スペイン中央部の内陸に位置する、スペイン最大の都市「マドリード(Madrid)」は、国内の政治、経済、文化の中心を担うスペインの首都です。スペイン王室がかつて暮らしていた王宮、世界有数の美術館や歴史的な建造物、そして活気に満ちたバルの数々など、グルメも満載の街です。
そんな歴史と文化と活気あふれるマドリードの魅力を堪能できる、3日間のモデルコースをご紹介します。
目次
マドリードはどんな街?
マドリード(Madrid)はスペイン中央部の内陸に位置する、スペインの首都であり国内最大の都市です。国会議事堂や主要官公庁がある政治の中心であり、多くの企業が本社を置く経済の中心でもあります。
王室がかつて暮らしていた絢爛豪華なスペイン王宮や、世界有数の名画を有する美術館の数々、さらに世界に君臨したスペイン王国の時代を感じる建造物が立ち並ぶという、壮大な歴史的経緯を感じます。
また市街各所には地元食材を使用した料理と、世界最大のブドウ栽培面積を誇るスペイン産ワインが楽しめる、バルが軒を連ね、連日連夜、地元民や観光客で賑わう美食の街です。
マドリード観光には何日必要?
そんなバルセロナを観光するには、一体何日間必要でしょうか?
マドリード〜日本間の直行便は、2024年10月に再開予定!
2024年5月現在、日本からスペインの直行便はありませんが、2024年10月27日から、首都のマドリードへの運行がイベリア航空で再開される予定です。イベリア航空はワンワールド系のアライアンスなので、JALユーザーにも嬉しいニュースですね。
それまではパリやロンドン、フランクフルトなど近隣の欧州の都市や、お得な航空券が多い中央アジアでの乗り換えがおすすめです。日本からは乗り換えを入れて、約20時間程度見ておいた方がよいでしょう。
そんなマドリードの魅力を存分に味わうには、少なくとも3日間は滞在しておきたいですね。
必見の観光名所&世界遺産を巡る効率的なモデルコース
今回紹介するのは、マドリード市街の主要観光名所巡りや美術館での名画鑑賞、ショッピングやグルメだけでなく、近郊の世界遺産までを網羅した、マドリードの魅力をたっぷり満喫できる3日間のモデルコースです。
【1日目】スペインの歴史を探る主要観光スポット巡り
【2日目】トレドへの日帰り旅行:世界遺産の街を散策
【3日目】名画、ショッピング、そしてフラメンコを満喫
ぜひ参考にして、マドリードの旅を楽しみましょう!
マドリードモデルコース1日目・スペインの歴史を探る主要観光スポット巡り
スペインの郷土料理「パン・コン・トマテ」で朝食
スペインの郷土料理と言えば、パエリアやガスパチョが有名ですが、「朝食の定番」と言えば、揚げドーナッツのチュロスや、トーストしたパンにトマトとニンニク、オリーブオイルを塗った「パン・コン・トマテ」があります。
一般的な夕食の時間が21時以降と遅いせいか、夜更かしのスペイン人の朝食は意外と軽め。朝からしっかりとした食事をするというよりは、コーヒーとパンでサクッと済ませるのがスペイン流です。
王族も暮らしていた「スペイン王宮」
スペインには複数の王宮がありますが、特に有名なのがマドリードにある「スペイン王宮(Royal Palace of Madrid)」です。1931年までは実際に歴代のスペイン国王や王室が暮らし、現在でも行政や王室の公式行事に使われています。
18世紀に建てられた美しいバロック様式の建物の規模は、135,000m²、3,418部屋とヨーロッパ最大です。端正な外観はもちろん、贅の限りを尽くしたダイナミックかつ絢爛豪華な内装も素敵。毎週水土曜に行われる衛兵交代式、毎月第一水曜日には大規模な衛兵交代式も行われます。
DATA スペイン王宮(Royal Palace of Madrid) 所在地:C. de Bailén, s/n, Centro, 28071 Madrid, Spain 電話番号:+34-914-54-87-00 営業時間:10時〜18時 公式サイト:スペイン王宮
歴史的建造物内にある「サン・ミゲル市場」でランチ
王宮見学で疲れたら、サン・ミゲル市場(Mercado de San Miguel)で早めのランチ。スペイン産の生ハムやチーズ、新鮮な魚介やフレッシュなデザートなど、敷地内に20以上の店舗が並ぶ、マドリード随一のグルメスポットです。
19世紀後半に建てられた建物は、現存する最古の鉄骨造市場の一つで、重要文化財にも指定されています。美しく洗練された空間で、見ても食べても楽しいランチ体験ができそうです。
