アンコールワット遺跡群で有名なカンボジア。
実はカンボジアは、コロナ禍以前から入国にアライバルビザが必要だった国。とはいえ、手続きが面倒なのかな?と思われがちですが、そんなことはありません。アライバルビザという空港で申請・承認される簡単なビザで入国が可能です。
また、2023年1月からは、アライバルビザ他全てのビザが、オンラインで事前に取得できることになり、「e-Visa」としてイミグレーションカウンターで提示すれば入国できるようになりました。
空港でのアライバルビザは空港で待つことになるので、少しでも早く入国したい場合は、事前に「e-Visa」を取得することをおすすめします。
首都プノンペンの発達にも目を見張りますが、特にアンコールワットを有するシェムリアップはどんどんおしゃれな町に変貌中。滞在を楽しいものにしてくれます。今度こそ憧れのアンコール遺跡を巡りに出かけましょう。
カンボジア最新入国方法・準備編
首都プノンペンは、ひと昔前のカンボジアを知る人ならだれもが驚く大都市へと変貌するなど、カンボジアは近年様々なインフラが整いつつあります。アンコールワットを有し、旅人の集まる場所として有名なシェムリアップはパブストリートを中心におしゃれな町へと変貌。
新型コロナウィルス感染症による入国制限は東南アジアで2番目に解除が早かったカンボジア。完全にコロナ禍以前と同じ入国が可能です。
カンボジアは一度は見たい遺跡と誰もが讃えるアンコールワット、アンコールトムを始め、誰もが心奪われる遺跡群や、「天空の遺跡」と称されるプレアヴィヒア寺院など、世界遺産登録の東南アジア屈指の素晴らしい遺跡を有しています。
また、タイやインドネシア、マレーシアと比較するとまだまだ知名度はありませんが、カンボジアには美しいビーチもあり、欧米人のリゾート客の姿も。これから有名になる秘密のビーチが見つけられるかもしれません。
2023年12月22日現在、日本からカンボジアへ旅行する場合はどうすればよいのか、詳しく見ていきましょう!
カンボジア入国には何の準備も必要がありません。
「あれ?ビザが必要でしょ?」という方もいると思いますが、観光での入国の場合、アライバルビザという到着時に申請するタイプのものになるので、事前準備は証明写真を撮影するだけ。
パスポートを確認する
カンボジア滞在のための、パスポート残存期間はカンボジア入国時に6か月以上必要です。
前述したアライバルビザは、パスポート1ページ分を使うので、残り少ない方は注意!「e-Visa」で事前申請する場合も、イミグレーションで提示した際、イミグレーション職員が許可するページが必要。
航空券の手配
日本からのカンボジアへの直行便はありません。
バンコク・ベトナムの主要都市軽油、韓国のソウル・香港などを経由してカンボジアに入国することになります。
カンボジアへの経由便数はまだ完全にコロナ禍前に戻った、という状況にはありません。
もともとバックパッカーが多かったため、個人手配で旅行する人の多くは、とりあえず他国に飛んで、そこからその日一番安い便でカンボジアへ行く、という人が圧倒的に多い国でもありました。
「長期旅行ではないし、そこまで旅慣れた旅行ができない」という人は、経由便として確実にカンボジアに飛べる便を押さえるか、旅行会社のツアーを予約した方が良さそう。
カンボジア観光ビザの取得準備
カンボジアはたとえ短期の観光での入国であってもビザが必要。ただ、観光ビザの申請はとても簡単で、短期間で申請がおります。
2つの取得方法があるので、お好みの方法で取得しましょう。
ただし、取得方法により、ビザ代は異なります。
空港で取得するアライバルビザ:30USドル
事前申請の観光ビザ:30USドル+手数料6USドル=1人36USドル
円安なので6ドル、結構痛い!そんな方はアライバルビザがおすすめ。
また、グループ旅行で一人でもアライバルビザにする、という人がいた場合、その人を待つ必要があるので、グループ旅行の場合は事前申請のe-Visaにしたほうが後腐れがないと思います(笑)。
カンボジアアライバルビザ取得方法
カンボジアのアライバルビザは空港で到着後に申請できるビザです。
以下の種類が取得可能ですが、いずれも有効期限は30日以内。アライバルビザの申請書は空港の到着したエリアで受け取れます。どちらにしてもビザがないと入国できないので、いやでも申請書は受け取ることになるのでご安心を。
