2021年6月よりワクチン接種者はマスク着用義務なしとなり、ソーシャルディスタンスも不要で事実上コロナ対策の規制はほぼ完全撤廃したと言われているラスベガス。「眠らない街」が、コロナ前と同じように戻っていると噂で聞いている中、筆者も7月28日から8月3日かけて6泊旅行に行ってきたので、早速レポートしたいと思います。
なお、最新のアメリカ入国情報は以下の記事をご覧ください。
目次
出発前日に「再びマスク着用義務」の速報ニュースが!
いよいよ明日からラスベガスだ!と旅行に向けて準備をしていた前日、突然筆者が住むハワイで、地元紙スターアドバタイザーが「ネバタ州は、連邦政府の助言に沿ってマスク着用ルールを採用」という速報ニュースを掲載しました。
これは、現在デルタ株が猛威を振るい、この発表された7月27日が、1日の新規感染者数1,124名で、2月8日以来の最高人数を記録し、さらに、入院患者数が1,143名で、これはまだワクチンもなかった昨夏の第2波の時より4名少ない数、と具体的な数も示され「3日間のグレース期間(猶予期間)が設けられ、7月30日金曜日からは室内はマスク着用が義務付けられる」とのことでした。
私の住んでいるハワイは、まだまだ室内はマスク着用しないといけない状況でしたし、筆者には苦ではないことでしたが、一体どんな旅行になるだろう?と思いながら、翌日旅立ちました。
ラスベガス行きのフライトは満席/ コロナ関連の手続きも一切不要
今回サウスウエストの直行便を利用したのですが、アメリカはまだ夏休み中で、ハワイ旅行から地元へ帰る人たちとハワイのローカルの人たちが、ラスベガスへ遊びに行く人たちで飛行機は見事に満席でした。ちなみに、ハワイを出る時は何かコロナに関する手続きなどは一切必要ありません。PCR検査や陰性証明症なども不要です。もちろんワクチンレコードカード(ワクチン接種証明)は持参していきましたが、ラスベガス入国時に提示を要求されることもありませんでした。
飛行中は全員マスク着用
ハワイから6時間弱のフライトですが、飛行中は常時マスク着用することになっており、水と一緒に配られた紙ナプキンには「When your drink is down… mask up. (飲み物が口元になくテーブルにおりている時は、マスクを着用するように)」というサインがありました。
到着日から2日間は、室内マスク着用者は少数
ラスベガスの夕方時間に到着。ハワイからはラスベガスは国内旅行にあたるので、そのままラゲージをとったらホテルへ向かいます。
ホテルでのチェックインでも、ワクチンレコードカードのチェックなどは一切ありませんでした。街中を散策できた時はすでに日が暮れており、ラスベスガスの中心街にあたるラスベガス・ストリップにでると、まさにラスベガスを象徴する高層ビルにネオンがギラギラ。
夜中になっても人通りは多く、この光景を見ただけでも「ラスベガスは、すでにコロナは終焉し、通常に戻っている」様な錯覚に陥ります(そんなことはないのですが…)
室内でマスク不着用でも注意されることもなし
さらに、ホテル内を歩いてみても、マスクは持っていながらも、着用している人はごく少数。この時点では、まだグレース期間中でしたので、着用していなくても注意されることはありませんでした。マスクを身につけるかつけないかも全て「個人の判断」に任せた状態でした。
ホテルのプールが大混雑
ラスベガスの楽しみと言えば、宿泊ホテルのプールで遊ぶこと。特に、真夏は40℃超えで、日中外を歩くのは自然と避けたくなるもの。その分プールでのんびりとする人がたくさんいます。しかも、ラスベガスは公共の場でもアルコールを飲める町。お酒を飲みながらプールに浸かり、そして友人&家族と談笑するのが大人たちの最高の遊び方。
また夏休み中でしたので、子供連れの家族旅行の人たちも大勢いて、どこのホテルのプールも日中は大混雑です。 もちろん屋外ですので、マスク着用義務もなければ、ソーシャルディスタンスもなく、みんな「新型コロナウィルスのパンデミックなんてあったの?」という雰囲気で遊んでいました。
7月30日になった瞬間ホテル入り口でガードマンがマスク配布
