たびハピ

ベネチア観光に便利なおしゃれホテル宿泊記&おすすめホテル厳選3


夏のバカンスに向け、新型コロナウィルス感染拡大以降、2021年5月頃から行動制限が緩和されたイタリア。それまで県内や州内のみの移動が可能でしたが、行動制限を表すカラーがイエローのエリアは、隣の州にも移動が可能になりました。5月は屋外の飲食のみ可能だったのですが、6月初旬からは屋内での飲食も可能に。

ようやく以前の日常生活に近い生活ができるようになったので、7月初旬に久しぶりに友人とベネチアへ1泊2日で行ってきました。普段は日帰りで遊びに行くことが多いのですが、今回はまだ観光客も少なくて動きやすそう…ということで1泊2日で少しゆっくりしてみることに。

1泊するとなれば、ベネチアにホテルを取らなければ。しかしベネチアは水の都。世界遺産であるベネチア本島に車や鉄道、メトロでなど存在しません。そのため、立地の良いホテルを選ばなければ行きも帰りも、そして観光も大変苦労することになります。

何せこんな状態。タクシー、メトロ、バスなんてありません。

そこで!この記事ではイタリア在住の私が立地にこだわって選び宿泊したデザイナーズホテルと、同レベルのベネチアの立地の良いおすすめホテルを厳選して3軒紹介します。

「ベネチアの観光を思う存分楽しみたい。ホテルはどのあたりがいい?」という人はぜひ参考にしてくださいね!

ベネチアのホテル選びのコツは立地!

旧市街内にバスや列車がなく、移動は徒歩か水上バス・水上タクシーのみのベネチア。旧市街内は人が一人しか通れないような細い路地が入り組んでいる場所が多く、よく立地や周辺情報を確認せずにホテルを選んでしまうと、とんでもないことになります。

など、せっかくのベネチア滞在の思い出が残念なものになってしまう可能性も…(涙)
今回のホテルを選びには、以下の点を重視しました。

イタリアではダブルルームしかないホテルもあるので、ツインルームを希望なら「シングルベッド2台」が予約時に選べるか確認を忘れずに!実は今回私も、もっと素敵なホテルで予約したかったのに、ダブルルームしかなく予約を断念したホテルがいくつかありました…(涙)。

そうしてようやく選んだホテルがこちら!

アカデミア橋近くの「カ・ピサーニ・デコ・デザイン・ホテル」

以前アクセスのみを重視してサン・マルコ広場近くのホテルに泊まったら、とても便利だったのですが、ホテル周辺に人が多すぎて落ち着かなかったので、今回はアカデミア橋を渡った向かい側のエリアにあるホテルにしてみました。
アカデミア橋の水上バス乗り場からもすぐ近く、ホテルは広い通りに面していて、近くにはレストランやバーカロもあるという素敵なデザイナーズホテル。

今回は時間の関係で行けなかったのですが、ホテル近くはアカデミア美術館やペギー・グッゲンハイム・コレクションなど美術館も集まっている美術館エリア。ベネチアの美術館を回りたい、という人にもおすすめのエリアです。

外観&館内

建物が丸ごとホテルになっているデザイナーズホテル。広い通りに面していて、水上バス乗り場からもすぐなので迷う心配はなし!1階にはレストランもあり、夕食を取ることもできます。

ホテルの玄関ドア。ドアに書かれたかわいいサカナくんは、このホテルのシンボルマーク。ホテルのいろんな所にこのサカナくんがいます(笑)

こじんまりとしたフロント・ロビーエリア。手前にフロント、奥に小さなロビーがあります。
私たちはお昼前に付いたので、チェックインだけをして荷物を預かってもらいました。この日はまだ部屋の用意ができていなかったので部屋に入れなかったのですが、部屋が整っていれば早めの時間でも部屋に通してくれるそう。(チェックインは15時から)

私たちの部屋があった3階(日本の4階)の様子。螺旋階段を登ると屋上にできることができます。
螺旋階段の下には「スチームバス(サウナ)」が。フロントで予約をすると時間制で利用できます。

