夜景にグルメ、おしゃれスポットにショッピングと、日本人観光客が多く訪れる人気の香港。でも、ちょっと足を延ばしてお隣のマカオに出かけてみませんか?華やかなカジノで有名なマカオですが、長い間ポルトガルの統治下にあり、東西の文化が融合した街並みやグルメが楽しめます。香港とはまた違うマカオの魅力を紹介しましょう。
目次
香港からマカオへのアクセス
中国特別行政区の香港とマカオ。
マカオは1999年12月にポルトガルから、香港 は1997年7月にイギリスから、それぞれ中国に返還されました。
香港に入国して、マカオに行く場合はマカオでも入国審査が必要。パスポートだけは持って行くことになります。
日本人なら90日以内の滞在の場合はビザは不要。気軽に旅行を楽しめます。
しかも香港とマカオの移動はフェリー利用で1時間ほど。料金は175香港ドル(約3,300円)〜220香港ドル(約4,150円)!イミグレもとっても簡単です。
※2024年5月現在
さらに、2018年10月には港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし)が開通し、シャトルバスでもアクセスできるようになりました。乗車時間は約40分、料金は片道大人65香港ドル(約1,250円)。嬉しいことに24時間運行しています。
※2024年5月現在
筆者は香港からマカオへはバスで、マカオから香港へはフェリーを利用しました。
イギリスの植民地だった香港とポルトガルの植民地だったマカオでは、街の雰囲気や食べ物も違うので楽しみ方も倍増。香港に行ったらマカオも行かないと損なのです。
歩いてまわれるマカオの観光スポット
マカオは東京都の1/6、世田谷区の半分くらいの大きさですが、なんと30個の世界遺産があります。しかも多くの世界遺産がマカオ半島に集中しているので、2時間ほどあれば有名な建物を見てまわることができます。中でも特に見逃せないスポットを紹介しますね。
日本にゆかりのある人物もいる「聖ポール天主堂跡」
マカオの世界遺産の中でも特に有名な聖ポール天主堂跡。テレビのセットのような建物ですが、17世紀初頭に建築されたアジア最大のカトリック教会です。アジア一美しい建物と称されていましたが、1835年に火事で崩壊。現在は正面の壁だけが残っています。
1段目には鳩、2段目にイエス・キリスト像、3段目にマリア像、4段目に4人の聖人像がありますが、向かって右から2人目は日本にキリスト教を布教したフランシスコ・ザビエル像です。
2段目と3段目の左右両端に狛犬がいることにも注目!中国とポルトガル、東西の文化が融合したマカオでしか見られない教会の狛犬です。
聖ポール天主堂跡の近くにある旧城壁、ナーチャ廟も世界遺産なので、こちらもお見逃しなく。
DATA 聖ポール天主堂跡 所在地:Edificio Cheong Van, 46號 R. da Tercena, マカオ 営業時間:9:00~18:00 ※火曜日は~14:00 公式ホームページ:聖ポール天主堂跡
昼と夜両方訪れたい「セナド広場」
聖ポール天主堂跡から歩いて10分弱のセナド広場は、ポルトガル統治下の石畳が印象的なマカオの定番観光スポット。もちろん世界遺産。昼の色鮮やかな広場もいいですが、ライトアップされる夜もまた違う雰囲気で見ごたえあります。
お店も多くマカオの中心的なショッピングスポット。ウインドーショッピングしてまわるだけでも楽しいですよ。イベントも多く開催されています。
セナド広場から歩いて4分ほどの聖ドミニコ教会も世界遺産です。
セドナ広場の前の大きな通りを渡ったところにある市政署 (市政署大樓)も世界遺産。1784年に建てられた白いレンガ造りの建物が、当時のまま残されています。中には中国とポルトガル文化が混じりあった美しいタイルなどがあり、見どころ満載です。
セナド広場のまわりをちょっと歩くだけで、たくさんの世界遺産を見学できますよ。
DATA セナド広場 所在地:Largo do Senado, Macau 営業時間:24時間 公式ホームページ:セナド広場
マカオで食べたい必食グルメ!マカオ料理にポルトガル料理まで!
マカオ料理
かつてポルトガルの統治下にあったマカオは、ポルトガル料理、エスニック料理、中国料理などが融合した独自の料理があります。筆者がマカオ料理を食べた場所は、総合型リゾートThe Londoner Macao(ザ・ロンドナー・マカオ)内にあるフードコート。様々なお店が並んでいる中に「マカオ料理」と書かれたお店があったので利用してみました。
マカオのソウルフードとして有名なのはカレーラーメン。ココナッツミルク風味のカレーですが、タイカレーとも少し違いました。マレーシアのフィッシュヘッドカレーに近い味です。大きな牛肉の塊はホロホロに煮込まれていて、辛さと甘さが絶妙なカレーでした。
DATA The Londoner Macao(ザ・ロンドナー・マカオ) 所在地:4HW8+M9R, Sands Cotai Central Cotai Strip, Taipa マカオ 電話番号:+853-2882-2878 公式ホームページ:The Londoner Macao
ポルトガル料理
マカオで手軽にポルトガルの味を楽しむならエッグタルトがオススメ!
