ザ・スタンダードホテルはアメリカ発のライフスタイル・ブティックホテルです。
アジアではタイが初進出、ホアヒンは2021年末にオープンしました。首都バンコクへの進出は、それより遅れて2022年。タイで最も高いビル「マハナコーンタワー」内にあります。ザ・スタンダード・バンコクではポップでスタイリッシュな雰囲気の中、滞在を楽しみました。ザ・スタンダード・バンコクの宿泊記は以下の記事を読んでくださいね!
今回はバンコクに続き、ホアヒンのザ・スタンダード・ホアヒンに宿泊して来ました!
ビーチリゾート版のホアヒンのザ・スタンダードはどのような滞在になるのでしょうか?
目次
ザ・スタンダードホアヒンの立地はホアヒン中心部
最新ホテルながら、立地はホアヒンの中心部。ホテルを出ると様々なお店が立ち並び、ナイトマーケットへも1キロ程度と徒歩圏内。リゾートホテルは、周囲になにも無いと食事や買い物に困ってつい籠城生活(笑)になってしまいますが…こちらのホテルはそのような心配は不要です。
私はバスでバンコクから向かいましたが、到着したホアヒンRRCバスターミナルからは、シャトルカー(100バーツ)で約10分程度でした。
1950〜60年代のアメリカや中南米のモダニズム建築のような、曲線を描いた壁面のエントランス。薄く張り出したキャノピーの屋根にキュンとします♡。私は無条件にこういうデザインが好きなのです。
撮影スポットばかりのパブリックスペース
エントランスを入ってすぐ、左手にドリンクや軽食を楽しめるThe Juice Cafe (ザ・ジュースカフェ)。
オープンエアののロビーはナチュラルモダン
そのまま真っ直ぐ進むと、オープンエアのロビーです。
平らなコンクリートの屋根に細い柱、レトロなタイルにナチュラルモダンな家具やディスプレイ。スタイリッシュなのに、なんともいえないリラックス感が漂っております。
もうわたし、単純にこの空間が好き!センス良すぎる〜♡
ロビーにはピンクレモネードとお水が置いてあり、ウェルカムドリンクとして自由に飲めます。「後でいいや〜」と思っていると、お昼のチェクイン時間以降は無くなってしまうので注意。
レセプションカウンターと反対側には、ホテルグッズや雑貨を扱うショップ…というか什器。このロビーとひと続きなレイアウトもツボ。商品はTシャツ以外、がっつりお高いので見るだけ〜(サングラスとか、宿泊料金ぐらいするの…)。
素敵なガーデニングと建築
ホテルの敷地は海に面して間口が狭い、細長い形状です。ホアヒン中心部、ビーチサイドの土地は限られていますので…後発のホテルはどうしてもこんな敷地になってしまいますね。東南アジアのビーチリゾートタウンあるあるです。
ロビーを過ぎると一つ目の中庭。あちこちにオブジェが置かれ、屋外のアートミュージアムみたいな空間です。
さらに進むと、スタンダードルームを中心とした客室棟に囲まれた中庭。建設以前からあったと思われる、巨大な樹木が平和で穏やかな雰囲気です。
客室は全て中庭向きですので…この先のヴィラ棟を含め、海が見えるお部屋はほとんどないのではと思います。バルコニーの床も、角が丸くなっていて素敵です。
こちらの客室棟、廊下側がユニークな形のコンクリートパネルで覆われており…
昼間に見ると、なんともグラフィカルでアーティスティックな空間に。感動のあまり廊下で立ち尽くすわたしは奇特な人間でしょうか…(笑)?
まだまだ続く映え空間
客室棟の中庭を抜けると、右手にスパのエントランス。こちらも南国のリラックス感と爽やかさのある、素敵な空間ですね。モダントロピカルなガーデニングも素晴らしいです。
途中、こんな真っ白な壁のゲートがあり、外部空間に変化を与えておりました。円形の小さな広場は右手がパブリックトイレ、左手が小さめのジムになっておりました。
そのゲートを潜ると、両側を樹木で挟まれた海まで続く長〜い通路。途中にブーゲンビリアが垂れ下がるパーゴラが数ヶ所あり、そちらが各ヴィラエリアの入り口になります。
ザ・スタンダードホアヒン・キャノピーヴィラ
バンコクのスタンダードに比べ、ホアヒンは料金がお手頃。朝食付きでも2万円以下からという事で、これは上級ルームも狙えるんじゃない!?と、『キャノピーヴィラ』を25,500円で予約。ヴィラといいつつ、2階建ての独立棟の上階のみ利用出来るお部屋になります。1 階はまた別室で、他のゲストが泊まっております。
階段を上がるとバルコニー。お部屋の入り口も兼ねています。注意したいところは、水着などを干す際につい普通のお部屋のバルコニー気分でルームキーを持たずに外に出てしまい、締め出されてしまう事…私も1回やらかしてしまいました。水着とスリッパでロビーまで行ったよもう…
バルコニーのガラス扉を開けると、ででーんとベッドが鎮座しております。手前には大きなベンチソファ。
ペールトーンと明るい木目の色合いが、優しい雰囲気で好みでした。
キャノピーヴィラを隅々まで紹介!