【イタリアの階数は日本と違うので注意!】
イタリアでは1番下の階(地面に近い階)は0階(地階)となります。0階(地階)の上が1階、その上が2階…となり、日本の階数とは数字がずれるので注意!(イタリアで「3階」は、日本の「4階」)

螺旋階段を登ると屋上に出ます。ビーチチェアやコーヒーテーブルがあるので、気候が良い時期ならスーパーなどでビールやワインを買ってきてここで楽しむのもあり。

この日は曇り空だったのであまり良い写真は撮れませんでしたが、屋上から見た景色はこんな感じ。ベネチア旧市街の家々の屋根を見渡せます。(この後、夜に大雨が降りました…涙)

お部屋

私たちが宿泊した「クラシック・ダブルルーム」。ダブルルームですが、ベッドは「ダブルベッド1台またはシングルベッド2台」から選べます。そこまで広くはないけど、まずまずの大きさ。
写真には写ってないのですが、左側に長いデスクと椅子があります。

ドアの内側の表示。さっそくサカナ君を発見!(笑)。

魚の形の部屋の鍵がかわいい!ベッドカバーや枕カバーにもサカナくんが…。

魚型のルームキーは、サカナくんの顔を差し込みましょう。これで室内の電気が付きます。

バスルーム

まずます広めのバスルーム。入って左側に洗面台と便器、ビデがあります。

【イタリアのホテルで便器の横にあるものは?】
日本からの旅行者によく聞かれるのが、「ホテルのトイレで便器の横にあるもの」について。イタリアのホテルのトイレでは、必ずと言っていいほど見かけます。ちなみに、イタリアではほとんどの家のトイレにあるものです。
これは「ビデ」。ウォシュレットがないイタリアでは、ウォシュレットの代わりにビデを使うんです。このビデ、イタリアの家庭では犬や子どもの足を洗ったり、赤ちゃんのお尻を洗ったりといろいろな用途で使われています。
ホテルのバスルームにあるビデはウォシュレット代わりに使うもの。ビデ用のタオルが別に用意されている事が多いのはそのためですよ~!

バスルームに入って右側にあるシャワー。広々したスペースでゆったりシャワーを浴びることができましたが、お湯が上、左右上、左右下といろんな所から出せるようになっていて、操作が分かりにくい(汗)。普通のシャワーの方が良かったなぁ…。

バスルームに入って正面にあるスペース。バスローブ・スリッパ・金庫などがありました。
イタリアのホテルでバスローブやスリッパがあるのは珍しい!特にスリッパがあるのはとっても嬉しいですよね♪

洗面台の棚にあったアメニティ。「これはデザインがかわいくてテンションが上がる!」というほどでもなく、まずまずかな…。

朝食

ホテルの朝食時間は7時~10時まで。場所はフロント横にある階段を下りた地下1階のレストランスペースです。

通常ならブッフェだそうですが、現在はコロナウィルスの影響でメニューから好きなものを選ぶスタイルに。スタッフに伝えるとテーブルまで持ってきてくれます。

カプチーノ、クロワッサン、マチェドニア(フルーツの盛り合わせ)、ヨーグルトを注文。奥のバールで作ってくれるカプチーノは、クリーミーな泡でおいしい!
クロワッサンは小さかったので、お代わりしました。お代わりは何回でもできそう♪

外にもテーブルがあり朝食が楽しめます。この日の朝は肌寒かったので私達は中で食べましたが、暖かければ外の席が気持ちよさそう…。

立地が良い水上バス乗り場近くに滞在したい人におすすめ!

「Cà Pisani Deco Design Hotel(カ・ピサーニ・デコ・デザイン・ホテル)」は、周囲にはレストラン、バーカロ、美術館、聖堂、木製ゴンドラの製造工場まであります。水上バス乗り場からも近くベネチア旧市街内の水上バスでの移動もとっても楽でした。「落ち着いたエリアに滞在したい」という人に特におすすめ!

