SMBCモビットの審査を通過して、実際に借り入れが可能になったとしても、返済に負担を感じている状態では安心してサービスを利用できません。
「実際に融資してもらえるか」などの借り入れる際の疑問がフォーカスされがちですが「返済」を理解することで、よりサービスを利用しやすくなるのです。
この記事では、SMBCモビットにおける返済で失敗しないポイントや、返済が滞ってしまったときの対処法などに触れながら総合的に解説します。
この記事でわかること
- SMBCモビットの具体的な返済方法
- SMBCモビットの返済で失敗を防ぐためのポイント
- 返済が遅れる場合の対処法
SMBCモビットの返済方法
大手消費者金融として多くの方に利用されている「SMBCモビット」は、多種多様な返済方法を用意することで利用者の「返済」に対する満足度を高めています。
各種返済方法について、深掘りして見ていきましょう。
提携ATM
銀行・コンビニ・駅などに設置されている提携ATMにて返済する方法です。
提携ATMで返済する場合の操作方法(※)は以下となります。
- 提携ATMのメニュー画面から「その他のお取り引き」を選択
- 「クレジットカード」を選択してカードを挿入する
- 「ご返済」を選択
- 手数料に関する説明が表示されるため「確認」を選択
- 暗証番号を入力して「カードローンのご返済」を選択
- 紙幣投入後に、画面表示された金額を確認。一致していれば「確認」を選択
※ATMによって手順が異なる場合があります
銀行振込
現在利用している金融機関口座から、SMBCモビット指定の銀行口座へ振り込みを行うことで返済する方法です。
振込返済するときの振込先口座は、利用者一人ひとり個別に返済専用口座が用意されています。
以下手順で振込口座確認が可能です。
スマホアプリの場合
- アプリを起動して、会員専用サービス「Myモビ」にログイン
- 「その他手続き」をタップする
- 「取引状況照会」をタップする
- 振込口座が確認できます。
PCサイトの場合
- 会員専用サービス「Myモビ」へログイン
- 「利用状況照会」をクリック
- 振込返済口座の確認ができます。
口座振替
SMBCモビットの口座振替の引き落とし日は、毎月5日・15日・25日・末日のいずれかから、自分の都合のよい日を選ぶことができます。
返済に失敗しないためにも、給料日後の日にちを選ぶとよいでしょう。
また、口座振替は1円でも足りないと引き落としされません。返済日の前日までに返済額以上の金額を返済用口座に用意しておきましょう。
三井住友銀行と三菱UFJ銀行の引き落としは、日付けが変わるとすぐに返済額が引き落とされます。
三菱UFJ銀行の場合は、その時点で引き落としができなくても、返済日の19:00までは随時引き落としが行われます。
しかし、最終引き落としの時間を過ぎると延滞になるので、当日入金するときは、できるだけ早い時間に入金しましょう。
三井住友銀行の場合は、基本的に引き落としは2回行われます。0:00と24:00に引き落とされますが、三菱UFJ銀行のように随時引き落しがあるわけではありません。
インターネット返済サービス
会員専用サービス「Myモビ」内からインターネット返済サービスを利用して返済が可能です。
Pay-easy(ペイジー)を利用するため、利用者が所有しているインターネットバンキングの銀行口座を指定して、オンラインで支払いを行います。
利用回数は月10回までと制限されていることから、繰上げでの返済を頻繁に行う方は注意しましょう。
スマホATM取引
モビットカードを使わずに、スマートフォンアプリ上で認証を進めることで「入金」「出金」が可能です。
24時間いつでもどこでも全国のセブン銀行ATMまたはローソン銀行ATMにより、自身のタイミングで取引ができます。
以下に、セブン銀行ATMでスマホATM取引を利用する例を紹介します。
セブン銀行ATMでスマホATMを利用する流れ
- 【セブン銀行ATM】操作画面で「スマートフォンでの取引」を選択
- 【スマートフォンアプリ】SMBCモビットアプリを起動して「スマホATM取引」→「ご入金(返済)」を選択
- 【スマートフォンアプリ】「認証画面へ」をタップして、セブンATMに表示されたQRコードを読み取る
- 【スマートフォンアプリ】QRコード読み取り完了後、アプリ上に4桁の企業番号が表示される
- 【セブン銀行ATM】ATMのQRコード表示画面右下の「次へ」を選択
- 【セブン銀行ATM】4桁の企業番号、暗証番号を入力して返済する金額を投入する
ポイントでの返済
会員専用サービス「Myモビ」内にあるTポイントサービスから返済が可能です。
以下の手続きでポイント返済が可能です。
- 契約手続き完了後に、会員専用サービス「Myモビ」→「Tポイント利用手続き」へ進んで、ポイント利用手続きを行う。
- Tポイントを使って返済する手続きを進める
・パソコン版の場合:トップページ→「Tポイントを使って返済」リンクを選択
・アプリ版の場合:「Tポイントサービス」→「Tポイントを使って返済」を選択 - 利用ポイント数を入力して「確認」ボタンを選択
- 確認画面でポイント数をチェックした後「Tポイント返済実行」ボタンをクリックする
SMBCモビットの返済日は選べる
SMBCモビットでは返済日を「5日・15日・25日・末日」から自由に選択することが可能です。
また、休日が重なった場合などの返済日は以下のようになります。
・選んだ返済日が土日の場合:翌営業日である月曜日が返済日
・月曜日も祝日の場合:翌日の火曜日が返済日
給料日の場合は、指定日から前倒しになる場合が多いですが、SMBCモビットの返済日は後ろにズレることを頭に入れておきましょう。
SMBCモビットの月々の返済額はいくら?