DATA サン・ミゲル市場(Mercado de San Miguel) 所在地:Pl. de San Miguel, s/n, Centro, 28005 Madrid, Spain 電話番号:+34-915-42-49-36 営業時間:月〜木 10時〜0時 / 金〜土 10時〜翌1時 / 日 10時〜0時 公式サイト:サン・ミゲル市場
マドリードの歴史的な中心地「マヨール広場」
サン・ミゲル市場のすぐ近くにある、中庭型の広場「マヨール広場(Plaza Mayor)」。入り口を抜け、四方を建物に囲まれた広場に足を踏み入れると、まるで映画の世界に入り込んだような気分が味わえます。
かつては公共行事やお祭り、さらには処刑なども行われていましたが、今ではマーケットや大道芸なども行われる、市民の憩いの場です。広場周囲にあるカフェやレストランに入ったら、マドリード名物料理のイカフライのサンドイッチ(a bocadillo de calamares)にトライしてみましょう!
DATA マヨール広場(Plaza Mayor) 所在地:Pl. Mayor, Centro, 28012 Madrid, Spain 公式サイト:マドリード市
マドリード市街の中心地「プエルタ・デル・ソル」
スペイン語で「太陽の門」を意味する「プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)」は、マドリード市街の中心に位置していますが、地理的にもスペイン国土のほぼ中心に位置している広場です。
地下には主要ハブ「ソル(Sol)」駅もあり、この広場を中心に放射状に通りが広がり始めるので、終日たくさんの人々が行き交います。大晦日には大々的なカウントダウンも行われる、マドリード市民にとっても重要なスポットです。
スペインの幹線道路の起点となる0km地点でもあるので、マドリード自治政府庁(旧郵便局)の前には0km地点の表示プレートもあります。記念写真のための長蛇の列ができていますが、その割には拍子抜けするほど普通です。
DATA プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol) 所在地:Puerta del Sol, Centro, Madrid, Spain
「プレシアドス通り」でショッピング
プエルタ・デル・ソルからサント・ドミンゴ広場まで続くプレシアドス通り(Calle de Preciados)は、マドリード有数のショッピングストリート。通り沿いにはアパレルショップや百貨店、高級レジデンスが軒を連ねていて、歩行者天国なのでのんびりお買い物が楽しめます。
DATA プレシアドス通り(Calle de Preciados) 所在地:Calle de Preciados, Centro, 28013 Madrid, Spain
老舗カフェ「ヴァレラ」でカフェ・ボンボン
お買い物に疲れたらサント・ドミンゴ広場近くにある、創業140年の老舗カフェ「ヴァレラ(Varela Café)」で休憩。ピオ・バローハやレオン・フェリペなど、かつてのスペインを代表する文豪達が作品を執筆したという歴史ある店です。
エスプレッソにコンデンスミルクの入った「カフェ・ボンボン(Cafe Bon Bon)」の、強烈なパンチのある甘さで、買い物疲れも吹き飛びます。
DATA ヴァレラ(Varela Café) 所在地:Hotel Preciados, C. de Preciados, 37, Centro, 28013 Madrid, Spain 電話番号:+34-914-54-44-06 営業時間:12時〜0時 公式サイト:ヴァレラ・カフェ
「ソフィア王妃芸術センター」でピカソのゲルニカ
スペイン三大美術館と言われる「ソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)」へ。平日の19:00からと日曜日の午後は入場無料になるので、観光の最後に訪れるのにぴったりです。無料入場間際になると長蛇の列になるので、少し早めの18:30頃には並び始めましょう。
ソフィア王妃芸術センターは、ピカソやダリ、ミロなどスペインを代表する現代アートの三大巨匠の作品を多数所蔵しています。見どころは間違いなく、ピカソの代表作の一つである「ゲルニカ」です。ピカソの反戦に対する強烈なメッセージを、実際に肌で感じることができます。
DATA
ソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)
所在地:C. de Sta. Isabel, 52, Centro, 28012 Madrid, Spain
電話番号:+34-917-74-10-00
定休日:火
営業時間:月, 水〜土 10時〜21時 / 日 10時〜14時30分
公式サイト:ソフィア王妃芸術センター
美術館併設のレストラン「ヌーベル」でディナー
ディナーは美術館併設のレストラン&バー「ヌーベル(NuBel)」で。レトロ・フューチャー感が漂う近未来的な空間で、本格的なディナーが楽しめます。ディスコのような内装ならでは、週末にはクラブイベントも開催されているそう。
前衛的な芸術作品のようなビジュアルのお料理が楽しめるのも、美術館併設のお店ならでは。鮮やかな彩りの美しい料理も、一つのアートのようです。
DATA ヌーベル(NuBel) 所在地:C. de Argumosa, 43, Centro, 28012 Madrid, Spain 電話番号:+34-914-68-46-04 営業時間:月, 水〜木 9時〜0時 / 金〜土 9時〜翌2時 / 日 9時〜18時 公式サイト:ヌーベル
マドリードモデルコース2日目・トレドへの日帰り旅行:世界遺産の街を散策
「アトーチャ」駅から電車に乗ってトレドへ
2日目はマドリード近郊にある世界遺産の街「トレド(Toledo)」へ、日帰りの旅に出かけましょう!
マドリードのターミナル駅「アトーチャ(Estación Madrid – Puerta de Atocha)」でスペイン国鉄「レンフェ(Renfe)」に乗れば、トレドまで40分足らず。9時過ぎにマドリードを出発すれば、10時前にはもうトレドです!
チケットは予め往復で購入しておくのがおすすめ。帰りは17時頃、遅くても18時30分頃にはトレドを出発する電車に乗りましょう。
DATA アトーチャ(Estación Madrid - Puerta de Atocha) 所在地:Pl. del Emperador Carlos V, Arganzuela, 28045 Madrid, Spain
城壁に囲まれた中世の旧市街を散策
中世の雰囲気を残す旧市街が、城壁と川に囲まれた美しい街「トレド」。1561年にマドリードに首都が遷都されるまでの約1000年、政治経済の中心だった都市です。460年以上経った今もなお、その時から時間が止まっているような中世の雰囲気を色濃く残しています。
「もしスペインに1日しかいられないならトレドへ行け」という格言があるほど、スペインに訪れたら必ず訪れたい歴史を感じる街です。1986年には旧市街全体が、ユネスコ世界遺産に指定されています。
DATA トレド(Toledo) 所在地:Toledo, Spain
ゴシック建築の最高傑作「トレド大聖堂」
トレド観光でまず外せないのが、ゴシック建築の最高峰と呼ばれる「トレド大聖堂(Santa Iglesia Catedral Primada de Toledo)」です。繊細な彫刻や煌びやかな装飾、全部で4つの側廊と22の礼拝堂を持つ大聖堂内には見どころがたくさんあります。
特にラファエロやベラスケス、ゴヤなど、世界的に有名な巨匠による様々な作品が並ぶ聖具室は必見です。スペインを代表する画家エル・グレコの、重要作品と名高い「キリストの聖衣剥奪」も展示されています。
DATA トレド大聖堂(Santa Iglesia Catedral Primada de Toledo) 所在地:Calle Cardenal Cisneros, 1, 45002 Toledo, Spain 電話番号:+34-925-22-22-41 営業時間:月〜土 10時〜18時 / 日 14時〜18時 公式サイト:トレド大聖堂
「パラドール・デ・トレド」で高台から名物料理
古き良きトレドの街並みを散策もいいけれど、高台から旧市街を見下しながらランチを楽しんでみませんか。
歴史的な建造物や城、古い邸宅を改装した、スペイン独自の宿泊施設「パラドール」。修道院を改装した「パラドール・デ・トレド(Parador de Toledo)」は、トレド旧市街を望む高台にあります。宿泊客でなくても、レストランの利用は可能です。
トレド周辺には旧市街を眺める展望台がありますが、この眺めを楽しみながら食事できるのはここだけ。是非、世界遺産を眺めながら、トレドの名物料理でランチにしましょう。