DATA
Cà Pisani Deco Design Hotel(カ・ピサーニ・デコ・デザイン・ホテル)
所在地:Dorsoduro, 1097, 30123 Venezia VE
公式サイト:Cà Pisani Deco Design Hotel

ホテル周辺の様子

落ち着いた街並みが魅力

ホテル周辺は、観光客もサン・マルコ広場やリアルト橋付近に比べると少なく落ち着いた雰囲気。私がベネチアに行った2021年7月初旬は、まだほとんど観光客が戻ってきていなかったので、この辺りは人も少なくひっそりとしていました。

こんなベネチア、コロナ禍でなければ楽しめない…

小さな運河にかかる橋を渡って東に歩いて行けば、サン・マルコ広場の向かいに見える「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂」に行くこともできますよ!

DATA
Basilica di Santa Maria della Salute(サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂)
所在地:Dorsoduro, 1, 30123 Venezia VE, イタリア
開館時間:月~日曜日9時30分~12時/15時~17時30分
入場料:無料
公式サイト:Basilica di Santa Maria della Salute

美術館が集まるエリア

ホテルのあるエリアは見どころの美術館が集まるエリア。

があるので、美術館巡りを目的にした人も多く滞在しています。落ち着いたエリアに滞在したい人や、美術館も回ってみたい人にはお勧めのエリアです。

DATA
Gallerie dell'Accademia(アカデミア美術館)
所在地:Campo della Carità, 1050, 30123 Venezia VE, イタリア
開館時間:月曜日・8時15分~14時/火~日曜日8時15分~19時15分
閉館日:1月1日、12月25日
料金:大人12ユーロ、18~25歳8ユーロ、18歳以下は無料
公式サイト:Gallerie dell'Accademia
DATA
Collezione Peggy Guggenheim(ペギー・グッゲンハイムコレクション)
所在地:Dorsoduro, 701-704, 30123 Venezia VE, イタリア
開館時間:水~月曜日10時~18時
閉館日:火曜日
料金:大人15ユーロ、65歳以上13ユーロ、26歳以下9ユーロ、10歳以下無料
公式サイト:Collezione Peggy Guggenheim

ホテル近くのおすすめレストラン

ホテル近くには評判のいいレストランもありました。今回私たちが夕食で訪れたお店がこちら。

ホテルから徒歩2分くらいの所にある、1911年から続くゴンドリエレ(ゴンドラ乗り)達も良く利用する老舗レストランです。予約なしでオープン時間に合わせて行ったので座れましたが、通常の時期ならもっと利用客も多いと思うので予約するのがお勧め!お店のスタッフもとっても感じが良く、料金もベネチアにしては良心的でしたよ。

このレストランでの夕食については、ほかの記事で紹介しますね!

DATA
Trattoria ai Cugnai dal 1911(トラットリア・アイ・クニャイ・ダル・1911)
所在地:Calle Nuova Sant'Agnese, 857, 30123 Venezia VE, イタリア
営業時間:水~月曜日12時~15時、18時~22時
定休日:火曜日
公式サイト:なし

運河沿いにはバーカロも

ホテルから徒歩5分くらいの運河沿いには素敵なバーカロも。運河沿いにあるので、気候が良い時期には運河沿いに座ってワインとチケッティ(おつまみ)を楽しむこともできます。これぞベネチア!

ホテル近くのバーカロについてはこちらの記事で紹介しています。合わせてお読みください。

DATA
Osteria Al Squero(オステリア・アル・スクエーロ)
所在地:Dorsoduro, 943, 30123 Venezia VE, イタリア
URL:無し
営業時間:月~土曜日10時~20時30分
定休日:日曜日

バーカロ前には木製ゴンドラ製造工場が!

上記のバーカロの真ん前には、木製ゴンドラを製造する古い小屋が残っています。ここで現在も木製のゴンドラが製造されています。ベネチアで数多く目にする美しいゴンドラはここで作られているんですね~。
私たちが行った時は実際の製造は行われていませんでした。残念!運が良ければ、木製のゴンドラを作っているところが見られるかも!?

DATA
Squero di San Trovaso(スクエーロ・ディ・サン・トロヴァーゾ)
所在地:Dorsoduro, 1097, 30123 Venezia VE, イタリア
URL:http://www.squerosantrovaso.com/

バポレット乗り場もすぐ近く!

