たびハピ

チェンマイのお寺で伝統の「トークセンマッサージ」を飛び込みで受けてみた!


タイ旅行ではリーズナブルなマッサージを楽しみにしている人も多いでしょう。
タイでのマッサージといえばアクロバティックなストレッチのイメージがあるタイマッサージを思い浮かべますよね。でも体が硬く腰痛持ちの私はちょっとタイマッサージが恐ろしいので、今回は「トークセン」というタイ北部に伝わる伝統的なマッサージを体験しました。
場所はたまたま通りかかった「ワット・パン・ウェーン」というお寺。受付から着替え、施術方法、チップ&お会計までご紹介します!

旧市街南部にある「ワット・パン・ウェーン」

銀のお寺「ワット・シースパン」に向かうため、旧市街をチェンマイ門に向けてサイクリングしていた時にたまたま通りかかったお寺「ワット・パン・ウェーン」。

チェンマイには無数にお寺があるので、いちいち通りかかって足を止めているわけにもいかないのですが、なんとなく気になって自転車を降りてみました。

比較的小さなお寺だけど、なぜか評価が高いという謎

チェンマイには多くのお寺があり、旧市街では特に「ワット・プラシン」と「ワット・チェディルアン」が有名です。そういったお寺は敷地も広大で観光客も多いのですが、ワット・パン・ウェーンはちょっと違う感じ。敷地も小さく、またワット・シースパンのように“映える!”ってわけでもなさそう。

でも、入る前に某地図アプリで見たら、★4.6なんですよ!これは何かあるなっ!!と思い参拝。

お寺で受けられるマッサージ

小さい敷地ながらもウロウロしていると、本堂の裏に建物がありマッサージをしている人の絵が描かれた垂れ幕があるじゃないですか。

トークセンマッサージ、タイマッサージ、ハーバルコンプレス、フットマッサージとあります。なぜかフットマッサージだけ洒落た画像。

料金も明瞭!

興味ありありで近づいてみると、料金表を発見!安い!円安で1バーツ42円くらいの時期でしたが、1時間受けても1,000円しないお手軽さです。

でも体がめちゃくちゃ硬いので、アクロバティックなストレッチのイメージがあるタイマッサージ、ちょっと怖いんですよね。ところで垂れ幕にもあった「トークセンマッサージ」ってなんだろう…?

トークセンマッサージとは

マッサージは9時からで、私が到着したのが8時40分。ちょっと時間に余裕があったので、大至急スマホで「トークセンマッサージ」なるものを調査。

スマホ調べによると、トークセンはタイ北部の古式療法のひとつで(タイ北部に隣接するミャンマーやラオスにもあるらしい)、体のエネルギーラインを叩くらしい。どうやら、うまい棒くらいの太さの棒を体に当てて木槌で叩く施術法のようです。

トークセンで使用する道具

天からのエネルギーが施術効果を高めるということで、トークセンに使われる木は雷の落ちた木という説明もありますが、「流通量を考えると全部が全部そんなわけないやろ」というのが本当のところみたい(笑)

なかなか年季の入った道具が積まれていますね。

マッサージを受ける準備

「よし、トークセンにしよう!」と少々早いけど建物に入ると、マッサージ師さん朝ごはん中。オープン前なので、元締めみたいな女性とマッサージ師さん一人しかいません。「タイマッサージ?」と聞かれるも、「ノー、ノー、トークセンマッサージ」と伝え(やはりタイマッサージが人気なのかしら)、とりあえず着替えることに。

簡易的な着替えスペースで着替え

着替えは緑色のカーテンの中。隙間開いていて外から見えるのはご愛敬(笑)
他にも2~3着替えられるスペースがある感じですが、この時間はまだ私しかいないので、詳しくは謎。

想像していたよりもちゃんとしている、というか清潔感がある感じ。

タイパンツの着用方法も図解で説明

海外のお客さんも訪れるようで、タイパンツの着用方法が図解で掲示されていました。紐が出ているほうが後ろです。

着替え終わったら服と荷物をもって、マッサージ師さんの後についていきましょう。

施術からお会計まで

実際に受けて見たトークセンの流れと感想、マッサージ師さんへのチップ、お会計の流れなどを説明します。チップとお会計は紛らわしくならないように注意が必要かも。

施術スペースはこんな感じ

マッサージサロンじゃなくお寺の一角なので、マッサージスペースはこんなごろ寝な感じ。エアコンはなく、窓も扉も開けっ放しです。蚊の心配をしたのですが扇風機を複数台当てられていたので、蚊がいたとしても飛べないんじゃないでしょうか。

おそらく沢山の人の汗を吸っているんだろうな…と思われるマットに寝転がるのですが、枕部分にはちゃんとタオルを敷いてくれて、意外と清潔感ありな感じでした。

癖になるほど気持ちがいい

まずはうつ伏せからスタート。木槌で背骨の横の脊柱起立筋に沿ってトントントンと叩いていく。「あっ、気持ちいかも」。他の場所もトントントン。あれ?音が違う。なんか、激しく凝っていると自覚している場所は鈍い音がするような…。

そうこうしているうちに、お隣にもお客さんが。
複数のトークセンの音が響き合って、お寺らしい音を奏でる。なんだかとっても心地よく癒されるリズムです。道具だけではなく、時々ヒジから下の腕に体重を乗せて点ではなく面でマッサージしてくれるのがまた良い!
点でマッサージされると人によっては痛いこともあるのですが、面で圧をかけられるのはじんわりと効きます。

次は仰向けになって足や腕もトントントン。おぉ、、これ、めっちゃ良い!クセになりそう…。ところが最後の最後に若干タイマッサージのようなストレッチが入り、イテッ!と。まぁ、これくらいなら大丈夫かな。

マッサージが終わったら チップからお会計まで

マッサージが終わったタイミングで、マッサージ師さんにお礼を言ってその場でチップを渡しましょう。
マッサージ師さんにここで施術料金を渡すとチップなのかマッサージの料金なのかややこしいかも。マッサージの料金は、写真左の受付で支払いましょう。

※チップの相場はあくまでも個人の感覚ですが、こちらのお寺のように100バーツ台のリーズナブルなマッサージは、40バーツから50バーツが目安。

この日のこの時間はマッサージ師さんの稼働が少なかったようで、マットの右側は使われておらず、施術待ちのお客さんが数名おられました。私はたまたまオープン前に訪れたので大丈夫でしたが、意外と人気なので予約したほうが良さそうです。

チェンマイを訪れたら、ぜひタイ北部の伝統マッサージ「トークセン」を試してみてくださいね。かなりスッキリしますよ!

DATA
ワット・パン・ウェーン(Wat Pan Whaen Thai Massage)
所在地:50 Pra Pok Klao Rd Soi 2, Tambon Phra Sing, Mueang Chiang Mai District, Chiang Mai 50200
営業時間:9時~19時(日曜のみ9時~17時)

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