韓国入国は2023年4月からK-ETAを取得する必要がなくなり、完全にアフターコロナな雰囲気に!
今回は、まだ日本ではあまり知られていない韓国の地方都市南原(ナムォン)に行ってきました。韓国地方都市の楽しみといえば、ドラマ・映画のロケ地があるかどうか…ということが最近のお約束。ということで、南原で楽しめるドラマのロケ地巡りと、韓服体験をあわせてご紹介します。
目次
韓国の地方都市へのアクセスは意外と簡単
最近、日本の地方でも海外旅行客の姿をよく見かけますよね。
言葉の壁があってもWebで移動手段の予約ができるようになり、個人旅行で見知らぬ場所に簡単に行けるようになったことが大きな理由のひとつ。
これは私たち日本人が韓国を旅する時も同じで、筆者のように韓国語が全くわからなくても、韓国旅行の専門Webサイトや公式サイトの日本語版でKTXや高速バスを予約すれば、地方都市へのアクセスのハードルがぐっと下がります。
南原市を訪れるにあたって、コネスト(韓国旅行情報サイト)を経由してKTX(韓国高速鉄道)を予約してみました。上の画像は帰りに全州に立ち寄ることを想定したもので【全州→ソウル(龍山)】の予約の確認メールです。日本語で予約から支払いまで完結するのでとても便利。あとは現地で乗車するだけなので、韓国語ができなくても問題ありません。
南原市ってどんな都市?
さて、まずは南原について簡単に説明しておきましょう。南原は韓国の行政区のひとつである全羅北道の南東部にあり、蓼川(ヨチョン)に沿って広がる都市です。“全州市(チョンジュ)の南”、“智異山(チリサン)への玄関口”と説明したほうがピンとくるかもしれませんね。
韓国古典文学『春香伝』の舞台
南原で有名なのが韓国の古典文学『春香伝(チュニャンヂョン)』。
妓生の娘と両班の息子の身分を超えた恋物語で“韓国のロミオとジュリエット”として知られます。その舞台であるここ南原では、あちらこちらで二人の姿が見られます。
毎年旧暦の4月8日前後には春香祭(チュニャンジェ)が開催され、多くの観光客でにぎわいますよ。
数々の韓国ドラマのロケ地になった「広寒楼苑」…でもその前に!
南原の中でも数多くのドラマの撮影に使われているのが「広寒楼苑」です。特に歴史もののドラマでは頻繁に登場する場所がこの庭園にあるんです。韓国ドラマ好きなら一目でわかるはず!
こちらは川に面した正門です。ここから入ってもいいのですが、今回は韓服で庭園を散策したいので一旦スルーして東門へ向かいます。
壁にはここで撮影されたドラマの紹介も。
韓服に着替えてお得に「広寒楼苑」を楽しむ
こちらが東門の前。奥に進むとカフェの横に「花人堂」というレンタル韓服のお店があります。
お店にはロッカーもありますので、着替えをロッカーに入れるついでに不要な荷物も一緒に入れて身軽になって広寒楼苑を楽しみましょう。
花人堂の韓服はチープ感がないのでおすすめです。どれも良く管理されているので、安心してデザインとサイズを選べばOK。
花人堂のもう一つのおすすめポイントが、広寒楼苑の入場料が無料になるというところ!
