冬の楽しみといえばカニですよ!カニ!!!
カニを食べるために、北陸や山陰まではるばる出かける人も多いはず。そんなカニ好きの舌を存分に楽しませてくれる温泉宿が鳥取県にほど近い兵庫県にあります。それが湯村温泉 湧泉の宿ゆあむ(以下、ゆあむ)です。
「湯村温泉?聞いたことがないな~新鮮なカニあるの?」なんて疑問をもったそこのあなたこそぜひご一読を!
高級ブランド松葉ガニの「生・蒸・焼・飲」料理の数々に悶絶必至。しかも、全国の黒毛和牛の元祖「但馬牛」もついちゃってお得感しかありません!
目次
湧泉の宿ゆあむで松葉ガニのカニ味噌しゃぶりつくしちゃう
ゆあむのカニがなぜおいしいのか?
食材と料理への深いこだわりがある料理長自らが定期的に漁港を訪れ、見聞きし、直接仕入れを行っているからです。
しかも、ゆあむは松葉ガニの漁獲量トップクラスの浜坂漁港にめちゃくちゃ近いんです。
新鮮なカニじゃなければ食べられないものといえば・・・そう花咲き松葉ガニ!
ということで、早速、ゆあむで食べられる松葉ガニの実力をよだれがたれちゃう写真とともにご紹介しましょう。
新鮮だから花が咲くお刺身。それが花咲松葉ガニです。
エビやまぐろも気になりますがやっぱり目が行く松葉ガニ!
このぴちぴちではじけんばかりの身をどう食べちゃおうか、テンションダダ上がり↑
醤油などつけあわせはあれど、新鮮だからこその甘味を堪能するなら、そのまま頭上に持ち上げ口をぱっくりあけ、カニの先端をいれちゃってください。
噛むごとに広がる甘味、とろみ・・・これぞ口福のひととき・・・
一気に食べつくしてしまいそうな勢いですが、一つだけ残しておいてください。
そのわけは・・・
これぞカニの真骨頂!
たっぷりのカニ味噌を直火でじっくり焼き上げる甲羅焼き。
ぐつぐつと煮込まれる音とともに漂うカニ味噌の香り。この二重奏に脳内崩壊寸前。
フツフツ湧き上がったら出来上がり。
まずはスプーンで一口。
もう文字でお伝えしなくても濃厚さはわかっていただけるはず。
そして・・・
先ほどの花咲松葉ガニをここで投入。
これはなんとお伝えしたらいいか・・・
甘くてとろけて濃厚で、三位一体となったこれぞ贅沢な松葉ガニの食べ方です。
なめまわしたくなるほどのおいしさなものの、そんなはしたない真似はできませんので、
これまた贅沢に地酒を投入して甲羅酒で〆とする。
もうこれだけでも十分カニを堪能しちゃったんじゃないかという感じですが、
さらにボリューミーなものが登場!
ゆあむがある美方郡周辺では、カニの蒸し焼きを「宝楽焼き」と呼びます。
宝楽鍋という専用の鍋で蒸し焼きにしたカニはうまみがぎゅうぎゅうに凝縮。
カニをホジホジしては食べ、ほじっては食べと、もはやおしゃべりをしている場合ではないおいしさ。
そのまま食べても甘味たっぷりで美味ですが、味変するならレモンとアンデス岩塩でシンプルにどうぞ。
カニ尽くしフルコースの場合は松葉ガニのメス「セコガニ」がついており、濃厚なカニ味噌と外子、内子と呼ばれる2種類の卵を堪能できますが、今回はゆあむのもう一つのおススメの但馬牛も堪能できるコースをいただいちゃいました。
全国の黒毛和牛のルーツは「但馬牛」
日本全国に●●牛と名前がついた黒毛和牛がいますが、そのルーツはほぼ但馬牛なんです。兵庫県内のみで交配した黒毛和牛のサラブレッド「但馬牛」は、赤身と脂身のバランスが絶妙なのが特徴です。
ちなみに兵庫県で有名な神戸ビーフとは、但馬牛の中でも厳しい条件に合格したものをいいます。
ゆあむでは神戸ビーフに相当する牛肉を使っているものの、地元ということで但馬牛と呼んでいるのだそうです。
旨味たっぷりの但馬牛は鉄板焼きでいただきます。
自分好みの焼き加減でいただけるのがポイント。
この日はヒレ、三角バラ、サガリの三種類。
分厚くカットされているものの、口の中でとろ~んととろける柔らかさ。
噛むごとに肉汁がじゅーじゅー口の中に広がりこれまた口福のひととき。
つけだれは卸ポン酢、山葵、岩塩、オニオンソースで。やっぱりおいしい肉は塩ですかね。味がきゅっと引き締まります。
コース料理には、前菜や温ものなどひと手間かけた料理も登場します。
地元で採れた新鮮な旬の野菜や果物を使った前菜は7種。
一つひとつが美しく、繊細な味わいで滋味深い。
茶碗蒸しの上にビーフシチューをトッピングした斬新な一品。
とろとろに煮込まれたビーフシチューは言わずもがなのとろ~り食感。
その下に潜む茶碗蒸しのとろとろ食感との絶妙なバランスがたまらない味わいです。
〆のデザートまでぬかりなし。
濃厚なマロンアイスクリームを特製の最中でサンドしたスイーツは上品な味わいでいくらでも食べられそう。
フルーツソースでさっぱりと味付けしたわらび餅も斬新。
松葉ガニや但馬牛を自宅で取り寄せて食べることもできますが、甲羅焼きや宝楽焼き、切りたての但馬牛を味わえるのはホテルならでは。
しかも、カニは食べた後の片づけも大変・・・
となれば、カニを優雅に食すならホテル滞在に限りますね!
