イタリアは地方ごとに特色の異なる郷土料理やワインが楽しめる美食の国。訪れる都市によって異なる味に出会えるので、イタリアに来たら各地の郷土料理を味わってみてくださいね。レストランやトラットリアの人がお勧めする料理を注文すれば間違いなし!
今回は、世界遺産フィレンツェで試したい郷土料理を紹介しつつ、お肉大好きさんなら絶対に立ち寄ってほしいおいしいビステッカ(Tボーンステーキ)のお店とジェラテリアを紹介。実はつい最近(2021年6月)の旅行で立ち寄ったばかりのお店が最高だったので教えちゃいます。
目次
フィレンツェで食べるべきグルメとは?
フィレンツェで食べるべきグルメもやはり郷土料理。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)
フィレンツェに来たらぜひ食べてみて欲しいのがビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風ステーキ)。
日本ではTボーンステーキとして知られている、骨付きの大きなステーキ。新鮮な牛肉の表面を炭火で焼き、中はほとんど生のまま食べます。(鰹のたたきの肉版、というイメージ)。以前はフィレンツェ風ステーキと言えば「キアニーナ牛」というトスカーナ州産の牛の肉を使っていましたが、現在フィレンツェなどの観光地では、それ以外の牛肉を使っているお店もあるようです。
リボリータ
トスカーナ州は豆料理がの種類が豊富。スープにしたり、パンの上にのせたりとレストランでも豆を使った料理を見ることが多いです。中でも硬くなってしまったパンや白いんげんなど冬の野菜などを煮込んで作るスープがリボリータ(Ribollita)。フィレンツェでも郷土料理として多くのお店で食べることができます。
※正確に発音すると「リボッリータ」になります。
リ⇒再び、ボッリータ⇒煮込んだ
なので「再び煮込んだ(スープ)」という意味に。
トリッパ
牛の第二の胃袋(日本ではハチノス)を煮込んだもの。イタリアのモツ煮込みです。
ランプレドット
牛の第四の胃袋を煮込んだもの。トリッパはトスカーナ州以外でも食べられますが、ランプレドットはフィレンツェでしか味わえないフィレンツェの伝統料理です。そのまま食べたり、パンにはさんでパニーニとして食べることも。屋台で売られていることが多いストリートフードです。
【番外編】ジェラート
ジェラートはフィレンツェだけではなくイタリア中でおいしいものが食べられますが、フィレンツェにもおいしいジェラテリア(ジェラートの店)がたくさんあります。素材の味が楽しめるイタリアのジェラートは大人も子どもも大好きなデザート。イタリアに来たら、ぜひいろいろなお店のジェラートを食べ比べてみてくださいね!
フィレンツェのビステッカがおいしいお店「ブラチェリア・デイ・トレ・アミーチ(Bracieria dei tre amici)」
ビステッカがおいしいお店として、旧市街郊外にあるレストランが紹介されることが多いのですが(地元の人がよく行くお店)、観光客にとってはちょっと遠くて不便…。とはいえ観光客向けのお店はイヤ。
私が2021年6月に今回フィレンツェを訪ねた時、ビステッカを食べたお店が、フィレンツェ大聖堂(ドゥオモ)のすぐ近くでとっても美味しかったので紹介します。スタッフもとても親切な親日家でしたよ!
前菜に頼んだ、フィレンツェらしいブルスケッタの盛り合わせ。白いんげん豆、レバーのペースト、ポルチーニ、トマトがのっていました。
白いんげん豆やレバーペーストはフィレンツェならでは!
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)。
ジュウジュウと音を立てる鉄板ごと運ばれてくるので、嫌でも気分が盛り上がります(笑)
日本の柔らかいお肉と違い、「噛めば噛むほど旨味が出てくる」しっかりとした食感のステーキ。
表面はこんがりで中は柔らかい…この食感のコントラストがたまりません!噛めば噛むほど肉のおいしさが楽しめるので、ぜひじっくりと味わってみてくださいね。
中をレアにするため、ある程度の厚みが必要になるビステッカ。通常、レストランのメニューは「1㎏〇ユーロ」という書き方になっています(量が少ないと厚みがでないため、1㎏からしか注文できないところも多いです)。
「ビステッカを1㎏で」と注文すると、1.5㎏前後になることが多いそう。きっちり1㎏に切ることは難しいため、予想していた料金よりも少し高くなってしまうことがあります。
新鮮な牛肉なので焼き方はレアがおすすめ!トスカーナ州の赤ワインとよく合いますよ。
親日家のスタッフの方は、日本人観光客がフィレンツェに戻ってくることを心待ちにしていました。
ピースポーズが日本人っぽい!(笑)
私が訪れた2021年5月末には、コロナウィルスの影響でまだ屋外での飲食のみ可能だったため道路沿いの席で食事をしましたが、屋内での食事が可能になれば、店内の方が落ち着いて食事ができるそうです。
※2021年6月始めより屋内での飲食も可能になりました!
