「1日自動車保険」とは1日単位で加入できる自動車保険で、主に他人名義の車を運転する時に利用します。
例えば、自分の車を持っていない大学生が、親戚から車を借りて運転する場合、また、友人との旅行や引っ越し、帰省などで他人から車を借りて運転する時などの利用です。
料金は1日1000円ほどの手軽な価格で、申込みもコンビニやWebから簡単に行うことができます。
「1日自動車保険を利用したいけれどたくさん種類があって選べない」
「1日自動車保険を選ぶポイントを知りたい」
利用したい人のなかにはこのような疑問を持っている人がいるかもしれません。
ここではおすすめの1日自動車保険6社について、それぞれの特徴や補償内容について紹介。
また、1日自動車保険のメリットやデメリット、選ぶポイントについても解説しています。
次に車を借りて運転する時には、自分にあった1日自動車保険が探せるでしょう。
1日自動車保険おすすめ6社ランキング!

1日自動車保険のおすすめ6社を紹介します。
保険料だけでなく、補償内容や特約、付加サービスについても確認し、自分に合った1日自動車保険を選びましょう。
- 東京海上日動火災保険/ちょいのり保険
- 三井住友海上/1DAY保険
- 損保ジャパン/乗るピタ!
- あいおいニッセイ同和/ワンデーサポーター
- ドコモ/1日自動車保険
- PayPay保険/あんしんドライブ
1.東京海上日動火災保険/ちょいのり保険

- 加入方法が手軽
- 保険利用の無事故日数に応じて割引制度あり
- 運転手の追加が最大3名までオプション料金で対応できる
東京海上日動火災保険の1日自動車保険「ちょいのり保険」はスマホやPC、コンビニからも加入できる手軽さが魅力です。
また、プランは、補償内容によりシンプルプラン・レギュラープラン・プレミアムプランの3つから選べます。
「シンプルプラン」は車両補償が付きませんが、全プランに対物・対人補償やロードアシストなどが利用でき、「プレミアムプラン」は弁護士費用の補償も確保できます。
大勢で旅行に出かけるシーンに便利なのが「臨時被保険者に関する特約」です。
運転手が契約する人以外の友人などと交代して運転する場合として、3名まで運転手を追加できるオプションが用意されています。
シンプルプランであれば+400円で運転手2人分の補償がカバーできるということです、
利用すればするほどお得になる割引制度の設定があり、無事故でちょい乗り保険を利用した日数に応じて最大20%の保険料の割引が適応されます。
項目/プラン | シンプルプラン | レギュラープラン | プレミアムプラン |
保険料 | 800円 | 1,800円 | 2,600円 |
対人賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
対物賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
搭乗者傷害 | ◯ | ◯ | ◯ |
車両補償 | ー | ◯ (自己負担額15万円) (対象事故限定条件付) | ◯ (自己負担額15万円) |
自損傷害保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
ロードアシスト | ◯ | ◯ | ◯ |
弁護士費用等補償特約 | ー | ー | ◯ |
臨時被保険者に関する特約 | +400円/1人 | +900円/1人 | +1,300円/1人 |
加入方法 | 公式サイト(パソコン・スマホ)、コンビニ(ローソン・ファミリーマート・ミニストップ) |
支払方法 | 携帯料金と合算で支払い、キャリア決済、クレジットカード払い、現金 |
東京海上日動火災保険/ちょいのり保険の口コミ・評判は?
良い口コミでは、1日自動車保険を利用して運転後1時間以内にロードサービスを利用できたことや、身内で1日自動車保険の存在を知っている人がいて、加入できたことが投稿されています。
悪い口コミでは、会員登録のパスワードが長すぎること、初めて利用するときは前もって事前予約が必要であることが挙げられていました。特に初めて利用するときは早めに登録、申込みを忘れないようにしましょう。
2.三井住友海上/1DAY保険

- 2回目利用から保険料割引
- 定額追加で最大3人まで追加
- 1DAY保険加入で将来の自動車保険料がお得になる
リピートするほど将来おトク!