SMBCモビットの月々の返済額は、借入後残高スライド元利定額返済方式で決まります。
【借入後残高スライド元利定額返済方式とは】
月々の返済額が最終借入後残高に応じて決まる返済方法のこと
SMBCモビットでは、以下の表のとおり、最終借入後残高に一定の割合をかけて毎月の返済額が決定されます。
借入後残高スライド元利定額返済方式返済額の計算方法
最終借入後残高 | 返済額 | 返済回数 |
---|---|---|
30万円以下 | 最終借入後残高×3.66% (1,000円未満切り上げ) | ~36回 |
30万円超 100万円以下 | 最終借入後残高×2.56% (1,000円未満切り上げ) | ~60回 |
100万円超 200万円以下 | 最終借入後残高×2.03% (1,000円未満切り上げ) | ~78回 |
※実質年率が15%以上の場合
<返済額の計算例>
たとえば、50万円(実質年率18.00%の場合)が最終借入後残高であれば、以下のような計算で返済額がわかります。
50万円 × 2.56% = 12,800円 → 13,000円(1,000円未満切り上げ)
また、最終借入後残高に対する一定の割合は、実質年率によって異なりますので、注意してください。
最終 借入後残高 | 実質年率が15%以上 | 実質年率が9.8%以上15%未満 | 実質年率が4.8%以上9.8%未満 | 実質年率4.8%未満 | 返済回数 |
---|---|---|---|---|---|
30万円以下 | 3.66% | 3.47% | 3.22% | 2.96% | ~36回 |
30万円超 100万円以下 | 2.56% | 2.37% | 2.11% | 1.85% | ~60回 |
100万円超 200万円以下 | 2.03% | 2.00% | 1.74% | 1.47% | ~78回 |
最終借入後残高は、次の返済日の2~3日前までの利用が反映されます。追加で借り入れをした場合は、返済日前に借入残高の確認をして返済額を間違えないようにしましょう。
借入残高は、フリーダイヤルに電話するか、公式サイトの会員専用サービス「Myモビ」のページで確認することができます。
また、2022年9月26日以降に契約した場合であれば、公式サイトの「SMBCモビット|毎月のご返済額」で返済額を調べることが可能です。
SMBCモビットの返済できる時間帯は?