ホテルは、アカデミア橋の水上バス乗り場「Accademia(アッカデミア)」から徒歩4分ほど。水上乗り場からホテルまでは広い道をまっすぐなので簡単!「方向音痴で…」という人も迷うことなくたどり着けますよ。

カ・ピサーニ・デコ・デザイン・ホテルは好立地だと書いては来ましたが、実は一つだけ不便に感じることがありました。それはベネチアの旅の目的が離島にある場合です。私たちは今回、ムラーノ島やブラーノ島にも行ったのですが、島への水上バス乗り場がホテルのエリアから遠いので、島へ行く時の乗り継ぎが少し大変でした…。ベネチア旧市街からムラーノ島・ブラーノ島へ行くことが目的であれば、下のMAPのエリアのホテルにした方が良いでしょう。ベネチアの離島へ行くなら、カンナレージョエリアが島への水上バス乗り場に近くて便利です。

ベネチアの立地良し高評価ホテル3選

イタリアの中でも一年中観光客で溢れているベネチアは、ホテルの数も星の数ほど!いろんなホテルがありすぎて、「どのホテルを選べばいいの~?」と迷っている人のために、ここではイタリア在住ライターの私が、厳選したおすすめのホテルを3軒紹介します。

おすすめホテルの基準はこちら。

Venice Times Hotel(ヴェニス・タイムズ・ホテル)

ベネチア中央駅から徒歩4分。新しくオープンしたおしゃれなデザインホテルです。中央駅すぐの通りを奥に入ったところにあるので、駅から近いのに夜は比較的静か。

DATA
Venice Times Hotel(ヴェニス・タイムズ・ホテル)
所在地:Calle Priuli dei Cavaletti, 99/D, 30121 Venezia VE, イタリア
URL:Venice Times Hotel

NH Venezia Santa Lucia(エンネアッカ・ヴェネツィア・サンタ・ルチア)

ベネチア中央駅前の立地抜群のホテル。大きなスーツケースなどの荷物がある人なら、ベネチアについてすぐにホテルに荷物を預けられるのでとっても便利です。駅前の人通りの多い通り沿いにあるので、便利な反面夜遅くまでガヤガヤうるさいかも。「中央駅近くでも、夜は静かな方がいい」という人は上記で紹介したVenice Times Hotelがおすすめです。

※Googleマップでは以前のホテル名「ベリーニ」になっていますが、現在はNHホテルに代わっています。

DATA
NH Venezia Santa Lucia(エンネアッカ・ヴェネツィア・サンタ・ルチア)
所在地:Rio Terà Lista di Spagna, 116/A, 30121 Venezia VE, イタリア
URL:NH Venezia Santa Lucia

Monaco & Grand Canal(モナコ & グランド・カナル)

サン・マルコ広場近くの水上バスの乗り場「San Marco Vallaresso(サン・マルコ・ヴァッラレッソ)」の真ん前にある4つ星ホテル。サン・マルコ広場へ行くのもショッピングや散策にもとっても便利!1階のレストランのテラス席からは大運河を見渡せながら食事が楽しめます。

DATA
Monaco & Grand Canal(モナコ&グランド・カナル)
所在地:P.za San Marco, 1332, 30124 Venezia VE, イタリア
URL:Monaco & Grand Canal

ベネチアの「好立地ホテル」は人それぞれ

今回は私がベネチアに滞在した時に利用した立地の良いホテルと、同じく好立地のホテルを3軒紹介しました。このほかにもベネチアにはたくさんのホテルがあるので、予算やランクなどを加味しながら自分好みのホテルを見つけてくださいね!

ベネチアは交通網が特殊なだけに「好立地」の意味合いが違ってきます。ベネチアの場合は「駅近」か「サン・マルコ広場の近く」が好立地と例えられがちです。最後にそれぞれの好立地に合う旅のスタイルをご紹介しましょう。

駅近ホテルがおすすめな人

サン・マルコ広場近くのホテルがおすすめな人

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