テーブルにはウェルカムフルーツとチョコクッキー・ひとくちパイが置かれておりました。置かれていた写真集は、刺激的な写真も多いのでお子様には見せないように…
公称で82平米との事ですが、バルコニーの面積も入っているかな?面積ほど広くは感じません。体感としては50平米程度。ソファがベッドの前にくっついており、窓際ギリギリなのもそう感じさせるのでしょう。
テレビは横の壁面に。
もう片方の壁面にはミニバー。
引き出しの中にはドリップタイプのコーヒーメーカーと、ティーバッグの入った瓶が置いてありました。お茶のブランドは、バンコクと同じChaidimでした。
椰子の実で作られたランプが可愛い♪
お部屋の中央にあるベッド、角が丸い平面のベッドボードや、明るい木目の仕上がりがリゾートホテルっぽい。それでいて、スタンダードホテルらしさも感じるデザインです。
ベッドの真裏には、大きなクローゼット。両開きの扉が3つも並んでおり収納力は抜群です。アイロン以外、スリッパやセーフティーボックス等必要なものは揃っておりました。
特筆すべきは、ランドリーサービスがとってもお安いという事。Tシャツ45バーツ・下着20バーツと高級ホテルなのにありえない価格設定でしたので、迷わずお願いしました。 1泊だけだったので、料金1.5倍のクイックサービスをお願いしましたが…18時に預けて、翌日10時に仕上がったのに料金は通常のまま。ありがとうございます!
バスルームにミラーボール!?
バスルームの入口はお部屋の横に。トイレ・洗面台・窓側にバスルームと細長い形状です。
トイレはウォシュレット付きではなく、タイでは定番のハンドシャワー。
幅広の洗面台は、楕円形のミラー枠がお洒落♪ 淡いグリーンのテラゾーの天板に白いタイルが爽やかです。タイルの目地までグリーンで、こだわりが感じられます。
天板にはアメニティ、背後にはなんともお洒落な柄の薄手のガウンがかかっておりました。水着の上に羽織って、派手目のサングラスをかけてプールやビーチに繰り出したくなりますね!
入り口のバルコニー部分に突き出るように配されたバスルーム。2面採光で丸い窓、そして天井からはミラーボールが下がっているという超個性的な空間です。ちなみにミラーボールは回転しません(笑)。
シャワーブースはオープンタイプ。洗面台との境目に扉もカーテンもないので、水跳ねがちょっと不安…私は壁にかかっているガウンが濡れないように移動させて使用しました。トイレタリーはイタリアのスキンケアブランド『ダヴィネス』です。控えめながら、少しスパイスを感じさせる香り。泡立ち少なめですが、髪は今までにないしっとりした洗い上がりでした。
ベッド横の窓からは、隣の棟の1階にあるプールヴィラのお部屋が見えました。キャノピーヴィラの1階は、小さなプール付きのお部屋です。
ロビーからは遠くなりますが、逆にプールやダイニングはすぐ行ける場所。独立棟だけに他のゲストの声も聞こえず、自然に囲まれた静かな滞在が出来るお部屋でした。
ザ・スタンダードホアヒンのプールエリアはアメリカ西海岸風
お部屋に入りひと段落してから、プールに向かいます。
プールは敷地の1番奥、ビーチ側にあります。画像で見るとそこまで広くないかな…と思っていましたが、高い樹木やヤシの木に囲まれた空間は、なんともいえない心地よい開放感に包まれておりました。
水が張られた部分自体は大きめですが…浅い部分も多く、泳げる部分は意外に小さいプールです。
私が気になったのは、独特なパターンのペイントが施されたプールサイドの床。
プールサイドのバーも、円形のコンクリートの屋根がとっても雰囲気あり。ミッドセンチュリーモダンなデザイン満載です。タイで感じるアメリカ西海岸の風…??
