堀に囲まれた旧市街の東を流れるピン川。チェンマイのラグジュアリーホテルの多くがこのエリアに位置します。今回ご紹介する137 ピラーズ ハウス チェンマイもその一つ。数々の世界的なベストホテル賞で上位に入る素晴らしいおもてなしと、137 ピラーズ ハウス チェンマイにしかないストーリーを楽しみましょう。
目次
関西空港からLCCでダイレクトに行けるチェンマイが注目!
タイは、日本人の味覚に合う美味しい食事と、親しみやすい国民性が人気の旅先です。バンコクやビーチリゾートが主流の滞在先ではあるものの、最近人気なのが関空からのLCC直行便が開設され、徒歩で観光が楽しめるコンパクトシティ、チェンマイです。
「137 ピラーズ ハウス チェンマイ」の立地
チェンマイのラグジュアリーホテルの多くは、堀に囲まれた四角い旧市街の東を流れるピン川周辺に位置します。
ちなみにチェンマイのベストシーズンは乾季である11月~3月と言われていますが大気汚染の心配があるので、個人的にはグリーンシーズンと言われる6月~10月頃の雨季がおすすめ。雨を避けたい人は乾季、大気汚染が気になる人は雨季がいいかもしれません。
ピン川の東は、昔ながらの街並みが残る旧市街やオシャレエリアのニマンヘミンと比べると、緑の多い静かな住宅地。車の交通量も少なく、落ち着いた滞在を好む人におすすめのエリアです。
SLH加盟のラグジュアリーホテル「137 ピラーズ ハウス チェンマイ」
今回宿泊したホテルはSLH加盟ホテルである137 ピラーズ ハウス チェンマイ。SLHは「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」の略で、クオリティーの高いサービスを受けられる小規模ラグジュアリーホテルの会員組織です。加盟ホテルは世界に540以上あり、日本でも15軒のホテルが名を連ねています(2023年9月現在)。
137 ピラーズ ハウス チェンマイは、広々とした敷地に客室はわずか30室。滞在をきめ細やかにサポートしてくれるバトラーサービスもあり、プライベートな滞在を大切にする旅人にぴったりの一軒です。
バトラーとはチェックインの時にLINEを交換し、何かサポートしてほしいことがあればLINEで連絡を取ることができます。実際に私も、空港までの車の手配やスパの予約、ちょっとした困りごとなど、LINEで数度やり取りをしました。便利な時代になりましたね…。
ラーンナー様式の歴史ある建物
チェンマイはラーンナー王朝の都があった都市。137 ピラーズ ハウス チェンマイには、1800年代後半のチーク材の建物を修復した、この地の歴史を感じられるラーンナー様式の建物が残されています。東南アジアの植民地時代に英国ボルネオ社のオフィスとして一時使われた建物なのですが、映画『アンナと王様』の中の、ジョディ・フォスターが演じる英国人教師アンナ・レオノウエンスの息子、ルイ・レオノウエンスの旧居でもありました。
元の建物には137本のチーク材の柱が使われていて、ホテルの名はここに由来します。ラーンナー様式の家は、大きさを測るのに柱の本数が重要だったそうです。
1階部分にはこの建物の歴史がわかる資料やパネルが展示されています。バーにはルイ・レオノウエンスと後のオーナーであるジャック・ベインの写真も。この土地、このホテルが持つストーリーに触れることのできる、ここだけの体験が叶います。
ちなみにバーは17時から19時まではハッピーアワーで、アルコールを1杯オーダーすると2杯目が無料になります。お得なので、ぜひ素敵なバーで素敵な時間を過ごしてみてください。
アフタヌーンティーを楽しめるパーラー
2階に上がってすぐの場所は、開放的なパーラーになっています。ここでは優雅なアフタヌーンティーが楽しめます。
シックな柱や天井、外の緑が美しく、通りかかる度に写真を撮りたくなる空間です。
ランチやディナーに利用したい「PALETTE」
パーラーの奥にはレストラン「PALETTE」があります。もちろん西洋料理もありますが、チェンマイ滞在中にすっかりカオソーイの虜になってしまったので、違いを試すべくここでもカオソーイをオーダーしてみました。街中の食堂やレストランのカオソーイのトッピングが、ここではアートのように美しい姿で提供されます。
お味は比較的マイルドで上品。街の食堂のカオソーイが辛くて食べられなかった人は、ぜひここで再チャレンジしてみてください。様々な年齢、好みの人が、自分で辛さを調整できるようにスパイスが別プレートで用意されています。少しの量でびっくりするほど辛くなるので調整しながら入れてみてくださいね。
西洋料理、タイ料理の他、ベジタリアン料理も用意されていますよ。
朝食レストラン「THE DINING ROOM」
