アジア旅行の楽しみといえば食べ歩き。
中国や台湾では至る所に朝市、夜市がたち、B級グルメの屋台がひしめきあっています。
その中からおいしそうな匂いをかぎ分け、注文の仕方がわからないながらも身振り手振りで
注文し、自分の舌を喜ばせるグルメに出会えた時は感動ものですよね。
そんな海外でしか体験できない外国語まみれ、海外スパイスがきいたB級グルメを堪能できる朝市が大阪にあるんです。
日曜朝のみ。10時には売り切れ
1990年に「国際花と緑の博覧会」の会場となった「花博記念公園鶴見緑地」から大阪中央環状線方面へ徒歩15分。
日曜日の朝になると揚げ物独特の匂いとともに、店の前に人だかりができているのが華龍商事です。
普段は、中国系のスパイスや麺、野菜、鶏の丸焼きまで販売する食品スーパーですが、日曜日の朝限定で屋台がたち、中国で定番の朝ごはんを販売しています。
関西エリアに住む中国人たちがこぞって故郷の味を求めて集まってくるので毎週日曜日朝は大行列。
ちらほら日本人が混ざっているものの聞こえてくるのは中国語ばかり。
それもそのはず。お店の人は全員中国人。
日本語が話せない店員も多く、指差しで注文しなければいけません。
大体5時過ぎからスタートし、10時前には売り切れて店じまいしてしまいます。
日曜限定朝市は「華龍商事」に並ぶべし
お店の前にずら~っと並ぶ屋台。
揚げパン、豆腐、豆乳、饅頭、クレープなどどれを食べようか迷うほど。
何を食べようと迷ううちに、どこに並べばいいの?という疑問にぶつかるはず。
お店の前に1列に途切れなくずら~っと並んでいるので、どの屋台がどの列かわからない!
それもそのはず、混雑時は屋台ごとではなく、屋台右側から1列に並んでいるんです。
迷うより並べ!
ということでまずは最後尾を見つけて並びましょう。
並んでいるだけでも楽しいのがここの朝市。
スパイスの香りがうれしい中国風のパン
手際よく肉餡を詰めて焼いたり、あげたり。
特に五香や八角といった中国定番のスパイスが香ってくると、ここは本場中国の朝市?と錯覚するほど。
手のひらよりも大きなパンは、コッぺパンのような細長いものからまん丸、ゴマつきなど多種多様。
一応、片言の日本語は通じるので、何が入っているか聞いてみましょう。
この日はプレーン、砂糖いり、黒胡麻ペースト入りなど。
黒胡麻パンは、中にぎっしりと黒胡麻ペーストが入っています。
黒胡麻にピーナッツバターがほんのり入っているのがポイント。
手のひらよりも大きいのでこれ一つ食べるとお腹一杯。
パンというよりパイに近いので、テイクアウトした場合は、オーブンで再度焼いてから食べるとパイの食感がよみがえります。
油条(揚げパン)や麻花(揚げ菓子)も
お次もパンっぽい生地をコネコネ。
段ボールで囲っているのが現地っぽい雰囲気でいい!
これを焼くのかな?と思いきや・・・・・・
びよ~んと伸ばして油にど~んと投入。
油条と呼ばれる揚げパンで豆乳に浸してたべるのが中国の定番。
揚げたては外はしっとり中はふわっとしていて、そのまま食べてもおいしい!
そのまま食べてもおいしいといえば筆者の大好物「麻花」も揚げたてが食べられます。
生地をねじねじにしてあげた揚げ菓子で、外はさっくり、中はしっとりの食感がたまりません。さらに砂糖をまぶしてあるのでほんのり甘いのもポイント。
日本の揚げパンに似た感じですが、サクサク感が全く違う!
中国の朝食の定番「豆乳」も!
