複数社からの借り入れをひとつの会社にまとめることで、返済時の利息負担を減らす商品を「おまとめローン」と呼んでいます。
「複数社の借り入れで返済が苦しい」方が返済負担を軽くできる手段として人気を集めていますが、審査を通過できなければ苦しい状況から抜け出すことはできません。
この記事では、審査落ちを避けるために押さえておくべきポイントや、おまとめローンの審査の厳しさ、審査に落ちた場合の対処法などを含めて総合的に解説します。
ポイントをしっかり押さえていきましょう!
この記事の結論
- アイフルおまとめローンの審査落ちを防ぐには信用情報の確認や借り入れの整理が大切
- 申告する情報の虚偽やミスはバレるので正確に記入する
- アイフルのおまとめローンは周りの人に借り入れがバレたくない人におすすめ
アイフルおまとめローンの審査落ちを防ぐポイントは?
「返済負担を軽くしたい」と考えて「アイフルおまとめローン」に申し込みを行ったものの、審査落ちとなってしまうと状況によっては債務整理などの法的手段も考えなくてはなりません。
この項目では、事前に押さえておくことで審査落ちを防げるポイントをピックアップして解説します。
個人信用情報を確認する
「信用情報」とは、「個人の信用取引を客観的に表した情報」です。
具体的には、以下の情報が「信用情報」として記載されています。
信用情報
- ローン/クレジットカードなどの申込状況
- 本人を識別するための情報
- 契約に関する情報(クレジットカード/ローンなど)
- 支払いに関する情報(過去の延滞情報・債務整理など)
信用情報には、過去5年〜10年の間に発生した延滞などの返済トラブル、債務整理なども登録されており、審査時に金融機関が信用情報を照会することで、審査に落ちるケースがあります。
信用情報が審査に影響しそうな場合には、開示請求を行ったうえで、どの程度の情報が掲載されているかを事前に把握しておきましょう。
他社借り入れの件数や金額を減らす
「複数社の借り入れを、ひとつに集約する」ことが「おまとめローン」の役割ですが、借入残高・借入件数が多いと審査には通過しにくくなる傾向があります。
そのほか、複数社からの借入金額があまりにも大きいため、全てを完済できるほどの融資を金融機関が行えないと判断した場合にも、審査落ちとなるでしょう。
おまとめローン利用前に、現在の借入残高・借入件数を減らしておくと審査通過率も高まります。
安定した収入を確保する
「おまとめローン」を利用しないと返済が苦しい場合は、想像している以上に危機的状況であることを理解しましょう。
おまとめローンの審査を通過するうえでは、毎月の安定した収入が確保されていることはもちろん、過去に延滞がなく、きちんと返済を続けられることの証明が鍵となるでしょう。
同時に複数の申し込みをしない
「おまとめローン」の申込履歴は、信用情報機関に記録され、おまとめローンを提供する銀行・消費者金融が閲覧できるようになっています。
短期間での複数申込は、信用情報ですぐに分かってしまううえに、返済能力がないと判断され、審査落ちに直結する可能性があります。
「おまとめローン」の利用を強く希望していたとしても、短期間で複数の商品申込はしないよう注意しましょう。
申告情報を正しく記入する
現時点で、借り入れを行っている金額が多額であるほど、審査に通るのが難しい可能性があります。
しかし、他社借入を少なく見せるために、実際の借入金額から乖離した嘘の数字を申告してしまうと、金融機関が信用情報を参照したタイミングでバレてしまい、それも審査に落ちる原因になるかもしれません。
「申告したくない借り入れがある」「審査を通過できるか不安」などと考えると思いますが、どのような状況であっても、正確な申告が必要になります。
転職直後に申し込みしない
結論からお話しすると、転職直後のローン申込は審査通過率が低い傾向があります。
理由として、おまとめローンを提供している会社は審査時に職業安定度を重視する傾向があるからです。
「職業安定度」とは、以下の項目を加味して判断されます。
職業安定度の項目
- 職種
- 勤続年数
- 会社の規模
- 雇用形態(正社員・契約社員・アルバイト)
- 年収
特に転職直後の場合は、労使間での労働条件の不一致などが起こりやすく離職率が高い時期です。従って、職業安定度の点ではマイナス評価となってしまうことを頭に入れておきましょう。
理想的には1年以上、最低でも半年以上の勤続年数を積み上げたうえで、申し込みを行った方が審査に通りやすくなる可能性があります。
アイフルおまとめローンの審査は厳しい?