一番有名なお店が「ロード ストーズ ベーカリー」。マカオのエッグタルト発祥のお店です。マカオ南部のコロアネ地区にある本店は出かけるのがちょっと難しいのですが、巨大ショッピングモール「ヴェネチアンマカオ」にもお店があります。いつ行っても大行列。でも、意外にサクサク順番が進むので30分ほどで購入できました。
もうひとつ有名なお店が「カフェ・エ・ナタ」。ロード ストーズ ベーカリーのオーナーの元奥さんのお店です(笑)。こちらはセナド広場の近くにあるので、比較的立ち寄りやすいです。ただし、こちらもいつも行列ができています。
2つを食べ比べるのも楽しいですよ。カフェ・エ・ナタの方が卵の味が濃く、家庭的と感じました。
また、カフェ・エ・ナタではサンドイッチを目の前で作ってもらえます。こちらはエッグタルトとは別の列となるので、そんなに待たずに済みます。朝8時から営業しているので、朝ご飯に利用しました。
他にも中華料理、台湾料理と、たくさんお店があります。ローカルスーパーではお惣菜やサンドイッチ、お弁当を販売しているので、そちらを購入してホテルのお部屋で食べるのと、リーズナブルに現地の味が楽しめますよ。
DATA Lord Stow's Bakery and Cafe Venetian(ロード ストーズ ベーカリ&カフェ ベネチアン) 所在地:Unit 2119a, Level 3, Shoppes Grand Canal, Venetian Macao 電話番号:+853-2886-6889 営業時間:10:00〜22:30 定休日:年中無休 公式ホームページ:Lord Stow's Bakery and Cafe Venetian
DATA マーガレット カフェ・エ・ナタ 所在地:66號 Patio do Cmte. Mata e Oliveira, マカオ 電話番号:+853-2871-0032 営業時間:8:30~16:30、土日10:00~18:00 定休日:水曜日 公式ホームページ:マーガレット カフェ・エ・ナタ
日帰りなんてもったいない!老舗ホテルに泊まってみよう!
マカオは香港に比べるとホテルもリーズナブルです。
今回宿泊したのはホテルリスボア。1970年に誕生した老舗カジノホテルで、カジノの雰囲気などは最新のオシャレなカジノに比べると古臭い感じではありますが、逆にそれがレトロで味があります。
マカオに一度でも来たことのある人、行ったことはないけどマカオの写真を見たことのある人なら、「あ~これ!」と思う、マカオのシンボル的な建物「グランドリスボア」の前に建つホテルです。
しかも、セナド広場までも歩いて10分ほどなので観光にも便利。カフェ・エ・ナタまでも徒歩5分。朝ご飯にサンドイッチを買ってきてお部屋でいただきました。
古くたってホテルのお部屋はとてもゴージャス!アンティークな感じがとっても好み。
お風呂はジャグジーです。
夜になると、窓の外にはいかにもマカオという華やかな景色が広がります。
ホテル内にはポルトガルで初のミシュランの星を獲得したポルトガル料理レストランの「フォルタレザ ド ギンショ」、朝から長蛇の列となるベーカリー「リスボアケーキショップ」まであり、食事をする場所には困りません。リスボアケーキショップは、巨大チャーシューまんも人気です。お土産に購入したクッキーも、サクサクホロホロ食感で口の中で消えるように蕩(とろ)けました。
まるでラスベガスのような大型のカジノホテルがあるコタイ地区は、ホテルリスボアのあるマカオ半島からは車で30分ほどかかります。
でも、コタイ地区に2021年オープンしたグランド リスボア パレス リゾート マカオまで、グランドリスボアから誰でも無料シャトルバスが利用できます。カジノで遊ばなくても、大型のホテルやショッピングモールを見て歩くだけでもとっても楽しいし、バスの窓から眺めるマカオの夜景もとってもきれいでした。
こんなに充実しているのに、ホテルリスボアは1人8,000円で泊まることが可能!マカオの定宿にしたいくらい気に入りました。
※2023年7月に事前決算で予約。10月に宿泊。
DATA ホテルリスボア 所在地:マカオAv. de Lisboa, 4 電話番号:+853-2888-3888 公式ホームページ:ホテルリスボア
いかがでしたか?マカオの魅力が伝わりましたでしょうか?香港もとっても楽しいですが、香港だけで旅を終わらせるのは絶対もったいないです!ぜひ、マカオにも足を運んでみてくださいね。