007 No Time To Die(ノー・タイム・トゥ・ダイ)が10月1日から日本全国の劇場で公開!東京ではちょうど緊急事態宣言が完全解除された劇場公開となり「さすがボンド」と感心するほど日本は映画館に足を運びやすいタイミングでのスタートになりました。
記事では映画のモデルとなった撮影スポットとあわせて、作品の見どころをご紹介。(妄想話も交えつつ)ジェームズ・ボンドが見た景色、世界を一緒に見てみましょう。
目次
007ノー・タイム・トゥ・ダイの見どころ
6代目ジェームズ・ボンドとして愛された俳優ダニエル・クレイグは、本人主演のシリーズでは5作目となる『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を最後に、ボンド引退を公言しています。
カーチェイス
言わずもがなカーチェイスはボンド映画の代名詞です。ただ、今作では“鬼気迫る死闘の追いかけっこ”というよりは、ボンドジョークが盛られたユーモアに溢れたカーチェイスに見えました!「やっちゃってんなあ!」と突っ込まずにはいられない場面が多い気がしたのは私だけ?
さらには本作ではスタイリッシュなアストン・マーティンだけでなく、“ファミリーカー”まで運転しちゃいます。まだ映画をご覧になっていない方はお楽しみに。
旧友との再会
また、旧友との再会にも注目です。今回でダニエル最後の出演とされるだけあって、これまでの作品のストーリーへ想いを馳せるような場面もちらほら。次に進むべく過去にきっちり落とし前をつけることが、映画全体のテーマになっています。
007ノー・タイム・トゥ・ダイ海外ロケ地チェック
作中ではボンドが(いつものごとく&なんやかんやで)MI6業務に追われ、様々な国を飛び回ります。映画を見て「ボンドが見た、あの、ふつくしい、景色は、一体どこなんだ!?」と気になった方も多いのでは?
今のコロナ明け前の時期がゆえか、ところどころ垣間見たベタな演出でさえも、海外に行きたい欲を掻き立てられましたよね〜!
「ノー・タイム・トゥ・ダイ」のもうひとつの見どころとも言える、撮影地・ロケ地のモデルとなった各国の美しいスポットをチェックしてみましょう。
イタリア マテーラ (Matera)
くすみがかった白壁の建物が軒を連ねる旧市街地の光景は、イタリア南部のマテーラで撮影されました。神秘的だけれど、どこか懐かしさが漂う田舎町のような風景が広がっています。
予告編公開時から、ひときわ魅力を放っていたスポットですね!
実はマテーラは世界文化遺産に登録されている貴重な観光地。「7000年以上におよぶ歴史ある景観が素晴らしく、気品高い画を撮影できた。劇中では『ゴールドフィンガー(1964年)』に引けを取らない見事なカーチェイスを披露します」とSFX(特殊効果)監督も大絶賛!
撮影エピソード
マテーラは渓谷の斜面の岩を掘って造られたエリアで、地面の石畳がとても滑りやすいのが撮影時の課題でした。カーチェイスのスタントマン曰く、スピードを出しきれるかアクションに不安があったと話しています。
そこで、最終的には(まさかの)コーラを路面に吹きかけて上手くドライビングできるようにしたそう。こちら総額5万ポンド(760万円)相当のコーラを世界遺産の地にかけちゃってます・・・さすがボンド映画。
イタリア・マテーラの「ノー・タイム・トゥ・ダイ」のロケ地は、シーン別のロケ地巡り完全ガイドの記事があります。マテーラのご近所に住むライターさんが、完全ガイドしてくれました!この記事をチェック!