SMBCモビットで返済できる時間帯は、以下のとおりです。
返済方法 | 返済できる時間帯 |
---|---|
口座振替 | なし(自動振替のため) |
提携ATM | 各社提携ATMで指定されている営業時間 |
振込返済/ インターネット返済/ スマホATM取引/ ポイント返済 | 24時間365日 |
もしも返済期日が差し迫っている場合に、返済方法別に何時までに入金すればよいかを以下にまとめます。
返済方法 | タイムリミット |
---|---|
口座振替 | 原則として返済日前日までに入金 |
提携ATM | 提携ATMの営業時間内 |
振込返済 | 基本的に当日15時まで |
(1)口座振替のタイムリミットは前日
「当日でも銀行が開く前までに入金すれば間に合うのでは?」と考える方が多いですが、銀行によって口座振替の引き落とし時間は異なります。
そのため、前日に入金しておくことで確実に返済が可能です。
(2)提携ATM返済の場合は営業時間内でOK
提携ATMの場合、原則としてATMが営業している時間内であれば当日返済が可能です。
コンビニATMなどは基本24時間稼働していることから、返済を忘れていたときにも役立ちます。
(3)銀行振込のタイムリミットは15時
多くの銀行では15時を締め切りとして、残りの処理を翌日に回すことも珍しくありません。
ただし「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」の24時間即日振込を利用すると「時間外」「休日」に入金を行っても、例外的に入金日にさかのぼって入金扱いとなります。
基本的には15時までに返済金の振込を完了させるか24時間即日振込サービスがある銀行を利用しましょう。
SMBCモビットの返済で失敗しないポイント
実際に借り入れの審査が通ったことで喜んでしまい、借入後の返済について深く考えなかったことで困っている方は珍しくありません。
この項目では、返済前に知っておくことで失敗を防げる代表的なポイントを紹介します。
返済計画を立てる
返済を行っていくために、返済計画を緻密に立てることが求められます。
理想的な返済計画の条件は、以下のとおりです。
理想的な返済計画
- 現実的であるかどうか
- 完済時期が明確であるか
- 毎月の「返済額」「返済日」が明確になっているか
「現実的であるかどうか」をより具体的にすると「ライフプランに影響が出ない範囲か」が返済額の判断基準となります。
実際に借り入れたい金額を決める際に「毎月どの程度の返済が必要なのか」「返済金額は生活に無理のない範囲か」を押さえることが求められます。
具体的な返済イメージを知りたい方は、SMBCモビットが提供している「返済シミュレーション」を活用してイメージを固めておくことも大切です。以下から利用してみてください。
初回の返済日を確認しておく
初回の返済日は借り入れした翌月からではなく、約定返済日と初めての借入日によって決まります。そのため、借りた月にすぐ返済が必要な場合もあるので注意しましょう。
初めての返済から延滞しないために、自分が設定した約定返済日の初回返済がいつから始まるのか、確認して借り入れを行ってください。
▼初回の返済期日一覧
返済日 | 初めての借入日 | 初回返済日 |
---|---|---|
毎月5日 | 1日~19日 | 借入日の翌月の5日 |
20日~末日 | 借入日の翌々月の5日 | |
毎月15日 | 1日~末日 | 借入日の翌月の15日 |
毎月25日 | 1日~9日 | 借入日と同月の25日 |
10日~末日 | 借入日の翌月の25日 | |
毎月末日 | 1日~14日 | 借入日と同月の末日 |
15日~末日 | 借入日の翌月の末日 |
返済が遅れると損害金が発生します。SMBCモビットの延滞利率は20.0%(実質年率)です。
損害金は、遅れた返済額に対してではなく、借入残高に対して、返済日の翌日から返済する日までの日数分が加算されていきます。
返済が遅れるほど利息が増えていくので、返済は遅れないようにしましょう。
利用できる提携ATMを把握しておく
近隣にコンビニ・金融機関が多くある場合でも「提携ATMに該当しているかどうか」「利用時間は問題ないか」を事前に把握しておくべきです。
返済日が差し迫っている状況で、近隣の提携ATMで返済を行おうとしたら「提携ATM対象外」「営業時間外」という状況も考えられます。
返済で普段から利用している提携ATMの営業時間のほか、近隣の提携ATMについても調べておくことが大切です。
ATMの手数料に注意する
提携ATMで返済を行う場合には、取引する金額に応じて以下の手数料が発生します。
・取引額が1万円以下の場合:110円(税込)
・取引額が1万円を超える場合:220円(税込)
「口座振替」などを利用することで、ATM手数料を無料にできることから細かな出費を嫌う方は、返済方法の見直しを行いましょう。
マルチメディア端末も利用できる
意外と知られていませんが、ローソン・ミニストップ・ファミリーマート内にある、映画や舞台のチケット購入、各種公共料金の支払書の発行などに利用できるメディア端末でSMBCモビットの支払い手続きができます。