パラドールへは公共交通機関が通っていません。急な坂道の徒歩移動は厳しいので、タクシーでの移動がおすすめです。
DATA パラドール・デ・トレド(Parador de Toledo) 所在地:Cerro del Emperador, s/n, 45002 Toledo, Spain 電話番号:+34-925-22-18-50 営業時間:朝食7時30分〜10時30分(土日は8時〜11時) / ランチ13時〜16時 / ディナー20時30分〜23時 公式サイト:パラドール・デ・トレド
因みに、パラドールの下方にある展望台「ミラドール・デル・バジェ(Mirador del Valle)」も、トレドが一望できると観光客に人気です。さらに丘の上にあるパラドールからの眺めの方はいいですが、こちらは無料で楽しめます。
DATA ミラドール・デル・バジェ(Mirador del Valle) 所在地:Ctra. Circunvalación, s/n, 45004 Toledo, Spain
「サンマルティン橋」を渡って再び旧市街へ
ランチが終わったら、再び旧市街へ戻りましょう。トレドの西側の玄関口「サン・マルティン橋(Puente de San Martín)」の砲台のある門を抜けて石橋を渡ると、RPGの世界に足を踏み入れるようなテンションの高まりを感じます。
DATA サン・マルティン橋(Puente de San Martín) 所在地:Bajada San Martín, 45004 Toledo, Spain
中庭が美しい「サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会」
「サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会(Monasterio de San Juan de los Reyes)」は、橋を渡り、坂を登った丘の先にある教会。トレド大聖堂ほどの派手な煌びやかさはありませんが、リブの付いた天井や、ステンドグラスから入る光の陰影がとても幻想的です。
さらに、ゴシック様式、プラテレスコ様式、ムデハル様式と、階層によって異なる建築様式がミックスされた中庭の外廊下など、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の様々な文化が融合したトレドらしさも感じることができます。
DATA サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会(Monasterio de San Juan de los Reyes) 所在地:C. de los Reyes Católicos, 17, 45002 Toledo, Spain 電話番号:+34-618-04-92-26 営業時間:10時〜18時25分 公式サイト:サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会
トレド小物をショッピング
刀鍛冶の町として知られたトレドの工芸品といえば刀や金属製品ですが、お土産として筆者がおすすめしたいのが高品質な革製品や、ムデハル様式(キリスト文化とイスラム文化が融合した、美しい色彩や模様が特徴)のタイルです。
特に「L」で始まるスペインの某高級皮革製品ブランドの元職人がスタートしたブランド「クエーリョ(Cuerho)」の革製品は、高品質なのにお値段もリーズナブルでおすすめです。敢えてスペインっぽい、ビビッドなカラーリングのバッグを自分用のお土産にしてみるのはいかがでしょうか。
DATA クエーリョ(Cuerho) 所在地:C. del Ángel, 10, 45002 Toledo, Spain 電話番号:+34-925-25-52-55 定休:日 営業時間:10時〜14時 / 16時30分〜20時 公式サイト:クエーリョ
「サント・トメ教会」で門外不出のグレコの大作
トレド観光で見逃せないのが、16世紀のスペインを代表する画家エル・グレコの作品です。ギリシャ出身でありながらトレドを愛し、生涯を過ごしたグレコの作品は、光と影のコントラストが強く、色使いもとても個性的。そんな彼の作品を、トレドではたくさん観ることができます。
「エル・グレコ美術館(Museo del Greco)」もありますが、彼の最高傑作と称される「オルガス伯爵の埋葬(El Entierro del Conde de Orgaz)」が展示される「サント・トメ教会(Iglesia de Santo Tomé)」が特におすすめ。ここでしか観ることができない門外不出の大作を、是非観ておきましょう。