DATA
所在地:マテーラ, イタリア
公式サイト:イタリア政府観光局(バジリカータ州:マテーラのエリア)
ジャマイカ ポート・アントニオ(Port Antonio)
イタリアでの沙汰から5年の時が経ち、ボンドはMI6から離れてジャマイカのポート・アントニオでひっそりと暮らしていました。
映画で出てきたボンドハウスは、ポート・アントニオの海辺に一時的に建てられた特別な家で撮影されたとのこと。高級スパリゾートのような素敵空間が印象的でした。
たしかに、南国でゆる〜く生活したい退役スパイたちには最高の環境です。
相反して旧友のフェリックスと再会する混沌としたネオン街には、多種多様な人種が集まり、異国感をムンムンと漂わせています。
ジャマイカはボンド映画ゆかりの場所
ジャマイカが舞台のボンド映画はいくつかあり、『ドクター・ノー(1962年)』もそのひとつ。また、007の著者であるイアン・フレミングもジャマイカに別荘を所持していました。現在、イアン邸はプライベートで貸し切ることもでき、世界各地からツアー客が訪れる人気スポット。意外にもボンドと縁のある場所なのです。
DATA 所在地:Port Antonio Jamaica 公式サイト:ジャマイカ政府観光局
キューバ キングストン(Kingson)
ポート・アントニオで依頼を受けたボンドは次にキューバへ向かい、前回4作目で死闘を繰り広げた悪の組織「スペクター」の“親玉バースデーパーティ”に潜入します…。
が!!
キューバのシーンの大半はロンドンのスタジオ、一部はジャマイカのキングストンで撮影されています。なんだかそれっぽい南米の雰囲気に見とれていましたが、映画の中だけの架空のスポットでした。これはちょっぴり残念ですね。
キュートでお茶目なボンドガールはキューバ限定
キューバ諜報部員を演じたアナ・デ・アルマス自身もキューバ出身。初のボンド作品出演に対し、インタビューでは「物心ついた頃からダニエルのボンドを見て育ったので、まさか自分が映画に出られるなんて本当にびっくりした!」と回答。
また、当初の台本にはアナのポジションは存在しなかったらしく、アナのために脚本家がキャラクターを立てて、セリフを作ったそうな。大胆不敵でお茶目なニューボンドガールをお見逃しなく!
イギリス ロンドン( London)
その後、キューバで開催されたスペクター会での事の真相を突き止めるべく、MI6本拠地のロンドンへ戻るボンド。久しぶりにM、マネーペニーやQと再会し、おなじみのボンド時計やらを入手します。
MI6はほぼスタジオにて撮影していますが、外観〜MI6内部へ入る際にはイギリスの政府関係施設が集まるホワイトホール付近のカット。ボンドがMと外で会って話をするシーンは、ロンドンの中心地から少し離れたハマースミス橋前です。ハマースミス橋は損傷箇所が判明してから現在まで、交通規制しています。気軽にボンド気分で記念写真も撮れそうですね!
案外、ロンドン郊内でも移動しながら撮っているので、街散策がてらボンドの聖地巡りもおすすめです。
DATA ・所在地1:ハマースミス橋 5E Lower Mall, London W6 9XF ・所在地2:ホワイトホール Horse Guards Ave, London SW1A 2ET 公式サイト: 英国政府観光庁(ロンドンのエリア)
ノルウェイ ニッテダル( Nittedal)
ロンドンでのとある事情聴取をきっかけに、元恋人マドレーヌと再会を果たしたボンドは、続いて彼女の実家へ行くことに。冒頭、マドレーヌが子どもの頃に両親と暮らしていた家として登場。そこに日本の能面を被った、因縁の悪役が現れる序盤のシーンは、あのお面が怖くて、筆者はしっかりスクリーンを見ることができませんでした…和のお面って捉え方次第では不気味に見えますよね。悪役にはピッタリです(泣)。
場所はニッテダルという、ノルウェイの郊外。まさしく人里離れた、森の中の隠れ家。そばには、冬になると氷結して、パキパキっと簡単にヒビ割れしそうな(不穏しか感じない)大きな湖。
ここでマドレーヌの人生を揺るがす出来事が・・・
ニッテダルはアクセスがいい
ーえ、ニッテダルを巡って何するの(真顔)?