湧泉の宿ゆあむの朝食
朝ごはんも、もちろんこだわりぬいたメニューが並びます。
夕食並みのラインナップに朝から食欲増進。朝食のメインはゆあむせいろ蒸しです
地元食材をふんだんに詰め込んだせいろ蒸しはおいしいが盛りだくさん。
蒸したてほやほやが運ばれてくるので、蓋をあけた瞬間の湯気と素材の香りがスゴイのなんの!
山陰名産の一夜干しエテカレイは肉厚で脂乗り抜群。
一夜干しなのに焼きたてのようなふっくら感が味わえちゃいますよ。
出汁巻き玉子は蒸すことでさらにふわっふわに。
温かいスープは、鳥取の東郷湖のシジミとあご出汁、さらに但馬牛のつくねからでた出汁が三位一体となった贅沢な味わい。
シジミ独特の出汁とあご出汁のさっぱりさの中に潜む、但馬牛のうまみが抜群。
ごくごく飲めちゃいます。
朝ごはんといえばみんな大好き卵かけご飯!
但馬産コシヒカリに、地元で人気のたまごかけごはん専門店「但熊」から仕入れた生みたてほやほやの卵を大胆にイン!
料理長厳選の牡蠣しょうゆをとろ~りとかけたら極上たまごかけごはんの出来上がり!
黄身のうまみが最高なので、卵の濃厚さを堪能したいなら白身をスープにインして、黄身だけトッピングして食べても〇。
〆は手作りきなこプリン。
最後にさっぱり冷たいスイーツを食べてもらいたいとのことで食後にサーブされます。
温かいものを食べた後のひんやりスイーツのおいしさといったら!そんなところまで計算しつくされた朝食に脱帽です。
卵不使用のきなこプリンは牛乳と生クリームのやさしい味わいで、黒蜜きなこが甘さをプラスしてくれます。
つるんと食感で〆にぴったり。
とにかく食事のクオリティーが高く、食にこだわりたい人にぴったりの宿。
でもそれだけじゃないのがゆあむの凄さ!
湯村温泉は美人の湯
湯村温泉は平安時代に開湯された歴史ある湯治場。
温泉街中心部にある荒湯は、98度のお湯がこんこんと沸き、日本屈指の高温の湯で知られています。
弱アルカリ泉でお肌に優しく体の芯からぽかぽかになる温泉です。
美肌の湯の基準になるメタケイ酸も豊富に含み、トロッとしたお湯が特徴。
重曹が含まれているため肌の角質を落とし、洗浄効果も期待できます。
湧泉の宿ゆあむのお風呂
ゆあむは2種類の異なるタイプのお風呂を楽しめます。
やま側に位置するやまの湯は浴槽が大きく開放的。
春来川沿いに位置する「かわの湯」は川のせせらぎをBGMに入れる癒しの湯。
春来川沿いに位置する「かわの湯」は川のせせらぎをBGMに入れる癒しの湯。
男女入れ替え性で、どちらの湯も楽しめます。
シャンプーリンスは3種類のブランドを設置し、温泉旅館によくある軽石や美肌石鹸のお試しもあります。
軽石や温泉成分入り美肌石鹸が気に入ったら売店で購入できるのも温泉旅館ならでは。
クレンジング、化粧水、乳液のほか、バスタオルもお風呂場にセットされ、手ぶらで大浴場にいけるのも嬉しいポイント。
専属ティープロデューサーによるブレンドのオリジナルティー
さらに、湯上りドリンクもスタンバイ!
単なるお茶じゃありません。
艶:ルイボス&ロースヒップ(ビタミンCたっぷり)
痩:プーアル茶、センナ茎、杜仲茶など(脂肪分解、食後の消化サポート)
爽:アールグレイ(ベルガモットオイルを着香した紅茶)
ゆあむのお茶は専属ティープロデューサーによるこだわりブレンドのオリジナルティー。
そんな貴重なブレンドのお茶が飲み放題なんです。なんと太っ腹!
