どこまでも続くコバルトブルーの美しい海や眩しいほどの真っ白な砂浜が迎えてくれる和歌山の南紀白浜。
「日本の快水浴場百選」にも選ばれた人気の海水浴場や、パンダで有名な「アドベンチャーワールド」で有名な場所ですが、わんちゃんと一緒に旅できるスポットもたくさんあるのをご存知ですか?
今回は愛犬と旅した南紀白浜の観光スポットをご紹介します。
目次
三段壁・和歌山が誇る景勝地
まず訪れたのが和歌山の観光地として最も歴史があり、吉野熊野国立公園にも指定されているジオスポット「三段壁」。海岸にそそり立つ断崖の高さは50m!展望台からの眺めはまさに断崖絶壁という言葉が相応しい光景で、高所が苦手な人なら足がすくんでしまうこと確実。
「三段壁」という名前なので、てっきり三段の壁状になった景色を想像していたのですが名前の由来を聞いてびっくり。ここは昔、ここは漁師さんたちが船や魚の群れを見張った場所で「見壇(みだん)」と呼ばれていたのだとか。それが見段壁(みだんべき)となり、さらに→三段壁(さんだんべき)になったそうな。…ちょっと無理があると思うのは私だけ?
歴史ある洞窟にもペット同伴で入れます
その「三段壁」の下に眠るのが平安時代、源平合戦で知られる熊野水軍が船を隠したという伝説が残る洞窟。といいつつ、筆者は本当に歴史が苦手でお恥ずかしながら「熊野水軍とは…?」状態。でも「わんちゃんも一緒に入れますよ〜!」と呼び込むスタッフさんに誘惑され、まんまと入場料を払っていたのでした(笑)
地下36mの洞窟まではエレベーターで楽々到着。車椅子やベビーカーの方も一緒に見学できるバリアフリーが嬉しいです。
わんちゃんはバッグか抱っこで見学を
わんちゃんを連れて行く場合は抱っこ、もしくはバッグインがお約束。洞窟内を歩かせることは禁止です。また洞窟の地面は濡れていて滑るので気をつけて見学してくださいね。洞窟内はひんやりしていて、聞こえてくるのは波が岩肌に激しくぶつかり砕ける音。とくに潮の満ち引きや打ち寄せる波の圧力でクジラの潮吹きのような光景が見られる「潮吹き石」の景色はとってもダイナミックなのでお楽しみに。
歴史的な場所がフォトスポットに⁉︎
先にも書きましたが、源平合戦で源氏の勝利に貢献したとされる熊野水軍の船を隠したといわれるこの洞窟。洞窟内には資料によって再現された兜などが展示されていてフォトスポットになっています。洞窟の中、兜の横に座らされるチワワ…。なかなかシュールな絵になってしまいましたが、これもいい思い出ということで。
パワースポットもあります
そして洞窟内でもひと際目を引いたのが「牟婁大辯才天(むれだいべんざいてん)」の祠。こちらで祀られているのは日本一大きいとされる水の神様で、どんな願いでも叶えてくれるパワースポットとしても有名なのだとか。もちろん筆者も「愛犬とずっと楽しく旅できますように」とご祈願してきました。
洞窟を出ると無料の足湯スポットが!(ペットを入れるのは禁止)。洞窟探検で疲れた足を絶景を眺めながら癒すことができます。といっても洞窟探検は15分から20分程度。足元さえ注意すれば軽装でも気軽に楽しめるので、ぜひ三段壁に来たら立ち寄るのをおすすめします。もちろん、歴史がわからなくても楽しめました!
DATA
三段壁洞窟
所在地:和歌山県西牟婁郡白浜町2927-52
アクセス:南紀白浜空港よりバスで約6分。紀勢自動車道南紀白浜ICより車で約15分。(無料駐車場あり)
紀勢本線、白浜駅よりバスで約25分、タクシーで約15分。
電話:0739-42-4495
営業時間:8:00~17:00(最終入場PM4:50)
入場料:大人(中学生以上)1500円、小供(小学生)750円、小学生以下&ペット無料
URL:三段壁洞窟
白良浜・息を呑む美しさのビーチ
「三段壁」から車で5分ほどの場所にあるのが「日本の快水浴場百選」にも選ばれている白良浜ビーチ。延長約620mに渡る白砂のビーチは圧巻! 車内からも美しい景色が見られますが、ぜひ車を停めて立ち寄りたいスポットです。
海水浴シーズンは駐車料金に注意
おすすめの駐車場は白良浜の目の前にある「白良浜駐車場」。こちら、海水浴シーズン以外は無料で使えるとても便利な場所なのですがシーズンによっては有料に。(2023年は4月15日から10月29日の間が有料)とくに7月15日から8月31日のハイシーズンは1回2000円と高額になるので気をつけてくださいね。
白良浜にわんちゃんは入れません!