1DAYマイレージ割引 最大20%OFF!
「1DAY保険(ワンデイ保険)」は三井住友海上火災保険が提供している1日自動車保険です。加入は1日から最長7日まで24時間単位で利用できます。
2回目からの利用から保険料の割引が適応され、最大20%の割引料金で利用できる1DAYマイレージ割引があり、適応により初回800円→2回目は770円と、お得に利用できることはポイントです。
また、借りた車を2人以上で交代して運転する場合、1人目(記名被保険者)以外の運転者(指定被保険者)は、一定の追加保険料で3人まで登録できる設定があります。
例えば1人目は保険料800円+指定被保険者3人までオプション320円→保険料1120円で4人分の1日自動車保険がカバーできます。車を借りて定期的に仲間で出かける人ぴったりです。
さらに通常の任意自動車保険との連携もあります。
1DAY保険加入で一定期間無事故である被保険者が、将来車を購入し、初めて三井住友海上で自動車保険を契約すると「はじめての自動車保険」プランとして割引が適用されます。
項目/プラン | エコノミープラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン |
保険料 | 800円 (2人以上の場合は1,120円) | 1,000円 (2人以上の場合は1,400円) | 2,500円 (2人以上の場合は3,500円) |
対人賠償保険 | ◯(免責金額5万円) | ◯(免責金額5万円) | ◯(免責金額なし) |
対物賠償保険 | ◯ (免責金額5万円) | ◯ (免責金額5万円) | ◯ (免責金額なし) |
搭乗者傷害 | ◯ | ◯ | ◯ |
車両補償 | ー | ー | ◯ (免責金額15万円) |
自損傷害保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
ロードアシスト | ◯ | ◯ | ◯ |
弁護士費用等補償特約 | ー | ー | ー |
臨時被保険者に関する特約 | +1,120円/1日 2名以上の運転手がいる場合 | +1,400円/1日 2名以上の運転手がいる場合 | +2,500円/1日 2名以上の運転手がいる場合 |
加入方法 | 公式サイト(パソコン・スマホ)、コンビニ(セブンイレブン) |
支払方法 | 携帯料金と合算で支払い、クレジットカード払い、現金 |
三井住友海上/1DAY保険の口コミ・評判は?
月に数回の運転であれば1日自動車保険がピッタリです。また、車の価値が高い車種の場合は加入できないことを確認しておきましょう。
悪い口コミでは、ホームセンターなどで大きな商品を購入した時にお店で借りる軽トラについてです。お店が所有している車になるのでこの場合1日自動車保険の加入できません。保険会社に相談するとよいでしょう。
3.損保ジャパン/乗るピタ!

- 手軽な加入方法
- 保険利用の無事故日数に応じて割引制度あり
- 運転手追加が最大3名まで追『1DAY保険』の契約で自動車保険の保険料がおトクに!
「乗るピタ!」は、損害保険ジャパンの1日自動車保険です。コンビニに行かなくても乗る前に、スマホやパソコンから便利に加入申し込みができるのがポイントです。
短時間に限り、運転するケースに合わせてプランの補償内容そのままに、日帰りの遠出に利用できる12時間限定のプランが追加され、ライトプランは650円(12時間)と、業界最安プランを実現させています。
「臨時被保険者に関する特約」を付帯している場合、事前登録不要で複数の運転者が交代で運転することも可能です。
車の故障や事故の際には全国約8,000か所の拠点※から、ロードアシストが24時間365日駆けつけてくれて、故障や事故の対応、病院への対応までを引き受けてくれます。
(※2023年6月現在)
また、47都道府県279か所に保険金サービス拠点を設置し、スムーズな事故対応の交渉や支援サービスが受けられることもポイントです。
項目/プラン | ライトプラン | 基本プラン | 安心プラン |
保険料 | 800円(24時間) 650円(12時間) | 2,700円(24時間) 2,150円(12時間) | 3,500円(24時間) 2,800円(12時間) |
対人賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
対物賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
搭乗者傷害 | ◯ | ◯ | ◯ (人身傷害保険) |
車両補償 | ー | ◯ (自己負担額15万円) | ◯ (自己負担額10万円) |
自損傷害保険 | ◯ | ◯ | ◯ (人身傷害保険) |
ロードアシスト | ◯ | ◯ | ◯ |
弁護士費用等補償特約 | ー | ー | ◯ |
臨時被保険者に関する特約 | +1,000円 | +2,700円 | +3,500円 |
加入方法 | 公式サイト(パソコン・スマホ) |
支払方法 | クレジットカード、PayPay |
損保ジャパン/乗るピタ!の口コミ・評判は?