DATA サント・トメ教会(Iglesia de Santo Tomé) 所在地:Pl. del Conde, 4, 45002 Toledo, Spain 電話番号:+34-925-25-60-98 営業時間:10時〜18時45分 公式サイト:サント・トメ教会
マドリードモデルコース3日目・名画、ショッピング、そしてフラメンコを満喫
「プラド美術館」で巨匠の傑作を鑑賞
エル・グレコやベラスケス、ゴヤの、スペイン三大巨匠の傑作を所蔵している、プラド美術館(Museo Nacional del Prado)一部では世界5大美術館とも称されるほど、ルーブルやメトロポリタンにも引けを取らない、世界有数の美術館です。
大人気の観光スポットなので、オンラインで時間指定のチケット購入をしたとしても、かなり混み合うし、並びます。午後はゆっくり観光に回すためには、朝一番に訪れましょう。
絵画だけでも1,000点以上展示されているので、全てを網羅するのは時間的にも難しいです。巨匠の作品を集中的に展示した1階を重点的にチェックして、教科書に登場するような傑作だけでも押さえておきましょう。
閉館の2時間前からは(月曜〜土曜は18時から、日曜と祝日は17時から)、入場が無料になります。混み合いますが、それを狙うのもありですね。
DATA プラド美術館(Museo Nacional del Prado) 所在地:C. de Ruiz de Alarcón, 23, Retiro, 28014 Madrid, Spain 電話番号:+34-913-30-28-00 営業時間:月〜土 10時〜20時 / 日 10時〜19時 公式サイト:プラド美術館
文豪の愛したラス・レトラス地区を散策がてらランチ
プラド美術館の通りを挟んだ西側に広がる「ラス・レトラス地区(Barrio de las Letras)」。ドン・キホーテの作者セルバンテスをはじめとする、スペイン文学の黄金時代を支えた作家達が暮らした「文学地区」と呼ばれています。
車一台がやっと通れるほど細く雰囲気のある通りには、スペインの職人技が光るクラフトショップやアンティーク店が並びます。また、ローカルフードが楽しめるカフェやレストランも多く、散策するだけでも魅力的なエリアです。
DATA ラス・レトラス地区(Barrio de las Letras) 所在地:Barrio de las Letras, Centro, Madrid, Spain
靴の街「チュエカ」でスペイン産シューズをゲット
スペインが世界最大の靴の生産国なのをご存知でしょうか?中でもチュエカ(Chueca)地区は、靴屋さんや問屋さんが密集しているエリアです。高品質な革製品で有名なスペインならではの、良質でお手頃な靴を手に入れましょう。
チュエカ広場(Plaza de Chueca)周辺はレストランやカフェ、ナイトクラブが軒を連ねる、マドリードのファッションとカルチャーの中心地です。毎年6月に行われるプライドもここで行われ、マドリード随一のLGBTフレンドリーな街でもあります。
DATA チュエカ広場(Plaza de Chueca) 所在地:Pl. de Chueca, 33, Centro, 28004 Madrid, Spain
マドリードのブロードウェイ「グランビア通り」でショッピング
マドリード中心を東西に走る、「マドリードのブロードウェイ」と呼ばれる「グランビア通り(Gran Vía)」。スペイン語で「大きな道」を意味する名の通り、大きな通り沿いに、1900年代初頭の面影を残した美しい建物と、ホテルやカジノ、百貨店が並んでいます。
スペインを代表する革製品ブランド「LOEWE(ロエベ)」をはじめとする高級ブランドから、ZARAやMangoなどのスペイン発祥のファストファッションまで、様々なショップが立ち並ぶ、ショッピングストリートです。
DATA グランビア通り(Gran Vía) 所在地:Gran Vía, Centro, Madrid, Spain
カジュアルなピンチョス・バル「チャペラ」でディナー
ディナーは、スペイン・バスク地方発祥の一品料理「ピンチョス」が楽しめる、ピンチョス・バル「チャペラ(Txapela)」で。ショーケースに並ぶカラフルなピンチョスは、種類も豊富で目移りしてしまうほど。一口サイズでぺろりと食べられるので、迷ったら全部オーダーしてしまっても問題ありません。