とても美しい白良浜ですが、残念ながらビーチへのペットの入場は厳禁。このさらっさらの白砂の上を思い切り走らせてあげたい衝動に狩られますが、美しいビーチを保つためなので我慢我慢!
我が子には入り口で母と待っていてもらい、筆者だけ波打ち際まで行ってみました。
綺麗すぎる!! 入り口では気づきませんでしたが、近づいてみてはっきりわかる青のグラデーション! 打ち付ける波が細かな泡となって消えていきます。
海水浴シーズンではなかったので、周囲は写真を撮るグループが数組と、ビーチに座ってぼーっと景色を眺めている人が数人いるだけ。なんて静かで平和な景色なんだ…。
私もずっと見ていたかったのですが、後ろから我が子が「ワン!(早く帰って来い)」と吠えた気がしたので、後ろ髪引かれつつビーチを後にしました。
DATA
白良浜駐車場
所在地:和歌山県西牟婁郡白浜町
(Google Mapを参照するときは『白良浜駐車場』で検索すると出てきます)
料金:シーズンごとに変わるので以下のURLをチェックして。
URL:南紀白浜観光協会
白浜のシンボル「円月島」
「白良浜」から国道34号線をさらに北上すると見えてくるのが白浜のシンボル「円月島」です。正式には「高嶋」という名前だそうですが、島の中央に円月形の穴がぽっかり空いていることから「円月島」と呼ばれているのだとか。
円月島に沈む夕陽は「日本の夕陽100選」に選ばれているほど美しいと言われていて、中でも年に数日だけまん丸の穴にぴったりと夕陽が収まるときがあるんだそう! 今回、まさにそのタイミングだったのですが予定が詰まっていて夕陽の時間に来られず…。次回は必ず神秘的な景色を拝みたい!
グラスボートでわんちゃんも一緒に海中散歩
その「円月島」の近くまで行けるだけでなく、海中散歩が楽しめるのが「南紀白浜グラスボート」。船の底がガラスになっている観光船で美しい海の中を覗きながらクルージングが楽しめる人気のアクティビティです。
他のゲストに犬アレルギーがいない場合、犬同伴での乗船が可能
わんちゃんもウェルカムな船ですが、ほかのゲストに犬アレルギーの方がいる場合はNG。ただし、その際は次のボートに優先的に乗せてくれるそうなので時間に余裕を持って行くのをおすすめします。わんちゃんは抱っこでも乗船OKですが、船はわりと揺れるのでバッグインで行くのが安心だと思います。
海岸から見ていた円月島を横目に見ながら、グラスボートは約25分ほどのクルージング。お魚が多いポイントでは停泊してくれるのでゆっくり海底散策を楽しめました。運が良ければ海亀が姿を現すこともあるのだとか!
我が家の愛犬ふわりはまったく興味なさそうでしたが、まぁ、それも想定内です(笑)。
DATA
白浜海底観光船
所在地:和歌山県西牟婁郡白浜町572
(※google mapを参照するときは『南紀白浜グラスボート乗り場』で検索すると出てきます)
電話:0739-42-2122
乗船料:大人(中学生以上)1600円、小人(4歳以上〜小学生)800円、ペット無料
URL:白浜海底観光船
京都大学白浜水族館・ペット同伴で入れます
グラスボートに乗る時に目に入ったのがこちらの白い建物。水族館だからわんちゃんは無理か…と思っていたら、なんと同伴OKというので寄り道です。
こちらは「京都大学白浜水族館」。その名の通り京都大学附属の日本でも珍しい水族館です。ここは白浜周辺にすんでいる無脊椎動物と魚の展示にこだわった水族館でカニ・ヒトデやロウニンアジなど、約500種の生物を常時展示しています。
わんちゃんはバッグインかカートで同伴OK
館内にはサメや大型の回遊魚が泳ぐ大型水槽をはじめ、よーく注意して見ないと何が展示されているのかわからないようなサンゴの水槽などがずらり。イルカショーなどはないので、ぱっと見地味に見えるのだけどそのひとつひとつに丁寧な説明が書かれていてなかなか面白い。
何より混んでないのがいい(笑)。この日も数組のカップルと、お子様連れファミリーが何組か。
ペット連れは我が家だけだったので、犬見知り&人見知りのふわりも安心してお魚鑑賞が楽しめました。こぢんまりとしていて気軽に見て回れるサイズ感なので、ふらりと立ち寄るのにおすすめなスポット。
わんちゃん連れで行ける水族館も希少なので、ぜひ遊びに行ってみては?