国際免許対応できる1日自動車保険は少なく、損保の乗るピタ!は対応していることがわかります。また、半日プランも登場しているので様々なニーズに答えられる保険だとわかります。
ただ、運転直前に加入してりようできるのはライトプランのみで、他のプランの加入は8日以上前からの予約が必要だということを確認しておく必要があります。
4.あいおいニッセイ同和/ワンデーサポーター

- 申込みは主要3社のスマートフィンからのみ
- 無事故利用の回数に応じて、任意の自動車保険が最大20%割引になる
- 複数で運転する場合は3人まで指定でき、保険料が割引価格
あいおいニッセイ同和損害保険の1日自動車保険が「ワンデーサポーター」です。
申込みはdocomo、au(「auかんたん決済」が利用可能なUQmobileは可能)、SoftBank(Y!mobileは可能)の3社のスマートフォンからのみです。
プランは「エコノミープラン・ベーシックプラン・ワイドプラン」の3種類で、対物賠償保険はベーシックプランとワイドプランの場合、免責金額なしに無制限の補償です。
「ワンデーサポーター」の1日自動車保険を複数回利用した場合、2回目より保険料の割引制度が適応されます。
(例:初めての利用で1回目800円が2回目には770円の保険料)
また、「ワンデーサポーター」の無事故利用の回数に応じて、任意保険に加入時の保険料が最大20%OFFになるのもポイントです。。
複数で運転する場合、指定被保険者は最大3名まで指定でき、保険料は2人目の保険料が割引料金で利用できる設定になっています。(例:エコノミープランの場合1人目が800円で2人目は320円で同じ補償)
項目/プラン | エコノミープラン | ベーシックプラン | ワイドプラン |
保険料 | 800円 | 1,000円 | 2,500円 |
対人賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
対物賠償保険 | ◯ (免責金額5万円) | ◯ (免責金額なし) | ◯ (免責金額なし) |
搭乗者傷害 | ◯ | ◯ | ◯ |
車両補償 | ー | ー | ◯ (自己負担額15万円) |
自損傷害保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
ロードアシスト | ◯ | ◯ | ◯ |
事故現場アシスト | ◯ | ◯ | ◯ |
弁護士費用等補償特約 | ー | ー | ー |
臨時被保険者に関する特約 | ー | ー | ー |
加入方法 | 公式サイト(パソコン・スマホ) |
支払方法 | docomo、au(「auかんたん決済」が利用可能なUQmobileを含みます)、SoftBank(Y!mobileを含みます)の3社のスマートフォン ※保険契約者ご本人さま名義のスマートフォン ※親族を保険契約者とし、車を運転する人を記名被保険者とすることで加入可能 |
あいおいニッセイ同和/ワンデーサポーターの口コミ・評判は?
