神奈川県の三浦市にある『京急油壺マリンパーク』が施設老朽化により2021年9月30日をもって閉館する…。このニュースに一番衝撃を受けたのは地元神奈川の人と、愛犬家たちかもしれません。
なぜなら『京急油壺マリンパーク』は日本でも珍しい犬同伴OKの水族館。館内はもちろん、イルカショーも一緒に見られる施設として愛犬家たちに大人気のスポットなのです。
そこで『京急油壺マリンパーク』を愛犬と楽しむためのポイントと、せっかくなら使いたいお得な『みさきまぐろきっぷ』の情報も合わせてご紹介します!
目次
愛犬を同伴するためには準備が必要です
愛犬を同伴するために必ず必要なのが狂犬病注射とワクチンの接種証明書。そしてパーク内での約束事がかかれた誓約書にサインする必要があります。誓約書は館内入り口でも記入できますが、事前にHPからダウンロードして記入してから持っていくとスムーズです。
これらがないと犬同伴はできないので、絶対忘れないでくださいね。また人間の入園料(大人1800円)のほかにワンちゃんにも入園料が500円かかりますのでご準備を。
館内に入る前にアザラシプールへ行くのがオススメ!
『京急油壺マリンパーク』はいくつかのゾーンに分かれています。まず、メインの水族館へ入りたくなりますが私がまず先に向かうのがいるか・あしかパフォーマンス会場「ファンタジアム」脇のアザラシプール!
こちら、小窓から中を覗けるようになっているのですが人懐っこいアザラシが近づいてきてくれる大人気スポット。いつも人だかりができてしまうので、空いているうちにご挨拶にいくのがオススメです。この日も2頭のアザラシがご挨拶に来てくれましたよ♪
30の水槽がずらりと並ぶ「魚の国」へ!
アザラシにご挨拶したら、入り口へ戻っていよいよメインの水族館「魚の国」へと進みましょう! 入り口にはムカシオオホホジロザメの顎歯復元模型がお出迎え。人気のフォトスポットになっています。
30の水槽を「昔のままの姿で」「相模の海から」「姿や形を変えて」「海の遊歩道」といった4つのテーマに分けて展示している「魚の国」。迫力満点の大きなサメから、相模湾で暮らすカニやエビの仲間まで色んな種類の魚を見て回ることができますよ。
館内ももちろんペット同伴OK! 我が家はペットカートを利用していますが、抱っこやバッグインはもちろん、リードで繋いだ状態で歩かせてもいいというドッグフレンドリーな水族館です。
かつて東洋一と言われた回遊水槽!
『京急油壺マリンパーク』の目玉といえばこちら! オオメジロザメやノコギリエイなど大迫力の魚が悠々と泳ぐ回遊水槽です。1968年の開業時には東洋一と言われたこの水槽。全長80mのドーナツ型の水槽なので、魚の泳ぐスピードを間近で感じることができます。
1日に数回行われる餌付けショーではまぐろの血合いやアジの切り身を食べる魚の姿を間近で見ることができますよ。
回遊水槽の下には貴重な標本展示が
初めて見たとき、その大きさとヌルッとしたフォルムに思わず身構えてしまったのがこちらの深海性のサメ「メガマウスシャーク」。この巨大な口が名前の由来と聞いて納得です。
メガマウスシャークは1976年にハワイ沖で初めて発見された学術的にも珍しい種なのだとか。ここに展示されているのは世界で37番目に発見されたもの。
全長5.7m、体重1.2tのメスの剥製が骨格標本や学術解剖のドキュメンタリー映像とともに展示されていて、子供の夏休みの自由研究の課題としても人気なんだとか。
賢いイシダイのパフォーマンスも見られます!
1日に数回行われるイシダイのパフォーマンスショーも必見。「魚の学校」をテーマに、イシダイたちが信号を渡ったり、計算式を解いたり…。
数分間のショーですが、このレトロな感じ。懐かしくないですか? 派手な演出はないけれど、飼育員さんの合図でお利口に動くイシダイたちの姿にちょっと感動してしまうのです(笑)。
カワウソの森に愛犬も興味津々!