DATA
京都大学白浜水族館
所在地:和歌山県西牟婁郡白浜町459
電話:0739-42-3515
営業時間:午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
入館料:大人(高校生以上)600円、小人(小・中学生)200円、未就学児、ペット無料
URL:京都大学白浜水族館
和歌山で海外旅行気分!「ポルトヨーロッパ」
白浜エリアを堪能し、神戸方面へと向かう途中に立ち寄ったのがこちら!
え? ここは和歌山? 誰もが疑いそうですがここは白浜から車で一時間ほどで到着する和歌山マリーナシティの中にある「ポルトヨーロッパ」。突然海外にワープしてしまったかのような気分になれるアミューズメント施設です。
入園はなんと無料!
ここは遊園地になっているのですが入園料は無料!
アトラクションはパスポートもしくは都度払いで楽しむことができますが、ペットは乗り物に乗れないので我が家は無料でヨーロッパの街並みを楽しむことにしました。
わんちゃんはリード歩行OK
訪れたときはちょうどクリスマスイルミネーションの飾り付けが始まったばかりの頃。
あちこちがキラキラし始めてヨーロッパの街並みをより美しく輝かせていました。こんな素敵な場所がわんちゃんOK、さらにリードでお散歩できちゃうというのだから感激。ふわりはあちこちでモデルをさせられて疲れた様子でしたが、飼い主は非日常の体験にわくわくが止まりません!
マグロを堪能することもできます
ヨーロッパ散歩を楽しんでいた私たちですが、奥へ奥へと歩いていると何やら聞こえてきた太鼓の音のようなお祭りサウンド。その音のする方向へと向かうと、え!?(笑)
ヨーロッパからいきなりワープ! 大きなマグロのオブジェが飾られた黒潮市場が現れました。ここはその名の通り市場になっていてマグロの解体ショーが見られたり、とれたて新鮮のマグロが食べられる人気スポット。わんちゃんは市場内には入れないので立ち寄りませんでしたが、テラス席で一緒に食事することも可能だそうです。
駐車場代が高いのが残念
ヨーロッパの景色もマグロも楽しめるというなかなかシュールな和歌山マリーナシティ。入園は無料なのですが、駐車場代が1日1500円とお高いのがちょっと残念。(周辺にはパーキングがないのでここに止めるしかありません)。でも園内には温泉や釣りが楽しめるエリアもあり、ペットがいなければ1日十分楽しめること間違いなし。ちょっと変わった和歌山旅の思い出に立ち寄るのをおすすめします!
DATA
和歌山マリーナシティ
所在地:和歌山県和歌山市毛見1527
入園料:無料(アトラクションは別料金)
駐車場:1日1500円
URL:和歌山マリーナシティ
感動がいっぱいだったペット連れ和歌山旅
わんちゃん連れで楽しめる和歌山旅、いかがでしたか? 自然の作った絶景を一緒に見たり、美しい海を散歩だけでなく海中散策したり。都会では見られない絶景に感動しきりの旅でした。
ちなみに和歌山の人気スポット、パンダが暮らす「アドベンチャーワールド」はペットNGですが、入り口に預かってもらえる場所があるんだとか。我が家はいつも一緒にいたいので今回は行きませんでしたが、わんちゃん連れでも楽しめるスポットが多いのは魅力ですよね。神戸、大阪からも日帰りできますが、せっかくなら宿泊してのんびり旅するのをおすすめします!