朝食はまた別のレストラン、「THE DINING ROOM」で。高い天井と開放感、インテリアが美しく、滞在中ここから始まる1日がとっても幸せで、食事が終わった後もゆっくりとコーヒーを楽しんでいました。30組のゲストしか宿泊できないので混雑することもなく、心ゆくまで朝食タイムを楽しめます。
ブッフェ形式ですが、卵料理や麵料理はブッフェコーナーのスタッフにオーダーしてその場で作ってもらいます。
ホテルのブッフェ朝食はお料理をテーブルに運ぶのが面倒ですが、ここでは選んだお料理はスタッフがテーブルに運んでくれます。
「137 ピラーズ ハウス チェンマイ」のゲストルーム
137 ピラーズ ハウス チェンマイの客室は5タイプあり、全てがスイートです。一番小さい部屋でも70㎡のゆとりがあります。どの部屋も庭を見渡せる広々としたアウトドアリビングがあり、室内は高い天井、ウォークインクローゼット、屋外のガーデンシャワー、ビクトリア調のバスタブが置かれた広いバスルームが備わっています。
イースト ボルネオ スイート
今回宿泊したのは75㎡のイースト ボルネオ スイート。70㎡のラジャ ブルック スイートとは5㎡しか変わりませんが、ラジャ ブルック スイートの定員が2名なのに対し、こちらのイースト ボルネオ スイートは3名で泊まることができます。
写真はキングサイズのベッドが置かれていますが、ツイン仕様もありますので、女子旅にも使えますね。
ウェルカム感が伝わるおもてなし
お部屋に用意されているおもてなしがかなり豪華。手描きのウェルカムカードの他、ゲストの名前を入れたスイーツや、南国フルーツ、ココナッツも!
スイーツやフルーツを楽しみながら見てほしいのが、ホテルのインフォメーションとして流されている、ゾウの保護活動のビデオ。タイのゾウが直面している問題、保護活動について知ることができます。
このホテルがあるのは、林業に従事していた英国ボルネオ社ゆかりの場所。この地では切り出した木材の運搬にゾウが使われていました。部屋のいたるところに、ゾウが人間の暮らしに寄り添っている写真を見ることができます。パーラーやレストランに利用されているチーク材の古い建物だけではなく、それぞれの部屋でもこの地の歴史、ストーリーを感じることができます。
バスタイムが楽しくなる美しいバスルーム
部屋のバスルームは本当に美しく、間接的に入る自然光や、ビクトリア調のバスタブ、ヴィンテージタイルが幸せなバスタイムを演出してくれます。
バスタブのサイドテーブルにはバスソルトも用意。
シャワーは屋内と屋外2か所ある贅沢な造り。屋外のシャワーにまでちゃんとバスアメニティが用意されています。外から帰ってきてサッと汗を流す程度なら、屋外シャワーが気持ち良さそうです。
何時間いても飽きないアウトドアリビング
部屋には広いアウトドアリビングが備わっています。ソファというよりもデイベッドと呼んだほうが良さそうな、ゆったりとした大きさ。ヴィンテージタイル、緑が豊かなガーデン、木々を渡るリス、鳥のさえずり、何もかもが素敵です。
意外と蚊がいないのですが、ターンダウンの行われる夕方に、蚊取り線香を用意してもらえます。ターンダウンではタオルや水の補充、簡単なお掃除が行われますが、不要な場合は玄関の表側のノブにタッセルを吊るしておくと、それがターンダウン不要の合図になっています。
私はスイーツやフルーツを片付けて欲しかったのと蚊取り線香が欲しかったので、ターンダウンをお願いしました。
「137 ピラーズ ハウス チェンマイ」の美しいガーデンを散策
朝食前にはぜひ美しいガーデンを散策してみてください。猫や野鳥が寛ぎ、花々が咲き、清々しい一日をスタートできますよ。
ガーデンには水盤がいくつかあり、スイレンが咲いています。庭を散策していると、スタッフがにこやかに声をかけてくれます。何気ない会話も楽しいひと時です。
グリーンウォールが美しいプール
中庭にはプールがあります。緑に囲まれていて、木陰で読書するのにも良さそうです。日焼けが気になる人は、カウンターに用意されている日焼け止めを借りられますよ。
13時から18時の間は軽食やドリンクをオーダーできます。朝食をしっかりと食べて、ランチはプールサイドで軽めに…というのもいいですね。
アートが散りばめられたガーデン
部屋ではゾウのいる暮らしがわかる写真を多く目にしましたが、ガーデンでは異なる複数のアーティストのアートを楽しむことができます。
静かな時間が流れる137 ピラーズ ハウス チェンマイで、この地の歴史やアートに触れる豊かな時間を楽しんでください。観光する時間も考えると、最低でも2泊したいラグジュアリーホテルです。
DATA
137 ピラーズ ハウス チェンマイ
所在地:2 Soi 1, Nawatgate Road Tambon Watgate チェンマイ 50000 タイ
電話:+66 53 247 788
Web:137ピラーズ ハウス チェンマイ
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