直前に加入申し込みせずに前もって登録しておくと、希望のプランも選べるのがわかります。
また、プラン内容の変更で「エコノミープラン」「ベーシックプラン」では車両保険の対応がなくなったことで残念に感じている投稿がありました。
5.ドコモ/1日自動車保険

- スマートフォンで簡単に申し込み
- 支払い方法はスマートフォンの料金と合算
- 対象保険料100円につき1ポイントのdポイントがたまる
ドコモの「1日自動車保険」は、東京海上日動火災保険株式会社が引受保険会社となって提供している保険商品です。
ドコモと名称がついていますが、ドコモユーザー専用という訳ではなく、dアカウントを持ってさえいれば、誰でも加入できます。
申込みはスマートフォンからで完結する手軽さが特徴で、忙しい人に特におすすめです。
また、支払いはスマートフォンの料金と一緒に請求されるので、別途手続きする必要がありません。
気になる保険料も800円から2,600円(税込)と比較的利用しやすい金額設定で、コストを抑えて自動車保険を利用したい人にオススメです。
プランは「シンプルプラン・レギュラープラン・プレミアムプラン」の3つのプランから選択でき、全てのプランに24時間365日対応のロードアシストサービスが付帯します。
車両補償はレギュラープラン・プレミアムプランにのみ付帯し、プレミアムプランは2,600円の料金で弁護士費用特約が付帯し、リーズナブルな費用で手厚い補償が受けられます。
1日自動車保険割引や任意保険との紐づけた関連割引きはありませんが、対象保険料100円につき1円(1%相当分)のポイントが貯まります。
複数人で運転する場合の注意点として、それぞれが別々に契約を結ぶ必要があることが挙げられます。
また、保険の利用開始が初めての場合、登録から7日以内の場合は「レギュラー/プレミアムプラン」は利用できない点には注意が必要です。
項目/プラン | シンプルプラン | レギュラープラン | プレミアムプラン |
保険料 | 800円 | 1,800円 | 2,600円 |
対人賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
対物賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
搭乗者傷害 | ◯ | ◯ | ◯ |
車両補償 | ー | ◯ | ◯ |
自損傷害保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
ロードアシスト | ◯ | ◯ | ◯ |
弁護士費用等補償特約 | ー | ー | ◯ |
臨時被保険者に関する特約 | ー | ー | ー |
加入方法 | 公式サイト(パソコン・スマホ) |
支払方法 | 携帯料金と合算 |
ドコモ/1日自動車保険の口コミ・評判は?
車の利用が少ない人には1日単位で加入できる保険が便利だと分かります。
悪い口コミは、1日自動車保険で申し込む時に必要だとドコモに加入していた人は、パソコンやコンビニからも加入できるようになり、ドコモ利用の必要性が薄くなった投稿です。
ニーズに応じて申し込みのハードルが下がっている背景が理解できますね。
6.PayPay保険/あんしんドライブ

- PayPayアプリ上で最短1分で申し込み完了
- PayPay残高で支払い可能
- PayPayポイントもたまる
PayPay保険の「あんしんドライブ」は、PayPay保険サービス株式会社が提供している1日自動車保険です。
マイカーを持たない18歳から29歳のZ世代の加入が約8割を占め、家族や友人などから車を借りる際によく利用されています。
時期としては年末年始、大学の長期休暇になる夏季休暇に利用が急増し、帰省や旅行に合わせて加入するケースが多いようです。
注目は「お手軽プラン」の12時間650円の保険料の安さで、保険料の1%はポイントで還元されるところも魅力です。
PayPayアプリ上で加入手続きから支払いまですべて完結する手軽さも利用者が増えている理由でしょう。開始前ならアプリで無料キャンセルも可能です。
項目/プラン | お手軽プラン | 基本プラン | 安心プラン |
保険料 | 650円(12時間) 800円(24時間) | 1,400円(12時間) 1,700円(24時間) | 2,150円(12時間) 2,700円(24時間) |
対人賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
対物賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
搭乗者傷害 | ◯ | ◯ | ◯ |
車両補償 | ー | ○ 300万円 単独事故除く 自己負担額15万円 | ○ 300万円 自己負担額15万円 |
自損傷害保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
ロードアシスト | ◯ | ◯ | ◯ |
弁護士費用等補償特約 | ー | ー | ー |
臨時被保険者に関する特約 | オプションにて相談 | オプションにて相談 | オプションにて相談 |
加入方法 | PayPayアプリ内 |
支払方法 | PayPayアプリ内で、PayPay残高にて支払い |
PayPay保険/あんしんドライブの口コミ・評判は?