高額な貸し付けになる「おまとめローン」ですが、審査基準について詳しく知っておきたい方もいるのではないでしょうか?
ローン審査は厳しいのかについても触れて、解説します。
貸付金額が高額になるので慎重に審査される
複数社からの借入残高を、一度にまとめて返済できるほどの融資が必要になる「おまとめローン」では、借入金額も必然的に高くなる傾向があります。
基本的に融資を行う金額が高くなるほど、貸し倒れが発生した際のリスクが大きくなるため審査も慎重に行われるのです。
おまとめローンの審査は決して甘いものではなく、返済能力がないと判断されれば落ちてしまうことも頭に入れておきましょう。
収入や返済能力がポイントになる
審査に通過するためには「安定した年収と返済能力」がチェックされます。
毎月、安定して一定の収入が入ってくることと、毎月の返済を安定して行う力を有しているかを審査されるのです。
過去にローンやクレジットカード支払いで延滞した履歴があると、審査に通る確率は低くなるでしょう。
全ての借り入れがおまとめ対象になるとは限らない
おもに銀行系おまとめローンでは、おまとめ対象となるローン種類に制限を設けているケースがあります。
多くの場合、「消費者金融・銀行カードローン」「クレジットカードのキャッシング」はおまとめ対象になりますが、「クレジットカードのショッピング枠」はおまとめ対象にならない場合があります。
「おまとめ対象の範囲」は各おまとめローンによって取り扱いが異なるため、契約する前に確認しておきましょう。
「審査が甘い」と謳うのは違法業者の可能性がある
高額融資となるため、必然的に審査が厳しくなるのが「おまとめローン」であることを説明しましたが、審査に落ちてしまった後に、「審査が甘い」「ブラックでも借りられる」などの売り文句で集客する貸金業者に気をつけましょう。
そういった貸金業者は違法業者の可能性が高いと考えられます。「審査が甘い」という釣り文句に引かれて契約してしまうと、厳しい取り立てが行われたり、法外な金利が適用されてしまい返済ができず、債務整理に追い込まれたりするなどの危険性があります。
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アイフルおまとめローンの審査に落ちたときの対処法
アイフルおまとめローンの利用を検討していたものの、借入金額が高額になることから審査に落ちることは珍しいことではありません。
しかし、実際に審査に落ちた際にどのようなアクションを取るべきか事前に考えている方は、決して多くありません。
アイフルおまとめローンの審査に落ちたときの対処法について押さえておきましょう。
考えられる審査落ちの原因を解消する
おまとめローンの審査に落ちてしまった場合、カードローンの審査と同様に審査落ちに関する詳細な原因を教えてもらうことはできません。そのため、期間を空けて申し込みをしたいと考えるなら、審査落ちの原因を自ら分析して、明確にしておきましょう。
具体的に「信用情報の開示請求」などを活用して、審査落ちとなりえる原因を明確にし、状況を改善したうえで次の審査通過に向けて準備しておくべきです。
できる限り借入件数や借入額を減らす
借入金額が高くなりがちな「おまとめローン」とはいえ、現状の債務状況も審査に大きく影響します。
審査に落ちてしまった場合には、自身の債務状況が影響している可能性があることに着目して、次回の申し込み・審査までに改善を進めるべきでしょう。
大きく借入金額を減らすことは難しいかもしれませんが、細かな金額を複数社から借り入れている場合には、借入件数を減らすことは現実的に難しくありません。少額な借入先からまず完済するなど、できることから対応していきましょう。
専門家に相談する
おまとめローンの審査に通過できなかった結果、返済そのものが滞ってしまい自分だけではどうしようもできなくなってしまった場合には、「弁護士・司法書士」「日本司法支援センター 法テラス」「地方自治体の窓口」などへの相談も手段のひとつです。
「債務整理などで、借金の状況を改善する」「国が設立している公的融資制度の利用」などで、状況を改善できる可能性もあるでしょう。
債務整理の場合、信用情報に長い間「事故情報」が残るため、慎重に判断する必要があります。
アイフルおまとめローンの注意点
複数社の借り入れをひとつにまとめる「おまとめローン」には、メリットしかないと思いがちですが、実際には注意しておきたいポイントも隠れています。
以下で、代表的なおまとめローンの注意点を見ていきましょう。
支払い総額が増える可能性がある
借り入れを一本化することで金利負担を減らすためには、元のローンより新しく契約した「おまとめローン」の金利が低いことが前提となります。
元契約と新契約のローン金利が同等である場合には、期待していたほどは支払い負担が減らないという現象が発生します。
また、毎月の返済額が少なくなることで、元金が減るスピードが遅くなり、総支払額が膨らむ可能性があります。
追加の借り入れができない可能性がある
一般的なカードローン商品の場合、完済前でも必要に応じて追加融資を受けることが可能ですが、おまとめローンについては返済に特化しているため、追加融資に対応していない商品もあります。
金融機関それぞれが提供する「おまとめローン」商品によって、「追加融資が可能か否か」が違ってくるため、事前に確認しておきましょう。
アイフルおまとめローンが向いている人は?