いくらボンドが大好きだからって、こんな山奥までわざわざ行くのはちょっとな〜と懸念された方、ご安心ください。ニッテダルは首都オスロから車・電車でたった30分ほど。思いのほかアクセスが良く、筆者はマドレーヌ一家がこの場所を選んだ理由を察しました。
DATA 所在地:ニッテダル, ノルウェー 公式サイト: オスロ観光協会
スコットランド ケアンゴームズ(Cairngorms)
本作では何度かカーチェイス対決があり、スコットランドのハイランド地方でもバッチバチの逃走劇を披露しています。ロケ地は、イギリス内で最も広い敷地面積を誇るケアンゴームズ国立公園です。
束の間の通り道ではありましたが、ラガン湖で撮影されたカーチェイスも見応え大。ダルウィニーの雄大な山岳を背景にボンドカーが何台もの車を逃げ交わしていきます!
撮影エピソード
撮影中は国立公園内にあるアビモアの民宿で、総勢100数名が寝泊まりしていました。もちろんダニエルもその一人。ちょうどダニエルが宿泊していたホテルで婚前パーティのガールズたちと鉢合わせになり、一緒にパーティを楽しんだというエピソードも(笑)。ガールズたちには人生における最高のサプライズだったはず。
DATA 所在地:ケアンゴームズ, スコットランド 公式サイト: 英国政府観光庁(スコットランドのエリア)
デンマーク フェロー諸島 (Faroe Islands)
最後に!!!
ボンド映画ではやはりヴィランズ(悪役)が欠かせません。彼らの特徴はひとえに「ちょっと性格に難癖あり」でしょうか。そこを上手く捉えて演出された、ヴィランズの住処も映画の見どころです。
以降、予告編までの情報ですが、少しネタバレになりますので注意してください。
ラミ・マレック演じるボンド史上の最凶の敵、サフィンが居た毒草ファームはデンマークのフェロー諸島にあります。ロケーションマネージャーによると「フェロー諸島にあるサフィンの隠れ家は、CGも入れながら背景をつなぎ合わせて造られたもの」なので、ロケ地としてはあくまで外観の断崖絶壁の風景に使用されています。
フェロー諸島へは、パリやバルセロナなどヨーロッパの各都市からフライトが出ています。時間に余裕のある方はフェリーで訪れてみるのもあり。圧巻の大自然を感じながら、ボンドが最後に眺めた景色を拝んでおきましょう。
DATA 所在地:フェロー諸島, デンマーク 公式サイト: デンマーク外務省・大使館(フェロー諸島のエリア)
ラストシーンは所在地は日本ゆかりのあの場所か?
ロケ地はデンマークですが架空のこの島の所在地が「日本とロシア間で第二次世界大戦中に領土問題となった島」と映画中のセリフで出てくることに衝撃!ボンドとMI6のQとMとのやり取りを聞いていれば、サフィンの隠れ家がどこにあるのか日本人ならすぐわかる設定です(むしろ日本人とロシア人しかピンとこないかも)。
また、MとQ、そしてボンドの必死のやり取りの中に、いつの間にかアメリカが介入してくるところも、日本らしい感が漂います。ダニエル演じるボンドのラストシーン直前に嫌というほど出てくる「日本」の言葉。日本人なら嬉しいやら悲しいやらです。
ボンド作品でこれまでも何かとストーリー展開に絡んでくる日本。次回7代目ボンドの映画ロケ地もまた期待ですね。
007聖地巡り!ジェームズ・ボンドの気分で世界旅行へ
本来の公開日から1年半を経たまさに新型コロナウィルスに翻弄された007『ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time To Die)』。長らくお預け状態で、世界中のボンドファンが待ちわびた劇場公開となりましたが…映画鑑賞後は、本当にこれで“ダニエルボンド”とは会えないのかと寂しい気持ちに。
コロナの状況も鑑みた公開日程ではあったけれど、この焦らし期間が無ければもっと虚しさが募っていたかもしれません。
映画を見終わるなり、ダニエルボンドロスに陥っている6代目信者の皆さま、お察しいたします。
まあ、そうは言っても!俳優ダニエル・クレイグご本人が生きている限り、いつかボンド作品にカメオ出演してくれるのではと筆者は期待していますけどね(大声)!!!
コロナが明けたら、記事を参考にぜひボンドの足跡を辿ってみてくださいね。
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