ローソン・ミニストップでは「各種収納代行申込券」、ファミリーマートでは「申込券」をメディア端末で発券して、レジで支払うことができます。
Loppi(ロッピー)・Famiポートと呼ばれる端末で、コンビニATMとは違い利用手数料がかからず、24時間365日いつでも支払えるので便利です。
SMBCモビットの返済が遅れるときの対処法
返済計画を緻密に立てたうえで、返済を行うことが理想ですが、現実的には返済が難しくなる場合もあるかもしれません。
返済日を超過しても入金が難しく、延滞に該当する場合にとるべき対処法・注意点について、以下で説明します。
状況の説明をする
返済日までに返済が難しいと分かった場合には、カードローン会社に収入面などの現状の説明と、今後の相談を行いましょう。
「支払いが遅れそうな理由」と「いつまでに返済できるか」を伝えることで、カードローン会社も対応をしてくれます。
返済をしないまま返済日を過ぎてしまうと、催促の電話が届くようになり精神的な負担になるため、自分から事前に連絡を行いましょう。
返済額の変更を検討する
返済日までに請求金額を返済できない場合には、カードローン会社に連絡をして「返済金額を少なくできないか」を交渉しましょう。
交渉を行うことで、返済金額を減らすことが可能になる場合があります。
ただし、返済金額が少ないほど元本残高はほとんど減らず、利息中心の支払いになるデメリットがあることも頭に入れておきましょう。
電話がかかってきた場合は無視しない
返済日に返済が間に合わない場合には、カードローン会社から電話がかかってきます。
電話を無視していると「勤務先への連絡」から最終的には「裁判所へ訴えられる」可能性もゼロではありません。
現状についてカードローン会社に明確に説明することが必要となります。
SMBCモビットの返済に関するよくある質問
「借り入れ」ばかりが注目されてしまうため「返済」に関連する知識を有していない方も意外といるものです。
最後に、SMBCモビットの返済に焦点を当てたよくある問い合わせをまとめました。
Q. 追加返済(繰り上げ返済)とは?
追加返済とは、余裕があるときや臨時収入があったときなどに、約定返済とは別に返済をすることです。
追加返済は、いつでも自分の都合のよいときに返済することができますが、返済額には利息が含まれるため、利息以上の返済が必要です。
追加返済の利息は、最終返済日から臨時で返済する日までの日数分の利息が差し引かれ、残りの金額が元金に充てられます。
借りている期間が長くなるほど、借入残高が増えるほど、利息の負担は大きくなります。
追加返済することで、借入残高が減り、返済期間を短縮できるため、利息の支払総額を減らすことができます。
Q. 返済日前にATMで返済したらどうなる?
返済期日は「前月のご返済期日の翌日」から「ご返済期日」までに支払いを行えば、当初「ご返済期日」の翌月の返済期日に更新されます。
口座振替契約中で一時的にATM返済を行った場合
基本的には「追加返済」(繰り上げ返済)扱いとなり、約定支払日に通常の返済額が引き落としとなります。(会員専用サービス「Myモビ」内に「次回引落しをスキップ」ボタンが表示されていれば、支払期日を更新することが可能です。)
Q. 返済日が土日祝の場合はどうなるの?
SMBCモビットでは以下のように扱われます。
土日祝が重なった場合は返済日は後ろに延ばされていくことを頭に入れておきましょう。
Q. 返済方法は変更できる?
返済方法の変更申込は「Myモビ」を経由して行います。
スマホアプリから申し込みする場合
1.アプリを起動して、会員専用サービス「Myモビ」へログイン
2.「その他手続き」をタップ
3.「取引状況照会」をタップ
4.「契約情報」をタップ
5.支払タイプの「変更」をタップし「同意事項」「注意事項」を確認したうえで、変更手続きを進める。
PCサイトから申し込みする場合
1.会員専用サービス「Myモビ」へログイン
2.「返済方法変更」をクリック
3.モビットカード番号(振込キャッシング番号)・暗証番号・生年月日を入力して「認証」をクリック
4.「返済方法を変更する」にチェックして「確認」をクリックする
5.内容を確認して「変更」をクリックする
Q. ゆうちょ銀行の返済手数料はいくら?
三井住友銀行以外の金融機関からの返済手数料は以下のように定められています。
【提携ATM利用手数料】
・取引金額 1万円以下:110円(税込)
・取引金額 1万円超:220円(税込)
三井住友銀行であれば、ATM利用手数料が無料になるためお得に利用可能です。
Q. 借り入れを一括返済することはできる?
会員専用サービス「Myモビ」の「一括返済シミュレーション」を利用して、全額入金予定日の返済金額を確認してください。
確認した後に、希望の返済方法で確認した金額の入金を行いましょう。
※返済方法が口座振替の場合は、次回引き落とし時に全額返済となる金額を指定できます。
SMBCモビットの返済方法まとめ
SMBCモビットにおける「返済」について知識を深めることで「無駄な手数料支払いを減らす」「返済手続きの手間を減らす」などのメリットがあります。
複数の返済方法が用意されている消費者金融「SMBCモビット」だからこそ、盲点になりがちな「返済」の知識を押さえておきましょう。
SMBCモビット
ここがポイント
- 最短30分で審査完了!
- 来店不要でWEB完結
- 10秒で簡易審査対応
SMBCモビットは三井住友銀行で知られるSMBCグループが運営するサービスなので安心感がありますね。申し込みから最短30分で審査が完了します。
この記事の監修者
金子賢司(かねこけんじ)
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、金融に興味を持ち、資産運用やローンなどの勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
保有資格:CFP