ただし記載は全て英語です。英語に自信がない場合は、スマホなどの辞書機能を活用しましょう。
◆ 観光査証(査証シールT)
最長30日。一般の旅行者はこちらを取得。就労は認められません。
◆ 就業査証(査証シールE)
視察・セミナー参加など、観光以外の滞在。カンボジア出張で最長30日以内の方はここに当てはまります。
◆一般ビザ
仕事や長期滞在でカンボジア入国する方で、後から期間の延長をすることを目的としたビザ。有効期限は30日間で、いきなり何もせず長期滞在できるわけではないので注意。延長申請しなければ30日で滞在期間は終了です。
準備する物
証明写真
アライバルビザの申請書には、証明写真を貼る必要があります。サイズは4cm×6cmが推奨されます。このところ証明写真なんて撮影していなかった、という方は撮影も準備の一つ。
一部「顔写真は不要だった」とする説明もありますが、運用方法が確実ではないので、念のために準備しておきましょう。
アライバルビザを空港で取得する場合、USドルの現金を日本で用意
カンボジアの空港のビザ発給カウンターではクレジットカードは使用できません。
観光で入国する場合、ビザ代は30USドルなので、入国前にUSドルの現金が必要になります。
実はUSドルはカンボジアの市街地の両替所で両替する方が日本よりお得ですが、入国前に必要ということで、日本で準備しておく必要があります。
カンボジア通貨はリエル。ただしよほどのローカルエリアの屋台や商店でない限り、USドルが当たり前のように使われています。以前使えなかったドルを取っておいたという人は、ここぞとばかりに使えます。ただし戻って来る1ドル以下のおつりはリエルです…。
オンラインでの取得方法(e-Visa)
申請からビザが届くまでは3営業日以内。土日やカンボジアの祝日を挟むともっと長い場合があるので、余裕をもって申請しましょう。
準備する物
・パスポート
・顔写真のデータ(JPEGまたはPNG/2MB未満)
※証明写真ではなくスマートフォンで撮影した顔写真(全身、誰かと一緒に撮影した画像、加工した画像など顔がわかりづらいものはNG)でも可能
・パスポートの顔写真ページを撮影した画像データ(JPEG・PNG・PDF/2MB未満)
・ホテルの予約確定書※必須ではありませんがアップデートする項目があります
・クレジットカード
申請手順
①カンボジア外務省の運営するe-Visa申請サイトへアクセス⇒Kingdom of Cambodia e-Visa▶
サイト右上の言語切り替えバーで日本語変換が可能です。
②スパム対策のセキュリティ暗証入力後、パーソナルデータを登録。
まずはパスポートの顔写真ページを撮影した画像データと顔写真の画像データをアップロード
名前・電話番号・e-mail・性別・生年月日・国籍・出生国・住所・カンボジア訪問時の住所など必ず英語で(半角)質問事項に答えていきます。
③パスポートの情報を入力
④ビザの種類を選択(ビザタイプは「Visa T 36$」を選択)、入国する日や入国する空港を記入または選択。滞在するホテルの予約確定書のアップロード。予約確定書は必須ではありません。
⑤確認
⑥支払い
入力内容の確認を終えると、支払い画面に切り替わります。
クレジットカードで36USドルを支払います。決済後にメールが届きます。
⑦3営業日以内に申請したメールアドレスにカンボジア外務省からメールが届きます。ビザが添付されているので、内容を確認し、問題がないようであればプリントアウトします。
(推奨)海外旅行傷害保険の加入
新型コロナウィルス感染症の行動制限はなくなりましたが、海外旅行傷害保険への加入をしておく方が安心です。カード付帯の海外旅行傷害保険は、新型コロナウィルス感染症も対応している場合もあるので確認を。
入国制限がなくなったとはいえ、ウィルスが消えたわけではなく、感染すると高熱出る上にひどい倦怠感です。体調が悪くて動けず空港に向かえなくなる人も実際にいます。違う便の飛行機の手配や延泊代もフォローしてくれる保険は心強いです。
また、カンボジアは治安が良いとは言えません。万が一、盗難に遭った場合や、空港でのロストバゲージも海外傷害保険なら対応可能です。ただし盗難は被害届、ロストバゲージは紛失証明、入院の場合は領収書が必要。
カンボジア最新入国方法・出発当日編
いよいよカンボジアへ向けて出発!