「アイフルおまとめローン」では、「貸金業者のローン」「銀行ローン」「クレジットカードのリボ払い」などあらゆる債務をまとめることができるため、人気を集めています。
アイフルおまとめローンの利用が向いている方の特徴を以下で押さえておきましょう。
家族・周囲にバレたくない
「アイフルおまとめローン」は申し込みから融資・返済までを全てスマートフォンで完結させることが可能であり、親族・友人などに知られずに利用可能です。「ローンカードなし・郵送物なし」で、返済もカードレスで行えるため、とにかくカードローン契約を周りにバレたくない方におすすめといえます。
銀行のおまとめローン審査に通らなかった
銀行のおまとめローンは、消費者金融おまとめローンと比較しても低金利であり、利用者側の支払負担軽減に大きなメリットがあります。その反面、審査基準は厳しい傾向にあり、審査落ちするケースも珍しくありません。
もし銀行系おまとめローンの審査に落ちてしまった場合でも、消費者金融おまとめローンの審査であれば通る場合もあるため、銀行のおまとめローン審査に通らなかった方にも「アイフルおまとめローン」はおすすめです。
アイフルおまとめローン利用の流れ
アイフルおまとめローンを利用したいと考えているものの、どのようなステップを踏めばよいか分からない方もいるのではないでしょうか?
以下で、具体的なアイフルおまとめローン利用の流れについて見ていきましょう。
申し込み
申し込みは、基本的に公式サイト上から行います。
以下の個人情報を入力する必要があるため、事前に頭に入れておきましょう。
- 漢字氏名
- カナ氏名
- 生年月日
- 性別
- メールアドレス
- 連絡先
- 年収(総支給額)
- 契約状況(契約中 or 新規)
電話による申し込みを希望する場合は「申し込み専用ダイヤル(0120-626-333)」へ申込者本人から電話をかける必要があります。平日・休日ともに10:00〜21:00が受付時間です。
必要書類の提出
本人確認書類のほかにも、希望金額によっては「収入証明書」の提出も求められます。
以下は、具体的な「本人確認書類」の例です。
本人確認書類
- 運転免許証
- 個人番号カード(表のみ)
- 住民基本台帳カード
- 特別永住者証明書
- 在留カード
「収入証明書」は、以下の条件に該当した場合に提出が必要となります。
- 借入希望額が50万円を超える場合
- 借入希望額と他社での借入額の合計が100万円を超える場合
「収入証明書」に利用できる書類の例は以下です。
収入証明書
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書
- 所得証明書
- 確定申告書
- 給与明細書
審査
申込内容・本人確認書類・収入証明書などを元に審査が実施されます。
審査でチェック対象となるのは、おもに以下の項目です。
安定した収入があるか
借り入れを行った場合、利息と一緒に毎月少額ずつ返済していくのが基本になるため、月々の返済が無理なく行えるかが重要です。
単なる年収額ではなく、収入の安定性が重視されています。
他社借入の状況
申し込みを検討しているおまとめローン以外に、他社からの借り入れがある場合、現在の借入件数・借入総額を確認されます。
- 借入金額が経済状況に見合っているか
- 借入先が多くないか
各種ローンによって審査通過のボーダーラインは異なりますが、上記をチェックされていることは頭に入れておきましょう。
信用情報の状態
最後に、信用情報に問題ないかをチェックされます。
過去に延滞行為・債務整理を行った記録がなければ、「きちんと返済できる意志がある人」と判断できる仕組みです。
審査完了後に電話またはメールで結果の通知が届きます。
契約後に融資
審査を無事に通過できれば、正式に契約となります。
契約後にアイフルから登録口座へお金が振り込まれる仕組みです。
また、アイフルのおまとめローンは借金を完済することが目的であるため、追加借入はできないことを頭に入れておきましょう。
そのほか、アイフルおまとめローンでは「他社の契約解約」までは求められていないため、契約が生きていれば、また他社で借り入れできてしまいます。