しかも、湯上り茶の横にはアイスも。
お客様が欲しいとリクエストしたものをどんどん叶え、あればうれしいが随所に取り入れられています。
裸足でくつろげる和モダンな客室
ゴージャスなカニを食べるなら、部屋もスペシャルにしちゃおう!
記念日の特別な滞在に高級カニとセットで素敵な部屋に泊まりたい
贅沢に部屋で温泉を楽しみたい
なんてわがままステイもかなえちゃうのがゆあむです。
靴は玄関で脱ぐタイプなので、裸足で過ごせる心地よさ。
春来川沿いに位置するため、窓を開ければ川のせせらぎがBGMに。
ごろりとできる広々ソファとテラス付きです。
しかも、露天風呂付。
テラスの横にあるので、川からのそよ風がダイレクトに感じられ、解放感抜群。
部屋との仕切りはガラス張り。ちょっと恥ずかしい~なんていう人は部屋側のカーテンを閉めればOK!
2室限定なので、狙うならお早目に!
ベーシックな和モダンツインは畳使用で、これまた居心地抜群。
畳なのにベットで寝られる心地よさ。
どこでもごろごろしちゃってください。
湯上り処でいただいたティーコーディネータのお茶が部屋でも楽しめます。
これがまた香り高くて気分上々。
チェックイン時のウェルカムドリンクもティーコーディネーターによるオリジナルティー。
ほっと一息できる極上のお茶が楽しめます。
ウェルカムドリンクのお供に提供されるラスクもさくさく食感でお茶との相性抜群!
女子が欲しいあれやこれやがいっぱい詰まった宿です。
DATA 山陰湯村温泉 湧泉の宿ゆあむ 兵庫県美方郡新温泉町湯1610 0796-92-1101 公式HP:山陰湯村温泉 湧泉の宿ゆあむ
湯村温泉街で生キャラメル作り⁉6時間かかります
温泉といえば温泉卵。
あのとろ~りとした温泉卵は病みつきになりますよね。湯村温泉街では温泉卵作りが楽しめます。
湯村温泉街中心部にある荒湯では、温泉卵が作れる「かみの湯つぼ」と「なかの湯つぼ」があり、温泉卵用のネットに入った卵がすぐそばの荒湯観光センターで購入できますよ。
それぞれの湯つぼは源泉温度が違うため、なかの湯つぼは5分、かみの湯つぼは10分で温泉卵が完成。
卵が入ったネット紐を釘にひっかけて出来上がりを待ちましょう。
決められた時間ちょうどに取り出すとこんな具合。
とろみ具合が完璧!
温泉卵の他、さつまいもやさといも、とうもろこしなども蒸すことができます。
野菜は下の湯つぼという蓋つきのところで蒸します。
下の湯つぼには野菜のほか何から缶詰らしいものも。
ちなみに缶コーヒーなどの温めもOK。
湯村温泉名物?かもしれない(笑)、温泉を使った生キャラメルづくりもできます。
練乳が入った缶詰を6時間いれるとできるようなのですが、6時間も一体何をして待ったら?
部屋に戻ったら取りにいくのがめんどくさいし、6時間後、キャラメル缶を温泉にいれていることを覚えている自信もナッシング(笑)
という時間がない人のために荒湯で作った生キャラメルも販売中。
できあがりチューブ 500円
できあがり缶 800円
おいしいかどうかはご自身の舌でお確かめを。
筆者は時間がなかったものの、生キャラメルをここで購入するなら都会のほうが断然おいしいだろうと考え、試しておりません(笑)
城崎温泉に負けじとおしゃれカフェや猫カフェがオープンしたり、元気はつらつなおばあたちが出迎えるその名もおばあカフェがあったり、ほんの一角だけ石畳の遊歩道が温泉で温まって、天然岩盤浴ができたり、温泉街の定番「足湯」もあったりと温泉街散歩もなかなか楽しい湯村温泉。
山陰はアクセスがあまりよくないイメージがありますが、大阪からは直行バスが出ており、車がない人も楽々アクセスできます。ドライブOKであれば、鳥取旅行との組み合わせもおススメ。
鳥取の人気観光地「鳥取砂丘」より40分
空の駅で一躍人気の余部鉄橋より30分
まるで絵画のような紅葉で人気の安国寺や雲海で有名な竹田城跡へも1時間前後で行くことができます。
何かと穴場な湯村温泉、そして料理自慢の宿 湧泉の宿ゆあむ。
冬のカニ尽くしおこもり旅をお探しなら猛烈プッシュします。
一度食べたらもう一度あの味に出会いたいとばかりに、リピーター率が高い宿なので満足度は100%に太鼓判を押します(ポン)
DATA 荒湯観光センター 兵庫県美方郡新温泉町湯1260 0796-92-1181 7:30~18:00