そして、7月30日金曜日になった瞬間に、ホテル入り口にはガードマンが立ち、マスクをしていない人たちに「室内はマスク着用してください」と注意を促し、もし持っていない場合は、配布するようにしていました。
実際には、ガードマンの目の前にあるハンドサニタイザー(除菌効果のある消毒ジェル)の隣りに、無料の使い捨てマスクのディスペンサーも宿泊客用に設置されていたのですが、この日からは法令で義務化されたので、必ず身につけるように常時従業員かガードマンを立たせたわけです。よって、この日からは、ホテルや各店の中では、みんなマスクをつけていました。
かといって、先ほど述べたプールでは、相変わらず屋外になるのでマスク着用は不要で、プールの中は大混雑。室内だけマスク着用にしていても、意味があるのかどうなのか?疑問は残ります。
2021年8月時点で日本からアメリカに行く場合
2021年7月末から日本で申請受付が始まった「ワクチンパスポート」(海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書)ですが、2021年8月現在では、アメリカは導入に否定的です。
日本のワクチンパスポートが承認される国・地域については、最新情報が随時更新されているので、こちらでご確認ください⇨外務省公式サイト
アメリカでは、以下の手順が必要です。
出発72時間前までにESTA(エスタ)の取得
日本はアメリカのビザ免除対象国となっており、アメリカへの入国目的が短期商用または観光であり、滞在日数(乗り継ぎを含む)が90日以内であれば、アメリカ大使館・在日アメリカ大使館でのビザ取得は免除されますが、事前にオンラインにて渡航認証許可を得る必要があります。そのシステムがESTA(エスタ)。アメリカ入国72時間前にはESTAを申請し、アメリカへの渡航認証許可を得ることを推奨されています。
「そんなの知ってるよ!」という人も、ESTAの有効期限は2年!コロナ禍でアメリカ旅行ができなくなってから、どれくらい経過しますか?
そう!次回アメリカに旅行する時には、まずはこのESTAを更新する必要がある方々が大部分だと思うので、どうぞお忘れなく!
*ESTA取得は公式サイトから⇒在日米国大使館と領事館ESTA公式申請サイト
出発72時間前にPCR検査し、英文の陰性証明を取得
・日本を出国する72時間前に検査をし、陰性証明を取得。それを成田空港や羽田空港など日本の空港でのチェックイン時に提示をできれば大丈夫。
アメリカが指定するPCR検査陰性証明は、指定書式などはありませんが、英文での記載を強く推薦しています。PCR検査を受ける際「アメリカで通用するもの」と申し出れば問題ないでしょう。以下が記載されていれば特に問題はありません。
①パスポートと同じ氏名、及び本人が確認できる情報(パスポート番号、生年月日等)
②試験の種類
③検体採取日時
④検査機関
⑤検査結果に下記いずれかの記載があること
・NEGATIVE
・UNDETECTABLE
・SARS-CoV-2 RNA NOT DETECTED
・SARS-CoV-2 ANTIGEN NOT DETECTED
・COVID-19 NOT DETECTED
・NOT REACTIVE
今回はアメリカ、ラスベガスを訪れましたが、アメリカは州によって、まったく対応が異なるのでご注意ください。ラスベガスに関しては空港での入国審査時に、この陰性証明の提示を求められることはほぼないと聞きますが、それでも万が一提示を求められた時に所持していないと、アメリカ側で入国拒否をされますので、日本出国後も常に所持しているようにしましょう。
空港でチェックイン時にCDC(米国疾病予防管理センター)が求める誓約書を提出
アメリカ政府は空路で到着する全ての人に対して、CDC(米国疾病予防管理センター)が求めている誓約書を提出するよう求めています。こちらは、航空会社のチェックイン時に記入することになり、事前に準備をする必要はないので安心して下さい。内容は、例えばユナイテッド航空はこのようなフォームを公式サイト上に上げています。
参照: ユナイテッド航空公式サイト
2004年以降、渡米経験のない方へ