と、すっかり愛犬そっちのけで楽しんでしまいましたが、うちの子が興味津々で近づいていくのが敷地内にあるかわうそエリア。
水槽内のプールで遊んだり、透明のトンネルを行き来したり、警戒心ゼロの姿で寝そべってたり…。かわうそファミリーのユニークな行動が間近で観察できるので愛犬ふわりもかぶりつき(笑)
自分の愛犬がどんなところに興味を持って、どんな表情をするのか。普段見られない姿に親バカな飼い主はカメラを向けつつニヤニヤが止まらないのです。
いるか、あしかショーだって一緒に楽しめちゃう!
水族館の花形、いるかたちのショーも愛犬と一緒に見られるのが『京急油壺マリンパーク』の嬉しいところ。完全屋内の劇場型施設なので、季節や天気に関係なくいつでも快適に楽しめる上、なんとペット同伴専用シートが用意されています!
普段は無料ですが、夏休み期間だけ1席300円(愛犬も300円)の別料金で事前予約制なので気をつけて。当日空きがあれば入り口でチケットを購入することができますが、人気の時間帯は埋まるのが早いのでお出かけの予定が決まったら公式HPより事前予約するのがオススメです。
三崎といったらマグロ! もちろん食事も愛犬と一緒です♪
『京急油壺マリンパーク』がある三崎はまぐろで有名な場所。パーク内にあるレストランでもおいしいマグロが食べられます!
残念ながら店内には入れませんが、愛犬同伴可能なテラス席は日陰になっているので暑い日でも大丈夫♪ この日は贅沢な三崎特盛丼(1850円)と数種類のマグロが堪能できるマグロ丼(1600円)を堪能しました!
愛犬メニューはありませんが、売店には愛犬用のオヤツが売られているのもドッグフレンドリーな油壺マリンパークならでは。暑い季節は愛犬用かき氷も販売してますよ♪
敷地内にはドッグランもあります!
敷地内にはドッグランも併設。小型犬エリアに飾られたタコのオブジェもだいぶ老朽化してしまっていますが、それでも芝生はふかふかでロケーションも最高です!
小型犬エリアは予約不要ですが、中・大型犬向けドッグラン予約制。前日までに予約すると14:00~15:00までの時間を大型犬(25㎏以上)専用として利用することができます。
なかなか思い切り走らせてあげられない大型犬もここでなら思いっきり走ることができるし、小型犬も一緒にならないので安心して遊べる…安全面に配慮した心遣いが嬉しいですよね。
お得に楽しむなら「みさきまぐろきっぷ」がオススメ!
電車を利用する方にオススメなのが「みさきまぐろきっぷ」。京急線乗車券+バス乗車券に食事券やレジャー施設券、さらにお土産券までセットになったとてもお得なきっぷです。
例えば品川から『京急油壺マリンパーク』まで電車とバスを使うと交通費だけで往復2432円(IC優先)。そこに入園料の1800円、海鮮丼1600円…と加算されていくのですが、『みさきまぐろきっぷ』を使えばそれら全部で3570円! 圧倒的にお得に楽しむことができます。
私たちは車で行ってしまったので、さらに駐車場代1000円と高速代が上乗せに。車はドアtoドアで出かけられるので楽ですが、お得感で選ぶなら圧倒的に『みさきまぐろきっぷ』を利用するのをオススメします!
ただし、電車に愛犬を乗せるときはクレートなどの全身が入るペット専用のケースに入れて、顔を出さないこと。大きさなどに細かい制限がありますので京急電鉄のHPを確認してくださいね。
DATA みさきまぐろきっぷ 各駅からの料金やサービス内容は公式HPでチェック みさきまぐろきっぷ ただし新型コロナウィルス以降の発券には変更事項があるため京急電鉄ホームページを確認すること!
閉園まであとわずか! 愛犬との貴重な思い出を作りに行こう!
1968年の開業以来、老若男女+犬たちに愛されてきた『京急油壺マリンパーク』。閉館まで残りわずかですが、ぜひ愛犬とのちょっと変わった思い出を作りに出かけてみませんか?
DATA 京急油壺マリンパーク 所在地:神奈川県三浦市三崎町小網代1082 営業時間:9:00〜17:00(最終入館30分前) ペット同伴の誓約書や、イルカショーなどの予約は公式HPでチェック 京急油壺マリンパーク