これはお得。せっかくなら韓服で楽しまなきゃ損ですよね。友だち同士で楽しむ場合は、一人を王妃に仕立てて、あとの皆さんは貴人という設定も写真映え的におもしろそうです(笑)
朝鮮時代の庭園様式を伝える「広寒楼苑」
韓服ごっこだけでなく、広寒楼苑の歴史についても軽く触れておきましょう。
広寒楼苑は、「広寒楼」という楼閣を中心とした朝鮮様式の美しい庭園。今から600年ほど前に建てられた楼閣から始まり、後にその美しさから月の国の美女が住むという宮殿を意味する「広寒楼」と名付けられました。この広寒楼は韓国4大楼閣に数えられます。慶長の役(1597~1598)で一度焼失しましたが、1683年に再建されたものが現在の姿です。
このような美しい名前が付けられた建物ですが、日本統治時代には裁判所(2階部分)や刑務所(1階部分)として使われたという経歴も。
その痕跡は1階の柱に見ることができます。気になる人は探してみてくださいね。
広寒楼の前には池と石造りの烏鵲橋(オジャッキョ)が見渡せます。この光景、韓国ドラマ好きならピンとくるはず!王や王妃、恋人たちが歩くシーンによく使われているのがこの烏鵲橋なんです。
ちょうど広寒楼の反対側から撮影するとそれっぽい写真が撮れますよ。
どんなドラマが撮影されたかというと、『100日の朗君様』、『赤い袖先』、『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』、『屋根部屋のプリンス』、『王女の男』と、挙げればきりがありません。『恋慕』のロケも行われたとか。
人気スポットで常に人がいますが、人の途切れたタイミングを狙ってぜひ韓服姿で撮影してみてください!
DATA
広寒楼苑
所在地:全羅北道 南原市 蓼川路 1447
電話:+82 63-625-4861
アクセス:南原駅からタクシーで約6分、高速バスターミナルからタクシーで約8分
Web:南原市 広寒楼苑
『ミスター・サンシャイン』のロケ地・旧書道駅
続いてはイ・ビョンホンssiの『ミスター・サンシャイン』のロケ地となった旧書道駅へ。こちらは市街地から少し離れているので、タクシーで向かいましょう。
廃線となり、現在は使われていない駅舎が残ります。韓国ドラマ好きには『ミスター・サンシャイン』のロケ地と言ったほうが伝わりますが、現地では小説『魂火』の舞台と言ったほうが伝わるかもしれません。
ドラマの中で登場した数々のシーンが目の前に広がり、「ドラマ、もう一度見てみよう」という気にさせられますよね。
廃線になっているので線路で記念撮影するカップルが多数。駅舎の中にはドラマ撮影に関するパネルも展示されていますよ。
DATA 旧書道駅 所在地:全羅北道 南原市 書道里 130-1 アクセス:南原駅から直線距離で8Kmほど北にあるため、タクシー利用がおすすめ
南原で楽しみたいグルメ
旅では現地のグルメが楽しみのひとつ。南原ではチュオタン(どじょう汁)や南原黒豚などが有名。中でも智異山で採れた多彩な山菜のナムルはここでしか味わえない地元グルメ!
写真にあるだけでも17種類もの山菜が使われています。味付けを変えて皿数が多いのではなく、それぞれが違う種類の山菜だというのですから驚きです。店内に山菜の写真と説明が書かれているパネルがあったので、翻訳アプリで撮影してみたら「蟻の喘ぎ」などと意味不明な翻訳がなされたので諦めました(笑)。山菜なので特殊用語みたいなもんですね。翻訳アプリには酷というものです。
韓国に住んでいる人に教えてもらったところ、それぞれ、関節リウマチや関節痛、喘息、血圧調整、解毒などに効果があるということが書かれているようでした。
お肉やコチュジャンが入っていない精進料理のようなビビンバです。美味しいお肉やキムチ、連日の暴飲暴食で酷使した胃には、智異山の恵みが染みわたります(でもやっぱりキムチ乗せちゃう)。優しい味は日本人の好み間違いなしですね。
DATA 심원첫집 所在地:313 Sinchon-dong, Namwon-si, Jeollabuk-do, 韓国 電話:+82 63-632-5475 アクセス:広寒楼苑よりタクシーで約10分
次の旅は南原に出かけてみよう
日本から一番近い海外、韓国。ソウルや釜山などの大都市を訪れたことは何度もあっても、地方都市はまだ訪れたことがない人も多いのではないでしょうか。アクセスもWebや翻訳アプリを駆使すれば意外と簡単なことがわかりました。
次回の旅ではぜひ南原の魅力を発見しに足を延ばしてみてくださいね!特に韓国ドラマロケ地巡りをしている人にはおすすめです!
韓国への旅行予約はこちら!
韓国行き航空券の予約はこちら! |
---|