日本の空港でのチェックインは、パスポートと往復の航空券、e-Visaの確認のみでスムーズです。
USドルの準備を
前述通り、空港で入国時にアライバルビザを申請する場合は、入国前に現金30USドル必要。そのついでに空港でカンボジアで飲食代や交通費に使うUSドルを両替するなどしておきましょう。
日本の空港ではカンボジアの通貨、リエルへの両替ができないので、ドルをカンボジア現地で両替することになります。
機内で
カンボジア行きの機内では、入国カードと税関申告書の2枚のカードを配布されます。
記入は英語です。また機内で書けるようにペンの準備を忘れずに。
睡眠中で受け取り忘れた場合も慌てずに。到着した際、空港でもらえます。
カンボジア到着!入国手順
飛行機を降りたら、アライバルビザを申請する人と、e-Visa取得済みの人の入国が異なります。なお、どちらもイミグレーションから入国する際、片道の航空券だけでは入国させてもらえない場合があります。
アライバルビザも観光用のe-Visaもあくまで「観光のための短期旅行」の許可を得たものになります。本当に観光なのか、疑われてしまうからです。
必ず往復の航空券を取って、イミグレーションで提示できるようにしておきましょう。
1.アライバルビザを取得する場合
飛行機を降り、空港の到着ホールに入ったらビザ発給カウンターの列に並ぶ
↓
申請書を英語で記入。準備してきた写真を貼る
↓
空港職員にパスポートを渡し、質問に回答する
※会話は英語。滞在日数や滞在ホテルを聞かれる程度
↓
30USドル(アライバルビザ料金)を支払う
↓
名前が呼ばれたらパスポートを受け取る
↓
自分のパスポートかどうか確認。ビザの名前・パスポート番号・日付は絶対に確認しておきましょう
↓
イミグレーションでパスポート、アライバルビザ、帰りの航空券を提示して入国審査
↓
飛行機に預けたトランクなどをピックアップ
↓
税関に税関申告書を提出
↓
空港の外へ
2.e-Visa取得済みの場合
イミグレーションでパスポート、e-Visa、帰りの航空券を提示して入国審査
↓
飛行機に預けたトランクなどをピックアップ
↓
税関に税関申告書を提出
↓
空港の外へ
カンボジアから日本への帰国
日本国籍者の日本帰国は、コロナ禍前よりスムーズになりました。
準備が必要な物は唯一税関申告のみ。2つの方法があります。
①ビジットジャパンウェブ(Visit Japan Web)での税関申請&空港の電子申告端末で申告
②機内で申請用紙を書き、空港の有人カウンターの列に並び税関申告を済ませる
Visit Japan Webで税関申請する場合
Visit Japan Web(ビジットジャパンウェブ)は日本政府が推奨している訪日外国人が入国・税関・免税ができる申請システムです。
日本国籍者は新型コロナウィルス感染症の検疫に使っていましたが、2023年12月22日現在は、税関申請・申告だけの利用となります。
Visit Japan Webで税関申請するメリット
①一度アカウントを作れば個人情報の登録は不要。ただしパスポートの期限切れなどには、内容修正を
②家族旅行なら代表者が同行する家族分の申請・申告もまとめて可能
③日本出発前に登録可能。航空券の情報を入れる必要があり、航空券を購入してからの登録となります。
事前に準備する物
・スマートフォン(アカウント作成時の暗証番号などを自動的に表示できるため、帰国時に使うスマホにしておくことをおすすめします)
・パスポート
・航空券
Visit Japan Web(ビジットジャパンウェブ)登録方法
デジタル庁公式サイトの「Visit Japan Web(ビジットジャパンウェブ)」の特設サイトから入ります。
アクセスはコチラ⇒Visit Japan Web▶
移動したら「今すぐ登録する」をクリック。
- アカウント作成
- 利用者情報の登録
- 旅程の登録
- 税関申請についての情報登録
これからも利用するアカウント作成や利用者情報がすんでしまえば、旅程や税関申請の内容はとても簡単です。詳しい入力方法は以下の記事で実際に使って解説しています。これさえ読めば入力は簡単なので、海外旅行を計画中の人は必ず読むようにしてくださいね。
日本到着後は?
日本国籍者の入国はパスポートを自動ゲートに読み込ませるだけ。わずか10秒程度で入国できるようになりました。
あとはサーモカメラが設置された検疫を通り(発熱をチェックすることで新たなウィルスの流入を監視)手荷物受取りへ。ターンテーブル近くにある電子申告端末にVisit Japan Web登録で得られるQRコードを読み込ませます。
そのことで、有人の税関カウンターの列に並ばずに、自動ゲートから空港の外に出ることができます。
Visit Japan Webで税関申請・申告を行わない場合
機内で配布される税関申告書を記入します。
もし受け取り忘れたら、手荷物受取のターンテーブルの近くに税関申告書が置いてあるので安心してください。
入国から手荷物受取迄はVisit Japan Webで税関申請をした場合と同じです。
手荷物を受け取ったら有人の税関カウンターに並び、職員に申告します。
この税関の有人カウンターは、海外の長期休暇(春節・中秋節、クリスマス休暇)、日本のゴールデンウィーク、夏休み、年末年始は大変な混雑で、列が長く続きます。空港から先、まだ移動があるという人はVisit Japan Webの税関申請を強くお勧めします。
もう簡単にカンボジア旅行ができる!
いかがでしたか?カンボジアは観光による旅行でもビザ申請が必要ですが、最低限の申告で終了するため簡単です。2024年は世界遺産アンコールワットを見に、カンボジアに出かけてみませんか?
カンボジア旅行の予約はこちらから!
カンボジアの航空券予約はこちらから! |
---|
2名の海外旅行はツアーの方が安いことも
いつもは航空券を買ってホテルを手配して旅行するという人も、航空券やホテルがコロナ禍前より上がっている今は、ツアーという選択肢もあり。特に2名の旅行はかなり安いツアーが設定されていることも多いんですよ!ただしひとり旅の場合は一人部屋追加料金で高くつき、航空券やホテルを自分で手配した方が安く上がります。3名の場合はエクストラベッドは誰が寝るあるあるにぶつかりそう(笑)。
2名で旅行を考えている人は、カンボジアツアーを予約しても良いかも。初めてカンボジアに行く人や、プノンペンとシェムリアップを周遊するけど不安だとか、なるべく楽したいなんて人も便利。