グルメを提供する店が集まっています。

訪れたのは「天丼・海鮮丼 どんと屋」。漁港でせり落とした新鮮な海の幸を使った海鮮丼と天丼が人気の店です。

どんと丼(1,740円)。ご飯の量は多くも少なくも無料でできる

定番メニューは「どんと丼」。その日の仕入れで選りすぐった数種類の海鮮づけネタに、鰻や海老天、ねぎとろ、山芋、イクラなどが入った海鮮丼です。思わず「宝石箱や〜」と言いたくなり、ひと口ごとに異なる食感が絶妙です。

カウンター10席ほどの店で、行列ができる人気店。電話予約はできません。店舗入口に受付機があるので、店に着けば開店前でも発券すること。ネットで待ち状況が確認でき、入店できるタイミングをメールで受け取れるのは、観光客にとってありがたいですね。

DATA
天丼・海鮮丼 どんと屋
所在地:福井県敦賀市蓬莱町14-16
営業時間:10時〜15時
定休日:水曜日
アクセス:(車)北陸自動車道敦賀ICから約10分、JR敦賀駅からの場合は車で約5分、(ぐるっと敦賀周遊バス 観光ルート)「お魚通り」バス停下車徒歩1分、もしくは、「博物館通り」バス停下車徒歩約5分 ※駅から直接向かう場合は「博物館通り」バス停からの方が早く着きます
駐車場:店舗前2台(無料)、徒歩3分圏内に無料駐車場が2カ所
公式サイト:天丼・海鮮丼 どんと屋

若狭フグ

敦賀に来たら食べたい食材のひとつ「若狭フグ」。
若狭湾ではフグの王様「トラフグ」の養殖が盛んです。特に3月〜5月は雪解け水が湾内に流れ込み低水温となる期間が長いため、身が締まったうまみあるフグに成長します。年中安定して出荷されるため、いつでもおいしいフグが食べられるのも福井の魅力。敦賀でも多くの飲食店でフグ料理が提供されています。

てっさ(ふぐ刺身)とひれ酒

写真は「まるさん屋 敦賀駅前」店の「てっさ(ふぐ刺身)」(1,639円)と「ひれ酒」(770円)。他にも「てっぴ(ふぐ皮湯引き)」や「から揚げ」、「天ぷら」など、一品料理でもコースでもフグ料理が楽しめます。冬の味覚「越前かに」はもちろん、他の海鮮メニューも豊富です。

「まるさん屋 敦賀駅前」店は2階にあり、1階には若狭の名産品が並ぶ「まるさん商店」があります。敦賀駅に近いこともあり、お土産の購入にも最適です。海産物や日本酒もたくさんあります。

越前若狭伝統の味「浜焼さば」(1,500円)

まるさん商店の「浜焼さば」は、塩を使わずに丸焼にされているので、香り高く焼かれています。食べ方も塩分を気にせず、自分好みにアレンジできるのも魅力。見た目のインパクトもあり、お土産にピッタリです。箱に入れてくれるので持ち帰りやすく、電車でも気になりません。

DATA
まるさん屋 敦賀駅前
所在地:福井県敦賀市白銀町6-41 2F
営業時間:11時〜22時30 分(入店は閉店1時間前まで)
定休日:なし(年末年始は時間等変更あり)
アクセス:JR敦賀駅から正面2つめの交差点徒歩2分
公式サイト:まるさん屋 敦賀駅前
DATA
まるさん商店
所在地:福井県敦賀市白銀町6-41 1F
営業時間:9時30分〜20時
定休日:なし(年末年始は変更あり)
アクセス:JR敦賀駅から正面2つめの交差点徒歩2分
公式サイト:まるさん商店

他にも、敦賀ヨーロッパ軒の「カツ丼」、敦賀市民のソウルフード「フジバーグ」、商店街の紹介でも書いた「敦賀ラーメン」や「伝統銘菓」、「越前蕎麦」「小鯛ささ漬け」「へしこ」などなど、驚くほど豊富なグルメがあり楽しくてなりません。

じっくり楽しみたい敦賀の旅

めぐってみれば、じっくり楽しみたいところが多い敦賀の街。紹介したスポットでも、もっとお伝えしたいことがいっぱいあります。これほど楽しめるとは驚きでした。

敦賀市内には、宿泊できる温泉施設はなくビジネスホテルや旅館、民宿が中心になります。時間に余裕があるならば、越前市との間にある今庄近辺の温泉宿を利用するのもありです。

北陸新幹線開通で注目度がどんどん上がっていくこと間違いなしの敦賀。これからがとても楽しみな街です。

※本記事は「福井県 関西メディアを通じた北陸新幹線開業PR」のプレスツアーに参加し、現地での体験を記事にしたものです。

福井県のホテル予約はこちら!
 楽天トラベルでホテルを予約するならこちら!▶
 一休.comでホテルを予約するならこちら!▶
 じゃらんnetでホテルを予約するならこちら!▶
 Yahoo!トラベルでホテルを予約するならこちら!▶
 agodaでホテルを予約するならこちら!▶
 Booking.comでホテルを予約するならこちら!▶
 JTBでホテルを予約するならこちら!▶
 るるぶトラベルでホテルを予約するならこちら!▶
 日本旅行でホテルを予約するならこちら!▶
 エクスペディアでホテルを予約するならこちら!▶
新幹線予約や新幹線を使ったツア―予約はこちら!
 楽パックでツアーを予約するならこちら!▶
 じゃらんパックでツアーを予約するならこちら!▶
 スカイチケットでツアーを予約するならこちら!▶
 日本旅行でツアーを予約するならこちら!▶
 KiPuRuで新幹線の乗車券を予約するならこちら!▶
 びゅうトラベルでツアーを予約するならこちら!▶