借り入れの返済を確実に進めたい方は、他社の解約も行いましょう。
他社借入の返済
融資を受けたお金を利用して、元の契約先である金融機関からの借入残高を返済します。
アコム・プロミスの場合は、直接借入先に振込を行うのが原則ですが、アイフルでは、他社返済を自分で行うのが原則です。
前述したように一度返済した他社の契約が残っていれば、再度借り入れも可能ですが、悪質と判断された場合にはペナルティが課される可能性もあるため気をつけましょう。
アイフルへの返済
毎月決められた金額を、アイフルに返済していきます。
アイフルおまとめローンの貸付利率は「3.0%〜17.5%」ですが、借入金額が高額になるほど貸付利率も下がっていくため、結果的に毎月の返済負担が減少することも十分に考えられるのです。
事前にアイフルのオペレーターに電話で連絡して「毎月どの程度の支払いになるのか」を確認しておくと、計画も立てやすいためおすすめといえます。
アイフル以外の大手消費者金融おまとめローン
「アイフルおまとめローン」の申込方法について説明してきましたが、アイフル以外の大手消費者金融も「おまとめローン」を取り扱っています。
以下では、アイフル以外の大手消費者金融のおまとめローンを見ていきましょう。
アコム「借換え専用ローン」
複数のローンを借り入れしている場合に、借り換えローンを利用することで毎月返済金額・金利負担を軽減する商品です。利用用途は他社借入の返済のみであり、追加の借り入れもできません。
少しでも毎月の支払負担を減らして、完済に向けて進みたい方におすすめです。
利用限度額 | 1万円〜300万円 |
貸付利率(実質年率) | 7.7%〜18.0% |
返済期間・返済回数 | 借入日から最長12年3ヶ月 ・1回〜146回 |
プロミス「おまとめローン」
他社での借り入れをひとつにまとめられるカードローンです。
現在、借り入れしているローンをひとつにまとめて低い金利で借り入れることで、返済・金利負担を軽減します。
複数社への返済をひとつにまとめることで、返済手続きの負担も減らせて、計画的に借入残高を減少させることが可能です。
利用限度額 | 300万円まで |
貸付利率(実質年率) | 6.3%〜17.8% |
返済期間・返済回数 | 最終借入後最長10年 ・1回〜120回 |
SMBCモビット「おまとめローン」
SMBCモビットが提供している複数社からの借り入れをひとつにまとめることを目的としたカードローンです。
ほかの消費者金融カードローンと比較しても利用限度額が500万円まで用意されている点が強みといえます。「借入総額が大きすぎておまとめローンを利用できない」と諦めている方も利用できる可能性があるでしょう。
ただし、おまとめできる借り入れは、「消費者金融・クレジットカードでのキャッシング(無担保ローン)」に限られます。
利用限度額 | 500万円まで |
貸付利率(実質年率) | 3.0%〜18.0% |
返済期間・返済回数 | 13年4ヶ月・最長160回 |
レイク「レイク de おまとめ」
複数の借り入れを一本化して毎月の利息、返済負担を軽減する「おまとめローン」です。
貸付上限金利が、ほかのおまとめローンと比較して低めに設定されているため、支払負担をとにかく減らしたい方にはおすすめといえます。
利用限度額 | 10万円〜500万円 |
貸付利率(実質年率) | 6.0%〜17.5% |
返済期間・返済回数 | 最長10年・最大120回 |
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事前に情報収集を行い、準備を行ったうえで「おまとめローン」に申し込みを行いましょう。
この記事の監修者
金子賢司(かねこけんじ)
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、金融に興味を持ち、資産運用やローンなどの勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
保有資格:CFP
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