どこで寛ぐ?気になるチェアのレイアウト
ところで、私のように日焼けしたくない方のパラソル問題ですが…プールサイドに並ぶ、パラソル付きのチェアは間隔がキツキツで一部分にしか配されておりません。こちらは昼間から夕方まで、常に埋まっている状態。
プールサイド近くなので、子供を見守りたいファミリーが陣取る確率も高く、賑やかな一角。
反対側のかなり寛げそうなベンチシートは東向きだけに、お昼までは直射日光がガンガンに差し込みます。
プールとビーチの間にある、木陰の下のチェアも競争率高し。
という事で、お気に入りのチェアを確保したい方は朝食後すぐの9時頃迄か、ゲストが出かけるかチェックアウトする12時前後を狙いたいところです。
私は翌朝にベスポジを確保。寛いでいると、定期的に背後から『ゔゔぅ〜ッ!』と唸り声が。気管支にどんな問題を抱えるオッサンが居るのかと振り返ると…ワンちゃんでした。
こちらのホテル、ペットフレンドリーなんです。海外なので、在住者以外は有用な情報ではないかもしれませんが…可愛いわんちゃんを見られるのは嬉しい♪
ベビーカーに猫ちゃんを乗せたゲストも居て、きゃーかわいい♡となってしまいました。
プール奥にはトイレと広々としたシャワーブースもあり、チェックアウト後とホアヒン出発に時間が空いた時、汗を流すのにも良さそうです。
敷地を抜けるとホアヒンビーチ。
約7キロにもわたる長〜い砂浜が続きます。ホアヒン名物、馬乗りのアトラクションは別料金です。
スタイリッシュに過ごす夜のリゾート
バンコクから移動して来たので、ホテルに着いたのは16時前。撮影やプールで泳いでいたらすぐに夜になってしまいました。
夕食はホテル内の『Praça(プラサ)』にて。
こちらだけはタイ伝統風というか、コロニアルスタイルの小さな木造建築で、新しいホテルにアクセントを加えておりました。
タイ居酒屋スタイルと銘打ったダイニングで美味しいお料理をいただいた後は、夜のホテルを探索。
夜も絵になる…高級とはまた違う、抜け感があって素敵です。
建築自体が美しいものだから、夜も雰囲気たっぷりです。私にとって、このホテルは建築を愛でる場所(笑)。
広場では、夜なのに鳥のさえずりが鳴り響き…って、多分これはスピーカー仕込んであるよね!?
雰囲気いいから問題ないけど〜。
お洒落なバスタイム♪
滞在中のホアヒンはお天気にも恵まれ…満月も綺麗に見えました。そろそろお部屋に戻りましょう。
暑い5月のタイなので、シャワーだけでもいいのですが…折角素敵なバスタブがあるので入りましょう。
バルコニーから見たバスルーム。これは映える、映え過ぎる。お連れ様が居る方は、是非窓の外から記念撮影を楽しんで下さいませ(服は着ましょう)。
ミラーボールがタイルの壁に反射して…おしゃエモい!
こんなん思いつくデザイナー、本当にセンスの塊よね。
明日も、早朝の涼しいうちにテラスで朝食をいただきたいので早く寝ます。おやすみなさいzzz
テラスでいただく爽やかな朝食
おはようございます。朝食はプール横にあるイタリアンダイニング『Lido(リド)』にて。
アウトドアのテーブルから見える、朝日に輝く海面がなんとも穏やかで…
そんな平和な雰囲気の中いただく朝食ビュッフェの様子は、別の記事に書かせていただきましたので、お楽しみに。
チェックアウトは12時。それまでビーチを散歩したり、プールサイドでまったり過ごしました。
裸足で砂を踏みしめて…「ああわたし、久しぶりに海外で休日を過ごしてるんだわ〜」と実感しました。
ビーチリゾートながら刺激的な滞在
こちらのホテルより敷地やプールが広いリゾートホテルは、ホアヒンには沢山ありますが…
スタンダードホアヒンはとにかくお洒落で映える、ホテル全体の雰囲気がレトロポップなのに新しい。
そう書くと、流行に敏感な若者向けのホテルに見えますが、ファミリーからシニアまで、幅広い客層の方々が滞在を楽しんでおりました。
見た目だけでなく、サービスも普通の高級ホテルと変わりなく快適に過ごせます。
ホアヒンの街は広大なので、街歩きや観光スポット巡り…といった過ごし方には不向き。ホテル自体をホアヒンの目的地と捉えて滞在を楽しみながら、カメラ片手にお気に入りのフォトスポットを見つけてみてはいかがでしょうか?
DATA ザ・スタンダード・ホアヒン(The Standard Hua Hin) 所在地:59 Naresdamri Rd, Hua Hin, Hua Hin District, Prachuap Khiri Khan 77110 タイ 公式HP:The Standard Hua Hin ※こちらの記事は、2023年5月滞在記です。最新の情報は、直接ホテルにお問い合わせ下さい。