中国の朝ごはんの定番、豆乳はビニール袋で。これも本場っぽいですよね。
中国では汁物のテイクアウトはビニール袋に入れるんです。破れないか心配になるほど薄いビニール袋(笑)。
イートインの場合は器に入れてくれます。
豆乳の注文ポイントはもう一つ。
何も言わないと大量の砂糖をたっぷりと入れられてしまうので、砂糖なし、もしくは少な目でと伝えましょう。
中華まんじゅうには野菜や肉餡がぎっしり
最後は日本でいうところの豚まん系の饅頭。野菜や肉餡がぎっしり詰まっています。
蒸したてはふわっふわ。パン部分もほんのり甘いのでおやつ感覚で食べられます。テイクアウトをした場合、少し水を振りかけてから電子レンジで温めると蒸したてを再現できますよ。
豆腐脳(豆花)は出来立てがベスト!
その場で食べるなら、お店奥にあるイートインスペースにて。
特に順番待ちはなく、空きそうなところに狙いを定めて席を確保しましょう。
近くに立っているとやさしいおばちゃんたちが
「ここあくわよ~」と手招きしてくれるかも。
おススメの朝ごはんは豆腐脳と揚げパン!
揚げパンの大きさをご覧ください!手のひらどころか肘から下くらいの長さがあります。
そのまま食べても揚げたてはサックサック、ねじねじパンにいたっては甘いのでそのままむしゃむしゃ食べられますが、豆乳にひたすとおいしさアップ。
パンに染み込んだ豆乳の味わいといったら。ほんのり温かくやさしい味で、これぞ中国の朝ごはんです。
豆腐脳はなぜかほんだし香る日本風の味わい(笑)
ほんのりとろみがあり、揚げてない出汁豆腐といったところでしょうか。豆腐は絹豆腐よりもとろんとろんでのど越し滑らか。
いやいやもっと中国っぽい味わいをがつんとほしいという方はテーブルにあるラー油をたっぷりとかければ、味変成功。
事実、周りの中国人たちはたっぷりとラー油をかけています。
このラー油、タッパに入っていて一見、酸化が進んでいるような雰囲気ですが旨味がすごい!
持って帰りたくなるほどの味わい。さすがラー油の本場ですね。
焼きまんじゅうも焼き立てがベスト
イートインのもう一つのおススメは焼き饅頭。テイクアウトすると油が染み込んでしまうので焼きたてがベスト。
焼き饅頭の中はこれまたぎっしりの肉餡。八角香る、味わえる、ザ・中国の饅頭を味わえます。噛むごとに肉汁がじゅわ~っと染み出てくるので手はべったべったになりますがそれもご愛敬。
海外旅行に行くと、ウェットティッシュ必須ですが、ここの朝市も海外のようなものなので必須です。
中国旅行気分でお土産ゲット
イートインスペースの横は陳列棚がずらり。中国系の素材をメインとしつつもアジアの調味料も販売しています。
業者も買い付けにくるスーパーなのでとにかく安い。エコバック片手にがっつり買い物しちゃいましょう。
日本在住の中国人に人気なのはお惣菜コーナー。
鶏の丸焼き、牛筋などボリューム満点。
こちらも薄いビニール袋で渡されるので匂いが気になる人はジップロックも持参しましょう。
あんこがぎっしり入った月餅などのお菓子系もスタンバイ。
朝ごはんで食べた麻花のミニバージョンも。少し硬いドーナツといった味わいでお茶菓子にぴったり。
筆者おススメは真空パックのトウモロコシ。
日本でも売ってるよ~と思いますよね。同じトウモロコシでもちょっと味が違うんです。
ちょっとちょっと!腐ってるじゃないと思ったそこのあなた。
中国には紫色のトウモロコシがあり写真はミックスバージョンなので腐ってはいませんのでご安心を。
この紫色のトウモロコシ、もちもちして甘くておいしいんです。
フレッシュトウモロコシのプリっと食感はないもののもちもちが病みつき。
そのまま食べるよりもサラダに入れたり、焼きトウモロコシにして食べるのがおススメです。
このほかにも中国人が大好きなヒマワリの種がビニール袋にぎっしり詰め込まれていたり、見たことがないほど大きなナツメグがあったりとみているだけでも楽しいスーパー。
中国の雰囲気満載のスーパー&朝市ですが、買い物袋は有料なのでエコバックはお忘れなく。
DATA 華龍商事 所在地:大阪府大東市諸福8-5-18 営業時間:平日 8:00~18:00 日曜朝市5:00~売り切れ次第終了(大体10:00) 定休日:月曜日