半日の利用が可能、PayPay残高で支払い可能なのは、魅力に感じる人が多いようです。
1日自動車保険は、あくまで車に対しての保険でバイクはありません。投稿にもあるように事故を起こしたときの死傷率が高くなるため、お得な保険料でのサービスは提供できないのでしょう。
1日自動車保険とは?

1日自動車保険は、通常の任意保険の自動車保険とは、異なる点が多くあります。
下記項目にて詳しく解説します。
- 1日自動車保険とは
- 1日自動車保険の対象車
- 1日自動車保険に含まれる補償内容
- メリット・デメリット
1日自動車保険とは
1日(24時間)もしくは1/2日(12時間)だけ加入できる自動車保険です。
所有している車に対して、継続的に契約する一般的な自動車保険とは異なり、「運転する時」に「必要な補償だけ」を選んで加入できるのが大きな特徴です。
1日自動車保険の対象車
1日自動車保険は、基本的に他人名義の車を運転するシーンを前提とした保険となっています。
そのため、下記のようなシーンで車を運転する場合に加入をおすすめします。
- 車を借りて運転する場合
- 友人、知人の車で一緒に出かける時に、運転を代わる場合
(車の所有者の自動車保険に運転者限定や年齢に条件がある場合) - 家族の自動車を借りて運転する場合(運転者限定や年齢条件の対象から外れている場合)
自分名義、配偶者名義の車やレンタカー、会社が所有している社用車を運転するときは1日自動車保険の対象にはなりませんので注意が必要です。
1日自動車保険が適用されない車
- 自分名義の自動車
- 配偶者名義の自動車
- 運転者かその配偶者が役員の法人名義の自動車
- 家族や知人が所有する自動車で運転者限定や年齢条件の対象に含まれている場合
- 一部の高級外車やスポーツカー(保険会社によって異なる)
- レンタカー
- カーシェアリング
- バイク
- 会社所有の社用車
加入前に確認したいことがあります。
自分がすでに自動車保険に加入していて、「他車運転特約」がついているかです。「他車運転特約」とは、他人名義の車を運転して事故を起こした場合に、自分の自動車保険で損害費用をカバーできる特約のことです。この特約があれば、万が一他人の車で事故を起こしても、お金の面で車の持ち主に大きな迷惑をかけずに済むので、1日自動車保険の補償とダブっていないかの確認が必要です。
1日自動車保険に含まれる補償内容
車の事故は、ひとたび発生してしまうと大きな損害を引き起こしてしまう可能性があります。
車の運転シーンはいつであっても同じことです。
スマホやコンビニで手軽に加入できる1日自動車保険に加入し、万が一に備えるようにしましょう。
加入前に、事故を起こしてしまったときに受けられる補償を詳しく確認しておくことが大事です。
下記1日自動車保険で加入でききる賠償保険の例です。
基本的には対人賠償保険・対物賠償保険はいずれの保険会社でも必須項目ですが、その他の補償も、自分の運転技術と相談しながら必要に応じて手厚くしておくと安心に繋がります。
賠償保険 | 補償内容 |
対人賠償責任保険 | 被保険者が借りた車を運転した際に事故を起こし、人を死傷させてしまった場合。法律上の損害賠償責任を負ったとき、損害賠償額に応じて保険金を支払うもの。自賠責保険の超過分で金額は無制限。 |
対物賠償責任保険 | 上記と同じシーンで、事故により他人、公共の財物に損害を与えた場合。法律上の損害賠償責任を負ったときには対人賠償責任保険と同じく金額は無制限。 |
車両保険 | 相手がいない事故で、車が損傷したときに修理代や買い替え費用をカバーできる保険。上限300万円・免責金額15万円に設定されている商品が多く、全額保証でない点、また当日の加入ができないことも注意。 |
搭乗者傷害保険車両保険 | 事故発生時に運転していた車に乗っていた人すべてを補償する保険。人身傷害保険よりも補償範囲が小さいものの、ぜひつけておきたい補償。 |