アメリカでは、外国人渡航者に対して、入国審査カウンターで生体情報読み取り(指紋情報の読み取り及び顔画像の撮影)手続きを行っています。その他、アメリカの出入国時制度に関しては、こちらをご確認下さい。
アメリカから日本帰国が困難。旅行レベルではない
日本からアメリカへの入国は、パンデミック以前ほど簡単ではないものの、思ったほど難しくはありません。逆に、現段階ではアメリカから日本への帰国時の方がハードルが高いので、説明します。
帰国時もアメリカ出発72時間前に受けた検査の陰性証明書を取得
アメリカの渡航した州で検査をできるところをまず見つけなければなりません。検査施設はどこでもいい訳ではなく、日本政府が指定する陰性証明書をもらえることが絶対条件。それができる場所を探さねばならないのです。旅行者が探すことは容易ではありません。政府が認める陰性証明書は外務省の指定フォームがあるので参考にしてください。
ダウンロードはこちら⇒外務省
アメリカの検査機施設で日本指定の陰性証明を取得できたら、それを空港で提示して帰りの飛行機に無事搭乗できます。
スマホは必ず参須!日本からの質問票
アメリカに関わらず、どこの国に行ったとしても、2021年8月現在の日本入国にはスマートフォンが必須です。
日本の厚生労働省の専用サイトにある「質問票」をオンラインで答えて、日本側に送りQRコードを発行してもらう必要もあります。
* 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策 質問票回答受付」はこちら⇨厚生労働省公式サイト
機内で「厚生労働大臣」宛の誓約書を機内で記入
渡され、そちらを記入。日本入国時に質問票のQRコードとともに提出しなければなりません。誓約書の内容はこちら⇒厚生労働省「誓約書」
日本入国時は新型コロナウィルス感染症検査が義務
日本の空港に到着したら、入国前に唾液を提出し、結果を待たないといけません。これはアメリカから日本への帰国時だけではなくだけではなく、どこの国から帰国しても同じ手順です。
ただ、アメリカの中でもラスベガスからの帰国はここからがまた道のりが長いのです。
なぜならば、ラスベガスがあるネバタ州は、アメリカ50州の中でも、コロナの変異株感染者が多いということで、日本の水際対策における検疫強化対象地域に指定されています(2021年8月時点でアメリカ22州が指定されています)。
ネバダ州からの日本帰国者は、まず空港近くのホテルに3泊、隔離に近い待機が義務付けられました。この3泊の間部屋から一歩もでることが許されません。そして、3日後に改めて検査を受けて陰性と証明されれば帰宅できます。
公共交通機関が使えない!
隔離に近い待機を終えたら、その後は自主隔離。両方を合わせてトータルで14日間することが義務付けられていますので、残りの11日間もきちんと位置情報アプリで居場所を監視され、また毎日テレビ通話で確認をされます。
つまり、ラスベガスから日本に戻ってから、3日間のホテルでの隔離生活 + 11日間の自宅での自主隔離ができるような仕事環境と自宅環境で、帰国者を乗せる前提のハイヤー、レンタカーなどで帰宅できる費用が支払える、経済的余裕のある方なら、アメリカ旅行が可能とは言えます。
今は観光は辛抱する方が賢明
筆者のようにハワイからラスベガスが国内旅行ができる身であっても、現在ラスベガス旅行に行きコロナ(デルタ型)に感染し、そして、ハワイに戻ってくれば「感染を広める」といわれ肩身が狭いです。
しかしラスベガスへ旅行した結果、正直に言って「あの状況ならそうあってしかりだよな」と思います。
一応現在は室内マスク着用が義務になったとは言え、飲食店や劇場での人数制限やバーやナイトクラブの営業規制はありません。ソーシャルディスタンスもないので、感染威力が強いとされるデルタ型にいつかかっても不思議ではないと思います。
そのような中、日本から今、旅行にいくメリットはあるのか?沈静化してから思いっきり遊ぶことを目標に、今は辛抱された方が良いかもしれませんね。
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