ピンチョスと一緒に試したいのが、バスク地方で親しまれているワインの「チャコリ(Txakoli)」。爽やかな酸味のフレッシュな風味のチャコリは、濃厚なものからサッパリ系まで、バラエティ豊富なピンチョスに合います。高い位置からグラスに注がれる、店員さんのお約束のパフォーマンスも一緒に楽しみましょう。
DATA チャペラ グランビア店(Txapela Gran Via) 所在地:Gran Vía, 64, Centro, 28013 Madrid, Spain 電話番号:+34-917-58-12-13 営業時間:日〜月 12時〜0時 / 火〜木 12時〜0時30分 / 金〜土 12時〜1時 公式サイト:チャペラ
情熱的な「フラメンコ」でマドリードの最終夜を締めくくる
スペインに訪れたら、スペインの伝統舞踊・フラメンコを観ておきたいですよね。深い哀愁を帯びた歌声と情熱的なダンス、そして力強いリズム歌と激しいダンスなど、臨場感ある圧巻のパフォーマンスを楽しみましょう。
遅いところでは1時以降と、遅めのスタートの店が多い中、昼公演を含め、18時と20時の早めのスタートのテアトロ・フラメンコ(Tearto Flamenco)。ドリンク付きなので、ワイン片手に楽しめます。夜になると治安に不安がある場所も多いので、早めに終わるのは意外にありがたいのです。
DATA テアトロ・フラメンコ・マドリード(Tearto Flamenco Madrid) 所在地:C. del Pez, 10, Centro, 28004 Madrid, Spain 電話番号:+34-911-59-20-05 営業時間:13時 / 18時 / 20時の3回公演 公式サイト:テアトロ・フラメンコ
マドリード観光の注意点
最後に、マドリードの街を、より快適に安全に観光できるポイントをお教えします。
スリ、置き引きに注意
ヨーロッパ全域でスリが多いと言われていますが、人気観光地のマドリードでも例外ではありません。観光客の多いプエルタ・デル・ソルやグラン・ビア通りは、スリ多発地帯だと言われています。貴重品は肌身離さず持ち、バッグはできる限りジッパーや鍵付きのものにして、日本以上に気を引き締めて行動しましょう。
レストランやカフェでも、荷物からは目を離さないように。テラス席のテーブルの上にスマホを置きっぱなしにして、食事をしたりおしゃべりに熱中するのも危ないです。
人通りの少ない夜道は避ける
昼間は人で溢れる賑やかな通りも、暗くなり人気がなくなると、引ったくりや強盗に遭うリスクも上がります。人通りの少ない暗い夜道を歩くことは避け、賑やかな通りを選んで注意して歩きましょう。危ないと感じたら、迷わずタクシーやライドシェアサービスを活用です!
その他おすすめの観光スポット
駆け足でマドリード市街を中心に、主要スポットを巡るモデルコースをご紹介しましたが、もう少し時間があれば、マドリードから簡単に行ける素晴らしい場所がまだあります。
世界遺産の水道橋がある「セゴビア」
マドリードの北西90kmに位置するセゴビア(Segovia)は、「旧市街と水道橋」が世界遺産に登録されている街です。高速鉄道AVANTで約30分とマドリードからのアクセスも抜群で、トレドと並んで、マドリードからの日帰り旅行先として人気です。
旧市街の美しい街並みやダイナミックなローマ水道橋、大聖堂やディズニー映画「白雪姫」のお城のモデルにもなったアルカサルなど、見所が盛りだくさんです。街自体は徒歩で回れてしまうほどコンパクトなので、1日あれば十分。限られた時間の中でも、ローマ時代と中世の歴史がぎゅっと詰まった街を十分に楽しめますよ。
DATA セゴビア(Segovia) 所在地:Segovia, Spain
3日間でマドリードの魅力を満喫!
スペイン最大の都市にして、スペインの歴史や文化が豊かに息づいている首都マドリード。煌びやかな王宮の建築や庭園、街中に立ち並ぶ歴史的建造物、そして世界有数の美術品など、一時はヨーロッパの覇権を握ったスペインの、古き良き大国の面影が至る所で感じられます。
レストランやバーでは夜遅くまで美味しい料理とお酒で人々が賑わい、情熱的なフラメンコでさらに盛り上がる、活気あふれる街です。
地理的にもスペインの中央に位置し、2024年10月には日本からの直行便も再開するということで、マドリードがさらにスペイン観光の中心になることは間違いありません。ぜひ、そんな多様な魅力を持つマドリードに訪れてみましょう。