対物超過修理費用補償特約 | 事故で相手方の自動車の修理費用が対物賠償保険の範囲を超えた場合に差額を埋め合わせるための保険。相手の車が絶版車や特別限定車の場合に役立つ保険。 |
自損事故傷害特約 | 自賠責保険や対人・対物賠償責任保険の対象にならない単独事故の際の同乗者の死傷に対する補償を行ってくれる保険。 |
弁護士費用特約 | もらい事故や自分の過失がない事故で、示談交渉や保険会社の示談交渉に納得できない場合、弁護士を通して示談交渉を依頼する費用を支払ってもらえる特約 |
ロードアシスト | 運転していた自動車が事故や故障により走行不能になった場合のレッカー手配や応急処置費用を行ってもらえる保険。24時間365日対応可能か、パンク・ガス欠・バッテリー上がりなどに対応しているかも確認 |
臨時被保険者特約 | 複数人で自動車を交代で運転する場合、契約者本人以外にも補償を追加できるオプション。1人ずつ加入するよりもお得に利用できる。 |
メリット・デメリット
1日単位、(もしくは半日単位)で加入できる手軽さが魅力の1日自動車保険ですが、気をつけておきたい点もあります。
ここでは1日自動車保険を加入する前に確認しておきたいメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
自動車を保有していない人、自動車を運転する機会が少ない人が1日自動車保険に加入するメリットについて解説します。
- 保険料が安い
- ロードサービスを受けられる
- スマホやコンビニで当日手続きできるプランがある
- ニーズに合わせて最適なプランを選べる
- 年齢幅・等級制度がないため、保険料は一律
- 2回目以降の利用や任意の自動車保険の割引がある
保険料が安い
1日1,000円ほどの負担で、通常の自動車保険と同様の補償が受けられることが最大のメリットといえるでしょう。また、1日自動車保険の場合は年齢や等級による保険料の違いがありません。
月に数回程度の運転であるならば、お得価格のプランの中でも補償の充実したものを選ぶようにすると安心です。
ロードサービスを受けられる
運転中、24時間365日対応してもらえるのであれば安心です。「パンク」「ガス欠」「バッテリー上がり」などはロードサービスの半数以上※を占めます。外出先でのトラブル対応も任せられるので心強いです。
※参照:一般社団法人日本自動車連盟
スマホやコンビニで当日手続きできるプランがある
1日自動車保険の多くは、オンラインで加入、もしくはコンビニの端末機で加入するスタイルです。
プランによっては当日の加入も可能なので、急な用事で車を借りることになった場合や、運転するまでにあまり時間がない場合でも、スマホやパソコンですぐに手続きができるところが魅力です。
ニーズに合わせて最適なプランを選べる
どの保険会社も1日自動車保険に料金や補償内容が異なる3つのプランを用意しています。「対人賠償責任」「対物賠償責任」「対物超過修理費特約」「ロードアシスト」は基本の補償としてカバーされていますが、補償金額、免責の有無などプランによっては内容が異なる場合があります。
また、「車両保険」「弁護士費用特約」をつけると保険料が高くなるプランになりますが、万が一のときの補償は厚いです。
年齢幅・等級制度がないため、保険料は一律
1日自動車保険は単発利用の保険サービスとして扱われます。そのため、定期契約スタイルの一般的な自動車保険に設定されているノンフリートの等級制度がありません。また、被保険者の年齢に応じて保険料が異なることもありません。
誰が加入しても保険料は一律なので運転頻度が少ない人や過去に事故を起こしてしまった人も同じ料金で加入することができます。
2回目以降の利用や任意の自動車保険の割引がある
保険会社によりますが、2回目以降の加入申込みで保険料が割引になり、無事故での加入が続くと最大20%の保険料の割引が受けられる場合もあります。
1日自動車保険を利用していると、同じ保険会社の任意の自動車保険に加入する際に割引金額で利用できるケースもあります。
デメリット