DATA 店名:ブラチェリア・デイ・トレ・アミーチ(Bracieria dei tre amici) 所在地:Via del Proconsolo, 73r, 50122 Firenze FI 公式サイト:Bracieria dei tre amici 料金:2021年5月末時点でビステッカ1㎏50ユーロ(2021年5月のレートで6600円(1㎏の場合))、前菜盛り合わせ12ユーロ(2021年5月のレートで1584円)
ジェラートの美味しい店「ラ・ストレガ・ノッチョーラ・ジェラテリア・アルティジャナーレ(La Strega Nocciola Gelateria Artigianale)」
私がイタリアに来た15年ほど前には、フィレンツェなどの観光都市には観光客目当てのひどいジェラテリアがあったのですが、現在は口コミサイトの影響か、評判が良いジェラテリアがかなり多くなりました。
今回紹介するジェラテリアは、ヴェッキオ橋を渡った辺りにあるお店。ヴェッキオ橋付近を散策途中に立ち寄るのに便利なお店です。
おいしそうなフレーバーがズラリ。このお店の様に、蓋つきのステンレス容器に入っているジェラテリアはおいしい所が多いです♪
今回、私が頼んだのはお店のスタッフおすすめの「Nocciola(ノッチョーラ=ヘーゼルナッツ)」とPistacchio(ピスタッキオ=ピスタチオ)」。
ヘーゼルナッツとピスタチオ、どちらも素材の味が楽しめる濃厚なフレーバーでした。
特にヘーゼルナッツは、中に大きなヘーゼルナッツがゴロっと丸ごと入っていて感動!滑らかなジェラートの食感とナッツの歯ごたえがたまらない極上ジェラートでした。
ナッツ好きの人には絶対おすすめしたいジェラートです!
私がいただいたのはSサイズで、2.80ユーロ(2021年6月現在370円)。2つのフレーバーが選べます。
このお店から少し歩くとアルノ川沿いに出るので、アルノ川やヴェッキオ橋を見ながらジェラートを食べるのも楽しそう♪
DATA 店名:ラ・ストレガ・ノッチョーラ・ジェラテリア・アルティジャナーレ(La Strega Nocciola Gelateria Artigianale) 所在地:Via de' Bardi, 51/r, 50125 Firenze FI 公式サイト:La Strega Nocciola Gelateria Artigianale 料金:Sサイズ2.80ユーロ(2021年5月末時点で370円)
予約サイトから簡単に予約を取る方法
イタリアの観光地には多い「予約必須のレストラン」。でも、日本からだと電話で予約をするのも大変ですよね。
メールで問い合わせをしてみても、中には返事が返ってこないお店も…。そこで、今回私がフィレンツェのレストランの予約時に利用した「誰でも簡単に予約サイトから予約ができる方法」を紹介します。
利用するサイトは「Tripadvisor(トリップアドバイザー)」。
予約したいお店がこのサイトにある場合、私はここから予約することが多いです。
※トリップアドバイザーが提携している予約サイト「thefork」を通じての予約になります。ここから予約できる場合、お店の紹介ページの左側に「テーブルを予約」メニューが。
- 予約人数
- 予約日
- 予約時間
を選びましょう。
- 名前
- メールアドレス
- 電話番号
を入力し「予約する」をクリック。
予約完了!予約サイト「thefork」からのメールが届いているはずなので確認しましょう。下記のようなメールが届きます
↓ ↓ ↓
この方法が便利なのは予約の手軽さだけでなく、予約日時の変更やキャンセルも簡単にできるところ。
予約メールの右下にある「Modify my booking」「Cancel my booking」をクリックすれば簡単に予約変更やキャンセルができちゃいます。私もこの予約サイトから予約ができる場合には、この方法で予約を取ることが多いです。日本からもとても簡単に予約が取れるので、ぜひ試してみてくださいね!
フィレンツェでもっとグルメ散策しよう!
世界遺産の街並みや美術館だけでなく、郷土料理やワイン、ジェラート等おいしい物もいっぱいあるフィレンツェ。リストランテやトラットリアだけではなく、フィレンツェ中央市場などではフードコートでフィレンツェの美食を堪能することも可能です。
フィレンツェ旅行では、観光も大事ですが、食べ歩きを忘れずに!