1日自動車保険に加入する際にどのようなデメリットがあるのか把握しておくことで、保険会社を選択するときのチェックポイントとして利用できます。
- 運転するごとに申込みをしなくてはいけない
- 補償がプランごとに異なる
- 運転時のみが対象
- 支払い方法が限定されている場合がある
- 保険適用外の車がある
運転するごとに申込みをしなくてはいけない
1日自動車保険は名前の通り1日(24時間)の保険です。もし、それ以降も継続利用したいときは再度、加入申し込みの手続きをしなければなりません。手続きは簡単に行えるとしても、その都度となると手間に感じてしまうかもしれません。
ただ、同じ保険会社であれば1度登録しておけば2回目以降はログインのみで情報入力が省ける場合もあります。またあらかじめ連続利用日数がわかっている場合は先に登録して一括で支払いできるケースもあります。利用を検討している1日自動車保険のサービス内容を確認しておくようにしましょう。
補償がプランごとに異なる
保険会社それぞれに補償内容を変えて3パターンほどのプランが提供されています。
それぞれのプランにより、(特に特約部分)少しずつ内容が異なりますので、自分の希望する補償範囲をイメージして、プランを選ぶようにしましょう。
「車両補償」「弁護士特約」などがついていると、どうしても保険料は高くなりますが、補償は厚いので、予算と相談しながらできるだけ厚い補償になるようにしておくと安心です。
「車両補償」は万が一、事故を起こした時に、上限はありますが、修理費用や買い替え費用の多くを保険金から賄うことができます。ただ、車両補償付きのプランは会員登録当日での申込みができない場合が多いので、利用予定日に合わせて前もって登録しておくようにしましょう。
「弁護士特約」は、もらい事故などの時に助かります。相手との交渉は難航することもあり、専門家である弁護士に依頼できるとスムーズに解決でき、精神的なストレスも少なくてすみます。
運転時のみが対象
1日自動車保険は、簡易的な保険になるので、運転している時のみが対象になります。それ以外でのケガによる後遺障害、死亡による補償は受けられません。
運転している時に限定されることで保険料が抑えられているため、あくまで他人名義の車を運転している際の損害に対する補償のみと考えておきましょう。
ただし、搭乗者傷害保険・自損事故特約により搭乗中の死傷については補償されます。
支払い方法が限定されている場合がある
通常の自動車保険は銀行引き落とし、もしくは現金での支払いがですが、1日自動車保険の場合は、スマートフォンで加入申し込みをすると、キャリア決済、もしくはクレジットカード決済での支払いになります。
コンビニで申し込みができる場合、支払いは現金のみの対応になる場合がほとんどです。 利用を検討している保険会社の支払い方法を確認して申し込みをするようにしましょう。
保険適用外の車がある
上記「1日自動車保険が適用されない車」で挙げた以外で、1日自動車保険の対象にならない車があります。補償の範囲を超える可能性がある高級外車、すでに絶版になっている限定車などがあてはまります。 対象外の車に関しては保険会社によって異なるので、運転予定の車が保険の適応対象か、事前に調べておくようにしましょう。
1日自動車保険の選ぶポイント

調べてみると「1日自動車保険」は意外にたくさんあることに気づきます。ここでは1日自動車保険を選ぶ時にチェックしておきたいポイントを下記にまとめました。
- 補償内容の充実さ
- 加入のスムーズさ
- 保険料の安さ
ポイント①補償内容の充実さ
保険会社全体として賠償保険の有無や上限額はさほど変わりませんが、プランにより補償内容に制限がある場合や特約の有無などに細かい違いがあります。
同乗者に対する補償が受けられる搭乗者傷害特約や車両の修理などの補償に車両補償、対物賠償の範囲を超えた場合、超過分の補償が受けられる、対物超過修理特約といった部分になります。
搭乗人数や車の価値、予定走行距離や運転する人の運転歴なども加味して安心できるプランを選ぶようにしましょう。
ポイント②加入のスムーズさ
スマホ、PC、タブレットから、もしくはコンビニの端末機から加入できるなど手軽にスムーズに加入できるところはポイントです。
プランによっては車を運転する当日に加入申し込みが可能で、急な用事で車を借りて運転する場合や運転するまでにあまり時間に余裕がない場合にも加入申し込みに対応している点は必見です。
支払いもWeb申込みの場合はキャリア決済、クレジットカードで、コンビニ申込みは現金で支払いができますので、都合の良い方法で申し込み、支払いができます。
ポイント③保険料の安さ
1日自動車保険の料金は800円~3,000円ぐらいまで幅があります。
補償内容をよく確認して納得のいくものを選ぶようにしましょう。 プランによる料金の違いは車両補償の有無や補償金額の違い、特約の有無によるものです。
車両補償は自損した場合の補償で、特に他人名義の車を運転する場合を考えると、車両補償は入れておいたほうが安心でしょう。
1日自動車保険のよくある質問

ここでは、1日自動車保険の加入を検討している人の、よくある下記疑問をQ&A形式でご紹介します。
Q1:1日自動車保険は1日だけですか
Q2:1日自動車保険の申し込み手続きで必要なものは?
Q3:運転中以外に起こった事故も保険が適用される?
Q4:1日自動車保険の利用がおすすめの人とは?
Q5:1日自動車保険を利用する際の注意点は?
Q1:1日自動車保険は1日だけですか
基本は1日(24時間)単位です。保険のタイプにより、12時間契約のものもあります。
また、保険会社によっては1回の契約で連続して7日間まで継続加入の申込みができる場合があります。もし、10日連続で申し込みたい場合は1回目申し込み7日間+2回目申し込み3日間で申し込みをすることで利用可能です。
Q2:1日自動車保険の申し込み手続きで必要なものは?
保険に加入する時に必要なものは運転手の運転免許証と運転する自動車のナンバープレートの情報です。サイトで加入申し込みするときには、会員登録を行います。運転手の氏名や生年月日、住所やメールアドレス、電話番号などの個人情報の記入が必要となります。
複数人で1台の車を運転する予定であれば、保険会社によっては追加する被保険者の免許証や個人情報の事前登録が必要になるので、事前に準備しておくと申し込みがスムーズです。
Q3:運転中以外に起こった事故も保険が適用される?
1日自動車保険は運転中での補償をメインにしています。人身傷害保険の特約がついている場合は、運転中以外に発生した事故も適応になりますが、カバーできる範囲は限られたものになります。
Q4:1日自動車保険の利用がおすすめの人とは?
1日自動車保険は名前の通り、たまにしか運転しない人が1日だけ運転した際の万が一に備える保険です。月に数回運転するかどうかの人、友人や知人の車を借りることがある人、ドライブ中に運転を代わることが多い人も1日自動車保険の利用がおすすめです。
Q5:1日自動車保険を利用する際の注意点は?
運転時以外の事故やケガによる後遺障害や死傷については補償されないという点です。1日自動車保険は、あくまで車を運転中にのみ適応されるものであることを理解しておきましょう。
また、対象になる車にも制限があります。自身や配偶者が保有する車、法人が所有する車、高級輸入車やスポーツカーは対象外になります。
詳しくはこちら→「1日自動車保険が適用されない車」
所有していない車を運転するときは、必ず1日自動車保険に加入しよう

知人の車を借りて運転する、飲み会の帰りにお酒が飲めない人が運転を代わる、複数で友達の車で出かけるなど、車を所有していない人が誰かの所有している車を運転するケースは時々あります。そんなときに利用できるのが1日自動車保険です。
最長7日まで利用でき、任意保険と同様の補償がついているプランもあります。また同時に複数の登録も可能です。
短い時間であっても、自分が所有していない車を運転するときは、万が一に備えて、必ず1日自動車保険に加入しましょう。